2025/11/11 - 2025/11/11
189位(同エリア836件中)
かっちんさん
関東最東端のまち「銚子」。
ここに犬吠崖っぷちラインの「銚子電鉄」があるので乗りに行きます。
キャベツ畑の間を走り、終点の外川(とかわ)は碁盤目のような町で漁師町。
漁港へは何本もある坂道を下りて行きます。
有名な「犬若食堂」では地元のお刺身をいただきます。
なお、旅行記は下記資料を参考にしました。
・映像情報メディア学会誌Vol. 58「 カラーテレビ用リモコンの開発」:ズバコン
・JR東日本「保守用車短絡走行の研究」:ズバコン
・銚子電気鉄道「銚電ネーミングライツ」「銚子電鉄の電車たち」
・ちば観光ナビ「銚子電鉄とは」「外川町の町並み」
・船のでんきや日東電機のHP
・外川ミニ郷土資料館:坂の名前
・銚子ジオパーク「千騎ヶ岩」
・広報ちょうし2023.7、市長コラム95「犬若食堂」
・やました@非公認銚子観光大使「銚子にUFOがやってきた?」
・ウィキペディア「筑波山」「銚子電鉄」「閉塞(鉄道)」「外川駅」「澪つくし」「君ヶ浜駅」
- 旅行の満足度
- 5.0
- 観光
- 5.0
- グルメ
- 5.0
- 交通
- 5.0
- 同行者
- 一人旅
- 交通手段
- JRローカル 徒歩
- 旅行の手配内容
- 個別手配
-
「JR成田線」
千葉から「成田線」経由で、銚子へ向かいます。
車窓からは筑波山を眺め、途中の滑河からは利根川沿いに走ります。
また、千葉~銚子間は、「成田線」より13.4km短い「総武本線」もあります。 -
「筑波山」(下総神崎付近の車窓)
茨城県にある西側の「男体山」(871m)と東側の「女体山」(877m)からなる双耳峰です。
その左側の奥に栃木県の「日光男体山」が見えます。
電車が走っているところは千葉県で、利根川が県境になります。 -
茨城県にある「鹿島臨海工業地帯の煙突」(笹川付近)
-
これは何だ「ズバコン」(下総橘付近)
1971年にサンヨー電機が発売した超音波式のリモコン「ズバコン」のこと?
当時のテレビのチャンネルはロータリーチューナー方式。
リモコンでのチャンネル切替えは、つまみをカチャカチャと音を立てて自動的に回転させ選局していました。
鉄道では、保守用車が走行時に踏切を警報させず、また保守作業区間の関係信号機を停止信号にさせるものが「保守用車用踏切制御装置(通称「ズバコン」)」です。
鉄道標識「ズバコン」のところに受光器があり、保守用車から出された信号を受け、踏切を警報遮断し、踏切通過後に復帰させる機能があります。 -
「銚子電鉄のりかえ口」
JR銚子駅に到着。
ホームの続きに「銚子電鉄のりかえ口」があります。 -
銚子電鉄「銚子駅の駅名標」
「いつでも どこでも 人とともに ROUTE INN HOTELS ちょうし駅」。
これはネーミングライツ(命名権)で、銚子電鉄の経営再建、銚子への地域貢献という熱い想いを持った6社がパートナーとなっています。 -
「銚子電鉄の路線図」
「銚子電鉄」は銚子駅から海に突き出た半島を走る鉄道です。
北は利根川、東と南は太平洋に囲まれています。
市街地を抜けるとキャベツ畑が広がり、終点の漁師町「外川駅」まで6.4kmのローカル鉄道です。 -
「外川行き」デハ22000形(銚子駅)
南海電鉄からやってきた元2200系。 -
南海時代の銘板「形式-モハ 製造年-昭和44年」
現在は観光列車として「クハ」に改造されています。 -
車内の銘板「次郎右衛門」
観光列車愛称は、紀伊国(和歌山県)の出身で、外川漁港を築いた漁師「崎山次郎右衛門」にちなんだ「次郎右衛門号」。
2025年「京王重機」は改造した履歴です。 -
「偉人 崎山 次郎右衛門」とは
-
車内の床に「ネコの足跡」
-
「満開のひまわり畑座席」(車内)
夏になると犬吠駅付近は「ひまわり畑」の花に囲まれて走ります。 -
前方と後方に設置されている「展望座席」(車内)
-
「ネコのつり革」(車内)
足跡を残したネコがこんな所にいました。 -
「きっぷの車内販売」
JRの改札口を出なくても、銚子電鉄の車内できっぷが買えます。 -
「弧廻手形(一日乗車券)」
銚子-外川間の何回も乗り降りできる一日乗車券を購入。
弧廻(こまわり)とは、弧(弓形)を描いている路線を廻るからでしょう。 -
イチオシ
「銚子電鉄の電車たち」(仲ノ町駅車庫)
銚子駅を出発し、次の駅「仲ノ町」前に車庫があります。
左から、22000形、2000形、3000形。
どの車両も第二の人生を過ごしています。 -
「森の中を走る電車」(観音-本銚子)
-
「本銚子」駅に停車
「もとちょうし」と読みます。 -
ネーミングライツは・・・
「上り調子 本調子 京葉東和薬品 もとちょうし」 -
テーブルがある「展望座席」(車内)
-
次は「ナウル共和国」
太平洋南西部に位置する島国「ナウル共和国」(面積約21?、人口約1万2000人)が駅ネーミングライツを2025年8月に取得して誕生。
パスポートなしで駅に下りることができます(笑)
大阪関西万博では「ナウルパビリオン」を出展していました。
もう一つの名前は「笠上黒生」駅。 -
駅員さんが輪投げで遊んでいる??(笠上黒生駅)
これは「タブレット」。 -
イチオシ
「タブレット」の受け渡し(笠上黒生駅)
単線区間を1列車だけ通れる閉塞方式に「タブレット(通票)」が使われています。
運転士から銚子~笠上黒生間の通票を右手で受取り、次にこの先が通れる左手に持っている通票を渡します。
笠上黒生~外川間は「スタフ閉塞式」と呼ばれ、1本の電車が終点の外川で折り返して必ず戻ってくるので、スタフ用の通票だけで運用できます。 -
イチオシ
肩にかける「タブレット」(笠上黒生駅)
銚子~笠上黒生間が通れるタブレットです。
銚子行きの電車とのすれ違いがなかったので、肩にかけています。
リングの根元にある白い部分にある穴の形状は通票の「四角(よんかく)」。
この区間はタブレット閉塞式と呼ばれ、両側の駅に複数の通票を収めたタブレット閉塞機を設置し、閉塞機から通票を取り出して閉塞を行う方式です。
両駅で信号取扱い者が決められた手順で操作すると、通票をひとつだけ取り出せます。
同じ方向に電車を1本ずつ走らせることができる特徴があります。 -
漁師町らしい「お魚のつり革」(車内)
いろんなつり革があります。 -
「銚子電鉄路線図アート」(車内)
駅名以外に人名が。。。
人名や団体名は、クラウドファンディングにより「次郎右衛門電車」落成に応援してくれた方たちです。 -
「犬吠崖っぷちライン 沿線のご案内」(車内)
「犬吠埼は崖っぷち」にありますが、銚子電鉄もまさに「崖っぷち営業」です。 -
沿線で見られる「綺麗に並ぶキャベツ畑」(海鹿島付近)
-
関東最東端の「海鹿島駅(あしかじまえき)」
年季の入った駅名板です。 -
農作業中の「キャベツ畑」(海鹿島-君ヶ浜)
-
お花が咲いたような「キャベツ畑」(海鹿島-君ヶ浜)
-
「登り坂の先は樹木トンネル」(君ヶ浜-犬吠)
-
「崖っぷち いぬぼう」
お隣にはお洒落な駅名標。
犬吠埼を訪れる人の下車駅です。
駅の売店には、倒産の危機を救った奇跡の「ぬれ煎餅」を販売しています。 -
先頭車は「お魚が泳ぐ座席」(外川付近)
-
終点の「外川(とかわ)駅」に到着
-
ネーミングライツ外川「ありがとうの駅」
銚電のミッションである「この町に銚子電鉄があってよかった♪銚電ありがとう!と言われる会社になる」を実現するために、この駅を「ありがとう」を発信していく拠点としています。 -
「漁師町の玄関」(外川駅)
ホーム前の改札口に、天井から「浮き玉」や「船舶用マリンランプ」などがぶらさがっています。 -
「大漁旗のお出迎え」(外川駅)
華やかな待合室です。 -
手書きの「旅客運賃表」(外川駅)
昔からある懐かしい運賃表ですね。 -
「開業時より建つ木造駅舎に停車する電車」(外川駅)
大正12年(1923)銚子鉄道により開業。
昭和23年(1948)銚子電気鉄道に社名変更しました。 -
「澪つくし」のロケ風景(外川駅前の案内板)
昭和60年(1985)のNHK連続テレビ小説の舞台となった銚子電鉄と外川。
大正時代末期から第二次世界大戦後にかけての千葉県銚子市を舞台に、醤油屋の旧家の娘であるヒロインと漁師の網元の長男との純愛を描くドラマ。
挿し絵は当時の服装、駅名は「驛川外」、電車デハ101も忠実に描かれています。 -
前面3枚窓の「デハ801」(外川駅構内)
昭和25年(1950)に製造された伊予鉄道の電車。
銚子電鉄には昭和60年(1985)に譲渡されました。
車両の老朽化により、現在は残念ながら見学中止です。 -
「デハ801」の横姿(外川駅構内)
-
イチオシ
思い出の記録「紫陽花ロードを走るデハ801」(2010/7/11訪問)
現役で活躍していました!
旅行記にしているのでご覧ください。
『紫陽花ロードを走る銚子電鉄 2010(千葉)』
https://4travel.jp/travelogue/11018083 -
昔ながらの「出桁造りの家」(外川町)
外川町を歩きながら港へ向かっています。
外川町は、江戸時代に紀州からの移民により開発。
碁盤の目のような町には、名前のつけられた何本もの坂道があります。 -
「フ フ フ フ ・・・」(外川町)
お化けが出てくるような「怪しい建物」。 -
建物の中を覗くと(外川町)
豆乳プリン、もめん・きぬごし・・・
う~ん。フフフは何だろう? -
「榊原豆腐店」(外川町)
明治42年創業、地元で愛され113年。
昔ながらの製法ですべて手作り。
フの数を数えると10個で「とう」。つまり「とうフ」店でした。
なるほど。。。 -
「港へ下りる坂道」(外川町2,3)
かつて外川のまちの中心であったということから、坂道の名前は「一心通り」。
坂道はイワシを砂浜に運ぶために使われていたもので、漁船の出入りを確認できるよう、そのすべての坂から漁港が見下ろせるつくりになっています。 -
ここは「石垣のある坂道」(外川町4)
漁村風景ですね。
この坂道を下りています。 -
昭和の「ゴミ箱」発見!(外川町4)
-
「外川漁港に停泊する漁船」
坂道を下りると港に出ました。 -
「外川魚市場と漁船」
-
「千騎ヶ岩」
源義経が千騎の兵を連れてたてこもったという「千騎ヶ岩」。
高さ約18m、周囲400mの巨大な岩体で、かつては島でしたが、現在は堤防ができ簡単に見学することができます。
砂岩・泥岩からなる千葉最古の地層で、ジュラ紀(約2億年~1.5億年)と推定されています。 -
「犬若食堂」(海岸通り)
犬若食堂は「建物は傾いているがサンマ料理が絶品」と紹介された旧店舗が2018年に閉店。
その後、2023年に生まれ変わった新店舗が営業しています。
昔、義経と別れ銚子に取り残された愛犬の「若丸」が7日7晩鳴き続け、8日目に岩になったと伝えられる「犬岩」。
だから「犬若」ですかね。 -
思い出の記録「旧店舗の犬若食堂」(2010/7/11訪問)
店の前にもテーブルが置かれ、賑わっていました。 -
本日のメニュー(犬若食堂)
この中から「おまかせ刺身定食」を注文。 -
新しくなった店内(犬若食堂)
時刻はまだ午前11時。
これからお昼のお客さんが増えて行きます。 -
イチオシ
「おまかせ刺身定食」(犬若食堂)
マグロ、ブリ、鯛、真イカ、イクラ、タタキに、エビがおまけ。
新鮮なお刺身は美味しかった~。 -
「木造縦張りの家」(銚子市犬若)
外川駅へ戻るのですが、行きとは別の坂道を歩いてます。
この家は現在住んでいないようです。 -
「木造縦張りの2階建て」(外川町4)
ここは坂道の中間にある横道。
2階が道路と同じ高さなので、斜面に建っています。 -
「石畳みの坂道」(外川町4)
-
「笑顔の塔」(外川駅裏)
外川駅に戻って来ました。
「笑顔の塔」は、早稲田ハウスの寄贈により、間弓莉絵デザインの高さ3.2mのモニュメントです。 -
「ぬれ煎餅を食らう銚電マン」(外川駅)
電車が銚電マンとなり、ぬれ煎餅を食べて頑張っています。 -
「猫に小判」(車内)
本来の意味ではなく、猫くんは小判を手に入れようと銚子電鉄に協力しています。
帰りの電車です。 -
「電車のお見送り」(君ヶ浜駅)
キャベツ畑の中にある駅で電車を降ります。 -
「木目調の駅名標」(君ヶ浜駅)
木製なので錆びないです。 -
ネーミングライツ「ロズウェル きみがはま」
「ロズウェル」は,1947年にUFOが墜落して宇宙人の死体が米軍によって回収されたとされる,世界で最も有名なUFO事件の舞台,アメリカ・ニューメキシコ州の地名です。
銚子には昔からUFOの目撃談があるので、「日本のロズウェル」を名乗り、UFOの町をPRすることで地域振興に役立てると思いが込められています。 -
「白亜のアーチだった柱」(君ヶ浜駅)
ホームの出入り口に、白亜のアーチが3つ並ぶイタリア風のゲートが建っていたのですが、老朽化のため柱を残して撤去されました。 -
「ありがとう きみちゃん」の慰霊碑(君ヶ浜駅)
かつて非公認駅長として親しまれてきたトラネコの「きみちゃん」がいました。 -
「ベンチと屋根だけの待合室」(君ヶ浜駅)
ベンチに取り付けられた看板は、銚子の醤油会社「ヤマサ」と「ヒゲタ」ですね。 -
「手作り路線図」(君ヶ浜駅)
銚子電鉄の乗務員が観光名所と共に描いた路線図です。 -
イチオシ
「キャベツ畑を走る銚子電鉄」(君ヶ浜駅付近)
-
「キャベツ畑の消毒作業中」(君ヶ浜駅付近)
トラックに積んだ消毒液タンクから長いホースを出し、二人がかりで作業をしています。
広大な畑なので大変です。
次の電車が来るまでの待ち時間に眺めています。 -
「キャベツ畑を走る銚子行き」(君ヶ浜駅付近)
この写真を撮り、急いで駅に走り乗れました。 -
「臨時団体専用」とすれ違い(笠上黒生駅)
デハ22000形のもう1編成の電車。
南海電鉄22000系時代の塗装を復刻した「エメラルドグリーン」。
愛称は「シニアモーターカー」。
銚子電鉄の電車は「中古の中古」が多い中、デハ1000形以来の22000形は「中古」です。 -
イチオシ
「漁港の町へ颯爽と走る銚子電鉄」
-
イチオシ
「鉄道施設の博物館」(仲ノ町駅車庫)
仲ノ町駅車庫は事前応募制(有料)ですが見学できます。
地元の人に愛されている銚子電鉄。また応援に訪れたいと思ってます。
利用規約に違反している投稿は、報告する事ができます。
この旅行記へのコメント (2)
-
- 横浜臨海公園さん 2025/12/24 04:33:42
- 銚子電鉄
- かっちんさま、おはようございます。
銚子電鉄、けなげに頑張っておりますね。
人件費も馬鹿にならず、社長自ら運転士の資格を取得し、ぬれせんべいを焼く傍ら、電車の運転もこなすという千手観音的業務を行っておられます。
小生、以前JR東日本幹部に、左沢線で使用されているキハ100系18m気動車が新車導入時に余剰となった時に千葉に転属させ、改造した上で、小湊、鹿島臨海、いすみ、銚子各私鉄に乗入可能な観光用車輌として活用可能ではないかとの提案をした事があり期待しておりましたが、その後はなしのつぶてです。
横浜臨海公園
- かっちんさん からの返信 2025/12/24 10:09:19
- Re: 銚子電鉄
- 横浜臨海公園さま こんにちは。
銚子電鉄に久しぶりに訪れたら、南海電鉄からやって来た電車に変わっていました。各地の電車が走る博物館です。
左沢線のキハ100系はどこに転属したのでしょうね。
12/1に只見線に乗ったのですが、朱色の気動車はキハ40と思っていたらキハ110でした。
かっちん
コメントを投稿する前に
十分に確認の上、ご投稿ください。 コメントの内容は攻撃的ではなく、相手の気持ちに寄り添ったものになっていますか?
サイト共通ガイドライン(利用上のお願い)報道機関・マスメディアの方へ 画像提供などに関するお問い合わせは、専用のお問い合わせフォームからお願いいたします。
旅の計画・記録
マイルに交換できるフォートラベルポイントが貯まる
フォートラベルポイントって?
2
80