2025/02/23 - 2025/02/24
1423位(同エリア4253件中)
jokaさん
サウナを主目的とした極楽旅第3弾。今回の目的地は佐賀です。
佐賀に立ち寄ったことはありますが、佐賀をめがけて旅をするのは初めて。
都道府県魅力度ランキング最下位争い常連などという不名誉ないじられ方をしがちな県ですが、今回は全サウナ愛好者の憧れの聖地探訪という大義名分がある。というわけでつい10日前の熊本と同じくサウナと食事だけに振り切った旅を計画しました。
が、モノのついでに調べてみると行ってみたい場所が出てくる、出てくる。
あくまでメインはサウナなので、そこに支障をきたさない旅程を組むとその大半に行けそうにないというジレンマに苦しむことに。
と、ここまでが出発前。
結果的にはすべてがほぼパーフェクト。ここ数年で一番思い出に残る旅になったような気がします。
ありがとう、旅の神様!
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時間にゆとりを持って出たはずが電車を間違えて一転大ピンチ。新宿駅を爆走してなんとか間に合いました。
それにしてもいかに三連休とはいえ、冬のこの時期に保安検査場がこれまで見たことないほどの大混雑。
お盆や年末年始の阿鼻叫喚は想像するだにおそろしい…
空港内のバスの手配が遅れて、30分遅れで離陸。 -
ANAはコンソメ味。これはこれで美味しいけどソラシドスープの方が好きです。
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20分遅れで佐賀空港。
もうこんな季節なんですね。 -
接続待ちしている佐賀駅行きの空港バスを華麗にスルーして、予定より15分遅れでスタート。
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1kmほど進んだ所で謎の距離表示。たぶん佐賀駅までの距離ですね。何故かこの付近2~3kmだけ100~300m刻みで距離が表示されていました。
一面広がる田んぼの中を走る。県道30号線はここから佐賀駅近くまでほぼ一直線。 -
20分ほどで田園地帯が終わり市街地へ。
しばらく進んで、はい、到着。空港と佐賀駅の中間あたりです。
バスも一時間に一本しか通っていない陸の孤島のような場所なので、訪問するなら車必須。フツーなら… -
開店40分前で先着一組。
記名を済ませて、暇つぶしに再度走り出す。 -
30分ほどで戻ってくるとこの状態。開店時には20人以上の待ちでした。
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『佐賀ラーメン いちげん。』
佐賀No.1の呼び声高いラーメン屋さん。有名店は数あれど、全国から有名ラーメン店主がこぞって来訪するレベルのお店は日本中見渡してもそう多くはありません。 -
メニューはラーメン+トッピングとご飯、おにぎり、餃子とシンプルな構成。
特製ラーメンを注文。
食券回収時に「焼海苔と干海苔、どちらにしますか?」と聞かれました。“特徴的でおもしろいかもしれません”という干海苔を選択。 -
卓上の説明を読みながら待つ。
メニュー表示見てもわかるように海苔へのこだわりが凄い。正確には“佐賀一番摘み海苔”です。 -
なんか凄いの来た!
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しばらくして本体も配膳。
生卵を載せる地ラーメンといえば熊本が有名ですが、実際には店による(全体から見れば一部)ので、欠かせないという意味ではここ佐賀と徳島が双璧だと思います。 -
スープを一口飲んで衝撃!
味付け自体は控えめなので一瞬「薄いか?」と思うも、滲み出る旨みに圧倒される。豚骨の美味しい部分だけを上澄みとして掬い取った感じというか…
これは凄い…… -
オススメ通り、1枚目は浸してそのまま食べてみました。
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2枚目は麺を巻いて。
美味しい海苔でしたが、正直わたしにはそれほど刺さらず。海苔に構っている暇があったらラーメンに集中したい、そんな気持ちでした。 -
生卵はレンゲの中で割ってつけ麺風に。
店のおススメにも書いてありましたが、スープの中で割ると薄まり過ぎて生卵の味もぼやけるし、スープの味自体も変わってしまうのでわたしはどこでもこのやり方です。 -
夢中になって啜ってしまい、味変アイテムの存在をすっかり忘れていました。
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こちらで使用しているどんぶりはすべて、全国の交友のある有名ラーメン店主さんが自筆で店名と名前を書いたもの。一つとして同じ店のものはありません。
わたしのどんぶりには『支那そばや』の文字。
“ラーメンの鬼”と呼ばれた佐野実さんが開いた伝説のお店です。生前、鵠沼海岸の店舗で一度お見掛けしました。署名のしおりさんは奥さんです。
“支那”を変換しようとしたら候補にまったく上がってこなくてびっくり。
「不適切だから使用しない」はまだわかるけど、なかったことにするのは意味不明。ただの言葉狩りでは… -
衝撃の美味しさでした。
まれにあるんですよね。小さな町で長く愛されてきた老舗という仮面の下に全国トップレベルの実力を持つ、みたいなお店。
角館の伊藤さんとか弘前のたかはしさんとか燕三条の杭州飯店さんとか(訪問したのはずいぶん前なので今は違うかもしれません)。
ここは佐賀で美味しいラーメンうんぬんではなく、日本のラーメンを語る際に触れるべきレベルのお店だと言っても過言ではない気がします。
ご馳走様でした♪♪♪ -
店の前からアプリでタクシー呼ぼうとしたら「近くにいません。場所を変えてください」と…
ここから走ると目的地着が12時前後。ランチタイムのど真ん中なので並ぶ可能性が高くその後の予定に支障が出る可能性が高い。それゆえの選択でしたがこの立地を舐めてました。
仕方ないので食後1分で走り出す。あー、しんど。 -
文明の香りが微かに漂ってきました。
ここにきてタクシー会社の真ん前を通り過ぎるも今更なのでそのまま素通り。 -
左手に大きな鳥居を発見!
Googleマップの指示を無視してちょっと遠回り。 -
幕末の藩主、鍋島直正、直広を祀る佐嘉神社と藩祖直茂を祀る松原神社。YouTubeで予習した気がします。
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周囲のお堀には船の模型らしきものが。
チャンスがあれば見たいと思っていた白磁の鳥居が境内にあったことを後になって思い出しました。残念… -
この辺りはすでに佐賀市の中心街のはず。
趣のある建物に思わず足を止めました。シネマ?こんなところに??
調べてみるとまさかの現役でした。単館系の作品中心で、結構そそられるラインナップ。東京だともう十年以上映画館に足を運んでいないけれど、なぜか旅先だと寄っていきたくなるあまのじゃく。 -
これまた魅力的なアーケード。
再度Google先生を無視して寄り道。 -
おっと!ヒデシマライスで有名な老舗喫茶店に遭遇。
う~ん、悩ましいけど今回はパスかな。 -
11時55分、予想より少し早く到着。
『ビッグワン』
創業1983年。佐賀駅の目の前で営業し続ける地元の人気店です。予想に反して先客3名。よかった~
立地的に平日の方が混むのかもしれません。 -
券売機で食券を購入して味のあるカウンターに。
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メニュー構成もなかなか渋い。
野菜ラーメンに惹かれるも初志貫徹でラーメンを。
野菜たっぷりだとスープの味に影響が出そうなので。 -
2分で配膳。
これこれ、これですよ。わたしのイメージする日常使いの佐賀ラーメン。 -
完成度高過ぎの『いちげん』のラーメンにはバランス壊すのが怖くて手を加えることができませんでしたが、これなら気軽に胡椒を振れます。
結果ちょっとぼんやりしていた味が一気に引き締まりました。
これぞ市民に親しまれる地元の味。そんな一杯でした。
ご馳走様でした♪ -
目の前の入口から駅ビルへ。
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はい、佐賀一番の繁華街はここにありました。
空港からここまで走ってくる道中に目にした人数を一瞬で越える人通り。 -
みどりの窓口は文明の光。特にSuicaが使えない地方都市では欠かせない存在です。
予定の特急券を買おうとすると「一本前にも間に合いますよ」という神のお告げ。ありがとう、駅員さん♪ -
ホームに出ると恵比寿様。なぜこんな所に?
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恵比寿像の数が日本一!
理由は諸説あるけどはっきりしないというのが実際のところらしい。 -
九州名物、やたらカッコいい列車がホームに入線。
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座席も古びてはいるけどかなり豪華。何より座り心地が抜群です。20分で降りるのがもったいない。
念のため指定席を取りましたが、たぶん自由席でも座れるはず。 -
武雄温泉駅で降車。
向かいのホームの列車もやっぱりカッコいい!
乗ってきた近未来タイプとまったく違うベクトルなのが尚更凄いと思う。 -
ようこそ、武雄へ!
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改札を出たら思いがけず洗練された駅ナカショップが目の前に。
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店内奥には全国一に輝いたこともある駅弁屋さんが。
洒落たイートインスペースも併設。明日のランチ候補の一軒です。 -
南口に移動するとこれまた小洒落たカフェとショップがありました。
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ろくに調理もしない(“レンチン”か“茹でる”のみ)くせに食器が大好き。つい見入ってしまいます。
かといって陶器背負って走るわけにはいかないし。 -
美味しそうなものがたくさん。この後の予定を考えて自重しましたが、一つ二つ食べてもよかったかな。
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このカトラリーが気に入って店員さんを呼んだら「申し訳ありません。カフェの備品です」と…
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武雄温泉駅南口では何やらイベント開催中。
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おしゃれなケータリングカーも出店。
到着して10分もしないうちに『武雄温泉=ハイセンス』の図式が自然と頭に刷り込まれました。ブランドイメージ作りを相当がんばっている感じです。 -
目指せ、オシャレ文化都市。
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すべてがアートに見えてくる。
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アート?!
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駅からジョグ数分で武雄市図書館。
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広い駐車場は満杯。
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イベントにも力を入れている様子。
公共施設なので館内は基本的に撮影禁止。ですが数ヶ所だけ撮影OKなポイントが設置されています。 -
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2階通路端の撮影スポットより
壁際にずらっと並ぶ本棚の列が圧巻です。天井部分は巨大宇宙船を想起させます。 -
一階を見下ろすとこんな感じ。
画像中央のスタバは常に行列のできる人気ぶりです。おそらく佐賀で一番繁盛しているカフェなのでは。
この雰囲気の中、コーヒー片手に読書したい気持ちはよくわかる。 -
エントランス入ってすぐのショップコーナーも充実。
冷やかすだけでも楽しい。
館内を一通り歩いてみましたが、広々した学習室有り、硬派な郷土資料室有り、便利な検索機能有り、と充実の設備がずらり。特に気に入ったのは本棚で囲まれた十畳ほどの部屋が連なったスペース。上から眺めると本棚の迷路みたいでワクワクする空間でした。 -
休日ということもあって館内は大盛況。年齢層も幅広い。何より感心したのはふだん本に興味無さそうな人がたくさんいたこと。
おそらく8割の人がここを出れば本とは無縁の生活を送っていそうだけど、逆に言えばそれだけの新規顧客候補を呼び込んでいるわけで。
観光地としてのミーハーな部分とどんな形であれ読書人口が増えるきっかけになれば良しという硬派な部分が絶妙なバランスで釣り合っていて最高でした。 -
暖かい季節には屋外テラスも開放されるみたいです。
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ひょっこりyou me townの存在感がすごい!
暮らしやすさも大切です。 -
お隣には武雄市こども図書館。絵本など子ども向けの本中心で館内にパンケーキ屋さんがあることでも有名です。
時間もない上、おじさん1人で立ち寄るのもなんだか憚られてそのまま通過。 -
図書館からすぐそこ。武雄神社に寄っていきます。
鳥居の飾り付けが独特。 -
お城のような立派な石垣。城跡を活用したわけではなく元からとのこと。
さすがの格式ですね。 -
石垣を無理やり切り開いたこの急な階段が正規ルートみたいです。
頭上の三の鳥居は肥前鳥居というこの地方独自のめずらしいもの。
わかりやすい特徴としては、笠木と島木が一体化して両端が大きく反っている、柱が下にいくほど太くなっているなどの点があります。 -
まずは本殿にご挨拶。
主祭神は武内宿禰。武雄神社本紀によると神功皇后が三韓征伐の帰途、武雄に停めた兵船が御船山に化し、同行していた武内宿禰がこの地に鎮座し創祀されたとのこと。
白を基調にした社殿はけっこう珍しいのでは? -
続いてはこちらの神社の名物へ。
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武雄の大楠。全国巨木ランキング第7位、樹齢3000年以上と伝えられる武雄神社の御神木です。
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縦線が強調された迫力ある参道。すでに只者でない雰囲気が漂っています。
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見えたっ!
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樹高30m、幹回り20m、枝張りは東西30m・南北33m。さすがに樹勢には衰えが見られますね。
階段の付いた根元の洞は十二畳の広さがあるそうです。 -
車祓のための道だったのか…
すぐそばに夫婦檜もありました。 -
さて、そろそろ次なる目的地へ向かわねば。
緩やかな坂道を駆け登る。 -
梅はまだ蕾でした。
まあ、ここ数日は今年一番の冷え込みらしいので… -
峠道あるある
「一応歩道部分はあるけど、実際に人が歩くことは想定していないのであり得ないくらい狭い」
追い抜かれると恐怖です。抜く方も怖いだろうけど… -
坂の途中に武雄競輪場がありました。
人気(ひとけ)がまったく感じられなかったけど、この先の駐車場には“本日開催”の文字が。
夢? -
右手の山は御船山楽園のようです。
ここでホテルに電話して保険として予約していた武雄温泉駅14時発の送迎車をキャンセル。交通手段を問われたので「走って伺います」と答えたら少し絶句したあと「お気をつけてお越しください」と… -
右(下)へ行けばホテルに向かう分岐点をあえて左(上)に進む。
200mほどで見えてきました。 -
『来久軒』
創業1975年。佐賀ラーメンを語る際には外せない一軒とのことでやってきました。13時40分着で20人ほどの待ち。入口脇の記名帳に名前を書いて待機するシステムです。
20~30分はかかりそうなので、記名だけ済ませていったん離脱。 -
坂道下って500mほど。戻るときには上らなければいけないのが今からちょっと憂鬱…
手前の広いスペースは日帰り入浴専用の駐車場。この時間帯はクローズでしたが、キッチンカーまで待機していて日頃の人気ぶりがうかがえます。 -
『御船山楽園ホテル』
サウナシュランで3年連続トップを飾り、見事殿堂入りしたサウナの聖地。全サウナ愛好者にとって憧れの場所にとうとうやって参りました。
エントランス前には従業員の方が二名待機。「ようこそいらっしゃいませ」とのあたたかいご挨拶。予約名を告げるとインカムでフロントに予め連絡しておくシステムのようです。 -
エントランスの扉を開けると有名なこの光景。
知ってはいましたが、やっぱり度肝を抜かれました。壮観です。
『呼応するランプの森とスパイラル - ワンストローク、春の野山 / Forest and Spiral of Resonating Lamps - One Stroke, Spring Mountain Fields』
こちらは日本のデジタルコンテンツ制作会社チームラボとのコラボ作品。ホテル内に6つの常設展示のほか、不定期に企画展も実施しているみたいです。 -
通常部屋への案内は15時から。ただしホテル公式サイトから予約すると14時半開始。その前にチェックイン手続きだけ済ませておくこともできます。
手続きが済むとウェルカムドリンクのサービス。こちらのメニューから選ぶのですが、ドリンクの前に豚骨を啜らなければいけないので後ほど改めてということにしてもらいました。 -
そうしている間にも刻一刻とランプの色合いは変化していく。
実はこのランプ、近くで人が立ち止まっていると輝きが強くなり、そこから一番最寄りのランプへと次々に光が伝播していくように設計されています。一見ランダムに設置されているように見えますが、どこから光り始めても滑らかに広がっていくよう数学的に計算されているとのことです。
名残惜しいけど豚骨のもとへ早く駆け付けねば。 -
14時前に戻ってくると、あれっ?”準備中”になってる!
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店頭にも“スープ完売”の看板が。念のため店員さんに確認すると「記名済みの方は大丈夫ですよ」とのことで一安心。
まさに間一髪。先にホテルに寄っていたらアウトでした。 -
けっきょく記名してから30分後に店内へ。
ビールとおでんを注文するか最後まで迷いましたが、3時間半後には夕食なので泣く泣く自重しました。 -
営業時間は一応16時までですが、スープ切れ次第終了なので特に休日等は要注意です。
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玉子入りラーメン
佐賀ラーメンの基本ともいえる玉子入りを選択。スープの色からして三者三様、まったく異なります。
おもしろいですね。これぞ食べ比べの醍醐味。 -
スープの味もまったく違う。
一言で言うとクリーミー。豚骨ポタージュといった味わいでとても個性的です。熱烈な固定ファンが付くのもわかりますね。 -
こちらでもやはり蓮華を使ったつけ麺スタイルで。
最後まで美味しくいただきました。
卓上のにんにくパウダーと胡椒も試してみましたが不要だと思います。
さすが佐賀有数の実力店。噂に違わぬ美味しさです。
ご馳走様でした♪♪ -
店を出るとみなさん入店済み。本当にぎりぎりだったみたいです。
以前福岡寄りのエリアで二軒ほど食べたことはありますが、遠い記憶の彼方なので実質的に初佐賀ラーメン。いずれも20年以上の歴史あるお店ですが、3店舗ともすべてタイプが異なっていて大変興味深い食べ歩きとなりました。
ただ『いちげん。』は異質というかちょっとずば抜けていた印象。明日店主の修行先を訪問する予定なので、そういう一派があるのか、それとも店主オリジナルなのか、確認するのが今から楽しみです。 -
14時15分、ホテルに帰ってきました。
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フロントでチェックイン済みの旨を伝えると、ロビー奥のカフェスペースに案内されました。
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レモングラスほうじ茶ラテとかわいらしい砂糖菓子が届きました。
あー落ち着く。
ミルクが入ってほんのり甘い飲み物が美味しくないわけがない。 -
さっきまで誰一人いなかったロビーには部屋への案内待ちのお客さんが20人ほど。
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カフェ(待合)スペースのすぐ脇にチームラボとのコラボ作品の案内があったので覗いてみました。
『生命は生命の力で生きている II / Life Survives by the Power of Life II』
宙に浮かんだ巨大盆栽風の立体的な植物が360°ゆっくりと回転しています。季節によって桜、朝顔、藤、雪の積もった枯木など様々なバリエーションがあるとのこと。
実はこの太い枝の部分は特定の角度から眺めると”生”という字になっていて、”空書”というチームラボが提唱する「空間に書く書」なのだそうです。 -
体育館のような巨大な空間の奥に光を放つ大きなスクリーンが。
『Light Sculpture of Flames』
荘厳な音楽が伴うことによって神秘的な雰囲気が醸し出されています。 -
近づいてみると平面だと思ったものは光の点の集合体で、炎を立体で表現した作品だということがわかりました。本来“燃焼”という光と熱の現象でしかない炎をあたかも三次元の絵画のように立体的に再現する試みだそうです。
宙に浮かんだ炎のキューブ、といった感じ。 -
さらにその奥には別の作品が。
『壊された外壁と庭 / Ruptured Outer Wall and Stone Garden』
もともとホテルの宴会場だった部屋の壁をいったん壊して外と繋げたのち、再度塞いだもの。その際生じた瓦礫をそのまま白い地面に転がしているのだと思います。
賽の河原というか、死と再生というか。わたしにはそんな風に感じられました。 -
14時40分過ぎ、係の人に案内されて部屋まで。
この細長い秘密の通路みたいな廊下の先にあるのが本日のお部屋。まるで9 3/4番線ホームのようでワクワクしました。
主役の大浴場までの距離が近いのも良い。 -
申し分なし。畳の部屋だと旅気分3割増しです。
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窓の下には食事処。たぶんこのあたりが”眺望難あり”とされているのでしょう。正直まったく気にならないですけど。
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洗面室もリニューアルされてピカピカ。何より広い。むしろ広すぎる。トイレなんて2畳ぐらいありました。
居室部分にしかエアコンが無いので、冬場は水回りが酷寒なのが玉に瑕かも。 -
卓上のパンフレットで軽く予習を。
旅程については異常なほど細かく検討するのに、お店や施設については予めほとんど調べないのが我ながら毎度不思議に思う。 -
オープンの15時に合わせていざ出陣!
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栄光のサウナシュラン3年連続グランプリ。
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意外とそっけない入口。
ここからは撮影禁止なのでホームページから。 -
まずは内湯で洗体。ど真ん中に聳え立つ木の柱(オブジェ?)が印象的です。外来入浴もありますが、15時受付開始なのでほんの少しスタートダッシュをかませるのも宿泊者特権。
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最初はドライサウナヘ。それなりに熱いオーソドックスな仕様。当然貸切状態なのでセルフロウリュウしてゆったり過ごす。
と、旅行記を書いている今になって思い出す。
名物“ほうじ茶ロウリュウ”し損ねた…
体感10分を過ぎたあたりで他のお客さんが入室してきました。 -
屋外プールのような水風呂。開放感抜群で気持ちいい♪
武雄温泉の源泉を16℃に冷やして利用しているとのこと。
長い棒状のウレタンにつかまってぷかぷか。 -
お次は整い場。屋外中央には“ととのえ岩”という大きな岩があって寝転ぶことができます。わたしは観たことありませんが、サウナブームの火付け役とも言われる某ドラマの中で主役の俳優が寝転んだことで一躍有名になったらしい。
せっかくなのでわたしもチャレンジ。空が広くて気持ちいいけど、真冬の曇天では長居は厳しいかも。
画像は2階にある休憩室。テーブルの上で常に薪が燃えていてとてもいい雰囲気です。軽食や数種類のデトックスウォーターも完備。 -
こちらは敷地の一番奥にある薪サウナ。2022年の大晦日に全焼しましたが昨年3月に待望の復活を果たしました。
奥に日本一とも言われるどデカい薪ストーブが設置され、壁で仕切った左右を男女それぞれが使用するようになっています。
薪の爆ぜるパチパチという音を聞きながら炎の熱を直に感じられるストーブ最前列が特等席。 -
もちろん露天風呂も完備。この日(と翌日)は日本中が大寒波に襲われ冷え込んだので、より一層快適でした。
屋外スペースには休憩用の椅子やデッキチェアがあちこちに置かれ、みなさん思い思いにくつろいでいます。 -
あー、楽しかった♪♪♪
予想を遥かに超えてきました。楽園の名に偽り無し!
大浴場前の休憩スペースで暫しまったり。 -
いったん部屋に戻ってすぐさま食事処へ。
食事時間はチェックイン時に伝えてあります。
わたしは夕食17時45分~、朝食8時30分~を選択。夕食は早めにして食事前の大浴場が一番混む時間帯を避ける作戦です。ついでに食事もゆったりとれて一石二鳥。逆に朝食は、大浴場オープンが6時からなのでサウナを存分に楽しんでからということで一番遅い時間を希望しました。
狙い通り先客3名と静かでけっこう。一番奥の窓際の席に案内されました。 -
ビールを頼んでまずは前菜系が一通り並べられました。
とりあえず乾杯~♪
まずは手前左の旬彩すり流しから。
美味い! -
苺と菜の花の白和え
フルーツ系の白和えは今やおしゃれ和食には欠かせない一品となりつつあります。 -
かんぱちと真鯛?
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漬マグロのとろろ和え
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素揚げ各種。こういうの大好き。
ディップも美味しいけどやっぱり塩が一番。 -
これに合わせるとなるとやっぱり日本酒ですね。
せっかくなので佐賀の銘酒、鍋島の純米吟醸を。と思ったら日本酒はすべて佐賀県産でした。さすが行き届いてる。 -
こちらが本日のお品書き。まだ1/3といったところ。
日本酒以外のアルコールメニューはそこまで凝ったものではありません。日本酒は四合瓶と一合単位で注文できますが、ワインは基本フルボトルのみ。赤、白、泡各一種類ずつハーフボトルはあるけどグラス設定は無し。焼酎も四合瓶だけ。
基本的に一人客を想定していないところに改善の余地ありだと思います。 -
真鯛のパイ包み
すり身とそのままとで二種類の食感が楽しめるようになっていました。 -
メインのA5等級佐賀牛すき焼き。
鍋の中ですき焼きが一番好きなので、予約時にこちらのコースを選択しました。 -
最初の一枚は下拵えを兼ねて店員さんが作ってくれました。
そりゃ美味しいに決まってる。
とはいえ正直言うと牛肉なら赤身が一番好きなので等級うんぬんには一切こだわり無し。すき焼きなら多少脂がある方がいいとは思うけど、「サシの入り方が」とか「口の中でとろける」とかいうのはよくわかりません。
そんなに柔らかいものが食べたいのなら、肉じゃなくてもいいのでは?と思う。 -
すでに量的には満足しているので日本酒飲みつつゆるゆると。
〆のうどんまで美味しくいただきました。 -
ここへ来て泡のハーフボトルとか…
計画性のかけらも無い。 -
お次は謎の楽園鍋。
正体はきのこ鍋ということでいいのかな?
手前のお団子はすりおろした自然薯を素揚げにしたものだそうです。 -
立派な土鍋でぐつぐつ。一人分なのになんだか申し訳ない。
すっぽんで出汁をとったスープは見るからにコラーゲンたっぷり。食欲そそるいい色してます。 -
今回の旅のお供。
題名と解説にざっと目を通した感じでは骨格しっかり目のドタバタミステリー(カール・ハイアセン的な)だと思っていましたが、けっこうシリアス路線で初めは戸惑いました。
原題を見てみると『SHUTTR』。たしかにドタバタではないですね。
最近の邦題は英語をそのままカタカタ表記という、良く言えば原作に忠実な、率直に言えば芸も工夫もないものが大半となりました。ケースバイケースではありますが、昔の方が洒落っ気はあったのはたしか。
中身が面白ければなんでもいいのですが。 -
はい、出来上がり。
ホールのお姐さん激推しのコラーゲンたっぷりスープが旨い!自然薯団子もふわふわ食感で最高でした。
スープが主役なのでどんどん飲んでくださいと勧められましたが、この時点で食事開始からすでに2時間以上が経過。ふだんは超早食いなのでここしばらく経験のない長丁場で満腹中枢が刺激されまくり。ふだんのペースなら二郎の大ラーメンでも問題ないのに…
泣く泣く丁重にお断りしました。 -
続いては白石牛のハンバーガー。ミニサイズでよかった~
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ギュッとしてパクッ!
ハンバーガー食べたの10年ぶりくらいかも。 -
カレーまである。佐賀牛山椒カレー。
こちらもミニサイズでだけどおかわり自由とのこと。途中で追いスパイスして美味しく完食。やはりおかわりは辞退しました。
玉葱ピクルスの清涼感がナイス。 -
抹茶アイスクリームでファイナルラスト。
予想を超える美味しさで大満足。コース料理って体力・気力を消耗するんだなと今更ながらに実感しました。
あとなにかと気にかけていただいたホールのお姐さんにも感謝です。おかげで楽しく過ごせました。
ご馳走様でした♪ -
部屋へ戻ると布団が引いてありました。
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腹ごなしも兼ねて館内散策の旅へ。
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もともと使用しなくなったスペースを活用しているため廃墟感がリアル。どこまでが演出かわかりません。
女性1人だとかなり怖いのでは? -
右か左か…
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長いし暗い。足元でこぼこでまさに地獄へ通じる道のようです。
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一番奥では地獄の業火が燃え盛っていました。
『忘れ去られていた地下道の朽ち果てていく場に永遠に憑依する炎 / Universe of Fire Particles in a Decaying Underground Passage』
専用アプリを開いた状態でこの炎に近づくと自分のスマホに炎を灯すことができ、さらにそれを他の人のスマホにも広げることができるとのこと。
延暦寺の不滅の法灯を連想しました。素敵な発想だと思います。 -
続いてはこちら。
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『廃墟の湯屋にあるメガリス / Megaliths in the Bath House Ruins 』
思わず息を呑む迫力です。 -
昔の大浴場跡をそのまま使用。浴槽にはあえて水を張ったままにしてあります。
雰囲気は圧倒的に夜の方がいい気がしますが、昼は昼で非現実感を味わえそうです。 -
真冬にも関わらず窓が全開。これも演出なのか?
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幻想が現実に浸食してきたかのようなシュールな光景。
映画や漫画、小説の世界に迷い込んだかのような気分になりました。 -
帰り際に振り返ると先ほどまでとはまったく異なる装いに。時間がたっぷりあればずっと見ていたい光景でした。
後で調べてみると直方体(メガリス)表面の作品はコンピュータプログラムによってリアルタイムで描かれ続けていて、記録された映像を再生しているわけではないとのこと。近くにいる人の動きに影響を受け、全体として同じパターンになることは二度とないらしい。 -
下駄箱をそのまま残しておくこのセンス。
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こちらも大浴場跡。
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この投げ遣りな感じがリアル。
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『廃墟の湯屋のフラワーズボミング / Flowers Bombing in the Bath House Ruins』
夏から秋の間、御船山楽園で開かれる「かみさまがすまう森」というアートイベントで来場者によって色付けされた花や植物が咲き誇っています。 -
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じっとしていれば人の周りに花が咲き乱れ、動き出すとゆっくりと散っていきます。
左足に咲いた花々。 -
今度は右に咲かせてみました。
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奥まで進んで振り返ると多くの照明機材が設置されていてまるでテレビのスタジオのよう。男湯、女湯とも脱衣所から階段を下りてくる造りなのがいかにも昭和の巨大観光ホテルという感じでいいですね。
こういう凝った照明の大浴場ならもう一度流行るのでは? -
花の色彩も形状もほんと千差万別です。
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雰囲気出しすぎだろっ!
超一流のお化け屋敷レベルです。 -
最後にもう一度メガリスを観に立ち寄ると、またしても違う表情を目にすることができました。
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ランプの森を抜けて外へ。
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それなりに距離のある坂道を下る。こちらのホテルは基本的に車での訪問しか想定していません。
歩いて訪れる方はそれなりの覚悟を。 -
ここが楽園の入口。
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御船山楽園では20時からライトアップが絶賛開催中。
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対岸のライトアップされた樹木が龍のよう。
画像ではわかりませんが、粉雪がチラついています。 -
照明設置用の櫓かと思いきや、ライトも無いし立ち入り禁止の表示もない。なんとなく登ってみたらまあ怖い。足元暗いしステップ小さいし角度も急。おまけに手すりもほぼ見当たらない。ヘッデン点けて山道歩くのよりもよっぽどドキドキしました。
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予習してこなかったのでここで引き返してしまいましたが、実際にはこの先もまだまだ歩道は続いていたみたい。
昼間のうちに一通り歩いておくべきだったなと反省。 -
食事処のお姐さんおススメの茶屋バーを見学に。娘さんがバイトしているらしい。
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わー、風情ある♪
まったり過ごそうと本を持ってきたのだけれど、照明暗めで読書には向いてなさそう。しかも壁一面全開で厚着必須な感じ。
今回の旅では動き続けることを前提にかなりの薄着なので屋外で長時間じっとしていることは想定していない。
というわけでお楽しみは次回?にとっておくことにしました。 -
ライトアップの美しさと足元のワイルドさがいい塩梅の楽しい散歩道でした。
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ホテルに戻ってそろそろ2ラウンド目と行きますか。
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季節によっても色は変わるみたいです。春や夏の緑、オレンジ中心の光景も見てみたいな。
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ルームサービスについてフロントに問い合わせ。
返事待ちの間に自撮りパシャ!
返事を聞いたら部屋に戻って一目散に大浴場へ。 -
薪サウナには夜の闇と静寂がよく似合う。ふだんは熱さにこだわることが多いわたしですが、最早そんなことはどうでもいい。
揺らめく炎と薪の爆ぜる音にひたすら身を任せる。 -
こちらは薬草スチームサウナ。居心地という点では一番のお気に入り。アメリカの映画に出てくる巨大な納屋の2階というイメージです。
薬草の独特な香りと真っ白な蒸気に包まれてとても落ち着きます。 -
薬草スチームサウナの隣から地下に降りた所にある水風呂。洞窟内の天然のプールといった感じでこちらも落ち着く場所です。
プール?サイドに水琴窟があって、水をかけると心地いい音を耳にすることができます。 -
昼間は曇りがちでしたがいつの間にか満天の星空。
それを眺めながら屋外のデッキチェアに寝転ぶのもオツですが、長居するには少々寒い。必然的に2階の屋内休憩室が人気となります。ただしあくまでもサウナ用なので当然暖房は無し。
画像左のデッキチェアが寝心地抜群で一番人気。右奥の円形テーブル中央では火床の上で薪が燃えています。夜だとここで炎を見つめながら過ごすのがお気に入りでした。長いフォークに刺したかんころ餅を焼いて食べたりもできます。ほんのり甘くて美味でした。 -
昼も楽しかったけれどやはり夜は格別ですね。人が少ないという点を差し引いても居心地良すぎる。
2時間たっぷり堪能しました。大大大大満足です♪ -
この宿唯一の弱点は自販機が大浴場前に一台あるだけだということ。しかもソフトドリンクのみ。
そんな気がしてたので途中で購入してくるつもりだったのにすっかり忘れてました。
ルームサービスは瓶類だけ。部屋の冷蔵庫にはビールとソフトドリンク。ハートランドまであるのは感心ですが、今飲みたいのはビールじゃないんだよな… -
というわけで大浴場前に舞い戻ってきました。
できればハイボールか氷結的な何かをラインナップに加えてください。お願いします。 -
フロントに氷をお願いしてゼロコーラで乾杯♪
こんなちゃんとしたアイスペールで持ってきていただいてなんだか申し訳ない。 -
グッズ類も木で統一されていて好印象。
-
洗面室の水は御船山の天然水。ミネラルウォーター要らずで助かりますが、お湯になるまで5分はちと長い。特に冬場には。
結局部屋では一度もお湯に巡り会えませんでした…
0時過ぎに就寝ZZz
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