芸術の秋：モーリス・ユトリロ展

2025/11/24 - 2025/11/24

今年最後の連休に、やりたい事・行きたい所・観たいものがいっぱい。
『ゴッホ展』『オルセー美術館所蔵-室内をめぐる物語』『モーリス・ユトリロ展』に行きたい。
映画『平場の月』が観たい。
紅葉を眺めながら高尾山に登りたい。
と欲張りな3日間。
まずは、優先順位の高い順に、『モーリス・ユトリロ展』に行く。

エリア 新宿(東京)

• 旅行の満足度: 4.0
• 観光: 4.0
• グルメ: 4.0
• 交通: 4.0

• 同行者: カップル・夫婦（シニア）
• 交通手段: 私鉄 徒歩

久しぶりに新宿駅に降り立った。
祝日で賑わう電車に揺られ、目指すのはSOMPO美術館なのだが、すっかり様変わりしていて、おのぼりさん状態。
ナビを頼りにしないと歩けない。

新宿駅 駅

こんなビル、見たことがない。
調べてみると、モード学園コクーンタワーだそう。
『創造する若者を包み込み、触発させる』という意味があるそう。
すごいね！！

東京モード学園コクーンタワー 名所・史跡

今回のお目当ては、SOMPO美術館で開催されている『モーリス・ユトリロ展』

SOMPO美術館 美術館・博物館

子どもの頃から、ユトリロが大好きだった。
それは、いつ頃だったか考えても思い出せないが、小学生の頃からだと思う。

特に、この一枚が好きだった。
これで、サクレクール寺院を知り、モンマルトルの丘に惹かれ、「パリに行きたい！」という夢を抱いたように思う。

ユトリロが描く、小人のような街を歩く人々も好きだった。
そこに顔はない。
「どこへ行くんだろう」「どんな暮らしをしてるんだろう」
どこまでも想像を膨らませるどこか寂しい心象風景がたまらない。

これは、我が家に飾ってある１枚。
もちろん複製画。
銀座のデパートの展示会で買ったものかと思うが、額縁の方が高かった。

これは、実家に飾ってあった『モンマルトルの三つの風車』
1990年に開催された『ユトリロとモンマルトルの画家たち展』で買ったポスター。
1943年の作品。
ユトリロの作品としては珍しく青空で明るい色調だ。

パリ『サン・セヴラン教会』1910年頃の作品。
カルチェ・ラタン地区の一角に建つローマカトリック教会。
その歴史は古く、前身となる礼拝堂が建てられたのは、6世紀。

パリ『サン・メダール教会』1908-1909年。
希望のない曇り空

展覧会は、彼の人生を辿って３章に分かれていた。
『モンマニー時代』から『白の時代』そして『色彩の時代』と。
今回は、国内外の美術館や個人所蔵のものも含め約70点。
これら、額縁も素晴らしかった。

『ラパン・アジル』
気に入って、この地に何度も足を運んだのがわかる。
違う季節の異なる時間の微妙に違うアングルで、ユトリロの心模様の違いも見えてくる気がする。
もう一度パリ18区に行って、この場所に立ちたい。

2007年9月、北海道立旭川美術館でモーリス・ユトリロ展が開催され、わざわざ行った記憶がある。
もう18年も前になる。

その時に買った一筆箋がまだ残っている。
勿体なくて使えないのと、季節や用途を選ぶので、真夏には書けないとか、お祝いのメッセージには寂しすぎる…というのはある。

ユトリロの作品を鑑賞して、余韻に浸りながら出口に向かうと、SOMPO美術館収蔵のゴッホ作『ひまわり』が見送ってくれた。
『黄色い背景のひまわり』をもとに、実際にゴッホがゴーギャンと共同生活を送っていた1888年11月上旬から12月上旬頃に描かれたと考えられている。

さて、美術館を後にして、何を食べようか。
なんだか無性に焼き鳥が食べたくなって、『鳥貴族』にやってきた。
新宿東口店に行ったら、満席で座れなかった。

店長さんは、気を利かせてくださり『靖国通り店』に連絡してくれた。
途中の『大戸屋』さんの前に大行列ができていてビックリ！
祝日なので、皆さん外食を楽しまれているのですね。

苦手なタブレットで注文をする。
値段が記していなくて、「高いか安いか分からないね！」なんて言っていると、すべて390円均一だった。

この釜めしも390円だから、トータルではとてもお安い食事だった。

本当は、この後『平場の月』の映画に行きたかった。
それならば、途中で寝たらまずいので、飲酒は控えるところだったが、上映時間のタイミングが悪く、行かない事とした。
なので、美味しくビールをいただきました。

１年は早いもので、街はすっかりクリスマス仕様になっていた。

明日、平日を狙って高尾山登山に行こうとしたら、雨予報。
カッパを用意して、小雨なら行こうと思っていたら、本格的に降って来て結局中止にした。
前後の日々が晴天で、この日だけが雨。
雨の日に美術館に行こうとしたら、祝日の翌日の火曜日は休館日になっていた。
どちらにしても、運が悪すぎ。

モア４番街を歩きながら、空しい気持ちでいたら、ビッグカメラの上で、三日月が優しく微笑んでいた。

今年もありがとうございました。
来年も、元気に楽しく旅をしていきたいと思っています。
皆さまも、良いお年をお迎えください。

モア4番街 名所・史跡