大阪 此花区 舞洲へ(To Maishima,Konohana,Osaka,Osaka,Japan)

2023/03/17 - 2023/03/17

2023年3月17日(金)、友人とカープのオープン戦を大阪の舞洲に見に行く。JR大阪環状線の西九条で桜島線に乗り換える。桜島線は西九条と桜島間を結ぶJR西の路線で、JRゆめ咲線と云う愛称で呼ばれる。2002年にUSJに行った時に西九条からユニバーサルシティ駅を往復したし、2011年には天保山から渡し船で渡って、桜島から西九条まで乗った。

臨海部の工場への通勤路線であり、ユニバーサル・スタジオ・ジャパン(USJ)のアクセス路線。また、途中駅の安治川口駅には貨物駅があり、JR貨物が大阪環状線と梅田貨物線を経由して東海道本線の吹田貨物ターミナルとを結ぶ貨物列車を運行している。

起源は1898年(明治31年)に大阪・安治川口間に設置された西成鉄道。最初は旅客扱いは福島・安治川口間だった。その後天保山駅(その後廃止)まで延長され、1906年(明治39年)に国有化され、1909年(明治42年)に西成線となる。1910年(明治43年)に天保山駅を廃止し、約200m南(現在地とは違う)に桜島駅を開業し、桜島駅が終点となる。

戦後になり、1961年の大阪環状線全通により、西九条・桜島間と貨物支線の安治川口・大阪北港間が桜島線になる。1966年に桜島駅を移転。1982年に貨物支線廃止。1987年の国鉄分割民営化によりJR西日本の路線となる。1999年にUSJ建設のために桜島駅を現在地に移転。

桜島線の名は、終点の桜島駅がある大阪市此花区の地名から来ている。愛称のJRゆめ咲線は2001年に定められたが、公募によるもの。公募1位ではなかったが、柔らかな語感と、桜島線の沿線のベイエリアはUSJを中心として大阪の夢が生まれつつある地域で、その夢が咲くことを期待して選ばれた。

起終点駅含む4駅、4.1kmを全線狭軌の1067mm、複線電化で結ぶ。旅客列車は線内折り返し列車と、大阪環状線との直通列車が運行されている。2025年に開催予定の大阪・関西万博では新大阪から大阪駅地下ホーム経由でのの臨時直通列車の運行が検討されている。

12時15分頃、桜島駅に到着。桜島駅としては上述のように1910年(明治43年)開業だが、現在地に移ったのは1999年。その移転前は現在のUSJのサンフランシスコエリア付近に駅があった。島式ホーム1面2線を有する地上駅。駅舎は1番線の線路を挟んでホームの反対側に位置しており、ホームへは跨線橋で連絡している(下の写真)。

駅名は駅がある大阪市此花区の町名の桜島町から来ている。桜島町は安治川の河口右岸に位置し、一丁目から三丁目まであり、多くの部分をUSJ及びその関係で占めている。

元々は海だったところで、幕末から埋め立てが進められたが、なかなかうまくいかず、1893年(明治26年)にようやく定着、最初は小さな築山があったことから築地(つきじ)と呼ばれていたが、1900年(明治33年)に桜島に改称。

桜島の名は此花区によれば、西九条・安治川口間の春日出新田・南新田に築かれた桜堤の「桜」と、その埋立権者であった島徳蔵の姓「島」を合成したものとなっている。その他、築山に桜が植えられていた説と鹿児島県の桜島にちなんだ命名と云う説もある。

大阪市此花区は大阪市を構成する24行政区のうちの一つ。大阪市に付いては下記に書いた。
https://4travel.jp/travelogue/11836806

大阪市の中部西端に位置し、北側を淀川、南側を安治川に挟まれた平地部分と、沖合に大阪湾の埋立地の人工島の舞洲と夢洲がある。夢洲は大阪万博2025の開催地。

人口は約6万3千人で、24区中大正区に次いで少ない。1970年台には8万人を越えていたが、ここ20年余りは6万人台で推移している。逆に面積19.3平方kmは住之江区に次いで広い。したがって人口密度は一番低い。

元々は淀川河口の三角州地帯で、多くの中州があった。江戸時代になり新田開発が進み、開発者に因んだ地名が多い。当初は現在の伝法漁港辺りで大阪湾に注いでいた伝法川河口辺りで大型船と小舟とが積み替えを行っており、北側の伝法村が廻船業などで発展したが、南側の安治川開削で安治川沿いに繫栄は移った。

1897年(明治30年)に大阪市西区となる。明治後半には新淀川が開削され、工場が相次いで建設され、大正期に入ると大規模な開発が行われ、阪神工業地帯の中心的地位を担うようになった。

1925年(大正14年)に西区と北区の一部と旧野田村、下福島村、上福島村を区域として此花区が新設される。この時点では東区、南区、西区、北区、天王寺区、浪速区、港区、此花区、西成区、西淀川区、東淀川区、東成区、住吉区の13区。

区名は玉川・福島・野田・朝日・四貫島など、各地域がそれぞれの地元の地名を区の名前にしようとしたが、最終的に王仁が詠んだとされる難波津の歌(難波津に咲くやこの花 冬ごもり 今は春べと 咲くやこの花)から此花区という名に決まった。

1943年(昭和18年)に福島区へ分離や旧伝法町全域や稗島町の淀川以南の編入が行われる。その後、1990年代になって舞洲や夢洲が埋め立てされて現在の区域となった。

重工業地帯であったことから大戦では米軍の爆撃で壊滅的な被害を受けたが、戦後復興し、高度成長中までは激しい公害に見舞われながらも活気があった。しかし、1980年代以降は産業構造の転換によって重工業は衰退し、空地が増えた。

2001年にUSJ(ユニバーサル・スタジオ・ジャパン)が開業し、アミューズメントエリア・ソフト産業地区への転換が図られている。2025年には大阪万博が夢洲(ゆめしま)で開催予定で、2029年には統合型リゾートである大阪IRが完成予定。

区に関連する著名人としては、漫才よゐこの2人、濱口優と有野晋哉(共に72年生れ)は春日出中学時代に通塾先で友人となり鶴見区の汎愛高校に進んだ。小学校は濱口が梅香小学校、有野が西九条小学校。俳優の草川祐馬(59年生れ)も春日出中学出身で、東京の堀越高校に進む。

SUPER EIGHTの横山裕(81年生れ)は伝法小学校から高見小学校へ転校し、此花中学校時代にジャニーズ事務所に入所。高校は福島区の西野田工業高校(現西野田工科高校)の定時制に進んだが、中退。その後高認に合格している。歌手の徳永ゆうき(95年生れ)も伝法小学校から此花中学校を卒業し、西野田工科高校に進んだ(卒業)。

友人とここで合流し、桜島駅前から北港観光バスのセレッソ大阪ラッピングバスに乗車して舞洲に向かう。北港観光バスは1960年に名前の通り此花区に本拠を置く貸切バス事業者として設立されたが、2003年から乗合バス事業にも進出、主には大阪市臨海部の人工島である舞洲・夢洲・咲洲エリアの路線を運行している。交通系ICカードが使えないのでちょっと不便。

乗車したのは舞洲アクティブバスで、JR桜島駅・JRユニバーサルシティ駅と舞洲島内を結んでいる。乗ったのは2014年から運行されているセレッソ大阪ラッピングバスで、セレッソ大阪のロゴ、エンブレムが施された鮮やかなピンク色のバス。舞洲にセレッソ大阪の舞洲グラウンドやセレッソスポーツパーク舞洲があることからコラボされた。
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此花大橋を渡って舞洲に渡る。舞洲(まいしま)は1982年に完成した埋め立てによる人工島。1987年に廃棄物の受け入れを完了し、1990年に最初のアクセス路である此花大橋が完成した。その後1999年に常吉との間に常吉大橋が、2009年に南の夢洲との間に夢舞大橋が完成している。

1991年に舞洲という愛称が一般公募により定められた(夢洲、咲洲も同じ)。州は土砂が堆積して陸地のようになり、水面から出ている所を示す言葉で、普通は「す」と読むが、日本の国の古称で大八洲を「おおやしま」と呼ぶものもあり、これから採用したものと思われる。

当初からスポーツアイランド構想があり、1997年の大阪国体では軟式野球、バスケットボール、ホッケーの試合会場となった。私も90年代初めには草サッカーの試合で何度か来たことがある。その頃は単車に乗ってたので、此花大橋を渡るのが気持ち良かったのを覚えてる。その後、2008年の夏季オリンピック招致構想ではメイン会場とされたが落選。

現在この舞洲(正式名称は大阪港)スポーツアイランドには1996年開場のオリックス・バファローズの練習球場兼2軍本拠地球場の大阪シティ信用金庫スタジアム及び杉本商事バファローズスタジアム舞洲(こちらは2016年開場)、室内練習場、1996年完成のプロバスケットボールチームの大阪エヴェッサの本拠地のおおきにアリーナ舞洲(舞洲アリーナ)、2012年からセレッソ大阪の練習グラウンドとして使われているセレッソ大阪舞洲グラウンド、セレッソスポーツパーク舞洲、ミズノスポーツプラザ舞洲、ミズノフットサルプラザ舞洲、舞洲シーサイドアスレチック、舞洲ソフトボールグラウンド大阪、舞洲ドッグウォーキング、ゴーカートサーキットなどがある。

また、オーストリア人建築家のフンデルトヴァッサー(Friedensreich Hundertwasser)が外観設計した2001年完成の大阪広域環境施設組合舞洲工場、2004年完成の舞洲スラッジセンターの独特なデザインは有名。

かつての舞洲ヘリポートは現在は小川航空の大阪ヘリポートとなっている。また、かつての舞洲軽飛行場は舞洲スポーツアイランド空の広場になっている。2013年に大阪舞洲ゆり園としてオープンした大阪まいしまシーサイドパークは現在は100万株のネモフィラで有名。

その他、島の東側の大阪広域環境施設組合舞洲工場や舞洲スラッジセンターの周りには多くの物流センターや流通センターが建てられている。


上述の大阪シティ信用金庫スタジアムに到着するが、続く

エリア 大阪ベイエリア(大阪)

桜島駅前