2025/06/18 - 2025/06/18
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SamShinobuさん
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大学時代の友人数名でパリを訪れることになった。とは言っても一緒に行くのではなく、各自の都合でパリに渡り、向こうで2日間だけ一緒に過ごそうという計画だ。同じ大学時代の仲間がパリに住んでおり、彼女の案内でその2日間は市内見物をする。それ以外の日はそれぞれ別行動で、自分は基本的に美術館巡りをする予定だ。初めてのパリ。その1日目。
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羽田第2ターミナル国際線エリアに到着。
コロナ禍でなかなか国外に出られず、気が付けば6年ぶりの海外旅行となった。それもリハビリなしにいきなりエコノミーで14時間半のフライトとは、体力的に不安要素しかない。でも美術沼にハマっている今こそ絶好のタイミングだと思うので、老骨にムチ打って長距離フライトに挑戦しようと決意した。 -
羽田第2ターミナルの国際線エリアといえば2020年3月に一度オープンしたが、たった2週間で閉鎖されてしまうという不運に見舞われたことが記憶に新しい。そう、新型コロナウイルス感染症の被害者がここにもいる。当時はすぐにでも再開されるものと思っていたが、結局オープンしたのは2023年7月、約3年ぶりの再開となった。
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羽田第2ターミナル国際線エリアは、何もかもが新しくて綺麗だ。全面ガラス張りで開放感が凄い。国際線と言ってもほぼANA専用のようだ。
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日本からパリへ直行便があるのは、エールフランス、全日空、日本航空の3社。時間的に丁度いいのは全日空と日本航空だが、今回は全日空のほうが安かったのでANAにした。エコノミーで往復17万円ほど。
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えっ、なんで空港に酒井抱一の「夏秋草図屏風」があるの?
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東京国立博物館所蔵の重要文化財を、まさか羽田空港で観られるとは!
と思って近づいたら複製だった笑。複製と言っても、キャノンが自社のイメージング技術を駆使して製作しているので、オリジナルを限りなく忠実に再現しており、なんでも鑑定団の鑑定士でも連れてこないと分からないだろう。
これから西洋絵画を観に旅立とうという時に、日本を代表する美術品に見送られようとは幸先がよい。 -
Face Express登録機
事前にスマホでオンラインチェックインし、空港でFace Express登録機で顔認証登録をすることで、搭乗までが格段にスムーズになった。
まずチェックインカウンターに並ぶ手間が省け、顔認証専用の保安検査場を顔パス、搭乗口も専用入口があって顔パス通過できる。どちらも搭乗券やパスポートを提示しなくていい。
登録はとても簡単。空港に着いたら、チェックインカウンター付近のFace Expressの登録機にモバイル搭乗券(オンラインチェックインするとスマホに送られる)をかざし、カメラの前に立ち顔画像を読み込ませるだけ。あとはずっと顔パスで、手荷物預け、保安検査場、搭乗ゲートを通過できる。 -
今回はバッグパック一つで預け荷物はない。そのまま保安検査へ向かう。残念ながら出国審査だけは省略できないので、パスポートの提示が必要だ。でも出国審査もパスポートを読み込ませ顔認証をするだけでOK。
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全日空 NH215は09:35に羽田第2ターミナルを出発し、14時間35分のフライトの後、17:10にシャルルドゴール空港に到着予定。時差は−7時間(サマータイム)。機体はBOEING 787-9だった。
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搭乗開始のアナウンスがあり、ビジネスクラスから搭乗が始まる。エコノミークラスの番になると、まずFace Expressから先に乗れるようだ。Face Express専用のレーンに行くと自分一人しかいない。
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なのでエコノミークラスに一番乗りだった。
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座席は24C。鉄則の通路側だ。それなりに混んでいたにもかかかわらず隣の2席とも空席で、なんと3席を1人で使えた。ラッキー!
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実は3日前に熱中症になり、一日中ぐったり寝ていた。今日になってもまだ本調子ではなく少しめまいが残っていた。そのせいか老眼鏡をかけてモニターを見ると目が回るので、楽しみにしていた機内上映は観られなかった。
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離陸後30分もすると、あられとドリンクが配られる。機内が寒かったので、暖かいお茶をもらう。このフライトはめちゃくちゃ寒くて参った。
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機内雑誌
出発24時間前になるとANAのアプリから様々な雑誌がダウンロードできる。「るるぶパリ」があったので、昨日ダウンロードしておいた。でも結局旅行中に見ることはなかった。
今はGoogle mapさえあれば、観光ガイドブックは不要になった。 -
離陸後1時間くらいで機内食。
とりあえずビールをもらおう。 -
親子丼
コンソメスープ
前菜合鴨スモークとポテトサラダ
大根鶏そぼろ煮
ミックスサラダ
クラッカーとチーズ
ミネラルウォーター
完食しました。 -
ハーゲンダッツアイスクリーム
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幻想的な窓外の眺め。
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離陸後約7時間で軽食が配られた。
たまごパンとコーヒー。 -
少し寝ようと思って水割りをもらったが、眠れず。
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到着の2時間40分前に最後の機内食。
鮭の彩りご飯
フルーツ
ヨーグルト
当分、日本食にはありつけないと思い、こちらも完食。 -
14時間半のフライトは、前述の通り映画も観られず全く眠れなかったのでキツかった。ただ心配していた坐骨神経痛は発症する事なく、なんとか耐えられたので一安心。小まめに歩き回ったり、適度に柔軟体操を繰り返したおかげだ。
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au海外放題
かつては空港で海外Wi-Fiルーターをレンタルしていたが、「au世界データ定額」サービスが始まってから随分と楽になった。今回事前予約をしようと思ったら、名称が「au海外放題」に変わっており、なんと今月より無料(1ヶ月で15日分まで)になったとのこと。本来、予約割でもフランスは1日1,000円かかるところだったので、5日分の5,000円も得してしまった。ありがとう、au! -
シャルル・ド・ゴール空港ターミナル1に到着。
到着ロビーの出迎え場所。 -
入国審査も普通に顔認証だった。入国審査自動化ゲート(PARAFE)でパスポートの写真ページを開きリーダーに置く。ドアが開いたらエアロックに入り、正面のカメラをまっすぐ見る。これでおしまい。渡航の目的とか滞在日数とか、入国審査官による煩わしい質問はない。便利な世の中になったものだ。
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空港のコンビニ「Monop」で、寝酒のビール2本と水1本購入。パリでは、21:00以降スーパーでお酒は買えないそうなので、買える時に買っておく作戦だ。
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時刻は17:50。タクシーにてホテルに向かう。
タクシー乗り場に向かう途中で、係員を装った詐欺師がいるので要注意。身分証を見せて言葉巧みに自分の車に誘導し、倍近い料金を請求する雲助なので気を付けよう。 -
空港からのタクシーは定額制で、パリ右岸までは56€、左岸までは65€となっている。ホテルは左岸にあるので、65€(約11,000円)だ。
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市内へ向かう道が大渋滞していた。世界最大規模の航空見本市があるらしい。普段なら50分くらいのところが、1時間50分もかかってしまった。それでも定額制なので、65€には変わりない。黒人のドライバーはかなりイライラしていた。
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パリ市の面積は東京23区の1/6ほど。建築物の高さ制限があり、景観が美しく保たれている。
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パリは1~20まである「区」が渦巻きのように区分されている。区を見分けるには郵便番号の最後を見ればいい。
75003とあったら、3区。75001なら1区だ。
ホテルの住所は、11 rue des Ecoles 75005 。パリ5区のエコール通り11番地となる。 -
タクシーはルーブル美術館の横を通ってセーヌ川を渡った。
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ホテルファミリア(Hôtel Familia Paris)
19:40にホテル到着。
カルチェラタンの中心にある1865年竣工のホテル。1865年って、160年前?めちゃくちゃ歴史的建造物じゃないですか!2つ星の安宿だけど、建築は古さゆえの格調も漂い雰囲気はいい。ノートルダム大聖堂まで徒歩10分という最高の立地にもかかわらず格安だ。予約時にセールだったこともあり、1泊24,700円だった(Booking.comで予約)。 -
ホテルのすぐ近くに友人宅があり、彼女の家にも行きやすい。かつ観光にも便利で治安もいいエリアだと、彼女が紹介してくれたのだ。
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チェックイン時に、市税13€(1泊3.25€✕4日分)を支払う。
ルームキーは、昔ながらのフロントに預けるタイプ。 -
家族経営のホテルらしいが、フロントは概ねフレンドリーだ。
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エレベーターは小さい。大きな荷物があったら1人が限界だろう。荷物なしで3人で乗ったらかなり窮屈だった。
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階段も趣きがあったので上ってみた。
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映画にでてきそうな螺旋階段。
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部屋は最上階の6階(604号室)にあり、屋根裏部屋っぽい作りになっている。
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部屋はかなり狭いが、寝に帰るだけなので充分。バスルームともに清潔だ。
エアコン、テレビはあるが、冷蔵庫がないのには驚いた。ビールを冷やせないのが残念だ。ちなみに今回3星ホテルに泊まった友人の部屋にも冷蔵庫はなかったそうだ。別の友人はヒルトンにはあったよと言っていたので、かなり高級ホテルじゃないと冷蔵庫がないのかも。
セイフティボックスはあったが、基本安宿のセイフティボックスは信用していないので、現金、カード、パスポートは常に持ち歩いていた。 -
電気ポット、インスタントコーヒー、紅茶、お菓子あり。パリの水道水は硬水だが飲めるそうだ。それでも心配なら一度沸かせば問題ないだろう。
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バスタブはなくシャワーのみ。ドライヤー付き。
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アメニティは小さな石鹸とボディシャンプーのみ。
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窓からの風景。屋根裏部屋感半端ない。
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空港で買ったビールとエビアン。
「1664」は1664年創業のフランスを代表する歴史あるビール。すっきりしていて美味しかった(ぬるかったけど)。 -
Brasserie Cosmo
1日前にパリに着いている友人とホテルのロビーで待ち合わせ。そこにパリの友人が迎えに来てくれた。
ホテルから歩いて1分のブラッスリーで食事をすることに。時刻は20時30分。外気温は29度。半袖でも少し暑い。パリらしくテラス席に座ろう。
涼しい店内より暑いテラス席の方が人気なのは、「寒くて暗い冬が終わって、太陽を浴びれる季節は今しかないじゃん」と言うことらしい。
そして今は1年で1番日が長く、22時過ぎまで明るい。 -
再会を祝して乾杯。
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チーズとハムの盛合せ。
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具沢山のサラダ。これで1人前?かなりの量なので、もし1人ならこれだけでお腹いっぱいになりそう。
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バケットは無料でおかわり自由だ。
バケットは美味しいが、何しろ硬い。フランス人はより硬いバケットを好むらしい。友人も長いパリ生活の中で、歯を2本折ったそうだ。歯を折るパンって。。。 -
支払いも面白かった。
パリでは水一本買うのもカード払いが当たり前だった。食事の割勘でも、誰かがまとめて払って、各自がその人に自分の分を渡すなんてことはしない。そもそも現金をほとんど持ち歩いていない。割勘はどうするかと言うと、合計金額を人数分で割って、それぞれがカードで支払う。
なので今回は3人だったので、合計金額の63.5€を3で割り切れるように66€として、店員に1人22€払うと告げる。差額はチップだ。あとはそれぞれがカードで支払っておしまい。仮に大人数でも、それが当たり前なので店員は面倒くさがらず処理していく。ちなみにカード会社からの請求額は3,830円だった。 -
ホテルに戻り、12時に就寝。午前3時に目が覚めて、それから寝付けずうつらうつらしていた。時差に体がついてゆけない。
時差は−7時間なので、パリの12:00は日本の19:00。飛行機でも寝ていないので、体は疲れ切っているはずなのに、気持が高揚しているのか目が冴えてしまう。結局朝5時過ぎに起きてしまった。
「パリ4泊5日の旅(2日目)」に続く。
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この旅行記へのコメント (1)
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- Mollyさん 2025/07/10 05:31:34
- はじめまして、Mollyと申します
- SamShinobuさん、
はじめまして。Mollyと申します。
パリ訪問の紀行文を拝見しました。
ちょうど時期も同じ頃ですね。
友人の数人と一緒ではさぞ楽しかったでしょう。
現地在住の方がいれば情報もたくさん入るでしょうね。
こちらも一緒に行くような方がいればなあと思うときがあります。
ホテルが立派です。
こちらはケチったせいかショボいホテルでした。
他の紀行文もまた読ませていただきます。
よろしくお願いします。
Mollyより
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