2025年9月5～7日、旭川バスの日イベント2025弾丸ツアー（2日目）当日

2025/09/05 - 2025/09/07

一日目からの続きです。

（一日目）
2025年9月5日金曜日
羽田空港第一ターミナルHND 20:40発
JAL531便
新千歳空港CTS 22着
新千歳空港 発22:53発
JR千歳線、快速「エアポート193号」手稲行き
千歳 22:59着
ホテルルートイン千歳駅前さん宿泊

9月6日土曜日（本日）
ホテルルートイン千歳駅前さん 6:55出発
千歳 7:03発
JR千歳線、普通 手稲行き
札幌 7:47着
札幌 8:00発
JR函館本線、特急「ライラック5号」旭川行き
旭川 9:25着

エリア 北海道

2019年7月27日以来、約6年ぶりにお邪魔いたしました「ホテルルートイン千歳駅前」さん、記憶していた通りとても広々、快適！ゆっくり休むことが出来ました。今回は束の間の滞在で名残惜しいところですが、近い内にゆっくり訪問したいです。

ホテルから千歳駅までは徒歩で5分、美味しい朝食は味わいたかったので、7時03分の列車で調整しました。通常のルートインブランドにつき朝食ブッフェは完全無料でありながら、さつま揚げの煮物やほうれん草と山菜の和え物、春巻き、牛丼など、Grandやグランティアブランド並みの内容でした。

道北バス旭川営業所
高速乗合車（都市間バス）
登録番号：旭川230 あ 8080
三菱ふそうエアロエース、ハイデッカー

千歳線とライラック号を乗り継いで、9時30分頃には会場である旭川平和通買物公園会場に駆けつけました。駅から見ると、早速2台の展示車両が見えてきました！
比較的小規模なので混雑はなく、気兼ねなくじっくりバスを観察出来ます。また、アッシュアトリウム内では、参画事業者である道北バスさんや旭川電気軌道さんによる部品やグッズの販売もありますが、こちらも私を含め両社のコアなファンが来ている感じなので、大人数が殺到するような事はありません。

道北バスさんからは、最新鋭の高速路線バス（都市間バス）仕様が登場！
「令和顔」と言われるマスクが特徴の、三菱ふそうエアロエースです。

2017年モデルから、後部窓に銀色の縁取り装飾が追加され、より高級感が増した印象です。

車内の様子です。

客席は正座席40+補助席10の50人乗りで、後方に化粧室を装備しています。道北バスさんの座席番号は、ドア側列から運転席側に向かって数字で数える付番方法となっています。

最高部の化粧室付近の様子です。

化粧室内はこんな感じです。

最前列席の両サイド上部には、緊急時に乗客がバスを停車させることが出来る非常ブレーキのスイッチを搭載、メーカー問わず標準の装備で、主に運転手さんが体調不良に陥るのを発見した場合に操作するものです。制動時は突然停車するのではなく、クラクションや灯火類の点滅で周囲に危険を知らせ、衝突を避けながら安全に停車します。

小田原機器製の整理券発行器と、ICカードリーダー、ICカードは道北バスさんの「Doカード」並びに旭川電気軌道さんの「Asaca CARD」のみに対応し、都市間バスでは留萌線のみ利用可能です。

マルチ決済端末の乗車側読み取り機。

こちらは降車側読み取り機器です。「高速あさひかわ号」で利用可能です。

小田原機器製の運賃箱、こういう時しか見られない運転席側を撮影しました。ICカード「Doカード」、「Asaca CARD」の降車側読み取り機は、こちらの機器の運賃投入口の手前に配置されています。

小田原機器製の運賃表示器、行先や次の停留所、運賃などの案内を表示します。

プロドライバー支持率No.1を誇る、三菱ふそうのコックピットです。メータークラスター左側にAV機器などを集中配置する、ワンマン運転を前提にしたレイアウトになっているのが特徴です。従来ドア側に配置されていたオーディオパネルは扉が付いた収納スペースになっていて、音声合成放送装置の本体や行先表示器、整理券発行器の操作盤など、直接操作する事の少ない機器を設置しています。

ステアリングスイッチ付きの4本ステアリングホイール（ハンドル）

メータークラスター、10km/h毎の数字を表記したスピードメーターが特徴で、20km/h飛びの数字は大きく表記しています。

8速AMT（セミオートマ）「ShiftPilot」の操作は、こちらのマルチファンクションレバーで行います。運転席を見た瞬間「アレッ！？、シフトレバーが無い」と驚いてしまいます。

サイドブレーキレバーと、運転手さん用の非常ブレーキスイッチ、こちらの非常ブレーキスイッチは、運転手さんが自らの体調の急変に気付き、通常の操作による停車が困難な場合や、ガイドさんや交替運転手さんが運転手さんの体調急変に気付いた場合に操作します。

クラリオン製安全確認モニター（右上）、ラジオアンプ（左上）、地デジチューナー/セレクター（右下）、DVD/CDデッキ（左下）

メータークラスター左側のオーディオパネルは、2DIN×2、1DIN×2の設置スペースを確保、安全確認モニター、AV機器、タコメーターなどを、任意で集中配置できるようになっています。

矢崎エナジーシステム製デジタルタコグラフ

加えて運転席左下にも2DINサイズのスペースを確保、多くの機器を運転席に集約し、運転手さんが操作する事を前提としています。

頻繁に操作を必要とするスイッチが配置される、運転席右手側のスペースです。
道北バスさんの音声合成放送装置はクラリオン製で、この車両では最新型の「CA-9000」本体に、「CK-5000」型系統設定器（写真の7インチモニター）を採用しています。8月に乗車した同型の75号車はまだ従来の「CA-6000」に「RCA-224」の組み合わせだったので、こちらの車両が初採用かと思われます。
真ん中の黄色のテンキーは小田原機器製運賃表示器の操作盤、その手前側は放送の操作盤です。

側面部には、空調や照明関係のスイッチ、また運転手さんのマイクの入力端子などが並びます。

運転席後方は仕切りで完全独立に出来る構造になっています。また、貸切運行やツーマン運行を考慮して、ガイドさん用のマイクコントローラも設置されています。

旭川電気軌道共栄営業所
一般乗合
登録番号：旭川230 あ 6025
三菱ふそうエアロスター、ノンステップバス

続いて旭川電気軌道さんの一般路線バス車両です。名古屋市交通局からの移籍車で、旭山動物園のラッピングで活躍しています。

乗車口である中扉付近、小田原機器製の整理券発行器、ICカード乗車側読み取り機、マルチ決済端末の乗車側読み取り機が配置されています。この辺りは前述の道北バスさんと共通で、ICカードは旭川電気軌道さんの「Asaca CARD」並びに道北バスさんの「Doカード」を利用出来ます。

小田原機器製の運賃箱、運賃投入口手前にICカード降車側読み取り機があります。写真ははみ出してしまっていますが、ドア側にはマルチ決済端末の降車側読み取り機があります。

小田原機器製の運賃表示器

運転席の様子

かつて一般路線バス車両で標準だった5速マニュアルトランスミッション、エアロスターのMT最終モデルで、現在はフルオートマが標準となっています。

メータークラスター左側、2つ並ぶテンキー操作盤は左が交通電業社製のLED行先表示器、右は小田原機器製運賃表示器のものです。下部の黄色のボタンは車椅子用、白いボタンは一般用の降車ボタンリセットスイッチです。右下のモニターはマルチ決済端末の標準モニターです。

運転席右手側です。
旭川電気軌道さんも音声合成放送装置はクラリオン製で、この車両では本体が「CA-6000B」、系統設定器は写真の7インチタッチパネル系統設定器「CK-3200」を採用しています。中央に2つあるトグルスイッチは前後ドア開閉スイッチ、その後方は放送装置の運転席操作器が配置されています。

こちらがクラリオン製音声合成放送装置本体「CA-6000B」型本体、運転席上部に配置します。ただ、埋め込み枠はレゾナントシステムズ製のものなので、おそらく前ユーザーの名古屋市交通局さんが残したものを活用しています。放送装置本体右下にはめ込まれているのは、矢崎エナジーシステム製のドラレコ一体型デジタルタコグラフです。

こちらのインターホンアンプもレゾナントシステムズ製なので、やはり名古屋市交通局さんが付けたままにしたものを活用しています。

今回のイベントて手に入れたアイテム！久しぶりにこの手のグッズを手にしました。
奇跡の完全復活を遂げた旭川電気軌道さんの「MR430」型車両の1/80モデル！

通常はネット限定販売ですが、今回のイベントブースでは2台限定で、割引価格の8,000円で販売してくれました。レストアで復元された車両のためメーカーの図面などが無く、一から製作しているが故の特別な価値があります。

特に好きな地域のバスという事で、奮発して手に入れました。眺めては惚れ惚れしてしまいます。
この他に部品、備品の販売もあり、旭川電気軌道さんの運転手さんの時刻表、いわゆるスターフがどれも1枚100円で出ていました。愛用の旭川空港空港リムジン関連のものを数枚、購入しました。

また当日は、旭川市内発着の一般路線バスが無料で乗車出来る「旭川バス無料Day2025」も実施中で、旭川のバスのファンにとっては実に有り難い一日でした。道北バスさん、旭川電気軌道さん、旭川市を始めとする関係団体の皆さんに感謝です！