アイラブ仏像めぐり　丁野観音堂、小谷寺、近江孤篷庵

2024/11/28 - 2024/11/28

滋賀県長浜市湖北町のお寺を巡ってきた。

エリア 長浜(滋賀)

丁野観音堂。長浜市小谷丁野（ようの）町の岡本神社境内に佇む。住職はおらず地元の世話人の方で守る小さなお堂だ。

中央の厨子に十一面観音、向かって右には弁財天、左には脇坂観音？と、所狭しと並び濃密な空間。十一面観音は座像で六臂の珍しい姿。頭のてっぺんに憤怒相で三目の頂上仏がヌワリと載る。後補という持物は、独鈷杵、三鈷剣、華瓶、薬壺とバラエティに富む。

水に対しての人々の強烈な願いが、十一面観音と薬師如来と馬頭観音と不動明王を合体させたのでは、と講師。

素地のお顔に表された彩色の眼が妙に目立ち、じろりと見られているような気分になる。

境内を覆う黄葉の中には無数の銀杏。

仏前に供えた銀杏のお下がりを頂戴した。
翌日、レンチンして美味しくいただいた。

次に小谷寺へ。小谷神社の境内にある。
丁野から小谷への移動経路に美濃、郡上の地名。いずれも岐阜県の地名だけど、何か関係があるのかな？

小谷寺、長浜市湖北町伊部。
728年、泰澄創建と伝わる。浅井氏の小谷城築城時に小谷山から城下に降り、浅井氏の祈願寺に。
小谷城落城とともに本尊以外は焼失。

不動明王、愛染明王、大黒天、馬鳴観音、多聞天、広目天、文殊菩薩、弁財天と様々な仏様がいらっしゃる。

本尊は半跏思惟の如意輪観音。鎌倉時代の作。秘仏のため、この日の拝観はならず。

観音の向かって左に薬師如来毀損仏。右側には弘法大師像。

メリーゴーランドみたいな白馬に乗った馬鳴菩薩なんてのも

弁財天の足もとには琵琶湖に住まうナマズがいらっしゃる

戦国時代の焼失後、秀吉によって再建され、家康の時代も寺領を安堵、庇護されたようだが、令和の現在はかろうじて残っているという様相。

続いて、近江孤篷庵、長浜市上野町。
小堀遠州の菩提寺。

見どころは庭。

池庭

枯山水

ん?
これは何?

近くの小さな神社。
Ｓさんの千社札をこんな小さな社にも発見。Ｔさんとともにどこに行っても貼ってある。

夕食は大津の山の上迎賓館にて、ライトアップされた紅葉とともに

ディナーを楽しんだ。満足満足