2025/06/18 - 2025/06/20
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ブリッヂ・トレック(橋梁旅行)さん
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この旅行記スケジュールを元に
その3では小松から山中温泉、大聖寺を車で廻ってきました。奇橋あやとり橋以外にも素敵な古橋や旧海軍の遺構等も。
後半は少し枚数が足りなかったので、近鉄奈良線石切駅付近の構造物を巡る旅を加えています。
その2はこちら⇒ https://4travel.jp/travelogue/12000932
- 旅行の満足度
- 4.0
- 観光
- 4.0
- 同行者
- 一人旅
- 一人あたり費用
- 5万円 - 10万円
- 交通手段
- レンタカー 新幹線 JR特急 私鉄 徒歩
-
【手取川橋】
1932年(昭和7年)竣工、下路曲弦ワーレントラス橋
現代的なシルエットのワーレントラス。
昭和9年7月洪水では堤防の約3割が決壊、そのせいかこの橋も現存。
防護工も古そうです。 -
橋門構はそっくり取り替えられていました。ありそうで中々見掛けない補強です。
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橋脚は鋼板で巻立て。床版下の縦桁も更新。
下弦材は両端部をアングルで補強、床版はRCから鋼床版に取替える等、各部補強されていました。 -
昭和9年の水害を伝える石碑がありました。
この水害の記憶の継承の為、「手取川昭和九年」という和菓子が売られているようですが、残念ながら金沢駅では売っていませんでした。 -
【485系 クハ489】
1971年(昭和46年)東急車輌製造
小松駅前に保存・展示されていました。 -
スノープラウがボディと台車、二重に付いていました!
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イチオシ
【旧小松海軍航空基地 自力発電所跡】
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小松海軍航空基地の兵舎等に電力を供給していた施設のようです。
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頭部や前脚部の様な物が付いていて、スフィンクスみたいな印象的な形でした。
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【あやとり橋】
1991年(平成3年)竣工、三弦トラス橋
S字形の曲線トラス!あやとりはし 名所・史跡
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更に上弦材と下弦材の曲線半径を変え、断面を変化させる奇抜な橋。いけばな草月流三代目家元がデザインしたそうです。
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床板を載せる桁は斜材や下弦材に載せず、上下3格点から吊る事により、わざと揺れるようにしているとか…
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イチオシ
【二天橋】
1931年(昭和6年)竣工、下路ボーストリングトラス橋 -
趣のあるポニートラス。
古くは橋の袂にニ軒の茶屋があり、それが橋名の由来だとか。山中節にも歌われています。 -
近傍には北鉄山中線のニ天駅があったようです。
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【福田橋】
1936年(昭和11年)竣工、下路ボーストリングトラス橋
大聖寺川直線化前の旧流路に架かる橋。 -
二天橋と瓜二つのポニートラス!
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橋長も幅員も同一、射角があるけど設計を流用したのかも…
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【新町の石管擁壁】
歴博にも展示されていた用水の石管を、土留に転用したものが残っていました!! -
案内看板も設置。
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この後金沢駅へ戻り、帰路につきました。
尺が大分余ってしまうので、後半は7月に行ってきた近鉄奈良線石切駅付近の旅を載せます。 -
【近鉄奈良線 辻子越陸橋】
1914年(大正3年)大阪電気軌道が開業、上路合成桁橋
石切劔箭神社の参道に架かる橋。元々は奥の階段上まで坂が続いていたのかもしれません。神社の先には辻子越と呼ばれる険しい古道があり、生駒まで続いているようです。 -
イチオシ
伊勢電気鉄道の銘板が付いていました!!
同社の銘板は四日市の朝日橋でも見掛けました。昭和五年製作の桁のようです。
元々敷設されていたのが昭和五年開業(1942年廃止)の新松阪~大神宮前間だと、ピッタリ辻褄が合います。 -
槽状桁をボルト・ナットで接続した跡。貨車に載せる為に切断したのでしょうか…
この付近にあった旧石切駅の古写真には槽状桁のこの桁が写っているので、新生駒隧道を通る新線切替時にRC床版を載せ、有道床化したようです。 -
上フランジには切除した上横構の跡が複数。改造を繰り返したのかもしれません。
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【近鉄奈良線 石切架道橋】(正式名称不明)
新線切替の際に架替えたものと思われます。旧橋は上路プレートガーダーでしょうか。
辻子越陸橋と名前が逆かもしれません。 -
【近鉄奈良線 辻子谷川橋梁】
1914年(大正3年)大阪電気軌道が開業、上路合成桁橋
こちらも新線切替までは床版がなく、橋枕木を載せていた物と思しき橋。 -
石積の橋台は嵩上げして桁下高を稼いでいますが、3m程しか空頭のない道路なのに高さ制限の標識はありませんでした。
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【近鉄奈良線 孔舎衛坂駅跡】
1914年(大正3年)大阪電気軌道が開業、1964年(昭和39年)廃止
開業時は日下駅、翌年鷲尾駅に改称、1940年(昭和15年) 孔舎衛坂駅に。 -
厳重にフェンスで守られていますが、白龍大神参拝者は入ってよいようなので、参拝してきました。
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右側のホームの先に神社が祀られています。
折角なので、境内を散策しました。 -
鳥居付近にけいはんな線(東大阪線)の生駒トンネルの貫通石がありました。
貫通石はトンネルが貫通した地点で採取された石で、安産や合格祈願のご利益があるとされています。
このトンネルは旧生駒隧道の一部を利用していますが、けいはんな線は断面の小さい第三軌条なので、ひょっとしたら拡大せずにそのまま利用しているのかもしれません。 -
イチオシ
【近鉄奈良線 旧生駒隧道】
1914年(大正3年)大阪電気軌道が開業、1964年(昭和39年)廃止
趣のある境内でした。
関西本線も片町線も避けた生駒山地を貫く、当時最長の複線トンネル!難工事だったようです。 -
内部は空調ダクトや架線も添架されていますが、開業時の煉瓦積みがそのままの姿で残っていました。
土木遺産にも文化財にも認定・登録されないのは、管理者である近鉄が固辞しているからでしょうか。 -
ホーム下には延伸前の階段が残っていました。
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【近鉄奈良線 鷲尾開閉所】
旧駅名の鷲尾が残っていました。 -
新線の特別高圧線もこの変電所に伸びています。
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【近鉄奈良線 生駒隧道】
1964年(昭和39年)竣工
旧隧道は断面が小さく大型車両が通せない為、南側に新隧道を建設。 -
イチオシ
建設時の社長、佐伯勇氏の揮毫による扁額!近鉄中興の祖とも呼ばれています。
奈良側には「又日新」と刻まれた扁額があるらしいですが、あちら側は延伸されてよく見えません。 -
近鉄もナブラを使っていました!
六角ボルトでなく全ネジ+ナット。元々のネジ穴にケミカルアンカーでネジを固定したものでしょうか…近鉄で他では見た覚えがないので試験施工かもしれません。 -
今回の旅は以上です。
念願の犀川大橋や七ケ個用水給水口等が圧巻でした。建築物や発電所も明治・大正期の古い煉瓦造りの物が多数残っており、印象的です。
石川県にはまだ能登もありますし、北陸本線旧線や廃線となった北鉄加南線や能美線等の遺構を辿るのも面白そうです。 -
北陸新幹線も敦賀まで伸び、新大阪への延伸も期待されますが、在来線や私鉄も頑張ってほしいですね。
トータル 橋19、隧道3、建築8、他10 を巡る旅でした。敦賀駅 駅
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