2024/12/16 - 2024/12/16
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SamShinobuさん
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迎賓館赤坂離宮が一般公開を始めたのは2016年。
ようやく訪れることができた。午後は日本科学未来館に「パリ・ノートルダム大聖堂展」を観に行った。
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迎賓館
四ッ谷駅から徒歩5分。 -
カーブドッチ迎賓館
迎賓館正門前の公園内にあるカフェ。 -
迎賓館は10:00開館。まだ時間があったので、ここで朝食をとることにした。
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もち豚のホットドッグ 660円
カフェラテ 480円 -
正門
正門及び正門外柵は全長160m。この門からして既に国宝だ。
敷地内には2万本の樹木があり都心とは思えない森林が広がっている。
本館・庭園の参観料は1,500円。庭園だけなら300円で観覧できる。 -
日本で唯一のネオ・バロック建築である迎賓館が建設されたのは1909年。当初は後の大正天皇の住居「東宮御所」として計画され、ジョサイア・コンドルの弟子である片山東熊が建築の総指揮に当たった。
日本一絢爛豪華な家に住むことになった新婚の皇太子だが、思いもよらぬことが起こる。
なんと完成した宮殿を見た明治天皇が「豪華すぎる」と難色を示し、とうとう皇太子夫妻が住むことはできなかったそうだ。
着工から完成まで10年もかけたのに、片山東熊や建築に携わった全員が「ええ~、ウソだろ!」とひっくり返ったんじゃないかな。
その後様々な変遷を経て、迎賓館として開館したのは1974年。それ以来 多くの国王、大統領、首相など数え切れないほどの国賓を迎えている。 -
豪奢でデコりまくりのバロック建築は、一目でそれとわかるド派手な装飾が特徴。やり過ぎバロックとも言われるだけあって、日本の風土には少々浮き気味かもしれない。でも世界各国のリーダーをお迎えするには、これくらいの麗麗しさは必要だ。
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西門受付でチケットを購入し、物々しい金属探知機でボディチェックを受けると、先ずは本館から見学。
訪れる人を見ていると、皆「なんか日本じゃないみたい~」と口走っている。
残念ながら館内の写真撮影は不可だった。
ただし迎賓館のHPに掲載している写真の使用はOKとのこと。
各部屋の画像の出典は内閣府迎賓館ウェブサイトと、入口でいただいたパンフレットから借用。
さあ、国宝の本館に入ってみよう。 -
玄関ホールからの中央階段。
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花鳥の間
息を呑むとはまさにこのことだろう。
本物の迫力とあまりの美しさに言葉を失ってしまった。フランダースの犬のラストでルーベンスの絵を前にしたネロの気分だ。
ここは公式晩餐会が開催される大食堂。最大130名の席を設けることができる。また記者会見場としても使用されるそうだ。 -
壁には花や鳥の七宝焼が30枚飾られている。
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また、天井にも鳥獣の油彩画があることから花鳥の間という。
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この七宝焼の下絵を描いたのは、渡辺省亭。1878年のパリ万博に作品を出品し、マネやドガとも交流があったそうだ。
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彩鸞(さいらん)の間
次の間も凄かった。
部屋の装飾はナポレオン一世の帝政時代にフランスで流行したアンピール様式。アンピール様式を調べたら、真紅のビロードや金色の装飾が多用されるとある。この部屋、まさにそれ。 -
「鸞(らん)」とは鳳凰の一種。中国の架空の霊鳥だそうだ。そのレリーフがあることから「彩鸞の間」と呼ばれ、 条約の調印式、首脳会談などに使用されている。
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朝日の間
迎賓館赤坂離宮で最も格式の高い部屋で、ヨーロッパの宮殿の「謁見の間」に当たる部屋。賓客の客間・応接室として使われ、表敬訪問や首脳会談も行われる。 -
クリスタルガラスのシャンデリアは、創建時にフランスから輸入されたものだそうだ。
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壁際の16本の円柱が美しい。
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天井画には朝日と桜を背景に女神が描かれている。
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朝日の間にて、安倍総理とトランプ大統領の会談。
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トランプ夫妻をもてなす晩餐会。
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羽衣の間
天女が地上に降り立った直後の様子を描いた天井画がある舞踏室。雨天時の歓迎式典や晩餐会の招待客に食前酒が供される部屋。ボランティア解説員の方のお話によると、舞踏室と言っても今まで舞踏会が開かれたことはないそうだ。 -
壁やシャンデリアには、仮面や楽器など舞踏室にふさわしいモチーフが散りばめられている。
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また部屋の北側の中2階には、舞踏会の音楽を演奏するオーケストラボックスがある。でも舞踏会は開かれていない。
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解説員の方から天井の油彩画についてお話しを伺う。この羽衣の間だけまだ改修されていないので、天井画に筋状の汚れが目立つのがどうしても我慢ならないらしい。
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また肝心の天女の姿が描かれていないので「天女はどこに行ってしまったんでしょう?」と訊ねると、あえて描かなかったのは「舞踏会で踊る淑女が天女」だそうだ。粋だなあ。それでも結局舞踏会は開かれていない笑。
考えてみたら皇族はともかく、今の首相を始め、もてなす側でまともにソシアルダンスが踊れる人がいるとは思えないもんね。 -
また、本館の未公開の部分として、「東の間」「賓客用金箔張りエレベーター」「サロン」「東の回廊」などがあり、他にもかつて満州国皇帝溥儀が宿泊した部屋もある。
溥儀が泊まった部屋は見たかったなあ。
また和風別館「游心亭」も見学できるが、こちらの観覧は別料金になっており事前予約が必要。 -
主庭
本館の南に位置する主庭。
噴水は少し低い位置に造られていて、噴水越しに本館が眺められるようになっている。 -
さすが国宝だけあって、見事な噴水だ。
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グリフォンの像。鷲の上半身とライオンの下半身を持つ伝説上の生物。
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バロック建築の代表と言えばベルサイユ宮殿(1682年建造)だが、迎賓館の設計に当たってはベルサイユ宮殿を参考にしているそうだ。
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そのバロック建築を復興させたのが、ネオ・バロック建築。バロック建築全盛期から200年ほど経った頃に、「やっぱバロック建築ってよくね?」とリバイバルヒットしたのでネオ(新しい)と付く。迎賓館は1909年の建造物なのでネオ・バロックなのだ。
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日本にいながらにして、ベルばら気分に浸れる名建築だ。
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中央のオーダー。
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イオニア式(渦巻)とコリント式(アカンサスの葉)を合体させたコンポジット式だ。さすが、やり過ぎバロック。意匠もてんこ盛りだ笑。
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青銅の阿吽の鎧兜が見守っている。
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天球儀と霊鳥。
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キッチンカーも出ている。
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前庭には142本の黒松が植えられており、実に見事だ。
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門衛所
お土産の販売所になっている。 -
ポンヌフ
日本科学未来館へ行くために、新橋でゆりかもめに乗り換える。ちょうどお昼の時間だったので、新橋で昼食。 -
新橋駅前ビル1階にナポリタンの名店がある。その名を「ポンヌフ」という。ポンヌフとは、映画「ポンヌフの恋人」でも知られるセーヌ川に架かるパリ最古の橋だ。かつて新橋駅の一角に「ポンヌッフ」という老舗立ち食いそば屋もあった。どちらも昭和感満載な店なので、フランスの橋の名前は似つかわしくない気がしていたが、ある時「ポンヌフ」がフランス語で新しい橋という意味だと知って納得した。なるほど、どちらの店も「新橋」と言っていただけなんだ。
立ち食いそば屋の方は、数年前にたたんでしまったが、こちらはまだ健在。ここのナポリタンは昔から食べているせいか、一番しっくりくる味だ。 -
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今日は30食限定の「ポンヌフバーグ」(1,200円)にした。これだと、ナポリタンはもちろんハンバーグやロールパンもついているので、かなり満腹になる。
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店のおばちゃんたちの接客は、いつも和気あいあいとしていて微笑ましい。
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昼時は常に満席だが回転ははやい。
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ポンヌフバーグ。
美味しゅうございました。 -
ゆりかもめに乗ろう。
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新橋ゆりかもめ駅
新交通ゆりかもめは1995年開通なので、来年で30年になる。つい最近出来たばかりだと思っていたが、もう30年か。光陰矢の如しだな。
東京国際クルーズターミナル駅で降りる。 -
日本科学未来館
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日本科学未来館 のシンボル、ジオ・コスモス。
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特別展「パリ・ノートルダム大聖堂展 タブレットを手に巡る時空の旅」
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大人1,800円だが、60歳以上1,600円なのでちょっと得した気分。
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パリのシテ島に約800年前に建築されたゴシック建築の代表、ノートルダム大聖堂。2019年4月の火災によって大きな被害を受けたが、各界の専門家によって修復され、2024年12月のノートルダム大聖堂一般公開の再開を迎える。
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それを記念して、世界各国で開催されている巡回展だ。専用タブレット端末「HistoPad」を使って世界遺産の歴史と修復の様子を体験できる展覧会になっている。
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まず会場に入ると、受付でHistoPadを渡される。館内に21カ所あるタイムポータルという目印にタブレットをかざすと、それぞれ異なる時代の大聖堂を映像と音で体感できますと説明される。
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パリ消防隊員
Netflixの全5話のドラマ「Notre-Dame/ノートルダム」(2022年)は、命がけでノートルダム大聖堂の消火作業にあたる消防隊員たちと、同時刻に様々なトラブルを抱えるパリ市民の一晩のストーリーだ。ドラマを観て思ったのは、想像をはるかに超える延焼だったということと、あんなに燃えたのによく修復できたなということだ。 -
カジモドがいた。
1996年公開のディズニー映画の原題は「The Hunchback of Notre Dame」なのに、日本タイトルは「ノートルダムの鐘」となっていた。昔は「ノートルダムのせむし男」と言っていたが「せむし男」が差別用語だからという理由で、「鐘」に代わってしまったのだ。 -
ノートルダム大聖堂のキマイラ像
映画「ノートルダムの鐘」の中では、せむし男のカジモドの唯一の友人として登場していた。
それにしても怖いはずの怪物に舌を出させるユーモアセンス。 -
ゴシックの語源は「野蛮なゴート人」という意味で、古典主義を良しとしていた人たちが、新しい建築様式をディスった言葉だった。
そんなゴシック建築の特徴はこの3点。
①リブ・ヴォールト
ヴォールトとはかまぼこ状の天井。これに対角線のアーチを付けリブで補強したものが、リブ・ヴォールト。
②尖頭アーチ
そのリブ・ヴォールトのアーチの頂点を尖らせた。互いに支え合うことによって荷重を柱にかけ高さを確保する。
③フライング・バットレス
リブ・ヴォールトの圧力から外壁が外側に倒れるのを防ぐ。壁を支える斜めのつっかえ棒のような柱。 -
ゴシック様式の極みですな。
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修復作業。
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ナポレオンの戴冠式
17世紀に大聖堂は完成し、それから多くの歴史的出来事があった。その記録をHistoPadで追うことが出来たが、その中でも今回これが一番面白かった。 -
HistoPadによる再現は、ナポレオンの戴冠式を描いた画家の絵を参考に作られていると説明があった。
でも、この絵の画家ダヴィッドは、ナポレオンに忖度しまくって描いている。例えば、チビで小太りのナポレオンを背が高いイケメンに描いたり、皇帝になることに反対して式に出席しなかったナポレオンの母親を堂々と登場させている。 -
HistoPadでは、歴史的事実をできるだけ忠実に再現しているそうだが、そうなるとダヴィッドの絵を参考にしちゃダメでしょと思いつつタブレット画面を隈なく見た。するとダヴィッドの絵と比べ、ナポレオンの背は低く、母親もおらず、教皇は祝福のポーズをとっていない。HistoPadくん、かなり史実に忠実になるように頑張っていた。
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1804年にノートルダム大聖堂で行われたナポレオンの戴冠式は異例ずくめだった。本来ならナポレオンがヴァチカンに赴かなくてはいけないのに、ナポレオンは教皇をパリに呼びつけた。そして教皇がナポレオンに戴冠しようとすると、なんとその手から帝冠を奪い取り自ら自分の頭に載せてしまったのだ。自分の方がローマ教皇より偉いとまわりに見せつける行為だった。そして続けざまに、その帝冠を后のジョセフィーヌに被せる仕草までした。
最初ダヴィッドは自分の頭に戴冠するナポレオンの絵を描いたが、忖度の人ダヴィッドは、それではナポレオンがあまりにも不遜に見えるのではないかと思いとどまる。そこでダヴィッドはナポレオンがジョセフィーヌに戴冠するところを絵にした。だからこの絵は正確にはナポレオンの戴冠を描いているのではない。そんな面白いことだらけの絵は、ルーブル美術館にある。 -
ダヴィッドの絵では、戴冠式をスケッチする自分自身をちゃっかり描いている(中央上)。
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Miraikan Kitchen
7階の展望ラウンジにある、セルフサービスのレストラン。 -
アルコールは無かったので、コカ・コーラ(200円)で乾いた喉を潤す。
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テラス席からお台場のフジテレビが見えた。
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帰りはテレコムセンター駅から。
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再びゆりかもめで新橋へ。
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「ニューニコニコ」
ニュー新橋ビル地下の良心、ニューニコニコのほっけが食べたくてやって来た。
創業はこの辺りがまだ闇市だった頃の1947年。当初は「ニコニコ」という店名だったらしい。その後ニュー新橋ビルが出来た1971年にテナントとして入り、その際「ニューニコニコ」に改名した。ニュー新橋ビルがその前に建った新橋駅前ビルに対抗してニューと付けたが、そのどちらのニューも50年以上経ってイミフになっている。
以前は通路側の店先で魚を焼いており、それがひとつの名物だったが、いつの間にか厨房で焼くようになってしまった。 -
気のいいおばちゃんに、先ずは生ビール(700円)を注文。
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タコ刺身(680円)をつまみながら、ほっけが焼けるのを待つ。
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ほっけ(930円)
安定の美味さ。
サクッと飲んで、次の店へ。 -
大友
寒くなると、ここの白子ポン酢とカキおでんが恋しくなる。
先ずはウーロンハイ(450円)を注文。 -
白子ポン酢(650円)
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カキおでん(600円)
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すだちハイ(500円)とおでんを注文。
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玉子、大根、ちくわぶ(500円)
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いい塩梅に酔ってきたので本日はここまで。
これだけ食べて飲んで、合計2,900円。 -
さあ帰ろう。
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この旅行記へのコメント (1)
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- yukaさん 2025/01/17 13:10:06
- はじめまして
- SamShinobu様
那覇の旅行記に、さっそく『いいね』ありがとうございました。
その昔、近くの大学の4階(化学科フロア)のベランダから、赤坂離宮をよく眺めていました。ちょうど私が入学した年から迎賓館として開館したのですね。
懐かしい思い出とともに読ませていただきました。
コロナ禍の前年にウィーンやパリを訪れ、ゴシック建築やルーブルのナポレオンの戴冠式の絵も観てきました。裏話、面白く拝見しました。
これからも宜しくお願いします。
yuka
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