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大阪府八尾市神立(こうだち)は、生駒山系の西山麓に位置する八尾市北東部の町で、大阪市天王寺区の玉造から奈良県との境界にあたる十三峠を超えて、奈良県生駒郡斑鳩町の竜田までを結ぶ十三街道(じゅうさんかいどう)に沿って形成されています。<br /><br />平安時代の貴族で歌人の在原業平が、竜田から十三峠を越えて神立の玉祖神社に参詣した際、「神立茶屋辻」にあった茶屋の娘に恋をして八百夜も通いつめたとされる伝説が、『伊勢物語』の中に「業平の高安通い」として伝えられていますが、在原業平が通ったとされる現在の天理市から十三峠を越えて八尾市に至る道筋は「業平道」と呼ばれています。<br /><br />生駒山系の斜面なりに傾斜する坂道に沿って展開する神立は、石垣を積んだ上でないと家屋が建てられないという土地柄から、この地ならではといった独特の町並みが形成されていて、大和棟を含む伝統的な様式の町家が建ち並んでいます。

2025 神立散歩

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2025/02/09 - 2025/02/09

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nao

naoさん

大阪府八尾市神立(こうだち)は、生駒山系の西山麓に位置する八尾市北東部の町で、大阪市天王寺区の玉造から奈良県との境界にあたる十三峠を超えて、奈良県生駒郡斑鳩町の竜田までを結ぶ十三街道(じゅうさんかいどう)に沿って形成されています。

平安時代の貴族で歌人の在原業平が、竜田から十三峠を越えて神立の玉祖神社に参詣した際、「神立茶屋辻」にあった茶屋の娘に恋をして八百夜も通いつめたとされる伝説が、『伊勢物語』の中に「業平の高安通い」として伝えられていますが、在原業平が通ったとされる現在の天理市から十三峠を越えて八尾市に至る道筋は「業平道」と呼ばれています。

生駒山系の斜面なりに傾斜する坂道に沿って展開する神立は、石垣を積んだ上でないと家屋が建てられないという土地柄から、この地ならではといった独特の町並みが形成されていて、大和棟を含む伝統的な様式の町家が建ち並んでいます。

同行者
一人旅
交通手段
自家用車 徒歩
旅行の手配内容
個別手配
  • 神立にやって来ました。<br /><br />ここは生駒山系の山麓に位置しているので、大阪の街が一望できます。<br /><br />他のビルより頭ひとつ抜きん出ている「あべのハルカス」は、こんなに遠くからでもすぐに見つけられます。

    神立にやって来ました。

    ここは生駒山系の山麓に位置しているので、大阪の街が一望できます。

    他のビルより頭ひとつ抜きん出ている「あべのハルカス」は、こんなに遠くからでもすぐに見つけられます。

  • 神立は十三峠への登り口にあたるため、町並みは急勾配の坂道に沿って展開しています。

    神立は十三峠への登り口にあたるため、町並みは急勾配の坂道に沿って展開しています。

  • 坂道の勾配に合わせて石垣を積まないと家が建てられないという土地柄だけに、神立ならではの独特な景観を見せています。

    坂道の勾配に合わせて石垣を積まないと家が建てられないという土地柄だけに、神立ならではの独特な景観を見せています。

  • これは長屋門ですが、ガラス窓を開けているところから察するに普段も使っておられるようです。

    これは長屋門ですが、ガラス窓を開けているところから察するに普段も使っておられるようです。

  • 草花にあふれる町家です。

    草花にあふれる町家です。

  • その町家の角に立つ道標。<br /><br />正面には「右 大坂道」、右面には「左、信貴山 米尾山江 三十六丁/た川多 法里ゆうじ/大和ミち/十三越」などの文字が彫られています。

    その町家の角に立つ道標。

    正面には「右 大坂道」、右面には「左、信貴山 米尾山江 三十六丁/た川多 法里ゆうじ/大和ミち/十三越」などの文字が彫られています。

  • ちょっと脇道に入っても石垣ばかりです。

    ちょっと脇道に入っても石垣ばかりです。

  • こちらの町家は、車庫の奥に破風玄関があります。

    こちらの町家は、車庫の奥に破風玄関があります。

  • 平面(ひらめん)にも窓を開けた土蔵は珍しいですね。

    平面(ひらめん)にも窓を開けた土蔵は珍しいですね。

  • 大和棟造りの町家です。

    大和棟造りの町家です。

  • 屋根はトタン板に葺き替えられていますが、大和棟造りの特徴はよく残っています。

    屋根はトタン板に葺き替えられていますが、大和棟造りの特徴はよく残っています。

  • 2階の窓の1ケ所だけ木製手すりをつけた町家です。

    2階の窓の1ケ所だけ木製手すりをつけた町家です。

  • 枯れた部分が切り落とされた松を見ると、切ない気持ちになってきます。

    枯れた部分が切り落とされた松を見ると、切ない気持ちになってきます。

  • 石垣の上に重厚な土塀をめぐらせた町家です。

    石垣の上に重厚な土塀をめぐらせた町家です。

  • 重厚な土塀と晒葺きの軽快な門が、絶妙なバランスで釣り合っています。

    重厚な土塀と晒葺きの軽快な門が、絶妙なバランスで釣り合っています。

  • 神立の町並みです。

    神立の町並みです。

  • こちらの主屋も大和棟造りになっています。

    こちらの主屋も大和棟造りになっています。

  • 屋根のトタン板葺きは仕方ありません。

    屋根のトタン板葺きは仕方ありません。

  • ここは、かつての河内国と大和国を繋いでいた十三峠への登り口にあたる場所で、神立辻地蔵が祀られています。<br /><br />ここ神立辻地蔵から、十三峠への途中にある水飲地蔵尊までの十三街道には、33ケ所もの地蔵尊が祀られているそうです。

    ここは、かつての河内国と大和国を繋いでいた十三峠への登り口にあたる場所で、神立辻地蔵が祀られています。

    ここ神立辻地蔵から、十三峠への途中にある水飲地蔵尊までの十三街道には、33ケ所もの地蔵尊が祀られているそうです。

  • こちらの町家は、2階の窓に下見板張りの戸袋が設けられています。

    こちらの町家は、2階の窓に下見板張りの戸袋が設けられています。

  • 急勾配の坂道に面しているので、異なる工法の石垣を積んで高さを吸収しておられる町家です。

    急勾配の坂道に面しているので、異なる工法の石垣を積んで高さを吸収しておられる町家です。

  • 町家に祀られた二体の地蔵尊。

    町家に祀られた二体の地蔵尊。

  • 十三峠へつづく十三街道の道筋です。

    十三峠へつづく十三街道の道筋です。

  • この辺りが在原業平と茶屋の娘の恋伝説にまつわる「神立茶屋辻」になります。

    この辺りが在原業平と茶屋の娘の恋伝説にまつわる「神立茶屋辻」になります。

  • 「神立茶屋辻」の説明書と33ケ所ある地蔵尊の内の十番目の地蔵尊。

    「神立茶屋辻」の説明書と33ケ所ある地蔵尊の内の十番目の地蔵尊。

  • 玉祖神社を示す道標。

    玉祖神社を示す道標。

  • こちらが玉祖神社の参道になります。

    こちらが玉祖神社の参道になります。

  • 神立の町並みです。

    神立の町並みです。

  • のどかな田園風景の中に大和棟造りの建物が建っています。

    のどかな田園風景の中に大和棟造りの建物が建っています。

  • この辺りの道はかなりな急勾配です。

    この辺りの道はかなりな急勾配です。

  • 神立の町並みです。

    神立の町並みです。

  • 立派な長屋門を構えた町家です。

    立派な長屋門を構えた町家です。

  • かつての入母屋造りの茅葺屋根をトタン板で覆った町家です。

    かつての入母屋造りの茅葺屋根をトタン板で覆った町家です。

  • 妻面には「水」の字が浮き上がっています。

    妻面には「水」の字が浮き上がっています。

  • こちらは大和棟造りの町家です。

    こちらは大和棟造りの町家です。

  • 坂道の勾配を吸収するために石垣をめぐらせた町家です。

    坂道の勾配を吸収するために石垣をめぐらせた町家です。

  • こちらの敷地は道路から少し低くなっていますが、どうやら坂道が悪戯しているようです。

    こちらの敷地は道路から少し低くなっていますが、どうやら坂道が悪戯しているようです。

  • 大和棟造りの町家が並ぶ神立の町並みです。

    大和棟造りの町家が並ぶ神立の町並みです。

  • こちらは典型的な大和棟造りの町家です。

    こちらは典型的な大和棟造りの町家です。

  • 屋根がトタン板に葺き替えられているとはいえ、大和棟造りの美しさは損なわれていません。

    屋根がトタン板に葺き替えられているとはいえ、大和棟造りの美しさは損なわれていません。

  • こちらの町家も2階の窓に木製手すりを付けておられます。

    こちらの町家も2階の窓に木製手すりを付けておられます。

  • 路地の奥に大和棟造りの町家が見えています。

    路地の奥に大和棟造りの町家が見えています。

  • 気になるので、石垣に沿って奥に入ってみます。

    気になるので、石垣に沿って奥に入ってみます。

  • 長屋門の奥に大和棟造りの町家が建っていました。

    長屋門の奥に大和棟造りの町家が建っていました。

  • ここにも大和棟造りの町家がありますが、この辺りは特に密度が高いですね。

    ここにも大和棟造りの町家がありますが、この辺りは特に密度が高いですね。

  • 石垣の上にそびえるように建つ土蔵。

    石垣の上にそびえるように建つ土蔵。

  • 石垣の高さに変化を持たせた町家です。

    石垣の高さに変化を持たせた町家です。

  • 町並みにある立派な地蔵堂です。

    町並みにある立派な地蔵堂です。

  • 坂道がつづく神立の町並みです。

    坂道がつづく神立の町並みです。

  • こちらの町家は、あえて枝の切り落とし跡が残る丸太を柱に使った塀がめぐらされています。

    こちらの町家は、あえて枝の切り落とし跡が残る丸太を柱に使った塀がめぐらされています。

  • 石垣が連なる神立の町並みです。

    石垣が連なる神立の町並みです。

  • 何気なく坂道から見下ろした先にあった大和棟造りの町家です。

    何気なく坂道から見下ろした先にあった大和棟造りの町家です。

  • 石垣が連なる坂道はまだまだ続きます。

    石垣が連なる坂道はまだまだ続きます。

  • こちらも坂道沿いにある大和棟造りの町家です。

    こちらも坂道沿いにある大和棟造りの町家です。

  • やっと坂の頂点が見えてきました。

    やっと坂の頂点が見えてきました。

  • 長屋門に外格子を設けた町家です。

    長屋門に外格子を設けた町家です。

  • 入母屋造りの茅葺屋根をトタン板で覆った町家です。

    入母屋造りの茅葺屋根をトタン板で覆った町家です。

  • 奥まった所にある門に続く道を庭園風に修景した町家です。

    奥まった所にある門に続く道を庭園風に修景した町家です。

  • 庭園風の修景を引き締める石灯籠。

    庭園風の修景を引き締める石灯籠。

  • 池の上の町家です。

    池の上の町家です。

  • では、このあたりで神立の町歩きを終わります。<br /><br />急傾斜の坂道を昇り降りしたので疲れました。

    では、このあたりで神立の町歩きを終わります。

    急傾斜の坂道を昇り降りしたので疲れました。

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