2023/09/22 - 2023/09/23
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Nobby’sさん
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しばらく前に、井上靖の「しろばんば」を読み返したこともあって、その小説の舞台となった湯ヶ島というところに興味を持った。温泉地であり、井上靖が幼少のころを過ごしたところであり、また川端康成の伊豆の踊子の舞台でもある。「天城越え」でも有名な天城山の北麓に位置している。山間では、清冽な気候を利用して、山葵(ワサビ)の栽培が行われているらしい。 そんな場所なので、聖地巡礼ではないが、温泉旅行を兼ねて行ってみることにした。
湯ヶ島温泉は伊豆半島の真ん中に位置している。今回車で行くことにしたのだが、東名から伊豆縦貫道を通っていく。
もし電車で行く場合には、三島から修善寺まで伊豆箱根鉄道で行き、そこからバスで湯ヶ島へ向かうことができる。また、東京駅から踊り子号に乗って修善寺まで行くことができる。
宿泊したのは、井上靖も泊まったという「白壁」。素晴らしい旅館だった。
- 旅行の満足度
- 5.0
- 観光
- 5.0
- ホテル
- 5.0
- グルメ
- 5.0
- 同行者
- 一人旅
- 一人あたり費用
- 1万円 - 3万円
- 交通手段
- 自家用車 徒歩
- 旅行の手配内容
- 個別手配
-
白壁の入口 白い暖簾が高級感を感じさせる。
この宿は狩野川に沿うように建てられている。 -
宿の前の道はやや狭いが、車で入って来ることはできた。そして、道路の両側には十分な駐車場スペースがあった。
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白壁と書かれた看板があった。ここから湯道に繋がっているので、散策にとても便利だった。
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玄関を入ると広々とした土間があり、靴を脱いで上がる畳敷きのスペースがあった。とても雰囲気がよかった。駐車場ではベトナム人のスタッフの方が待ってくれていて、荷物を持って中まで誘導してくれた。素晴らしい心配りだった。
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こちらがフロントだ。ちょっとまだチェックインには早かった。
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チェックインの際にはこのラウンジの椅子に腰かけて、ウェルカムドリンクの冷たいお茶をいただきながら、必要な手続きを行うことができた。とても快適だった。
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さて、チェックインまで時間があったので、しろばんばの里を見学することにした。
狩野川に沿ってホテルの施設として、川を眺めることができるデッキテラスがあった。あいにく、この日はちょっと曇って、雨が降りそうだったが、晴れていればとても快適に過ごすことができそうだ。 -
狩野川の流れを目の前に見ることができる。しろばんばの頃と、その流れは今も変わらないようだった。
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湯道を上に向かって歩いて行った。この道はしろばんばにも登場し、主人公の洪ちゃ(井上靖は自分になぞらえている)が、さき子たちと一緒に渓谷の下にある温泉に入りに行った道だ。
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しゃくなげが咲いていて綺麗だった。
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遊歩道の脇にも水が流れていた。
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上に上がると、しろばんばの案内ボードがあった。
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そこから少し行ったところに天城神社があった。ここもしろばんばに登場した舞台だ。
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登って行くと鳥居があった。
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そして社殿がある。
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そして、ここにはユニークな顔・形をした狛犬が飾られていた。天城山の方向を見ているそうで、1765年に奉納されたものというから250年前のものだ。
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その先を歩いていくと、湯ヶ島小学校という記念碑があった。ただ、ここは洪作が通っていた尋常小学校とは別の場所だそうだ。
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旧湯ヶ島小学校の正門のところには、洪作とおぬい婆さんの象があった。
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このようなしろばんばの里の案内板があった。地図を見ると「しろばんば」で出てくるいろいろな場所に関する表示がいくつもあるので、散策しやすい。
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立派なアゲハ蝶が突然現れて、花に寄って行った。
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ここは井上靖の本家で、井上靖の母親の実家がそのまま残っているのだ。小説しろばんばでは「上の家」として出てきた。小説世界を思い起こさせるものだ。
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建築から150年以上経っている。
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上の家の案内板があった。
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さて、散策を終えると宿「白壁」に戻ってきた。
フロント前には広々としたラウンジがあり、中庭を眺めることができた。また、新聞も各紙置かれているので、それをゆっくり読むこともできる。人も少ないので、静かで居心地がよかった。 -
本館の部屋に行く途中には素敵な中庭にそった廊下があった。池には鯉が泳いでいた。
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緑あふれる庭の眺めが素晴らしかった。
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この旅館はとても広く、廊下が迷路のようになっているので、館内を探検するのが楽しかった。
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部屋に到着した。 入口からして立派だった。
今回一人旅プランで予約したのだが、予約ページには8-10畳と書かれていた。しかし実際には10畳以上あろうかというとても広い部屋だった。 -
とても快適な部屋だった。ただし、広い部屋の真ん中にふとん一つが置かれているので、やや寂しい感じだったが。
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ふかふかの蒲団が敷かれている。向こう側には庭を眺められる椅子もある。
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中庭を望むところに椅子とテーブルが置かれていた。
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奥のタンスのようなレトロなものは実は冷蔵庫が隠されている。昔のホテルにあった、ジュースやビールが横に置かれて、抜き出すと料金が課金されるという古い冷蔵庫なのだが、いまは空の状態だ。レトロモダンな外観にカモフラージュされていた。
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部屋の反対側にはテレビや座卓が寄せられていた。翌朝、蒲団が上げられた後は、この座卓が部屋の中央に置かれるようになった。ひじ掛けもあり、殿様のようだ。
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床の間には壺が置かれていた。
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洗面所はとてもきれいだ。
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部屋にはお風呂もあった。どうやらこれも温泉?のようだ。大浴場があるので入らなかったが。
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こちらは夕食。名物の山葵鍋、和牛石焼、季節の五点盛り、伊豆の魚盛合わせ、海鮮菊花合え、などが所せましと並ぶ。
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このようにすだれで目隠しされているので、他のお客と目が合わないようになっている。
ひとりでも全く気にならない。
そして、ベトナムのスタッフがとても丁寧、一生懸命に料理の説明をしてくれるのに好感がもてた。 -
新鮮な山葵をすって食べる。
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こちらは静岡豚の味噌漬けだ。柔らかくて美味しかった。というわけで、食べきれないくらいの量ですっかりお腹一杯になったのだった。
ベトナム人スタッフのもてなし、対応が素晴らしかった。 -
ここの売り物は温泉の巨石風呂だ。実はNHKのブラタモリで2018年頃にこの温泉が放映されたらしい。見ておけばよかった。
巨石風呂は屋根付きの露天風呂となっている。巨大なので、横にある階段を上って入るようになっている。この巨石風呂を見たところざっと5mx3mほどもあるような石をくり抜いて湯舟にしている。
これはすごかった。 -
そして、もう一つが、巨木風呂だ。どちらも巨大だ。こちらも同じような大きさで、大木を半分に切った丸太をくりぬいてある。
上から温泉がかけ流しとなっている。
露天風呂なので、自然が感じられて気持ちが良い。洗い場の岩のところにはカエルがいた。なんとも自然あふれている。
なんとも贅沢だ。 -
本館の2階にはラウンジがあり、宿泊者はコーヒーやお茶、冷たい飲み物を飲んだり、そしてアイスキャンディーを食べることもできた。湯上りにくつろげる空間があるのが素晴らしい。
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このような舞台もあった。
そして、写真撮影を忘れてしまったが、館内図に書かれていないライブラリ―があるので、そこで井上靖の本を読んだり、ゆっくりと読書をすることもできた。ぜひ探してみてほしい。 -
翌朝の朝ごはんも、このように豪華だった。
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翌朝、旅館のすぐのところにある、湯道を散歩した。
湯道は狩野川の渓谷に沿って歩くことができ、二つの出会い橋、女橋・男橋を渡ってぐるっと20分ほど歩いて回ってくることができる。 -
橋の上から見た狩野川の景色がすばらしかった。
最後まで御覧いただきありがとうございました。
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