2025/11/02 - 2025/11/03
47位(同エリア143件中)
jokaさん
故郷広島の隣県、山口県。小学校の修学旅行で秋吉台や秋芳洞を訪れたことはあるけれど、正直地味なイメージでそれ以来ご無沙汰していました。
当初この連休は夜行バスで愛媛の剣山登って、松山観光の計画でしたが、天候が読み切れず迷っていました。そんな時にネットでたまたま見かけた『石風呂』の文字。なになに、そのおもしろそうなイベント!
調べてみると毎月第一日曜日のみの開催とのこと。これぞ神のお導き。ついでに長年の念願だった下松詣も取り入れてと。
そんなこんなで数十年ぶりの山口訪問が決まりました。
- 同行者
- 一人旅
- 旅行の手配内容
- 個別手配
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中央線で神田駅まで。山手線に乗り換えて品川駅に向かうも高輪ゲートウェイ駅手前で緊急停止。
えきねっとで新幹線の再手配を準備しつつ、万一の可能性に賭けて靴紐を結び直す。5分後、いったん高輪ゲートウェイ駅まで動くとのアナウンス。
万一が来てしまった……
扉が開くと同時に走り出す!
Googleマップによれば品川駅まで800m。新幹線の発車時刻まであと7分。 -
発車3分前に品川駅の高輪口着。こんなに一生懸命走ったの久しぶりなのでヘトヘト。駅間短くて助かった……
ん!待てよ。駅がゴールじゃない!!
というわけで駅反対側の新幹線口目指して再び駆け出す。
品川駅デカ過ぎ。長い長いコンコースが恨めしい。 -
なんとか発車1分前にホーム到着。
あー疲れた……
乗り逃すと午前中の予定が全キャンセルになるところでした。 -
四時間後、窓の外に広がる工業地帯。降車駅はもうすぐです。
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徳山駅で在来線に乗り換え。意外に栄えた駅で驚きました。
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本日の最初の目的地、下松に到着。
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金沢が百万石に取り憑かれているように、山口は維新の記憶の中に生きている。
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スッキリした駅前。三連休の真っ只中とは思えない平和な光景です。
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SF映画でよく見る無人の町そのもの。快晴なのも相まって現実感希薄で夢の中にいるみたい。人口二、三十万人以下の地方都市だとみなさん自動車移動なので歩行者をほぼ見かけないというのはよくある話。旅に出たことを実感する瞬間です。
そんな通りの先に目的地が見えてきました。 -
ここだけいきなり大賑わい。これも地方都市あるある。
紅蘭
創業1952年。下松牛骨ラーメンの元祖にして頂点と呼ばれるお店です。二十年以上前からいつか訪問したいと思っていました。 -
開店7分前で20人超の並びに接続。この手のお店は回転激早なのでたぶん問題無いはず。
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店舗前には冷凍のお土産ラーメンの自動販売機。全部同じかと思いきやノーマルとチャーシュー入りが用意されていて芸が細かい。
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10時半オープン。順調に一巡目で店内へ。
32席とけっこう大箱なのでサクサク進みます。調理担当3名、ホール担当3名ともすべて女性という地方の繁盛店でたまに見かける光景。みなさん手際が良くて素晴らしい。 -
オリジナルグッズも結構手が込んでいておもしろい。
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開店から5分で券売機にたどり着きました。
いちおう予習はしてきましたが、まだちょっと迷ってます。 -
チャーシュー麺(中)と煮たまごを注文しました。
まずは煮たまごから配膳。いなり寿司を注文するか迷った末に見送りました。 -
着席して10分ほどでラーメン到着。
薄切りのチャーシューが丼一面を覆う見事なビジュアル。200円ならチャーシュー増しマストでしょう。
第二次世界大戦時に旧満州で牛骨スープを経験したことが牛骨ラーメンの発祥に繋がったと言われています。
鳥取が有名ですが、あちらはもっと広範囲で提供する店も数十軒あるのに対して、下松はほぼ駅周辺のみの数店舗。こんな局地的な地ラーメン、他にはないのでは? -
ベースのスープは意外にも澄んだ優しい味わい。後からほんのり牛脂の甘さが香ってきます。
もっと牛を前面に押し出してくるものと思っていたのでちょっと驚きました。これはおもしろい! -
チャーシューの覆いの下にはたっぷりのもやし。基本のルックスは広島のいわゆる“小鳥系”あたりと共通しています。
ここで煮たまごをオン! -
胡椒が合うに決まってる。途中からせっせと振りかけて大満足。
ご馳走様でした♪♪ -
店を出ると並びは解消されていました。
12時前後には第二波がくるだろうから、11時頃の訪問が吉だと思います。 -
18台収容可能な専用駐車場有り。さすが人気店。
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続いて駅の反対側へ。こちらもまた平穏な風景。
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目指すはロータリーに面した一等地あるこのお店。
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北斗亭
紅蘭と並び称される下松牛骨ラーメン界の雄。こちらは10時オープン。開店から一時間近く経っているためかすんなり入れました。 -
打って変わって個人経営の町中華そのものの狭い店内に四人掛けのテーブルが四卓。奥のテーブルに相席で案内されました。
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ここでもいなりとビールを注文するか否かでしばし迷うも見送り。
今日の自分は自制が効いてる! -
5分で配膳。中華そば並+チャーシューです。
いなり寿司の代わりにチャーシュー増し。 -
スープの色からもわかるように紅蘭に比べるとずしんと重めで油分も多く、牛成分も前面に出てわかりやすい。
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チャーシューは厚めで食べ応え有り。肉肉しい食感がたまりません。下にはやはりもやしが控えていました。見た目に関してはこちらの方がもっと広島ラーメンに近いですね。
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当然胡椒とは相性ばっちり。二種類あるのはこだわりでしょうか?
敢えて二軒を比べると北斗亭の方が味が濃い目で一般ウケしそう。個人的にはよりレア感、独自性の強い紅蘭が好みですが、チャーシューは北斗亭かな。
やっぱりいなりを食べておけばよかったと思うも後の祭り。
ご馳走様でした♪♪ -
やはりいましたご当地キャラクター。くだまるだそうです。
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30分しかないので駅前の観光案内所には立ち寄らず。
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駅を出てからやたらと星が目に付くので調べてみると、推古天皇の時代、松の木に大きな星が降ってきて百済の王子の到来を告げたという言い伝えがあるようです。
“星が降った松”→“降り松”→“下松”ということらしい。 -
交番にも星。
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わたしには山口に南国のイメージは全くないのですが、現地だとちょいちょい南国風味あるのが違和感あっておもしろい。
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海に着きました。
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本当に危なかった…
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階段が完全に占拠されるのも時間の問題。
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花もどことなく南国風。
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歩道橋ならぬ歩港道を渡る。
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むちゃくちゃ警戒されています。お邪魔しました…
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隣の物置には子猫がたくさん。こちらは好奇心旺盛で奥からわらわらと顔をのぞかせました。
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電車の時間が迫ってきたので戻りましょう。
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無人駅のはずなのに、切符を買うのに手間取っているとどこからともなく駅員さん登場。連休中なのでマヌケな観光客のために派遣されているのでしょうか。ありがとうございました。
窓口閉鎖されているのでずっと立ちっぱなし。ご苦労様です。 -
ふと窓の外に目線を向けるとこの風景。結構長く続きました。
海間際でこれだけ大自然が残っているのはなかなか。 -
5分もしないうちに左手に瀬戸内海。あまりイメージないけど山口は自然豊かな国です。
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40分ほどで防府駅。
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到着するだけで大イベント!告知されるほどとは知りませんでした。ちょっと興味はあるけど一泊二日で35万円~はさすがに出せないなあ。
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南口をのぞくと完全にイオン城下町。というよりイオンしかない。
文化的、経済的貧しさと便利さがバーターというのがなんだか切ない… -
相変わらずの注意散漫で一旦駅の外に出てから戻ってきました。観光案内所でレンタサイクルを予約してある旨を告げます。
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こんなところに隠れていました。
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本日の相棒。先月の金沢旅行以来すっかり電動アシスト自転車の虜です。
まずは防府天満宮へ向けて出発。 -
さすが毛利家の拠点の一つとして栄えた歴史の町だけあって、そこかしこに昔の町並みが残っています。
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萩往還
参勤交代のために開かれた、毛利氏の居城がある萩と防府をほぼ直線で結ぶ全長53kmの街道。のちには山陰と山陽を結ぶ重要な交通路としても栄えました。 -
う~ん、時間はないけどちょっとだけ寄り道。
山頭火ふるさと館です。 -
山頭火今昔。
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この手のヲタク文化は嫌いではないけど、どうせならどこかに山頭火感を残すこだわりが欲しい。丸眼鏡でもいいし、個性的なハットをかぶらせるでもいいし。
わたしが無知で見逃してるだけか? -
コスプレという単語もすっかり浸透しました。
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鉢と丸眼鏡まで用意されているのはポイント高い。
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ここから先が展示室。
こじんまりしたスペースですが、手書きの句会採点表や書籍形式で手書きの原文と訳文をボタン一つで切り替えられるギミックなど無料とは思えないほど興味深い展示が多く、思ったよりずっと楽しめました。 -
企画展もあります。ラーメン以外は知らないものばかり。
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こんな小さな町からこれだけ多くの文学者が輩出されているのは確かに凄い。高樹のぶ子さんの著作はもしかしたら未読かも。いや、一冊ぐらいは読んでる気もする…
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詩人、俳人、歌人をキャラクタライズした人気漫画にも登場しているみたいです。ちょうど栞を忘れてきたので一ついただきました。
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慌ただしい訪問でしたが立ち寄れてよかったです。
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ふるさと館前の道を直進してすぐ左手に防府天満宮。
萩往還はここで直角に右折。つまり萩から来ると天満宮を正面に見る形でやってくることになります。道中の安全祈願など立ち寄る機会も多かったのでしょう。
ここで自転車を降りて、押しながら進む。 -
石鳥居を通りしばらく進むと二番目の鳥居。
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の手前に駐輪場。
レンタサイクルを借りる際、防府天満宮だけは駐輪場が決まっているとの説明を受けました。 -
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禁止事項にコスプレが含まれているのが今風。
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花婿さんと花嫁さんが記念撮影中。
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道真が没した翌年(904年)最初の天満宮として建立されたとのこと。
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撫牛
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いつもは頭を撫でるだけですが、故障続きの脚もついでに触っておきました。
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七五三のシーズンということで多くの家族連れで賑わっています。
拝殿でご挨拶だけ。 -
二年前の姪さん達の受験前、湯島天神にお守りをもらいに出かけたことを思い出しました。
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春風楼
十代毛利斎煕(なりひろ)が五重塔の建立に着手するも資金難等で中止となり、明治に入ってから楼閣として完成。 -
なぜか”青春”という言葉が頭に浮かびました。
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それなりに賑わっていますが、混雑というほどではないのどかな雰囲気。連休中の旅先としては理想的な場所かもされません。
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裏手には散策路らしきものがありましたが、時間切れでここまで。
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歴史館に立ち寄るか迷うも、受付のために社殿まで戻る必要があるようなので諦めました。
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LOVE神社?!
道真が子沢山で家族思いだったことを引き合いに出しているようですが、拭えない無理矢理感。 -
21世紀美術館あたりにあれば違和感ないかも。
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糖分補給は忘れない。
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スタンダードな白餅を購入。
美味しいに決まってる! -
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続いて国分寺。Googleマップ通りに進んでいたら裏手の駐車場に着いてしまいました。
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周防国分寺
正式名称“金光明四天王護国の寺”。奈良時代に聖武天皇の勅願により建立された全国68ヶ所の寺院の一つです。 -
金堂(重要文化財)
境内の建物は何度も焼失していますが、金堂の位置は創建当時と同じという全国的に見ても非常に稀なケースであることが近年の解体修理の過程で判明したそうです。
現在のお堂は安永8年(1779)頃、毛利重就によって再建されたもの。 -
拝観料をお支払いして内部を見学。ベンチに腰掛けると6~7分の解説音声が始まります。
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全国の国分寺の本尊は創建当初は釈迦如来でしたが、奈良時代の終わり頃から藥師如来に替わっています。悟りよりも現世利益ということなのでしょう。
こちらもご本尊は薬師如来坐像。向かって左斜め下からの表情が素晴らしかったです。右からだとまったく印象が異なるのがおもしろいですね。 -
自転車でぐるっと回って正面へ。
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仁王門と道路からの距離が離れているのは、本来この間に南大門があったからです。
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防府は金沢同様見どころが町の中心部にギュッと詰まっていて、観光するには最適の立地。あちらほど洗練されてはいませんが、素朴な味わいがあってとてもいい雰囲気です。なにより混んでいないのが素晴らしい。
一日、二日の観光には超おすすめです。 -
国分寺からすぐ、毛利氏庭園に着きました。
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と思ったらここからが長かった。
まずは正門まで。ここで自転車を降りて歩いて進む。 -
ひたすら歩く。
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母屋と庭園前にたどり着くまで5分かかりました。
邸宅と庭園の豪華さよりもこのアプローチの長さに最も公爵家の底力を感じたかもしれません。 -
庭園との共通券を購入してまずはこちらから。
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旧毛利氏本邸(重要文化財)
意外にも着工は新しく大正元年。ほぼ和風な造りから維新直後の建築だと思っていました。
実際には邸内の電力はほぼ自家発電で賄われ、主要な部屋はインターホンで結ばれるなど当時の最先端技術が使用されているようです。 -
玄関入ってすぐ右の応接間。邸内で唯一の洋間として造られています。
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大広間
邸内で最も格式高い部屋だそうです。一ノ間から三ノ間まであります。
ここから庭での演舞を眺めることもあったとか。 -
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手前が公居間、奥が書斎。家主の居住スペースです。
大正天皇や昭和天皇も宿泊された由緒ある空間。 -
庭も自然と目線が遮られるようになっていて、プライベートな空間として過ごしやすくなっています。大広間と比べると歴然。
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中庭は意外にも控えめ。
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こちらは主人の寝室。シンプルというかむしろ簡素に見えるほど。たしかに寝るだけだったら余計な装飾は無い方が落ち着くかも。
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奥居間
公爵夫人の生活スペース。心なしか華やかな設えになっているのが感じられます。あくまでも華美にならない絶妙な匙加減です。 -
一番楽しみにしていた博物館。
第一展示室は正直言って期待外れ。複製や地味目の展示が多く、本当の歴史愛好家ならともかくわたしのようなミーハーには刺さりませんでした。 -
打って変わって第二展示室の国宝展は素晴らしかった。雪舟作の国宝『四季山水図』はもちろん、日本国王之印や通信符といった歴史の中で重要な役割を果たし、教科書で読んだ実物を目にすることができて感動物でした。
元就直筆の三子教訓状にも釘付け。「大事なことなので二回言いました」を地で行くくどい言い回しがとてもリアルでした。 -
二階へ。
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階段上部に嵌め込まれたすりガラスは当時非常に珍しかったのだそうです。
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ここが一番広いかな。
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やっぱり山口は南国なのか?
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大広間の三ノ間は二階にあります。広さといい景観といい、ここがメインの饗応の場かもしれません。
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床の間の造りも凝っています。
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鍵隠しも多種多様。
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広縁というにはあまりにも広大なスペース。好きですね、この感じ。
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高い建物がないのでおそらく昔とほぼ変わらぬ風景かと。遠く瀬戸内海まで見渡せます。
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化粧室
手前の物体はなんだ?なんだか不穏な雰囲気。 -
”クラリス、レクター博士かの拷問部屋から逃亡を図る”の図。
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浴室は水と湯の蛇口がそれぞれ設けられ、シャワーまであったとか。
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食事の間は配膳しやすくするためか襖の脇に通路が設けられたおもしろい構造です。
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目指せ!日本四名園!!
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昨年は12月初旬が紅葉の見頃だった様子。地球温暖化は深刻です。
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あまり時間に余裕はないけどせっかくなので庭園にも。
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庭から眺めるとまた違った趣き。
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ともすれば伝統ある田舎の小学校校舎のようにも見える佇まい。いかにも質素、倹約、質実剛健を旨とした毛利家らしい建物です。
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総工費が現在の貨幣価値で150億円とも言われているので、お金をかける場所が違うんでしょうね。
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この角度からだとさすがの貫禄。横溝正史の映画に出てきそう。
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この大灯籠がコンクリート製ということをあとで知って驚愕!
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怖い内容が書いてありました。
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欄干うんぬんよりもすでに足元が危ない…
見た目だけではなく実際ぐらついています。
脅し文句とわかっていながらもちょっとヒヤヒヤしながら渡りました。 -
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だだっ広い芝生の広場がありました。少年野球ぐらいなら余裕で開催できそうです。
元は何か建っていたのかな? -
帰りもまた長い。
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次なる目的地へは結構な坂道。電動アシスト付きにしておいてほんとよかった。
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少し迷いながらも15分で到着。
今回の旅最大の目的地、東大寺別院阿弥陀寺です。
平重衡の兵火により焼失した東大寺大仏殿再建のため、後白河法皇は周防一国の租税を東大寺に寄進することに決定。国司として重源上人を防府に派遣しました。再建事業さなかの1187年、後白河院の現世安穏を祈願して創建されたのがこちら。 -
仁王門
茅葺で風格あります。創建時の門は戦国時代に破壊され、1685年に毛利家によって再建されました。 -
門の両脇には迫力ある金剛力士像。
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阿形(重要文化財)
制作は鎌倉時代。快慶一派の作だそうです。
迫真の表情と筋骨隆々の体のバランスがとてもいい。 -
形吽(重要文化財)
着衣の造形の細かさも見事だと思います。 -
右の幟は見なかったことにして直進。
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魅力的な脇道がいくつも。
時間があったら1日がかりで周辺を歩き回りたいですね。 -
往時の寺領には遠く及ばないとはいえ十分広大な境内。
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ようやく山門に着きました。
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先に本堂にご挨拶。
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15時ちょうどに本堂左手の庫裏へ。なんとか約束の時間に間に合いました。電話で伝えられたようにこの木の板を三回叩く。
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奥から住職さんが出てきて、鍵をお持ちしますからお先に宝物庫へどうぞとのこと。
境内を散策しながら移動します。 -
宝物庫の見学は前日までの予約制。住職が案内をしてくださるとのことで訪問時間を指定しておかないといけません。
ほどなくして鍵を手にした住職が現れ、扉を開いて中へ。 -
重源上人が鋳造した鉄製の宝塔(国宝)やその内部に納められていた水晶の舎利塔(国宝)、重源上人坐像(重文)など数こそ多くはありませんが、興味深い寺宝が展示されていました。
東大寺大仏殿再建のため、佐波川を遡った山奥から材木を切り出して河口まで運ぶ工程の解説がとてもおもしろかったです。 -
さて、そろそろ今回の旅最大のお楽しみへ。
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別名あじさい寺とも呼ばれるほどの紫陽花の名所だそうで、あとで地元の方から聞いた話では、ハイシーズンには近所の方が入口に立って入園料を徴収するほどの人気ぶりだとか。
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参道を山門近くまで戻って左に折れた先にありました。
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石風呂とは、石をドーム状に積み上げた石室の中央で薪を焚いて室内の温度を上げる仕組みのこと。サウナ同様血行促進、疲労回復などの効果があります。
もともとは東大寺再建のため木材の伐採、搬出に従事した人夫のために設けられ、最盛期には近辺に数十基あったそうです。 -
長らく途絶えていたものの、昭和56年地元の有志により再建、復活を果たしました。とはいえ現在保存会のメンバーは高齢のお二人だけ。いつまた中止に追い込まれるかわかりません。
ノートに記帳して、薪代500円を賽銭箱へ。 -
小屋の中にいる管理人さんお二方(保存会メンバー)に声をかけて休憩スペース兼荷物置き場へ移動。わたしはここでサッと着替えましたが、隣の部屋の奥に更衣室もあります。
ちなみに服装は長袖、長ズボン、靴下ばきが推奨されている模様。 -
石室の中央で直接薪を四時間炊き続けたあと薪を掻き出すという原始的な方法なので開始直後が一番熱く、徐々に温度が下がっていきます。
熱々の床の上に石昌という薬草を敷き詰め、筵を被せて出来上がり。 -
それでもまだ床は熱いので、毛布をニ枚借りて一枚は床、もう一枚は頭からすっぽり体を覆うのが標準スタイルらしい。
中に入ると先客?七名。車座になって座っているので自然と会話の輪に加わることに。どうやらみなさん多かれ少なかれ顔馴染みの常連さん。毎月訪れている方が大半です。意外にも女性の方が多い。
終始フレンドリーな雰囲気で気後れすることなく楽しめました。 -
常連とはいえ皆が皆ご近所さんというわけではなく、車で2、3時間かけて通う人もちらほら。最近復活した県内の石風呂情報なども聞かせてもらいました。
この日の室内温度は90℃。先月は午前中150℃、この時間でも120℃という稀にみる激熱設定だったらしく、みなさん口々に「今日は温いね」とおっしゃっていました。 -
人の出入りに合わせて寝転んだり座ったり。何時間でも入っていられそうでしたが、せっかくなので休憩タイムも楽しみたくて40分ほどで一旦外へ。
持参した水を飲んでいると管理人さんからお声がかかりました。 -
手渡されたのは玉子。
おおっ!これが噂に聞いた石風呂玉子か。籠に入れて石風呂内で蒸し上げた茹でならぬ蒸し玉子です。
ありがたくいただきました。 -
10分ほど休んで再度石風呂へ。みなさん思い思いのペースで入っているのでメンバーが入れ替わっていくのも楽しいですね。
また40分ほどくつろいだところで、レンタサイクルの返却時間が迫ってきたため後ろ髪引かれつつみなさんにご挨拶して退出。 -
海の家を彷彿とさせるシャワー室でさっぱり。湯量豊富で快適でした。
脱衣所も簡易的ながら十分なスペース。 -
あー、楽しかった♪
薪の焚き具合によってまったくコンディションが異なる上に月一回のこの場所だけでの出会いがあるとなれば、毎月馳せ参じたくなる気持ちもよくわかる。 -
こちらは石風呂の手前にある遺跡レベルの湯屋。昔の風呂は湯を沸かす大釜と湧いた湯を移して入る浴槽が分かれていたそうです。先ほど宝物庫で解説を受けました。
今でも年一回開山祭の日には実際に使用しているとのこと。 -
帰りは下り基調なので早いはず。
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坂の途中で山の向こうに神々しい光が。
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新海誠作品のワンシーンのようでした…
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途中道に迷って返却時間を少し過ぎてしまいました。
申し訳ありません…
最初の計画ではバスを利用するはずだったので夕食の予約は一時間半後。一旦ホテルにチェックインして一風呂浴びるつもりで歩き出すも、気が変わって店に電話して開始時刻を早めてもらいました。 -
いか鮮本家
居酒屋としても人気ですが、こちらのウリは『須佐男命いか(すさみこといか)』の認定店だということ。
島根県との県境近くの須佐で一本釣りによって水揚げされたケンサキイカは『須佐男命いか(すさみこといか)』というブランド品となっていて、正式な取扱店はわずか11ヶ所しかありません。 -
ただし手作業かつ小規模な漁なので天候に大きく左右され、当日の朝にならないと入荷の有無がわかりません。
予約時にイカ一杯の取置きをお願いしておいたのですが、今朝下松の紅蘭に並んでいる時「申し訳ありませんが、本日入荷ありませんでした」という電話連絡を受けていました。残念無念…… -
それでも満席。まだ18時前なのに。予約しておいてよかった。
イカの入荷がなかったのは残念ですが、一人一人に電話をかけてお知らせするという心づかいが嬉しいですね。中にはその時点で予約を取り消す人もいるらしいですから。 -
お疲れ様♪
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つい未練がましく眺めてしまいました…
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長州地鶏炭火焼き
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イカゲソのバター醤油炒め
ちょっとダメージを引き摺ってる影響出てます。 -
山口といえば酒どころ。数年前から謎の獺祭ブームが続いていますが、あの甘口が日本酒を飲み慣れない外国人に受けて、それを見た逆輸入品大好きな日本人が訳わからず有り難がっているだけだと思っています。
わたしは山口産なら断然東洋美人派。控えめながらしっかり旨口なところがお気に入り。選べる利き酒セットなのに強制的に三種確定になっているのが少々残念ですけど。 -
ノーマルの純米吟醸が一番好きですね。
シングルモルトは味と価格がそれなりに比例する気がしますが、日本酒に関しては“高い=華やかかつ飲みやすい”ぐらいの認識です。
石風呂の中での会話でも、獺祭は甘過ぎて日本酒という感じではないという意見が優勢でした。 -
日本蕎麦で締めようと十割蕎麦が美味いと評判の店に向かうもクローズド。複数のネット情報で確認しても営業してるはずですが、臨時休業の貼り紙も無し???
田舎に行くほどネット情報があてにならなくなるのは仕方ない。 -
仕方ないので駅前の巨大イオンタウンへ。
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広大な店舗なのに入ってものの10秒もしないうちに目的の幟を発見!
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同じく岩風呂内で“防府名物といえば”という話題になった際に真っ先に出てきたのが白銀の蒲鉾でした。
どこで買えるか尋ねるとまさにここ、駅前のイオンの名前が挙がったので気になっていました。
数あるラインナップの中から特におすすめされていた玉子とキクラゲ入りをチョイス。 -
酒類や朝用の野菜ジュースなどを物色するも、あまりの品数の多さと、その割にはあまりピンとくるものが無いというダブルパンチでなかなか決まらず。
なんだかんだで30分も費やしてしまいました… -
この光景を見るに、イオンのおかげで治安が保たれている気がしなくもない。
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駅の反対側の本日のお宿へ。
ホテル サン防府 -
施設古めのフツーのビジネスホテルかと思いきや…
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隣接する系列二店舗で釜飯、刺身から炒飯、餃子まで揃う。それだけでも十分なのに、中華は火曜から土曜は23時30分まで部屋に届けてくれるサービス有り。凄い!
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チェックインサービスは選択制。野菜ジュースや健康ドリンクがあるところに客層を感じて思わずニヤリ。
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カジュアルな売店コーナーの雰囲気も良し。
受付周りだけで情報量多過ぎ。一気にこのホテルが好きになりました。 -
味のある静物画が並ぶ廊下。
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昭和の香り漂う部屋も落ち着きます。喫煙ルームの消臭対応だったので慣れるまで少々時間がかかりました。
昔ながらのルームキーの方が冷蔵庫など留守中も使えてはるかに便利だと思うのはわたしだけ?
浴衣に着替えて大浴場へ。 -
このホテルを選んだのは大浴場、正確にはビジホレベルを超越した素晴らしいサウナがあると噂に聞いたからです。しかもなぜかいつもがら空きらしいと。
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扉を開けると洗い場五つほどの小さめな大浴場。その一角に明らかに異彩を放つ本格フィンランドサウナ。
大浴場にサウナ、そんな当たり前の光景がとても奇妙な取り合わせに見えてくる不思議。
そして噂通りの貸切状態。サウナはともかく大浴場まで最初の一時間はわたし一人。もはや不思議を通り越してミステリーです。 -
というわけで一枚だけ。
ストーブは名門ハルビア社製。セルフロウリュウOKなのもナイス!
結局一時間半の間サウナは貸切。大浴場利用者もわたしを含めて三人だけ。とても贅沢な時間を過ごせました。 -
激渋のコミックスコーナー。これはこれでアリ!
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製氷機も電子レンジも、必要なものはすべて揃ってる。
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ホカホカで部屋に戻ってリラックスタイム♪
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蒲鉾にかぶりつきながらオオタニさん。
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窓が全開に開くのもいいですね。最近のホテルは小綺麗で安全かもしれないけど閉塞感が気になることも度々。
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アルコールが切れてしまったので一階の売店へ補給に来ました。どら焼きなんかもあって、最初から知っていれば蒲鉾以外はすべてここで賄うのも全然アリでしたね。
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23時就寝ZZ z
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