天城湯ヶ島温泉旅行記(ブログ) 一覧に戻る
しばらく前に、井上靖の「しろばんば」を読み返したこともあって、その小説の舞台となった湯ヶ島というところに興味を持った。温泉地であり、井上靖が幼少のころを過ごしたところであり、また川端康成の伊豆の踊子の舞台でもある。「天城越え」でも有名な天城山の北麓に位置している。山間では、清冽な気候を利用して、山葵(ワサビ)の栽培が行われているらしい。 そんな場所なので、聖地巡礼ではないが、温泉旅行を兼ねて行ってみることにした。<br /><br />湯ヶ島温泉は伊豆半島の真ん中に位置している。今回車で行くことにしたのだが、東名から伊豆縦貫道を通っていく。<br />もし電車で行く場合には、三島から修善寺まで伊豆箱根鉄道で行き、そこからバスで湯ヶ島へ向かうことができる。また、東京駅から踊り子号に乗って修善寺まで行くことができる。<br /><br />宿泊したのは、井上靖も泊まったという「白壁」。素晴らしい旅館だった。<br /><br />

井上靖のしろばんばの里 天城湯ヶ島温泉に行ってきた。

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2023/09/22 - 2023/09/23

322位(同エリア338件中)

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Nobby’s

Nobby’sさん

しばらく前に、井上靖の「しろばんば」を読み返したこともあって、その小説の舞台となった湯ヶ島というところに興味を持った。温泉地であり、井上靖が幼少のころを過ごしたところであり、また川端康成の伊豆の踊子の舞台でもある。「天城越え」でも有名な天城山の北麓に位置している。山間では、清冽な気候を利用して、山葵(ワサビ)の栽培が行われているらしい。 そんな場所なので、聖地巡礼ではないが、温泉旅行を兼ねて行ってみることにした。

湯ヶ島温泉は伊豆半島の真ん中に位置している。今回車で行くことにしたのだが、東名から伊豆縦貫道を通っていく。
もし電車で行く場合には、三島から修善寺まで伊豆箱根鉄道で行き、そこからバスで湯ヶ島へ向かうことができる。また、東京駅から踊り子号に乗って修善寺まで行くことができる。

宿泊したのは、井上靖も泊まったという「白壁」。素晴らしい旅館だった。

旅行の満足度
5.0
観光
5.0
ホテル
5.0
グルメ
5.0
同行者
一人旅
一人あたり費用
1万円 - 3万円
交通手段
自家用車 徒歩
旅行の手配内容
個別手配
  • 白壁の入口 白い暖簾が高級感を感じさせる。<br /><br />この宿は狩野川に沿うように建てられている。

    白壁の入口 白い暖簾が高級感を感じさせる。

    この宿は狩野川に沿うように建てられている。

  • 宿の前の道はやや狭いが、車で入って来ることはできた。そして、道路の両側には十分な駐車場スペースがあった。

    宿の前の道はやや狭いが、車で入って来ることはできた。そして、道路の両側には十分な駐車場スペースがあった。

  • 白壁と書かれた看板があった。ここから湯道に繋がっているので、散策にとても便利だった。

    白壁と書かれた看板があった。ここから湯道に繋がっているので、散策にとても便利だった。

  • 玄関を入ると広々とした土間があり、靴を脱いで上がる畳敷きのスペースがあった。とても雰囲気がよかった。駐車場ではベトナム人のスタッフの方が待ってくれていて、荷物を持って中まで誘導してくれた。素晴らしい心配りだった。

    玄関を入ると広々とした土間があり、靴を脱いで上がる畳敷きのスペースがあった。とても雰囲気がよかった。駐車場ではベトナム人のスタッフの方が待ってくれていて、荷物を持って中まで誘導してくれた。素晴らしい心配りだった。

  • こちらがフロントだ。ちょっとまだチェックインには早かった。

    こちらがフロントだ。ちょっとまだチェックインには早かった。

  • チェックインの際にはこのラウンジの椅子に腰かけて、ウェルカムドリンクの冷たいお茶をいただきながら、必要な手続きを行うことができた。とても快適だった。

    チェックインの際にはこのラウンジの椅子に腰かけて、ウェルカムドリンクの冷たいお茶をいただきながら、必要な手続きを行うことができた。とても快適だった。

  • さて、チェックインまで時間があったので、しろばんばの里を見学することにした。<br /><br />狩野川に沿ってホテルの施設として、川を眺めることができるデッキテラスがあった。あいにく、この日はちょっと曇って、雨が降りそうだったが、晴れていればとても快適に過ごすことができそうだ。

    さて、チェックインまで時間があったので、しろばんばの里を見学することにした。

    狩野川に沿ってホテルの施設として、川を眺めることができるデッキテラスがあった。あいにく、この日はちょっと曇って、雨が降りそうだったが、晴れていればとても快適に過ごすことができそうだ。

  • 狩野川の流れを目の前に見ることができる。しろばんばの頃と、その流れは今も変わらないようだった。<br /><br />

    狩野川の流れを目の前に見ることができる。しろばんばの頃と、その流れは今も変わらないようだった。

  • 湯道を上に向かって歩いて行った。この道はしろばんばにも登場し、主人公の洪ちゃ(井上靖は自分になぞらえている)が、さき子たちと一緒に渓谷の下にある温泉に入りに行った道だ。

    湯道を上に向かって歩いて行った。この道はしろばんばにも登場し、主人公の洪ちゃ(井上靖は自分になぞらえている)が、さき子たちと一緒に渓谷の下にある温泉に入りに行った道だ。

  • しゃくなげが咲いていて綺麗だった。

    しゃくなげが咲いていて綺麗だった。

  • 遊歩道の脇にも水が流れていた。

    遊歩道の脇にも水が流れていた。

  • 上に上がると、しろばんばの案内ボードがあった。

    上に上がると、しろばんばの案内ボードがあった。

  • そこから少し行ったところに天城神社があった。ここもしろばんばに登場した舞台だ。

    そこから少し行ったところに天城神社があった。ここもしろばんばに登場した舞台だ。

  • 登って行くと鳥居があった。

    登って行くと鳥居があった。

  • そして社殿がある。

    そして社殿がある。

  • そして、ここにはユニークな顔・形をした狛犬が飾られていた。天城山の方向を見ているそうで、1765年に奉納されたものというから250年前のものだ。

    そして、ここにはユニークな顔・形をした狛犬が飾られていた。天城山の方向を見ているそうで、1765年に奉納されたものというから250年前のものだ。

  • その先を歩いていくと、湯ヶ島小学校という記念碑があった。ただ、ここは洪作が通っていた尋常小学校とは別の場所だそうだ。

    その先を歩いていくと、湯ヶ島小学校という記念碑があった。ただ、ここは洪作が通っていた尋常小学校とは別の場所だそうだ。

  • 旧湯ヶ島小学校の正門のところには、洪作とおぬい婆さんの象があった。

    旧湯ヶ島小学校の正門のところには、洪作とおぬい婆さんの象があった。

  • このようなしろばんばの里の案内板があった。地図を見ると「しろばんば」で出てくるいろいろな場所に関する表示がいくつもあるので、散策しやすい。

    このようなしろばんばの里の案内板があった。地図を見ると「しろばんば」で出てくるいろいろな場所に関する表示がいくつもあるので、散策しやすい。

  • 立派なアゲハ蝶が突然現れて、花に寄って行った。

    立派なアゲハ蝶が突然現れて、花に寄って行った。

  • ここは井上靖の本家で、井上靖の母親の実家がそのまま残っているのだ。小説しろばんばでは「上の家」として出てきた。小説世界を思い起こさせるものだ。

    ここは井上靖の本家で、井上靖の母親の実家がそのまま残っているのだ。小説しろばんばでは「上の家」として出てきた。小説世界を思い起こさせるものだ。

  • 建築から150年以上経っている。

    建築から150年以上経っている。

  • 上の家の案内板があった。

    上の家の案内板があった。

  • さて、散策を終えると宿「白壁」に戻ってきた。<br /><br />フロント前には広々としたラウンジがあり、中庭を眺めることができた。また、新聞も各紙置かれているので、それをゆっくり読むこともできる。人も少ないので、静かで居心地がよかった。

    さて、散策を終えると宿「白壁」に戻ってきた。

    フロント前には広々としたラウンジがあり、中庭を眺めることができた。また、新聞も各紙置かれているので、それをゆっくり読むこともできる。人も少ないので、静かで居心地がよかった。

  • 本館の部屋に行く途中には素敵な中庭にそった廊下があった。池には鯉が泳いでいた。

    本館の部屋に行く途中には素敵な中庭にそった廊下があった。池には鯉が泳いでいた。

  • 緑あふれる庭の眺めが素晴らしかった。

    緑あふれる庭の眺めが素晴らしかった。

  • この旅館はとても広く、廊下が迷路のようになっているので、館内を探検するのが楽しかった。

    この旅館はとても広く、廊下が迷路のようになっているので、館内を探検するのが楽しかった。

  • 部屋に到着した。 入口からして立派だった。<br /><br />今回一人旅プランで予約したのだが、予約ページには8-10畳と書かれていた。しかし実際には10畳以上あろうかというとても広い部屋だった。

    部屋に到着した。 入口からして立派だった。

    今回一人旅プランで予約したのだが、予約ページには8-10畳と書かれていた。しかし実際には10畳以上あろうかというとても広い部屋だった。

  • とても快適な部屋だった。ただし、広い部屋の真ん中にふとん一つが置かれているので、やや寂しい感じだったが。

    とても快適な部屋だった。ただし、広い部屋の真ん中にふとん一つが置かれているので、やや寂しい感じだったが。

  • ふかふかの蒲団が敷かれている。向こう側には庭を眺められる椅子もある。

    ふかふかの蒲団が敷かれている。向こう側には庭を眺められる椅子もある。

  • 中庭を望むところに椅子とテーブルが置かれていた。

    中庭を望むところに椅子とテーブルが置かれていた。

  • 奥のタンスのようなレトロなものは実は冷蔵庫が隠されている。昔のホテルにあった、ジュースやビールが横に置かれて、抜き出すと料金が課金されるという古い冷蔵庫なのだが、いまは空の状態だ。レトロモダンな外観にカモフラージュされていた。

    奥のタンスのようなレトロなものは実は冷蔵庫が隠されている。昔のホテルにあった、ジュースやビールが横に置かれて、抜き出すと料金が課金されるという古い冷蔵庫なのだが、いまは空の状態だ。レトロモダンな外観にカモフラージュされていた。

  • 部屋の反対側にはテレビや座卓が寄せられていた。翌朝、蒲団が上げられた後は、この座卓が部屋の中央に置かれるようになった。ひじ掛けもあり、殿様のようだ。

    部屋の反対側にはテレビや座卓が寄せられていた。翌朝、蒲団が上げられた後は、この座卓が部屋の中央に置かれるようになった。ひじ掛けもあり、殿様のようだ。

  • 床の間には壺が置かれていた。

    床の間には壺が置かれていた。

  • 洗面所はとてもきれいだ。

    洗面所はとてもきれいだ。

  • 部屋にはお風呂もあった。どうやらこれも温泉?のようだ。大浴場があるので入らなかったが。

    部屋にはお風呂もあった。どうやらこれも温泉?のようだ。大浴場があるので入らなかったが。

  • こちらは夕食。名物の山葵鍋、和牛石焼、季節の五点盛り、伊豆の魚盛合わせ、海鮮菊花合え、などが所せましと並ぶ。<br /><br />

    こちらは夕食。名物の山葵鍋、和牛石焼、季節の五点盛り、伊豆の魚盛合わせ、海鮮菊花合え、などが所せましと並ぶ。

  • このようにすだれで目隠しされているので、他のお客と目が合わないようになっている。<br /><br />ひとりでも全く気にならない。<br /><br />そして、ベトナムのスタッフがとても丁寧、一生懸命に料理の説明をしてくれるのに好感がもてた。

    このようにすだれで目隠しされているので、他のお客と目が合わないようになっている。

    ひとりでも全く気にならない。

    そして、ベトナムのスタッフがとても丁寧、一生懸命に料理の説明をしてくれるのに好感がもてた。

  • 新鮮な山葵をすって食べる。

    新鮮な山葵をすって食べる。

  • こちらは静岡豚の味噌漬けだ。柔らかくて美味しかった。というわけで、食べきれないくらいの量ですっかりお腹一杯になったのだった。<br /><br />ベトナム人スタッフのもてなし、対応が素晴らしかった。

    こちらは静岡豚の味噌漬けだ。柔らかくて美味しかった。というわけで、食べきれないくらいの量ですっかりお腹一杯になったのだった。

    ベトナム人スタッフのもてなし、対応が素晴らしかった。

  • ここの売り物は温泉の巨石風呂だ。実はNHKのブラタモリで2018年頃にこの温泉が放映されたらしい。見ておけばよかった。<br /><br />巨石風呂は屋根付きの露天風呂となっている。巨大なので、横にある階段を上って入るようになっている。この巨石風呂を見たところざっと5mx3mほどもあるような石をくり抜いて湯舟にしている。<br /><br />これはすごかった。

    ここの売り物は温泉の巨石風呂だ。実はNHKのブラタモリで2018年頃にこの温泉が放映されたらしい。見ておけばよかった。

    巨石風呂は屋根付きの露天風呂となっている。巨大なので、横にある階段を上って入るようになっている。この巨石風呂を見たところざっと5mx3mほどもあるような石をくり抜いて湯舟にしている。

    これはすごかった。

  • そして、もう一つが、巨木風呂だ。どちらも巨大だ。こちらも同じような大きさで、大木を半分に切った丸太をくりぬいてある。<br /><br />上から温泉がかけ流しとなっている。<br /><br />露天風呂なので、自然が感じられて気持ちが良い。洗い場の岩のところにはカエルがいた。なんとも自然あふれている。 <br />なんとも贅沢だ。

    そして、もう一つが、巨木風呂だ。どちらも巨大だ。こちらも同じような大きさで、大木を半分に切った丸太をくりぬいてある。

    上から温泉がかけ流しとなっている。

    露天風呂なので、自然が感じられて気持ちが良い。洗い場の岩のところにはカエルがいた。なんとも自然あふれている。 
    なんとも贅沢だ。

  • 本館の2階にはラウンジがあり、宿泊者はコーヒーやお茶、冷たい飲み物を飲んだり、そしてアイスキャンディーを食べることもできた。湯上りにくつろげる空間があるのが素晴らしい。

    本館の2階にはラウンジがあり、宿泊者はコーヒーやお茶、冷たい飲み物を飲んだり、そしてアイスキャンディーを食べることもできた。湯上りにくつろげる空間があるのが素晴らしい。

  • このような舞台もあった。<br /><br />そして、写真撮影を忘れてしまったが、館内図に書かれていないライブラリ―があるので、そこで井上靖の本を読んだり、ゆっくりと読書をすることもできた。ぜひ探してみてほしい。

    このような舞台もあった。

    そして、写真撮影を忘れてしまったが、館内図に書かれていないライブラリ―があるので、そこで井上靖の本を読んだり、ゆっくりと読書をすることもできた。ぜひ探してみてほしい。

  • 翌朝の朝ごはんも、このように豪華だった。

    翌朝の朝ごはんも、このように豪華だった。

  • 翌朝、旅館のすぐのところにある、湯道を散歩した。<br /><br />湯道は狩野川の渓谷に沿って歩くことができ、二つの出会い橋、女橋・男橋を渡ってぐるっと20分ほど歩いて回ってくることができる。

    翌朝、旅館のすぐのところにある、湯道を散歩した。

    湯道は狩野川の渓谷に沿って歩くことができ、二つの出会い橋、女橋・男橋を渡ってぐるっと20分ほど歩いて回ってくることができる。

  • 橋の上から見た狩野川の景色がすばらしかった。<br /><br /><br /><br />最後まで御覧いただきありがとうございました。<br />

    橋の上から見た狩野川の景色がすばらしかった。



    最後まで御覧いただきありがとうございました。

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