白蛇様の清き湧水の地 出流原弁天池へ

2024/11/22 - 2024/11/22

透明度抜群の池に緑が映る景色が見たくて
栃木県佐野市 出流原弁天池へ行ってきました。
紅葉には少し早かったけど
澄んだ水の池は 静かにそこにありました。
弁天池周りを散策した 半日の旅行記です。

エリア 佐野(栃木)

• 旅行の満足度: 4.0
• 観光: 4.0

• 同行者: 家族旅行
• 交通手段: 自家用車

自家用車で向かいました。

下調べで「まちの駅の駐車場が利用できる」と そこを目指しながら
空いていた 道路脇の駐車スペースに停められました。

そのそばに この口から水を流している大蛇。
弁天池のある ここに祀られているのは磯山弁財天。
ご本尊の弁財天の頭上に宇賀神像（人頭蛇身のとぐろを巻く姿）が拝され
白蛇は弁財天のお遣いである事から置かれているそう。
（この水は飲めないと表示がありました）

手水鉢には花が浮かべてありました。
菊とガーベラ。
周りには みかんや鬼柚子も。

湧釜神社の鳥居です。
弁財天のある小高い磯山のふもと 弁天池の脇にあります。
鳥居の先に階段があり 拝殿へと続きます。

水の神様が祀られているそうです。

この辺りをまとめて 磯山公園とされています。
小さな磯山をぐるり 廻れる「おやまのこみち」と言う
散策路が造られています。

弁天池が見えて来ました。
一番大きな「一番池」

出流原弁天池 公園・植物園

澄んだ水の底に緑の藻が見えます。
そして 池周りの木々が水面に写ります。

深さはさほどでは無いよう。
底まではっきり見える透明度。
魚が泳いでいるのも良く見えます。
澄んだ美しい水ですね。

まだ低い午前の光が
少しだけ色づき始めたもみじ葉を透かし水面を照らしていました。
湧水は池の底あちこちから湧き続けているようで
波紋が常に水面に浮かんでいました。
古生層石灰岩の割れ目から湧き出してる水だそうです。

大きな鯉が泳いでいます。
鯉が居て 水が汚れそうなものですが
湧水量が多い為か 素晴らしい透明度です。

売店のような建物が「まちの駅」でした。
道の駅のような大規模な施設だと想像しちゃってました～。
軽食とお土産 湧水を汲んで帰る為の空のペットボトルも売られています。

まちの駅　名水弁天池の駅　福寿荘売店

福寿荘売店 グルメ・レストラン

絵地図がありました。
池は一番から三番まであります。

湧水を汲める場所はどこだろう？
見当たらないので まちの駅の方に聞いてみると
道路向かいのホテルの脇でした。
石が組まれた所 竹の中から水が流れて出ていました。
思ったより冷たくは無かったです。
大体16℃らしいです。
持参したペットボトルに汲んでみました。
昭和60年（1985）名水百選に選定されています。

水汲み場があったのはこのホテル 一乃館の入り口右側。
ホテルのお風呂は弁天池の湧き水を沸かしているそう。
広い敷地内に沢山池があり 離れのお部屋が周りに並んでいるようです。
レストランカフェのメニューも出ていましたね。

ホテル一乃館 宿・ホテル

磯山弁財天の方へ行ってみます。
橋のかかった門が見えます。この門下の階段が入口です。
ここが拝殿になる山門。

上がった先に「風穴洞」
岩の割れ目に手をかざしてみました。
涼しい季節だからか　風や温度差は判りませんでした。

更に苔生した石段を上がります。
磯山の上の方に続く参道です。

右手に鐘撞き堂がありました。

石段の脇に 白蛇手水舎。
水は やはり冷たい程ではありません。

更に少し進んだ右手
白蛇の彫られた石の祠と銭洗い場もありました。
銭洗いの鉢から　水は湧いていませんでした。

参道が左へ曲がった先に本殿の建物が見えます。

ここにも白蛇がいました。
2025年は蛇年 今ではなく 年明けに来るべき場所だったかも、と
後で気づきました。

本堂は朱塗りのお堂でした。
この中に弁財天が祀られています。

御開帳は12年に一度　巳年の春
次は 2025年（令和7年）4月20日だそう。
クラファンで修繕費を募り 現在 本堂あたりの大改修がされているようです。

回廊から景色が良く見えます。
下にまだ大きな池も見えました。

大きな池の周りに木々が並び 公園のように見えます。
ここを下りたら行ってみようと思います。

本堂の後ろは巨岩の重なる山肌でした。
ここにも大きな岩の割れ目 風穴がありました。
（こちらもこの日は特に風は出ていませんでした）

岩のデコボコに合わせ床板が張られています。
茨城県の八郷地区にある峰寺山 西光院も同じような造りだったなぁ。

京都 清水寺でおなじみの懸造りになっている所も
西光院と同様。

この本堂は 鎌倉時代に再建されたものだと言う事です。

弁財天から戻り 上から見えた大きな池の方へ行ってみました。

入口が良く判らず　お豆腐屋さんの脇を進み裏手から入ってみましたが、
そこは公園ではなく「赤見温泉フィッシング フラワーパーク」の敷地内でした。
湧水が汲める場所のホテル一乃館の経営する 釣り場のある施設でした。
池の周りに遊歩道があり
対岸から見る 磯山弁財天の本堂の景色が ベストアングルのようでした。

ホテル一乃館 フィッシングパーク グルメ・レストラン

池の周りの木々はやや紅葉も進み
もう少ししたら素晴らしい景色が楽しめたことでしょう。

既に赤く染まったこの木は トウカエデでしょうか？
11月下旬となり 里の紅葉も進んできた訳ですね。

ぐるっと廻り　いけすのような三番池を見て
二番池前へ。
こちらにも鯉が気持ちよさそうに泳いでいました。

二番池はヒメツルソバが沢山ピンクの花で池を縁取っていました。

以前から来てみたかった　出流原弁天池。
同じ佐野市の出流町の方にはなんども行った事があり
弁天池も近くだと思ったら 出流原は結構離れていましたね。
出流原町と出流町 名前は似ているけど違っていました。
そんなで、やっと来られた弁天池だったのです。
まだ時間もあります。この後は足利市へ移動してみます。