花溢れる伊豆松崎の春

2025/03/29 - 2025/03/30

伊豆の早春といえば河津桜が大人気ですが、4月になると本格的なサクラのシーズン。伊豆の山や里などそこら中に桜が溢れます。伊豆松崎町は食用の桜の一大生産地でもあり、町の中心を流れる那賀川沿いには3キロ以上にわたり桜の並木が続いています。伊豆でも比較的開けた河川敷に田んぼがひろがり、春は田んぼの花畑は華やかです。
日帰り温泉を併設した依田の庄は、十勝帯広開拓の祖と言われる依田勉三さんにご実家。帯広と松崎町はそのご縁で姉妹都市関係。いまも交流が続いています。

エリア 松崎温泉・雲見温泉(静岡)

• 旅行の満足度: 4.5
• 観光: 5.0
• ホテル: 5.0
• グルメ: 5.0
• ショッピング: 4.0
• 交通: 4.0

• 同行者: カップル・夫婦
• 一人あたり費用: 1万円 - 3万円
• 交通手段: 自家用車

東名の渋滞に順調に巻き込まれながら足柄のサービスエリアで軽い昼食

足柄サービスエリア下り線フードコート グルメ・レストラン

天城峠を越えて河津町。河津桜の季節がすぎて山桜やソメイヨシノが咲き始めています。

宿泊は伊豆今井浜東急ホテル。最近は泊まる頻度が減りました。宿泊料も高くなったしね。

伊豆今井浜東急ホテル 宿・ホテル

雲が多いこんなお天気です。

伊豆今井浜東急ホテル 宿・ホテル

本日の夕食は日本料理の七滝で
料理長さんがしつらえたらしい桜の飾りが素敵

日本料理 七滝 グルメ・レストラン

テーブルも桜のデザイン

日本料理 七滝 グルメ・レストラン

最初に食前酒の果実酒

日本料理 七滝 グルメ・レストラン

一の膳
お造り盛り合わせと旬菜盛り合わせ

日本料理 七滝 グルメ・レストラン

あん肝、ねぎま鍋

日本料理 七滝 グルメ・レストラン

二の膳
焼物　鰤の低温調理青唐辛子味噌ソース
国産牛　叉焼

日本料理 七滝 グルメ・レストラン

お食事
白飯、キンメダイ山椒味噌、香の物、赤だし汁

日本料理 七滝 グルメ・レストラン

デザートの小豆杏仁豆腐

日本料理 七滝 グルメ・レストラン

夜の前庭

朝日が雲の間から

雲間からの日の出に光る海
今日は天気がよさそうです。

ホテル裏の山にも桜が咲き始めました。

レストラン　メレシーで朝食

レストラン メレシー グルメ・レストラン

ついついいろいろとってきてしまう。

レストラン メレシー グルメ・レストラン

天気が回復してきました。

ストレリチアが一凛

河津観光交流館に立ち寄り

河津桜観光交流館 名所・史跡

裏の山にもずいぶん桜があります。

河津桜観光交流館 名所・史跡

近隣の農家がもってくる柑橘が豊富。季節的にはそろそろ終わり

河津桜観光交流館 名所・史跡

河津はカーネーションの産地でもあります。

河津桜観光交流館 名所・史跡

伊豆半島の山を西へ超えて松崎町へ。
ランチはレストラン、プロヴァンスドすずき
このご時世、ちょっと値上がり。

プロヴァンスドすずき グルメ・レストラン

一応当日予約しました。満席ではなかったですが、お客さんはそこそこ入っていました。

プロヴァンスドすずき グルメ・レストラン

前菜とメインとデザートの組み合わせで。
スープドポワソン。魚のアラを濾したスープです。フランスの海辺の定番。

プロヴァンスドすずき グルメ・レストラン

自家製のパン

プロヴァンスドすずき グルメ・レストラン

ホロホロ鳥のバロティーヌ

プロヴァンスドすずき グルメ・レストラン

子羊のポアレ

プロヴァンスドすずき グルメ・レストラン

紅茶のプリン

プロヴァンスドすずき グルメ・レストラン

金柑のタルト
料理もデザートも紅茶もみんな美味しかった。

プロヴァンスドすずき グルメ・レストラン

伊豆産の紅茶

プロヴァンスドすずき グルメ・レストラン

外へでるとひらひらと桜の花びらが舞っています。花桃が咲いていましたが、これではないね。

プロヴァンスドすずき グルメ・レストラン

裏山の桜が飛んできていたよう。松崎町は食用の桜の生産地です。日本の食用桜の6割を作っているとか。

街の中心を流れる那賀川沿いに桜並木があります。

田植え前の田んぼを使った花畑。

田んぼを使った花畑 花見

いろいろなワイルドフラワーの種がまかれています。手前はキンギョソウ。

花畑の向こうに桜並木、5分から7分咲きかな。

田んぼの花畑は立ち入るのに一グループ500円の協力金が必要。

近くて見るといろいろな花が入り混じって咲いています。

ずっと続く桜並木とのコラボレーションがみごと

田んぼも川沿いも花いっぱい。むしろあんまり有名にならないほうがいいな。

これだけ見事な花ですが、意外とお客さんは多くない。西伊豆の奥で交通が不便なのとこの時期は日本中桜の名所だらけなので、河津桜の時期の河津ほど人が集中しなのです。伊豆でもいろいろ花の名所はありますしね。

奥の建物は松崎町の農産品の販売所

車道まで上がってみる。桜は満開に近いものから3分咲き程度のものが混在。

ちょっと風が強かったですが、景色は見飽きない

一面の花畑、ただ、田んぼによって咲き具合はまちまち。
毎年植えていると田んぼも疲れますので。

遠くの山の中にも桜

以前はたくさんリアルな案山子が並べられていましたが、作る人が高齢化したそうで、動物の案山子が少しだけ。

山羊の親子

子ヤギ

大きな牛

田んぼを使った花畑 花見

こちらから見る桜並木

広い花畑越しに

桜並木は延々と上流に続きます。

キンギョソウは同じ種でも花の色がまちまちになるそうです。

販売所。お花も売ってます。

桜田より道売店 グルメ・レストラン

那賀川の上流へ。両岸の桜が見事な大沢の里、満開までにはもう少しかな。

橋から下流側

川沿いを歩く。桜は結構古木で苔むしているのもあり、寿命が近いのも多いかな。

奥の山にも桜がたくさん咲いています。

天気の良い日もいいし、雨の日もそれは風情があります。

満開にはもう少しかな。でもこれだけ見られれば満足。

下流側。川はあまり護岸されていないので自然な渓流

なまこ壁の古い家。朝ドラ「あんぱん」のロケも松崎町で撮られていて、なまこ壁の塀が出てきました。

立派なお屋敷ですね。桜がまわりにいっぱいでこの時期は極楽みたいだな。

日が傾いて花が赤っぽく見えてきました。

そろそろ温泉に行きます。

毎年、町の人の俳句が竹の短冊でかけられています。

依田の庄の駐車場。

町の名家、依田家の住宅跡に併設された日帰り温泉。もとは旅館がありました。

大沢温泉 依田之庄 温泉

奥に見えるのが依田家のお屋敷。こちらの出身の依田勉三さんは十勝帯広の開拓の祖と言われる方。豪農依田善右衛門の三男として生まれ、幼くして両親と死別してしまい、兄の佐二平に養育されました。7歳のころから漢学者の養伯父土屋宗三郎（三余）が開いていた「三余塾」で漢籍を学んでいました。22歳のとき慶応義塾に入学し、福沢諭吉のもとで学びます。勉三は明治14年、28歳のとき、単身北海道へ渡り現地調査をし、伊豆に帰り、十勝が将来性に富む土地であることを一族に力説します。当地で移民を募り帯広へ渡ります。

勉三さんは明治15年、北海道での農場建設を目的とする「晩成社」を設立。屯田兵ではなく民間主導で十勝の開拓にあたりました。苦難の連続でしたが、牧場をひらき、バター工場を創業し、缶詰工場や練乳工場も作りました。その時代にはどれも軌道には乗りませんでしたが、その後、それらの事業は帯広に根付く産業になりました。

こちらはもと旅館の客室を利用した休憩所。時間があればゆっくりできます。ここから東京までは遠いのでそうのんびりもしていられませんが。

北海道土産の定番、六花亭のマルセイバターサンドのマルセイとは何？ちょっと不思議に思いますが。明治35年にバター工場を創業した晩成社のブランドにちなんだものでレトロな包装は当時のバターの包装を復刻したものです。よくみると依田牧場製の文字も書かれています。
開拓の人々の苦労に敬意を表したものなんですね。

依田勉三さんは今は開拓の神として北海道神宮に祀られています

さて、日も暮れてきたところで西伊豆の海岸を北上して、大仁へ。
おなじみの魚がし寿司で夕食です。

沼津魚がし鮨 流れ鮨 伊豆の国大仁店 グルメ・レストラン

桜海老と生シラスは定番

沼津魚がし鮨 流れ鮨 伊豆の国大仁店 グルメ・レストラン

サーモンの炙りも

沼津魚がし鮨 流れ鮨 伊豆の国大仁店 グルメ・レストラン

多分吉田町産の鰻

沼津魚がし鮨 流れ鮨 伊豆の国大仁店 グルメ・レストラン

まぐろに玉子

沼津魚がし鮨 流れ鮨 伊豆の国大仁店 グルメ・レストラン

最後に大トロを頼んでみます。

沼津魚がし鮨 流れ鮨 伊豆の国大仁店 グルメ・レストラン

〆は朝霧高原のソフトクリーム。
このあとは東京まで高速、自動車専用道路で直結で帰れます。
最後まで、ご覧いただきありがとうございます。

沼津魚がし鮨 流れ鮨 伊豆の国大仁店 グルメ・レストラン