黄龍・九塞溝・四姑娘山麓ハイキング(1)-----黄龍

2025/10/18 - 2025/10/26

中国への旅は今年3回目、4TRの先陣旅行記に触発されたこともあり、黄龍と九塞溝それに四姑娘山麓にS社9日間ツアーで行ってきました。中国は今年2025年にビザが免除されるようになりましたが、それも何時撤廃されるか分かりませんし、諸事情で行けなくなる可能性もあります。中国に行くなら今でしょう・・・と言うわけで、これまで行けてなかった黄龍と九塞溝それに四姑娘山麓へのハイキング・ツアーに参加しました。
旅程は下記。
■10月18日　成田→中国・四川省の成都(泊)
■10月19日　成都→高速鉄道にて黄龍九塞溝駅→黄龍ハイキング→九塞溝(泊)
10月20日　九塞溝ハイキング→ 九塞溝(泊)
10月21日　午前中　九塞溝ハイキング→松藩街歩き→松藩(泊)
10月22日　松藩→巴朗山トンネル→四姑娘山麓の日隆(泊)
10月23日　四姑娘山麓ハイキング→日隆(泊)
10月24日　四姑娘山麓ハイキング→日隆(泊)
10月25日　日隆→巴朗山トンネル→パンダ保護基地→成都(泊)
10月26日　成都→成田

この旅行記は上記■の所で、黄龍を掲載します。
表紙の写真は黄龍の五彩池。

エリア 黄龍(中国)

• 旅行の満足度: 5.0
• 観光: 5.0
• ホテル: 5.0

10月18日　成田発16時40分の3U-3962便にて、中国・四川省の成都に20時50分に到着。この成都の空港には、今年の5月、東チベットの高原ハイクに来た際にも利用したばかりで、廊下に掲示されているこちらの雪山写真に感動したのがつい昨日のように思い出されます。

23時過ぎ　　空港から約1時間ドライブして、成都市内のホテル　RAYFONTにチェックイン。
35階の部屋からの夜景。成都は北京を越える大都会、周囲に高層ビルが林立しています。

部屋はこんな感じで、バスタブ付きで高級感があります。でも滞在時間は8時間余りなので寝るだけになります。。

翌朝ホテル部屋からの眺望。
裏手に線路が走っており成都駅が真下にあります。

こちらは成都駅前から見る宿泊しているホテルの高層ビルです。翌朝撮影。

10月19日　8時　ホテルから徒歩で成都駅に来ました。この日は、成都駅から高速鉄道に乗って黄龍九塞溝駅に向かい、その後黄龍ハイキングを行います。

四川省西部の地図(ツアー会社配布の地図転載)。
この日は、右下の成都駅から高速鉄道に乗って北上して黄龍九塞溝駅まで行きます。そこからバスで東側に移動して黄龍に行き、ハイキングを行う予定です。

ツアーはその後、北上して九塞溝で2日間にわたりハイキング、その後、松藩を経て南下し、四姑娘山麓にて2日間にわたりハイキングを行うことになっています。

8時30分　荷物検査をした後ホームに降り、御覧の高速列車にスーツケースと共に乗り込みます。荷物検査でモバイルバッテリーが引っかかりましたが、認証マークを確認してOKとなりました。

列車内はこんな感じで、2列、3列の座席配置で指定されたシートに座ります。スーツケース等は座席上の棚と、列車入口の荷物置き場に収容します。指定席が取れていない乗客もいて、通路や入口付近に立っています。
今回のツアーは、ご夫婦1組、一人参加の男性4人、女性5人の合計11人で、女性TCと現地ガイドが付きます。

11時20分　成都から約2時間40分ほど走って九塞溝駅に到着。駅は谷間にあって駅前広場からエスカレータでバス通りまで上がってきました。

九塞溝駅から山間の村や棚田を眺めながら黄龍に移動します。

12時　黄龍の出入口(標高3100m)に到着。中国の有名観光地だけあって多くの観光客で賑わっています。
黄龍でのハイキングの最終集合場所はこちらの出入口なので場所を確認後、ロープウェイを使ってハイキングのスタート地点に向かいます。

現地にあった黄龍全体の地図。
初めに左側のロープウェイに乗って山頂駅まで行き、そこから電動カートで移動した後、黄龍古寺まで行きます。ここで解散して各自のペースで右下の出入口までハイキングをすることになります。

ロープウェイに乗って標高3500mの山頂駅に向かっています。標高差500mを6～7分で一気に登ります。

山頂駅から電動カートに5分ほど乗って移動します。
こちらは電動カートを降りた先に見える光景。
背後は霧に覆われていて良く見えませんが、晴れていれば5～6000m級の雪山連山が見えるはずです。すぐ下に手摺の付いた木道の階段が見えていますが、ハイキングはこのように良く整備された遊歩道を歩きます。

木道を進むとその脇に黄色の大斜面岸壁を落ちる滝が見えてきます。現地ガイドから頂いた地図を確認すると「黄龍洞」とあります。
炭酸カルシュウムが溶け込んだ水が、長い年月をかけて斜面を流れている間に岩肌に付着し、黄色がかった乳白色になっているようです。

13時過ぎ　「黄龍古寺」に来ました。
約600年前の明の時代に建てられた道教寺院です。

中に入って、ここまで来られたことを感謝して参拝します。

ツアーはここで解散、各自のペースで上り下りする遊歩道をハイキングして、先に確認した標高3100mの黄龍出入口に17時集合となります。

少し上った場所から「黄龍古寺」を見ています。ツアーのこの時期での売りである「紅葉・黄葉のシーズン」を期待していましたが、黄色に色づいた木々は見られるものの、紅葉の色合いは見えません・・・少し時期が早いのかも知れません。

黄龍古寺から少し上がって、「五彩池」を見下ろす遊歩道を歩きます。
遊歩道はご覧のように観光客で一杯です。

遊歩道から見下ろす五彩池の眺望。
コバルト・ブルーやエメラルド・グリーンの浅い池が棚田状に広がった美しい光景で～す。

遊歩道から見下ろす五彩池の眺望。その2

遊歩道から見下ろす五彩池の眺望。その3

遊歩道から見下ろす五彩池の眺望。その4
上流側の高台から眺めています。棚田状に連なった池は、見る方向や光の加減によって微妙に色合いが変わっています。。

五彩池の湖畔に来ました。
池の底は黄色ぽい色合いです。

こちらも。
いつも旅先で思うことですが、もうこの地に再訪することは無いだろうとの思いで、目に映る景色をしっかりと焼き付けます。

14時30分　五彩池湖畔の遊歩道をゆっくり一周して、下りの遊歩道を歩きます。
こちらの建物は遊歩道の脇に建つ「黄龍中寺」で、先ほど訪れた黄龍古寺と同じ道教寺院の様ですが、立ち寄る人はおりません。

黄龍中寺に対峙してご覧の休憩所がありました。
テーブルと椅子も設置されていますのでそこに座って、この日の朝ホテルで配られたランチの残りを一人で食します。一部は高速列車内で食べてしまいましたが。。
この時点で、ゆっくりペースで五彩池周辺を歩いたこともあり、1時間30分以上経過しています。集合場所の出口まで下り約4Km、集合時間は17時ですので、残り2時間30分あります。現地ガイドから頂いた地図を見ながら、このペースでも充分余裕がありそうとの判断で行動しています。
なお、この付近の標高は約3500mですが、この年の5月に中国・稲城亜丁のヤンマイヨン山麓の4700mまでハイキングをしており、その体験が功を奏しているようで、幸いに高山病の症状はほとんど感じません。。

この日はあいにくの曇天日、周囲の山々が見えていません。
こちらは写真掲載の現地説明版。
晴れていれば、御覧のような「眠れる美人山」・・・の連山が見えるようです。

暫くは林の中の流れを眺めながら遊歩道を下ります。

「争艶池」の上の方に来ました。池の上部に遊歩道が設けられており、その上から大勢の人達が下の方を眺めています。どんな風景が見られるのでしょうかぁ～

こちらが池の上部の遊歩道上から見る光景。
木道の真下からは、黄色の岩肌上を透明な水がさらさらと流れ落ちているのが至近距離で見られます。

更に下った位置からは池の色がエメラルド・グリーンに変わって見えます。

脇の遊歩道を更に下ります。

こちらも。

「姿夢映彩池」あたりに来ました。現地には案内板が要所要所に設置されていますが、それを失念すると地図を確認しても正直自分がどこに居るのかが分からなくなります。
この時点で、ツアー仲間とは誰とも会うことがなく、多分最後尾を歩いていると思われます。

こちらも。

棚田状に池が連なっています。池の縁が白色ならばトルコのパムッカレと同じ光景になるのかなぁ。

こちらも。

斜面を流れる滝を眺めながら下ります。

こちらも。

「七里金沙」という川幅の広い場所を下流側から見上げています。丸くなった黄色肌の岩の間を川が流れています。

水のたまった場所から何か飛び出ていますが・・・何でしょうか。。。

「盆景池」を眺めながら下ります。

こちらも。

「金沙舗地」が見えてきました。ここは池ではなく、黄色の岩肌斜面を川が流れているといった感じの横幅が広い場所です。

こちらも。

16時過ぎ　「洗身洞」と言われている滝に来ました。

高さが10m、幅が40mありますが、水量が少ないみたいで白糸の滝状態です。
崖下の水面付近に黒く見えているのは洞窟で、かって仙人があの洞窟の中で瞑想したとか。

洗身洞の下流側にも滝が続いています。

滝のように流れ落ちる川を眺めながら遊歩道を下ります。

「激〇湖」でしょうか。。地図の表記は中国語で〇部分の日本語での漢字は見当たりませんでした。。。
透明な水を通して湖底のグリーンが見えています。

「飛爆流輝」と名付けられた滝・・・だと思われます。

出口に近い場所にある「迎實池」だと思います。途中から地図と整合しなくなっているかも・・・

こちらも。
ここを通過すると出入口に通じている平坦な遊歩道となります。

遊歩道途中に休憩所やトイレが数多く設置されています。
こちらはトイレ入口にあったモニターです。ここには、複数のトイレの中のどのトイレが現在使用中かがイラスト表示されています。また、気温・湿度や天気、空中のPM2.5等の汚染度を示すデータなども表示されています。
中国のデジタル化が至る所で進んでいることが分かります。余談ですが、中国ではホテル宿泊時、鉄道乗車時、公園に入場する際などパスポートやIDカードのスキャンが行われます。また監視カメラも至る所に設置されておりますので不審な行動は要注意です。
私達日本人は幼いころから、「お天道様が見ている」と言われて育てられてきましたので問題はないと思いますけど(古いかぁ～)。。。

16時40分　集合場所の黄龍出入口に辿り着きました。20分ほど余裕をもって着きましたが、ツアーメンバーは殆ど到着済で最後となりました。
こちらは黄龍出入口の広場にある石碑で、世界遺産のマークが見られます。

17時過ぎ　ツアーバスで黄龍を出発し、雪山梁峠を越えて九塞溝に向かいます。
こちらは雪山梁峠の風景。タイミングよく峠の名前のように雪が積もっていました。

この峠の標高は4007mと表示されています。今回のツアーでの最高地点だと思います。

峠を下るとヤクの群れに出会います。

18時過ぎ　黄龍から約1時間かかって九塞溝のホテルNEW JIUZHAIGOU HOTEL (新九塞溝實館)に到着。写真は翌朝撮影。ここに2連泊して、2日間九塞溝のハイキングを楽しみます。

黄龍・九塞溝・四姑娘山麓ハイキング(2)-----九塞溝につづく。