2025/02/09 - 2025/02/09
151位(同エリア214件中)
naoさん
大阪府八尾市恩智(おんじ)は、奈良県との境界になる生駒山系のひとつ高安山の西山麓に位置する八尾市南東部の町で、大和時代の雄略年間(470年頃)の創建といわれる恩智神社があります。
江戸時代以来、この地方の重要な産業となったのは綿花の栽培で、その綿を使った木綿織は「河内木綿」の名で知られるようになりますが、中でも木綿織が最も盛んだったのが高安山麓の村々で、特にこの地域の木綿は「山の根木綿」と呼ばれ、「山の根き組」という木綿問屋・仲買人の組織が生まれました。
莫大な富をもたらした木綿産業も、明治以降の近代繊維発展の前に衰退しますが、恩智神社の参道と、町の中央部を南北に通る東高野街道(旧国道170号線)が交差する辻には、築280年になる旧河内木綿問屋の住宅が残っています。
さらに、恩智神社の参道沿いの町並みにも伝統的な佇まいの豪農や商家の建物が数多く残されていて、河内木綿が全盛だった頃の繁栄ぶりを伺い知ることができます。
- 同行者
- 一人旅
- 交通手段
- 自家用車 徒歩
- 旅行の手配内容
- 個別手配
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近鉄大阪線の恩智駅にやって来ました。
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八尾市の汚水桝の蓋。
「河内木綿」伝承の地である八尾市を象徴して、八角形の内側に糸車で糸を紡ぐ姉さんかぶりの女性を描き、その周囲に市の花「キク」と木綿の実がデザインされています。 -
玄関先に竹の植え込みのある町家です。
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妻壁に水切り庇を設けた町家です。
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恩智神社のお旅所である天王の森に「恩智 石器時代遺跡」の石碑が立っています。
この付近一帯は府下でも有名な弥生時代の遺跡で、著名な考古学者たちによって古くから行われてきた調査の結果、縄文時代から弥生時代の土器や石器などの遺物が多数出土したことから、弥生時代中期を中心とした集落が広がっていたと考えられています。 -
コントラストも鮮やかな、白黒の漆喰を塗籠めた瓜型の虫籠窓や防火用の袖壁のある町家です。
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晒葺き屋根の架かった門を構える町家です。
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石積の塀をめぐらせた町家です。
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石塀の上に、春日灯籠や石塔が頭を出しています。
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風情のある恩智の町並みです。
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こちらは腰壁に船板塀を使った土蔵です。
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旧国道170号線(かつての東高野街道)と恩智神社の参道が交差する辻に、大和棟造りの重厚な町家があります。
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目を惹きつけてやまないこの町家は、江戸時代に木綿商を営んでいた旧家の建物です。
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かつての茅葺屋根と本瓦葺屋根を組み合わせた大和棟造りの主屋とともに、コの字形に屋根を架けた独特な形状の『表門及び高塀』が、中河内地域の商家のお屋敷の伝統的な構えを今に伝えています。
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現在、主屋は「茶吉庵」と命名され、カフェやレンタルスペースなどとして活用されています。
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「茶吉庵」の南面外観。
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2階外壁の一部に杉皮を貼った町家です。
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こちらはシュミイ地蔵尊が祀られた地蔵堂です。
地蔵尊の名前に関する俗説はたくさんあるとのことですが、明確な由来はわからないようです。 -
玄関へ導く石畳に沿って土塀をめぐらせた町家です。
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主屋には、黒漆喰を塗籠めた瓜型の虫籠窓が開けられています。
では、恩智神社の参道へ戻ります。 -
恩智神社の参道へ戻って来ました。
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恩智神社参道の角に立っている道標。
「東:信貴山 西:大阪 南:高野山」などの文字が刻まれています。 -
恩智神社参道の鳥居。
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こちらは、恩智神社参道の鳥居の前に建つ町家です。
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鳥居を透かして見た「茶吉庵」。
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こちらの町家は、門の前に巨石を置いておられます。
恐らく車の衝突防止を目的とされているんでしょうね。 -
こちらの町家は、あえて枝の切り落とし跡が残る丸太を柱に使った板塀がめぐらされています。
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2階の木製手すりの、見事な仕事ぶりには感動をおぼえます。
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石垣のある路地の町並みです。
ちょっと奥へ入ってみます。 -
路地の奥にある町家です。
恐らく大和棟造りの名残ではないかと思われます。 -
よく似た外観の町家が並んでいます。
では、町並みに戻ります。 -
恩智神社の参道に戻って来ました。
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石垣の上に塀をめぐらせた町家です。
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手前の町家の2階レベルまで石垣を積んだ町家です。
石垣上の土蔵がそびえるように見えます。 -
Y字路に建つ町家です。
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では、このY字路を左に入ってみます。
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くぐり戸付きの門を構えた町家です。
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石垣を積んだ町家には、春日灯籠が置かれています。
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Y字路の左側の道沿いには、石垣を積んだ町家が連なっています。
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手前の脇道の奥に、大和棟造りの町家を発見しました。
では、恩智神社の参道へ戻ります。 -
グルっと回って恩智神社の参道に戻って来ました。
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立派な長屋門を構えたお屋敷です。
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いろんな土地でたくさんの長屋門を見てきましたが、これ程の規模のものは初めてお目にかかりました。
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石垣の上にそびえる町家です。
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この付近にある神社仏閣の方角を示す、新旧の道標が並んでいます。
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波打つように刈り込まれた生垣が存在感を放っています。
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城郭の様な石垣上のお屋敷です。
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玄関まで自然石の石段が続く町家です。
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幅の広い玄関戸の入った町家です。
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恩智神社の入口までやって来ました。
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社殿は133段ある階段を登った、はるか彼方に鎮座しておられます。
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では、これで恩智の町歩きを終わります。
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