2025/09/30 - 2025/09/30
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ミズ旅撮る人さん
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北海道にはガーデン街道があります。現在8つの施設で構成されています。「大雪森のガーデン」「上野ファーム」「風のガーデン」「真鍋庭園」「十勝ヒルズ」「紫竹ガーデン」「六花の森」そして「十勝千年の森」です。今までに7つのガーデンを訪れましたが、最後の1つにはなかなか行かれませんでした。それは、ちょっと離れた場所にポツンとあるからです。この度ようやく訪れることが出来ました。
「十勝千年の森」は、帯広から少し西に外れた所でたいへん広大な敷地に展開していました。英国のガーデンデザイナーズ協会(SGD)賞選考で、大賞「グランドアワード」を獲得したという庭です。敷地の中には「アースガーデン」「フォレストガーデン」「メドウガーデン」「ファームガーデン」「デザイナースガーデン」があります。5つの庭全部を回るのは無理でしたが、ようやくガーデン街道走破です。
- 旅行の満足度
- 5.0
- 観光
- 5.0
- 交通手段
- 自家用車
- 旅行の手配内容
- 個別手配
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帯広から西へ、JR根室本線の御影駅、道東道の十勝清水ICが最寄りになる地域に「十勝千年の森」はポツンとあります。ポツンと言うには広すぎるのですが。
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冬季は雪に埋もれてしまうので、「十勝千年の森」の開園期間は2025年は4月19日~10月13日でした。もう既に今年の営業は終わってしまいました。
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売店を兼ねた受付を通って、先ずはお手洗い。なにしろここはとっても広いので。
出たところに、蔓紫陽花(つるあじさい)に覆われた古いサイロがありました。「時折、形を成す中小210の断片」というインゴ・ギュンターの作品です。「十勝千年の森」の敷地の中には、いくつもの彫刻が置かれています。 -
ビジターセンターから入ってすぐに木々の間を散策する小道がいくつかのルートを作っています。中心には小川が流れています。
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この森は、自然をそのまま生かした作りなので、花苗を植え付けたような庭園とは違います。花や実がびっしりある訳ではありません。むしろ、草の陰に隠れている花や実を探して歩くのが、ここでの楽しみ方です。
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エゾトリカブト。普通のトリカブトより花が小型です。
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エゾニュウの最後の姿
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先程は1輪しかなかったエゾトリカブトが、ここにはまだたくさん咲いていました。
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イヌタデみたい。
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エゾニュウはかなり背が高いです。すっくと立つ姿を見ると北海道だなあと感じます。
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咲いている時よりも花火に似ている気がします。
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どんな花が咲いていたのでしょう。小さな名もない雑草なのかも知れません。でも、ここで見掛けると特別な綿毛に見えてしまうのです。
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ここは綺麗に整備された公園ではありません。植物は好きなように生えているように見えます。庭園のような作為が感じられないのが、北海道のガーデンの素晴らしい所です。残念ながら「上野ファーム」と「紫竹ガーデン」は作られた庭ですが。十勝地方の4つのガーデンは、北海道でしか作れなかった、自然をそのまま受け入れて広い心で見る庭です。
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9月末と言えばもう秋。来月には雪が降ります。そろそろ「十勝千年の森」も植物が冬支度に入っています。
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頭の上では、既に紅葉が始まっていました。
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線香花火が弾け飛んでいるみたい。
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エントランスガーデンを抜けると急に芝生が広がったアースガーデンになりました。「アース・ガーデン(大地の庭)」は、イギリスのガーデンデザイナーズ協会によって日本では初となる最高位の大賞「グランドアワード」を取り、審査員から「最も美しい庭」「21世紀のガーデンデザインの最良の例」と絶賛されました。
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目の前の低い丘は「千年の丘」で、そこまでが敷地の中です。
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「アースガーデン」ではセグウェイの体験が出来ます。
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「アースガーデン」の向こうには「フォレストガーデン」が広がっています。
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「7つのダイヤモンド」という作品が木の下に見えます。
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こちら側の木の向こうには「メドウガーデン」と「ローズガーデン」があります。
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小川に架かる橋を渡って、「メドウガーデン」に行きましょう。
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小さなマーガレットが集まったような花。アスター・ディバリカツス
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サクシサ・プラテンシス
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ヘリオトロープのような花。
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イチゴの花?鮮やかなピンクです。
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植物って、じっくり見ると形が変わっていておもしろいです。
サルビア・ネモローサ「カラドンナ」春から夏の花ですが、まだ残っていました。蕾が開くと紫色の花が咲くのですが、咲けるかな? -
見たことのない蝶がいました。
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アスター・ディバリカツスがいっぱい咲いています。
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花は終わったのに、すごく綺麗です。
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普段見る花の世界とはひと味違いますね。
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紫色のアスターをオレンジ色の枯葉が包んでいて、秋を感じさせます。
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ダン・ピアソン氏が設計した「メドウ・ガーデン(野の花の庭)」は、その名の通り草花が自由に繁茂する様子を繰り広げています。
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紫色の穂がとても長いススキ。
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サクシサ・プラテンシスは意外と背の高い花です。そろそろ店仕舞いする花畑で蝶たちが最後の晩餐をしています。
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アケボノフウロ。ゲラニウムです。これも春から夏の花ですが、まだ残っていました。
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こんな花畑をそぞろ歩き出来るなんて、望外の喜びです。
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ここにしゃがみ込んで、花たちのおしゃべりを聞いていたい。
9月の末の平日なので、訪問者はとても少ないです。どっぷり自分の世界に浸れます。 -
うわ!これ、何だろう?
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通常は花にしか目が行かないから見逃しがちですが、花が終わった後も意外と華やかです。
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この華やかさを計算して、この庭を作ったのは、本当にすごいです。これらの草花は一旦雪の下に埋もれて無くなってしまうのです。北海道の植物の力強さは、冬に一旦いなくなってしまうからこそなのかもしれません。
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濃い赤が目を惹きます。
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一つ一つはとても小さな花ですが、集まると見事です。
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メドウガーデンには歩きたい木道がたくさんあります。
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黄緑色の米粒をびっしりと付けたこれは、
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こんなに背が高いのです。「オニシモツケ」なのかな?「オニ」と付くものは大抵大きいから。
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大きなガーデンには起伏が必要ですが、これだけ高低差があるのはすごいです。
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最後の一花。周りには朝顔の種のような実がたくさん出来ています。
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ルドベキアは黄色やオレンジ色の花が元気をくれる花ですが、盛りを過ぎた今でもなんて元気なんでしょう。
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花びらの落ちた後で、こんなに力強いなんて。この種類も背が高いのですね。
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綺麗なピンクの毛むくじゃら。よ~~く見ると、小さな白い花から飛び出した長い雄しべがピンク色なんです。
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エントランス方向を見ています。中央にメインの木道があり、更に左右に小道が作られています。順路なんてありませんから、誘われた道を辿って行きます。
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メインの木道からは山まで見えて、一層広がりを感じます。あまりに雄大で、小さな悩みが吹っ飛んで行きます。
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「十勝千年の森」の魅力には、あまり身近で見ない植物が当たり前に茂っているという点があると思います。
「十勝の在来種とそのルーツを汲む園芸種、気候の似た北米の植物を選び、美しい共生のバランスを築くように組み合わせています。」と、HPに書いてあります。 -
花真っ盛りの時期でなくても、こんなに味わい深いんだなあ。
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きっとこのススキも、選び抜かれて、こんなに穂先が鋭いのです。
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フロックスかな?もう最後です。
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おお、青空に白い山アジサイが映えます。
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真っ赤な鶏頭(けいとう)がインパクトあります。
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キサラファームチーズ工房ですが開いている気配はないですね。通販はやっているようです。
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ボリジに蜂が取り付いています。
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細かい打ち上げ花火。これは花?種?
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コスモスに紅紐の木に似た植物。こちらは花壇に植えられています。
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仮称ベニヒモちゃんにも種類があります。
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ベニヒモちゃんはこんな風に生けるんですね。なかなか素敵。
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これって、手を加えてこうなっているの?不思議なアート作品でした。
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ハーブガーデンです。
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こんな風に咲くアスターなら、植えてみたいな。
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松葉牡丹のような、これもアスター?
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メドウガーデンの横にはローズガーデンとハーブガーデンがあります。
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何だかわからない植物がいっぱいなので、目新しくて楽しいです。ここには名前札は付いていません。
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ローズガーデンは、一般的な作り込んだ庭ではなく、やはり自由にやりなさいといった感じのバラ園です。
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ぎゅっと凝縮したようなワレモコウ。
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ここでも、この子は元気です。広い庭でないと、上手く生かせないでしょうね。
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おや、山羊牧場に着きました。さっきのチーズ工房の原料たちです。
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有料で餌をやることが出来ます。山羊たちはそれを知っているので、あの場所に人が立つと寄って来ます。
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コスモス畑。花が咲くのはもう少し先のようです。満開の頃に閉園かな?
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メドウガーデンに戻って来ました。「十勝千年の森」の出入り口は1か所だけなので、来た道を引き返して行きます。
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ユーフォルビア・グリフィシイ「ファイヤーグロウ」
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まあ、ほのかなピンクの小花がなんてキュート。これの苗を売っていたら欲しいなあ。でも北海道で買って来る植物は、本州の猛暑に耐えられないのです。
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蕾が開くと、こんなに繊細な花になるの?おお、これはすごい。
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明日は10月という時期では、大して花は咲いていないだろうし、行ってもつまらないかなと思っていました。メドウガーデンはその予想を見事に打ち破ってくれました。
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売店で、球根を買いました。おもしろい花が咲くようです。
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「十勝千年の森」を後にして、日高山脈に向かいます。
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北海道ガーデン街道の8つの庭をすべて訪れました。一番のお気に入りは富良野の「風のガーデン」ですが、ちょっと観光客が多くて賑やかです。北海道らしい、ゆったり広くて静かな「大雪森のガーデン」や十勝地方の「真鍋庭園」「十勝ヒルズ」「六花の森」も好きです。まさに北海道でなければ出来なかった庭たちです。
一度に全部を巡るのではなく、1年に1か所ずつ、のんびりと訪れて行きました。庭は大らかに生長して行くので、こちらもゆったりのんびり静かな気持ちで訪れたいです。次はどこに行こうかな。
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