2025/02/19 - 2025/02/19
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SamShinobuさん
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今日は車で横浜美術館と横須賀美術館を訪れた。
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横浜美術館
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「リニューアルオープン記念展 おかえり、ヨコハマ」
長いこと閉館していた横浜美術館が、2025年2月にリニューアルオープンした。それを記念して「横浜」をキーワードに、美術館のコレクションを中心とした展覧会を開催している。 -
入館料1,800円
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「ペルリ提督横浜上陸の図」
ペーター・ベルンハルト・ヴィルヘルム・ハイネ(伝)
1854年以降 油彩、カンヴァス
横浜美術館蔵(原範行氏・原會津子氏寄贈)
これは誰もが教科書で見たことのある有名絵画だ。1854年、現在のみなとみらい線日本大通り駅付近に上陸するペリーが描かれている。 -
「横浜海岸鉄道蒸気車図」
歌川広重(三代)(1842−1894年)
1874年(明治7年頃) 多色木版、大判三枚続
横浜美術館蔵
三代目歌川広重は、初代広重の養女だったお辰に婿入りして跡を継いだ。
初代のような情緒や風情はあまり感じられないが、文明開化のけばけばしさ、特に赤のどぎつい発色は、絵師としての時代を反映した意思を感じさせる。 -
「愛宕山より品川沖を望む」
高橋由一(1842−1894年)
1877年 油彩、カンヴァス
横浜美術館蔵
「鮭」で有名な高橋由一(ゆいち)の作品だ。
新橋駅に近い愛宕山からの眺め。最近も愛宕神社にお参りに行ったが、品川沖の風景、瓦屋根の家など約150年前の風景は貴重だ。横浜へと出発した列車の煙が奥に小さく見える。 -
「老母図」
五姓田義松(1855−1915年)
ごせだよしまつと読む。
1875年 油彩、紙
神奈川県立歴史博物館蔵
※神奈川県指定重要文化財
義松の母が亡くなる前日の絵。こけた頬にうつろな目の写実。20歳の義松は何を思い、この絵を描いたのだろう。 -
「五姓田一家ノ図」
五姓田義松
1872年 油彩、紙
神奈川県立歴史博物館蔵
※神奈川県指定重要文化財
義松、16歳の絵。「老母図」に描かれた母や、一番左には妹の渡辺幽香もいる。 -
「幼児図」
渡辺幽香(1856−1942年)
1893年 油彩、カンヴァス
横浜美術館蔵
五姓田義松の1歳年下の妹、渡辺幽香の絵。
明治時代を代表する女性洋画家、渡辺幽香が1893年のシカゴ万博に出品した作品。
石臼を引きずりながらトンボをつかまえる赤ん坊は、豊臣秀吉に仕えた福島正則の幼い頃のエピソードを描いたものだ。 -
「高浮彫牡丹ニ眠猫覚醒大香炉」
宮川香山(初代)
みやがわこうざんと読む。
明治前期 陶磁器
田邊哲人コレクション(横浜美術館に寄託)
この全然可愛くない表情、猫バスか。 -
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「Y市の橋」
松本竣介(1912−1948年)
1943年 油彩、カンヴァス
東京国立近代美術館蔵 -
「Y市の橋」
松本竣介
1943年 鉛筆、墨、紙
神奈川県立近代美術館蔵 -
「Y市の橋」
松本竣介
1946年 油彩、カンヴァス
京都国立近代美術館蔵
展覧会のテーマが「おかえり、ヨコハマ」なので、松本竣介の「Y市の橋」を集めてみたようだ。この橋は横浜駅近くの派新田間川に架かっていた月見橋。現在の月見橋は1996年に架け替えられたもの。
松本竣介は13歳で聴力を失った際に、父親が油絵の道具を買い与えたのがきっかけで画家を目指すようになる。28歳の時、二科展で特待を受賞し初個展を開くが、翌年の1940年に太平洋戦争が勃発する。戦時中も有名な「立てる像」(1942年)など傑作を幾つも制作するものの、結核と心臓病を患い、とうとう1948年に36歳の若さで死去してしまう。戦争が終わった頃はパリへの移住も考えていたそうだ。当時は不治の病と言われた結核で、若くして亡くなった芸術家は数え切れない。 -
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「毛皮のマント」
マックス・エルンスト(1891−1976年)
1926年 油彩、カンヴァス
横浜美術館蔵
コラージュっぽいが、ちょっとどうなってるんだか分からないゾ。 -
「縞模様の服を着たセザンヌ夫人」
ポール・セザンヌ(1839−1906年)
1883−85年 油彩、カンヴァス
横浜美術館
セザンヌが30歳の時、19歳のオルタンス・フィケを絵のモデルとして使い、それから2人は付き合うようになる。しかし、彼女が貧しい家の出だったので、セザンヌは息子が生まれた後もその存在を父に隠していた。
セザンヌは妻の肖像画を多く残しているが、どれも無表情で無愛想だ。夫婦仲は悪かったと思われがちだが、あんな気難しく自分勝手なセザンヌと長年連れ添ったのだから、そこには人知れぬ愛があったんじゃないかな。
この絵のオルタンス・フィケは、かすかに唇を尖らせていて、ちょっと可愛い。 -
「ひじかけ椅子で眠る女」
パブロ・ピカソ(1881−1973年)
1927年 油彩、カンヴァス
横浜美術館蔵 -
「女の肖像(マリー=テレーズ・ワルテル)」
パブロ・ピカソ
1937年 油彩、カンヴァス
吉野石膏コレクション 山形美術館寄託
17歳のマリー・テレーズが45歳のピカソと付き合った時、ピカソには妻オルガがいた。1935年にマリーは妊娠し、それを知ったオルガはピカソの元を去る。しかしクズ男ピカソは、すでにマリーへの興味を失っており、写真家のドラ・マールを愛人にしていた。ドラ・マールに「ゲルニカ」の制作過程の写真を撮らせていると、そのアトリエでマリーとばったり遭遇してしまう。言い争う2人にピカソは、「どちらかに決めるつもりはない。2人で闘って決めろ」と言い放つ。するとドラとマリーはその場で大喧嘩を始めたそうだ。
キャプションによると「この時すでにピカソには次の恋人、ドラ・マールがおり、 二人の関係は終わりを迎えていました。そのくせ心残りがあるのか、ピカソはワルテルの曲げた右腕の隙間に、キスするかのような自分の横顔を描き込んでいます」と面白い考察が書かれていた。 -
「ガラの測地学的肖像」
サルバドール・ダリ(1904−1989年)
1936年 テンペラ、板
横浜美術館蔵
ダリ夫人のガラは、ダリの優秀なマネージャーだった。ダリの強烈なイメージは、ガラによって作られたものだ。それは「わたしはガラなしではダリになれない」とダリに言わしめるほどだった。
それにしても、20世紀の画家でテンペラとは珍しい。アンドリュー・ワイエスの代表作「クリスティーナの世界」(1948年)がテンペラだ。 -
「座像」
フランシス・ベーコン(1909-1992年)
1961年 油彩、カンヴァス
横浜美術館蔵
ゲイだったベーコンは生涯で5人の恋人がいたが全て男だった。この作品のモデルは、その中の一人ピーター・レイシー。キャプションによると「二人の関係は時に暴力を伴いました。人物の顔は殴られたように歪み、腕や足、腰も大きくねじ曲げられています」だって。 -
「王様の美術館」
ルネ・マグリット(1898−1967年)
1966年 油彩、カンヴァス
横浜美術館蔵
横浜美術館を代表する収蔵品だ。タイトルもいい。ルネ・マグリットの絵にはよく登場する山高帽の男だが、マグリットの父親がよく山高帽をかぶっていたことから、モデルは父親ではないかと言われている。 -
「花と蝶」
ジョアン・ミロ(1893−1983年)
1922−23年 テンペラ、板
横浜美術館蔵
ミロのこの絵もテンペラだ。 -
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「春少女」
奈良美智(1959生まれ)
ならよしともと読む。
2012年 アクリル絵具、カンヴァス
横浜美術館蔵
初めて奈良美智の作品を観た時、名前もどう読むのか分からず、てっきり女性かと思った。可愛い女の子や犬の絵が多かったからだ。そんなある日、この人がいい歳のおっさんと知って驚いた。
奈良美智のX(旧Twitter)を見ると、ツイ廃かと思うくらい毎日何度も投稿している。 -
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「真夜中の太陽」
イサム・ノグチ(1904−1988年)
1989年 スウェーデン産花崗岩
イサム・ノグチは眉毛のつながったフリーダ・カーロと不倫したり、李香蘭こと山口淑子と結婚したり、まああっちの方も忙しい芸術家だ。 -
リニューアルオープンしたての横浜美術館は何処もかしこもピカピカで、とても居心地のいい空間だった。
因みに館長は蔵屋美香(くらやみか)さんというらしい。「暗闇か」になる名前が面白いと思って調べてみたら、2021年にほんとに「暗☆闇香(くら・やみか)」のペンネームで漫画家デビューしていた笑。 -
「女の頭部」
ジョアン・ミロ
1975年 ブロンズ -
カフェ 「馬車道十番館 横浜美術館 喫茶室」
横浜馬車道の有名店の分店。 -
車なのでビールが飲めない。
開港カレー935円
ブレンドコーヒー550円
ビスカウトレモン198円 -
ビスカウトとはビスケットのこと。
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開港カレー
馬車道の本店も行ったことがあるが、観光客で凄く混んでいて落ちつかなかった。本店の雰囲気は別にして、ただカレーを食べるだけなら、こちらのほうが空いていていいかも。 -
ビスカウトはクリームをビスケットでサンドした甘さ控えめのお菓子。ペリー来航の1550年代、南蛮菓子として日本に伝来した。職人による手作りは上質な味わいだが、正直言って安くて美味しいお菓子いっぱいあるからなあ、今は。
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ミュージアムショップ「MYNATE」
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横須賀美術館
2021年3月に息子と訪れて以来、久しぶりに来た。三浦半島の東端、東京湾が目の前に広がる美しい美術館だ。 -
車を美術館の駐車場に停めて、少し砂浜を散歩しよう。
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投げ釣りして~。車に釣り道具一式積んであるが、今日は夕飯を作るので時間がない(泣)
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美術館に入ろう。
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所蔵作品の中村彝「少女」が展示されていたら、ぜひ観たいと思っていたが、展示替えで常設展がやっていなかった。今度はちゃんと調べてからリベンジしよう。気を取り直して、企画展を観ることにした。
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生誕120周年サルバドール・ダリ―天才の秘密―
入館料1400円。作品の撮影は不可だった。 -
ダリの油彩画だけでなく、素描、版画、彫刻の展示もあり、他にもミロやマグリットなどシュルレアリスムに関わった作家の作品もあった。
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「ビキニの3つのスフィンクス」
(画像はフライヤーより)
サルバドール・ダリ(1904−1989年)
1947年 油彩・カンヴァス
諸橋近代美術館蔵
福島県にある諸橋近代美術館には、ダリの作品を約340点も所蔵しているそうだ。なので当然今回の展覧会は、諸橋近代美術館から借り出されている作品が中心となっている。
ダリは日本に落とされた原子爆弾に大きな衝撃を受け、この作品を制作する。 -
「ダンス:セブン・ライブラリー・アーツより」
1957年頃 諸橋近代美術館蔵
フライヤーより。 -
「人間嫌いたち」
ルネ・マグリット
1942年。広島県立美術館蔵
フライヤーより。
シュルレアリスムの作家つながりで、ルネ・マグリットの有名な絵画も展示してあった。 -
サルバドール・ダリと聞くと、僕はアルフレッド・ヒッチコックの「白い恐怖」が反射的に思い出される。
画像は、映画「白い恐怖」DVDから。
「夢のシーンはサルバドール・ダリのデザインに基づく」とある。 -
ダリのデザインしたセット。
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「白い恐怖」は、1945年製作のサスペンス映画だ。サイコスリラーの名作として有名だが、実は少女漫画のような甘いメロドラマでもある。イングリッド・バーグマン扮する美人精神分析医は、恋という感情も冷静に分析する堅物だ。彼女は、着任したばかりの新院長(グレゴリー・ペック)に一目惚れして、メロメロになってしまう。そうなると恋は盲目。実は彼が記憶をなくして新院長になりすましていると知っても、正体不明の男を助けようと躍起になる。そしてこの男が見る夢のシーンのデザインを、なんとサルバドール・ダリが担当しているのだ。
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中学生の頃、初めてこの映画を観たときは、当然ヒッチコックのサスペンスの手法にハラハラドキドキさせられたが、それ以上にダリのセット美術が恐ろしくてしばらく頭から離れなかった。その時初めてダリという画家を知って、ずっと怖い絵を描く人だと思っていた。
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歪んだ車輪がまさにダリだなあ。
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美術館の丸い窓から青い海が見える。
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屋上広場
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ミュージアムショップ
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美術館の前の芝生広場が気持ちいい。
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さあ帰ろう。
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