2025/12/25 - 2025/12/25
221位(同エリア367件中)
うーたさん
スペインのマドリード&ポルトガルのリスボンを旅してきました。
スペイン4日目は、拠点にしているマドリードから、日帰りで「セゴビア」と「アビラ」に行ってきました。
セゴビアに行くことは、この旅で最も楽しみにしていたことのひとつ。当初はマドリードから高速鉄道を利用していく予定でしたが、調べているうちに、セゴビアから車で約1時間の場所にあるアビラにも行ってみたくなり、2つ同時に行ける少人数制のツアーに参加することにしました。
セゴビアは、標高1002m、周囲はふたつの川で深く切り立たれ天然の要塞として古くから栄えてきた街。古代ローマ時代から中世にかけての歴史的な建造物が多く残っている世界遺産の街です。ここに残る水道橋と、ディズニーの白雪姫のモデルになったお城といわれているアルカサルをどうしても見たかったのです。
アビラは標高1131mの高原地帯に位置し、イスラム教徒から街を守るために築かれた要塞が今でもぐるりと街の周囲を取り囲んでいる街。こちらも1985年に「アビラ旧市街と市壁外の教会群」として世界遺産に登録されています。
クリスマス当日のこの日はどちらの街でも、観光名所や商店は休館だらけ。その分、観光客が少なくて落ち着いた旧市街の雰囲気を感じることができました。
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朝8時50分にこの門の前が集合場所。ぞろぞろと集まってきた人、全部で8人。
ところが9時を過ぎてもお迎えが来なくて、誰からともなく「セゴビア?」と声を掛け合い、集合場所が正しいことを確認。
マイアミからの3人家族、友人の結婚先に出席するため、メキシコから来ているという若い女性、スペイン語が母語の60代のご夫婦に、日本人の私たち夫婦。
普段使う言語も国籍も年齢も様々な8人ですが、集合時間にガイドさんが来ないという不安な気持ちを共有して、何となくみんな仲間感。 -
遅れること20分、ガイドさん到着。
「ごめんよ、今日はクリスマスだから~」で遅れた謝罪はあっさり終了。
誰も何も文句言わないし、イライラする人もいなくて平和でよかった~。
私たちは運転席の隣に2人並んで座ることに。
今から1時間半のドライブだけど、車のメーター横のエンジンマークに警告ランプがついてるし、走行距離は20万キロを越えているビンテージカーだからちょっとだけ不安‥ -
陽気で親切なガイドさん。
道中、ずっと説明してくれます。
運転しながら「あれ見てごらん、あっちも見てごらん」みたいにずっとガイドしてくれました。
これは高速道路から見えた「トレロドネスの監視塔」。古い石造りの塔に「わ~」って思うけど、ガイドさんからしたら、これはそれほど見どころじゃないみたい。 -
そうこうしているうちにセゴビアに到着。
地下の駐車場に車を停めて階段をあがると、いきなり目の前に水道橋。
丘の上にある町まで水を供給するために、1世紀後半のローマ帝国時代に造られたものです。ローマ水道橋 建造物
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漆喰など接着剤になる成分は一切使わず、花崗岩のみで造られています。全長は728m、高さは28m。アーチの数は163にもなります。(←これ、資料によって誤差がありますが…)
2000年ものあいだ、雨風に耐え大地震の際にもほとんど崩れることもなく現在に残っています。 -
1884年まで実際につかわれていたというから驚き。1928年には、溝に水道管が設置され、今でも街に水を供給しているというからさらに驚き。
どっしりとした柱を想像していたけれど、とても繊細で華奢ともいえる美しさです。 -
この水道橋がつながる丘の上の街に行ってみます。
広場をぬけて町につながるルートもありますが、水道橋の横の階段を上がって、石を目近で眺められるルートで参ります。 -
上から見ると、ずーっと遠くまでまだ繋がっているのが見えます。2段アーチの緻密なデザインが本当に美しいです。
あまりの美しさに、この水道橋は悪魔が作ったという言い伝えもあるそう。
セゴビアの街に住む美しい娘に恋した悪魔が「一晩のうちに街に水を引いてほしい」という娘の願いをかなえるために作ったんだとか。 -
街への入口になる門は水道橋の壁を利用してかけられています。
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街の中心に近づくと水道橋のアーチは1段になって、高さもどんどん低くなって最後は壁と一体化して。見ることができるのはここまででした。
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そのままま旧市街を散策。
クリスマスの休暇でほとんどの商店がお休み。
観光客が少ない分、しっとりとした街の雰囲気を感じられます。 -
ここは町の中心部、サンマルティン広場。
ツアーでは、普段はここから1時間半ほど自由行動だけど、みんなで回るならガイドするよ~ということで、ガイドさんの提案に乗り、みんな一緒に行動することに決定。サン マルティン教会 (セゴビア) 寺院・教会
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石畳が美しい人っこひとりいない路地、おとぎの国みたいだけど、普通に人が住んでいるおうち…観光地化されすぎず、洗練されすぎていない良さがあります。
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そんな路地の間から見える大聖堂の装飾。
すべてが絵になる街です。 -
大聖堂を目指して進みます。これが「セゴビア大聖堂」。
スペイン・ゴシック様式最後の建築であり、その美しさから「大聖堂の貴婦人」と呼ばれているそう。
クリスマスなので中には入れないから、外観をぐるりと一周してみることに。セゴビア大聖堂 寺院・教会
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裏に回ると大聖堂の鐘塔が目近にみることができます。建物の美しさを堪能しました。
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そんな美しい街並みのセゴビアの石畳の道路には、このような素材が違う長いラインが通っているところがありました。
ガイドさんに聞いたところこれは暗渠とのこと。
水道橋を模した金色のマークがあるラインの下には水道橋からの水が流れているんだって!! -
さあ、楽しみにした「アルカサル」へ。ここはスペインで最も美しいといわれているお城。
ディズニーの白雪姫のお城のモデルとなったお城です。
先ほどの水道橋は街までというか、そもそもはこのお城まで水を運ぶために造られたということ。アルカサル デ セゴビア 城・宮殿
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お堀の部分を見てみると、深い部分に苔のようなものが生えていて質感が違います。
ガイドさんに聞いてみると、王宮として利用される前は、このお城は要塞としての役割があって、敵の侵入を阻止するためにかつてはぐるりと水が張り巡らせてあったそう。つまり色の違う部分までが水の底だったということって。スゴ!! -
入り口の重厚な門は固く閉まってる。アルカサルもクリスマス休暇のため休館日。
ますますこのお城への興味は深くなり、中に入りたい~!!
(ということで、このポルトガルから戻った後ふたたび訪れます) -
標高が高いセゴビアの街はマドリードよりもかなり気温が低いです。
おまけにこの日は雪が降っていて、リアルホワイトクリスマス。
ここでツアーメンバーと一旦解散して、マヨール広場で行われているクリスマスマーケットへ。 -
身体が冷え切ったのでホットワインを飲むためやってきました。
ずらりと並んだ陶器のカップはお持ち帰り可。
セゴビアって書いてあるデザイン違いのカップを2つ選んで乾杯! -
少し休憩し、集合場所であるサンマルティン広場に戻ってきました。
うしろにある塔が「サンマルティン教会」。像は王の絶対主義に反発を起こした青年フアン・ブラボの像。
ここはかつて貴族の邸宅に囲まれていた美しい広場。今はそれらの由緒ある邸宅はリフォームされてオシャレなカフェやレストランとして利用されています。 -
その中の1件「EL NARIZOTAS」で昼食。
この日は人が少ないのでゆっくりできましたが、いつもは店の前からごった返しているほどの人気店なんだそう。 -
店内はレトロな雰囲気でとっても素敵。
石と木がいい具合に風化していて、その上に赤と白のペンキで飾っている感じ。 -
私たちは3階へ案内されました。
3階は大人数グループのお客さん専用みたいで、テーブル同士の距離が保たれていて過ごしやすい環境。 -
メニューの中からそれぞれ好きなものを選んで注文。
店員さんはスペイン語オンリーなのでガイドさんが注文を伝えてくれました。
カプレーゼ、トリッパ入りポテトオムレツ、名物子豚の丸焼き。そして赤ワインというのが私たちのオーダー。
このレストランに限らずスペインのレストランでは、自動的にパン(←石みたいなパン)が運ばれてきますが、別料金が発生するのでお断りすることもできます。 -
トリッパ(内臓煮込み)入りオムレツは、オムレツ+トリッパという姿で登場。どうやらかけて食べるみたい。見たこともない臓器もあったけど臭みもなくてトマトベースで絶品。名物子豚の丸焼きもホロホロに柔らかいお肉。よく見たら足の形がわかるけど見ないふり。
どれも結構なボリュームだったので、ツアーメンバーとシェアしようって話になり、私たちのもどうぞ~とおススメしたけれど私たち夫婦以外の7人中5人がベジタリアンという!!
なんかすみません‥のメニューチョイス。スライストマトだけお裾分け。 -
最後にもう一度水道橋を見てツアーの前半セゴビア滞在は終了。
これからアビラに向かいます。 -
午前中しっかり歩いたしお腹もいっぱいになったので移動中は爆睡。あっという間に感じたけれどたぶん1時間ちょっとかかって到着。
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到着したのは「クアトロ・ポステス」。
アビラの旧市街を一望できる絶景スポットだけど交通の便がよくないからツアーを利用するのがベスト。 -
ぐるりと街を取り囲む城壁は想像以上の迫力。
そしてその城壁の中にあるレンガ屋根の建物の美しさはため息がでるほど。 -
クアトロ・ポステスから車を5分ほど走らせ、いよいよ城壁の中へ。
アビラ城壁 史跡・遺跡
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これが旧市街への入口「アルカサル門」。近くで見るとかなりの大きさ。
そもそも、この門は11世紀末にイスラム教から街を守るために築かれたもの。
それが〝要塞都市アビラ〟の起源ということだって。 -
テーマパークみたいなこの門から入ります。
大きすぎて、しかもきれいに整いすぎていて、同じ石造りの建造物といえど、先ほどまでいたセゴビアのものとは雰囲気が違います。 -
少し歩いて、アビラの市庁舎前の広場へ到着。
街の雰囲気は、セゴビアより洗練されているかんじ。
道幅も大きいし、広場の面積も大きい。しっかりと修復の手が入っている感じです。 -
これが市庁舎
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カテドラルに到着。
こちらはロマネスクとゴシックが混在した様式。アビラ大聖堂 寺院・教会
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側面から見た後ろ側、半円形の塔のような部分は城壁の一部となっていて、当時は砦の役割も果たしていたんだそう。
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アビラの街も人っ子一人いなくて静か。
でもこちらの街は、石畳もきれいに補正されていて、やっぱり少し人工的な感じがあります。 -
最後に「サンタ・テレサ修道院」を外から見学。
テレサの生家跡に建てられたバロック様式の修道院。
彼女の像がきれいな花束を抱えていました。サンタ テレサ修道院 寺院・教会
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この修道院前の広場「ラ・サンタ広場」にはひとつの城壁が隣接していて、平日ならばここから城壁にのぼることも可能なようです。(クリスマスのこの日は城壁への扉も閉ざされていました)
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広場のすぐ近くにある「ラ・カサ デル プレシデンテ」という5つ星ホテルのカフェでホットチョコレートを飲むのがこのツアーの最後の行程。
「普段は宿泊者しか入れないカフェだから特別だよ」と何度もアピールしていたガイドさん。メニューは他にもあるけどぜひホットチョコレートを!!とおススメされるので乗ってみました。 -
甘ーい。喉に染みるくらい甘~くて。おいしい高級チョコレートがそのまま液体になった感じ。しかも普通のコーヒーカップサイズ。私は普段、甘いものはあまり口にしないので、ちょっと冷汗が出るくらいの甘さ。貴重な体験になりました。
ちなみにこれはツアー代金に含まれていたみたいで料金は不明。(たぶん高い味) -
日が暮れてライトアップされた城壁を眺めてから帰路につきました。
とてもいいツアーに参加できました。
日本でも同様のツアーを検索していましたが、スペイン到着後にスペイン語の予約サイトからツアーを検索した方がだいぶ安く申し込みできた気がします。日本語に自動変換もされるので間違える心配も少ないから、いい方法だったと思います。 -
マドリードまで戻り、ホテルの近くまで送ってもらい夕食へ。
いままで、何度かこの店の前を通るたびに、店の外までお客さんがあふれていたので気になっていたお店。今日は比較的すいているので寄ってみます。 -
このお店もバルとテーブルで値段が違います。
この日は疲れていたのでテーブル席へ。ビールで乾杯。
特別、何が人気なのかはわからないまま退散となりました。 -
お部屋に帰るとクリスマスプレゼントとしてフルーツが置いてありました。ちょうど買っておいたカヴァが冷蔵庫で冷えていたので再び乾杯。
セゴビアの街はとても素敵でした。過去の旅行の〝行ってよかった場所ランキング〟に上位入賞する街。アルカサルに入れなかったことが心残りになりそうなので、ポルトガルに行った後、今度は娘たちとマドリードで過ごす時にもう一度訪問することにします。
次の旅行記は前半マドリードの最終日。王宮の見学と「ソフィア王妃芸術センター」でピカソのゲルニカを見てきます。
つづく
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この旅行記へのコメント (1)
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- salsaladyさん 2026/02/01 10:41:21
- 恐るべし!娘の願いを。。。
- ☆久しぶりに見るローカルの水道橋。。。確かアルルの水道橋の上を歩いたな~
☆街の雰囲気はあヴィ二オンの法王庁近くの小さな街道にも似ている。ここで足を挫いたため、場内に入らずカフェのギャルソンと会話していたら?椅子が崩れて~
☆正に恐るべし欧州の歴史の長さと、建造物の息の長さ。。。いくら何でも2000年も使い続けてるわけでは無いけれど、この大建造物の存在を今も大切に、共に生き続ける❣
☆日本の歴史なんてほんの4-5歳児並み❓
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