2024/11/13 - 2024/11/17
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hanako yamadaさん
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人生一度は訪れてみたかったカンボジアのアンコールワット遺跡。そこに一人でも気軽に行けるパッケージツアーがあるのを見つけ、これまで主に行っていた欧米方面のツアーが費用面で”高嶺の花”になっているこの際、思い切って東南アジアに矛先を変えて行ってみることにしました。シニア女子一人でのツアー参加は体力にやや不安もありましたが、何とかツアーの皆様についていけ、3泊5日の旅を楽しんでくることが出来ました。表紙はアンコールワットで拝んだ朝日。感動的な光景に思わず心の中で手を合わせ、「世界に平和が訪れますように」と願った私です。
- 旅行の満足度
- 4.0
- 観光
- 4.0
- ホテル
- 4.5
- グルメ
- 4.5
- ショッピング
- 3.5
- 交通
- 4.5
- 同行者
- 一人旅
- 一人あたり費用
- 20万円 - 25万円
- 交通手段
- 観光バス
- 旅行の手配内容
- ツアー(添乗員同行なし)
- 利用旅行会社
- 阪急交通社
-
今回のアンコールワットへのアクセスは、成田空港からベトナム航空でハノイ空港乗り継ぎ、隣国カンボジアのシェリムアップ空港へ。添乗員さんの同行はないので、そこまで自力です。
まず、準備としてシニア女子には気の重い3つのハードルがありました。1つ目はカンボジアビザ(査証)の準備。これは当日入国時にもできるようですが、ツアーで行く場合は事前に取っておくことが求められました。ウェブサイトから自分で申請することも考えましたが、上手くいかなくて焦るのが嫌だったので、旅行会社に手数料を払って代行していただきました(その際、自分のパスポートを旅行会社に郵送してまた返却してもらいました)。2つ目はe-Arrivalカードの事前登録です。今年の9/1からこれまでの紙の入国カード提出が廃止されて入国1週間前からオンラインでしなければならないとのこと、これは本人でないとダメとのこと。ただ、旅行会社さんから丁寧な説明書が提示されたので、それに従って登録することが出来ました。最終ページに表示されるORコードをスクショして準備。そして3つ目は日本に帰国する際のVisit Japan Webへの登録です。この方は以前の海外旅行で登録済みだったので大丈夫でした。
9:30発のハノイ行に乗るために成田の集合時刻は7:30。自宅最寄駅の始発電車で日暮里~京成スカイライナーで成田へ。ツアーの受付をして、ベトナム航空の緑色に蓮の花の描かれた機内へ。CAさんの同じ青緑色のアオザイのユニフォームが素敵でした。エコノミー席のシートピッチや機内食はまぁまぁのレベルでしたが、映画はあまり多くなくて…子供向けのアニメ(インサイドヘッド2,窓際のトットちゃん)を見て約6時間で、ハノイへ。
ハノイでの乗り継ぎが( ゚Д゚)イミグレーション待ちの人たちの行列で大混雑で、トランジットのルートが見えない!…わからなくていったんイミグレの列に並んでしまい、「いや待てよ、こんなにトランジットの人が多いわけない」と思い直して焦っていたところ、同じツアーの方が声をかけてくださって2人でどうにかトランジットのカウンターを見つけることが出来ました。大汗をかいての乗り継ぎでした。 -
ようやく乗り継ぎのシェリムアップ行のゲートにたどり着き…ただそこからの乗り継ぎ時間が約4時間もあり、かなり長かったです。その間にもう一本シェリムアップ行はあったのですが、たぶん、乗り継ぎ時間が短くて乗り遅れる人が出ることに配慮してその便に設定されていたのでしょうね。iPadにダウンロードしていた映画がハノイの空港内のWi-Fiにつないでもなぜか上手く観られませんでした。
ようやく搭乗してハノイ~シェリムアップまでは1時間半くらいの飛行でしたが、機内でバインミー(酢漬けの野菜などが挟まったベトナム風サンドイッチ)が出されたのがなかなか美味しかったです。着いたシェリムアップ空港は1年くらい前に移転して新しくできた空港。広くてきれいでした。たどり着いて出口を出たところで、旅行会社の日本語を話せる現地人のガイド氏にピックアップされました。ご一行21名。全員お一人参加。3分の2くらいが女性でお若い方が多い。どう見ても私は年長組でした。待っていたバスでホテルへ移動。もう夜の10時くらいだったのですが、ホテルで夕食が出ました。バナナの花のサラダ(写真なし)メインがこちらのアモック(ココナツカレーと白身魚の蒸し物)、カボチャのプリン(写真なし)どれもやさしい味付けで美味しかったです。 -
今回の3連泊のホテルは幹線道路に面した、街の中心部からはやや距離のあるパシフィックホテル。新しくはなかったですが、雰囲気はよく、室内もとても広くてとても快適でした。バスタブもあり、スリッパ、湯沸かしなど一通りの備品がありました。冷蔵庫の中にはウェルカムフルーツの盛り合わせが用意されていました(ただ、生野菜やカットフルーツはカンボジアの水道水で洗われているので、いきなりたくさん口にしない方がいいと注意を受けてていたので、結局食べず)。ただ外国のホテルあるあるで、部屋の照明のつけ方やエアコンの調整、バスタブや洗面ボールの栓の開閉など、わからなくて戸惑い、最初の夜はドレッサーの照明が消せずそのまま寝ました(翌朝になってようやく消し方が判明)。
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翌朝、明るくなってからのホテルの部屋からの眺め。いかにも東南アジア風の屋根の飾りの向こうに見える緑が濃い。
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朝食会場へ。これは目の前でスタッフさんが作ってくれた、細いソーメンのような麺に優しい味付けのスープの1品。これがとても美味しくて3日間ずっとこれをいただきました。スープまでいつも飲み干しました。
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朝食後はホテルまわりを散歩。こちらが正面入り口。
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建物の裏側には大きなプール。
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南国の木の花が咲いていました。
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小さな水連も咲いていました。
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幹線道路の少し先には観覧車が見えました。私は乗らなかったのですが、ツアーメンバーさんの中には自由時間に乗りに行った方もおられました。少し離れたアンコールワットの遺跡も見えたらしいです。
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トゥクトゥク(オートバイタクシー)をよんで出かける観光客。シェリムアップの中心部まで片道2~3ドル(カンボジアではなぜかアメリカドルが流通しています)だったらしいです。シニア女子一人旅の私はホテルの外に行く勇気や元気はありませんでした。
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ホテルのお隣にあるガソリンスタンドにコンビニが併設されていたので行ってみました。ちょっとした飲み物やお菓子などは買えて便利でした。これは行く途中の道路に落ちていた何かの骨…隣のたばこの吸い殻と比較してわかるかと思いますが、かなり大きかった。何の骨だったのでしょう?
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いよいよ、1日目の観光がスタート。真っ赤な小型観光バスに乗り込み、まず最初に遺跡観光に必須の「アンコールパス」を購入しにチケットセンターへ。ほとんどの遺跡に入場できる「アンコールパス」チケットの観光客用は62ドル(約1万円)とかなりの高額!(ただ、私はツアー参加なので現地での個別のお支払いはなし。写真を撮られただけですぐに発行してもらえました。)カンボジアでの買い物、ドル建てで払う私たちにとっては意外に物価が高く感じました。円安の今、日本人には厳しいですね。
バスで30分ほどで最初に案内されたのはロリュオス遺跡群のバコン。いわゆるアンコールワットの遺跡群を時代の古い順番にめぐるという今回の観光。こちらは9世紀、日本の平安時代ごろに建てられたアンコール王朝初期のヒンドゥー教寺院です。 -
レンガ造りの祠堂
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女神像(デヴァター)
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きれいに残っているレリーフ。6人の阿修羅が神と戦っている図だそうです。
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続いて別の遺跡へバス移動。こちらはその遺跡のお隣に建つ、現在の小乗仏教のお寺。色彩が鮮やかで、読経とお祈りの声が響き、現代のカンボジアの人たちの信仰心の強さが感じられました。
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カンボジアで過ごした間で、猫を見かけたのはこのお寺の敷地でこの1匹のみ。バスの中から地元の人たちの村の様子はよく見えたのですが、放し飼いの犬や鶏、牛や水牛はたくさん見かけましたが、猫は全く見ませんでした。ガイド氏にお尋ねしてみましたが、ガンボジアでは猫を飼っている家はほとんどないとか。先回行ったトルコでは町中いたるところにたくさんの猫がいたのに…猫好きとしては残念でした。
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遺跡の名前はプリア・コー。プリア・コーとは聖なる牛という意味らしいです。シンボルの牛の像。
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こちらは守護神の像。午前の観光を終えてランチは飲茶。ギョーザ、シューマイ、ショーロンポーなど食べ慣れた味で美味しくいただき、ホテルに帰って2時間休憩。15:00のロビー再集合まで部屋でゆったり過ごせました。このパターンはこれまでの他の国のツアーでは経験できなかったゆったり感。気力・体力のある方はこの時間に個人でお出かけされたりしたようです。
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午後は少し遠出をして(それでも1時間以内)郊外のバンテアイ・スレイ遺跡へ。
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小規模ながら奇麗なレリーフがたくさん残っていることで有名な遺跡。こちらが「東洋のモナリザ」とよばれる美しいデヴァタ―像。いくつか残っているうちの一体です。今では少し遠目にしか見ることはできないのですが、確かに美しく、これを盗み出そうとした人(フランス人作家・アンドレ・マルロー)がいたことはうなづけるかも。今のように「文化遺産」に関する意識もなかった時代ですから。
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たくさんの頭を持つヘビ、ナーガのレリーフも奇麗に残っていました。
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まわりの濠の水面に映る「さかさバンテアイ・スレイ」
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私が行っていた期間はちょうどカンボジアの1年で最大のイベント「水まつり」の期間だったということで、寺院まわりのお店や道中の地元の方々向けのマーケットなどにたくさんの地元の人たちが繰り出している様子を見ることが出来ました。バスの中からでしたが、露店で売られている昆虫食(バッタやこうろぎ、タガメ、タランチュラ((+_+))も…さらに衝撃的な話は少し大きめの白い卵が売られていたのですが、それはアヒルの卵、しかも中身は羽化する前の胎児入り…なのだそう。まぁ、こうしたことはその国の食文化なので、とやかくは言えませんが。
ガイド氏の話ではカンボジアでは、特に街を外れた農家には冷蔵庫のなどの電化製品はない家が多く、電力は自国ではつくられずベトナムやタイから輸入しているので高いのだそう。夕方のバスの中からは幹線道路沿いのマーケットに灯る明るい街灯の下に敷物を敷き、家族で食事をしている人たちがいました。カンボジアでは「お花見」ならぬ「街灯見」をするのだそうです。 -
私たちの夕食はレストランでいただいたクメール料理。カレーも辛くはなくやさしい味付け(悪く言えば味が薄い)ので、美味しくいただけました。
この日の夜のこと…実は私は腹痛、下痢で数回ホテルの部屋のトイレに通うはめになりました。食あたりというよりは、ランチの餃子にたっぷり入っていたニラや香辛料のせいかと思うのですが。持参していた正露丸を飲んでなんとかしのげました。次の朝もまだ朝食後にちょっと…きました。やれやれです。 -
次の日はまだ明けやらぬ早朝にバスでアンコールワットへ。メインイベントの朝日鑑賞です。大勢の観光客たちが集まって、遺跡を背に昇る太陽を拝みます。幸いお天気も良く、奇麗に昇る朝日を観ることが出来ました(表紙の写真)。そのあと、ホテルに戻って朝食をいただき、
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ベン・メリア遺跡観光へ。
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ここは遺跡全体がまだきちんと修復されていない崩れた状態のまま。でもそれがかえって自然な感じでよかったです。ジブリ映画のラピュタのよう…
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樹木による遺跡の破壊の様子がそのままに。これもまた見ごたえのある光景です。
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木の根が覆いかぶさっています。
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崩れた石に苔が…今は乾季に入ったところなので、まだこのように苔が緑で奇麗らしいのですが、乾季がすすんで暑さが増すとこの苔はなくなってしまうらしいです。
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ランチは「タイスキ」。タイスキって何かと思ったのですが、要は日本の「おでん」でした。練り物とか野菜が入った鍋料理で、最後にのこったスープにご飯を入れ、溶き卵を入れて「おじや」にしていただきました。これも慣れた味で美味しかったです。
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前日に引き続き、ランチの後はいったんホテルに帰って休憩。午後になって、早朝に朝陽を見に行ったアンコールワットへ再度入場して観光。地元の方もたくさん来られていて「水まつり」のためか、民族衣装でおそろいのオシャレをしてきている親子もいました。可愛らしいですね。
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さぁ、いよいよアンコールワットへ入場です。
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この時期はまだ、まわりの池に映る鮮やかな「さかさアンコールワット」が見られました。乾季がすすむとこれも難しくなるとか。今の時期はベストシーズンだったかも。
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連日気温は30度越えで、湿度もかなり高いので滴る汗をタオルでぬぐいつつ、たくさんの石段を昇り降りしました。
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レリーフについて、ガイド氏の丁寧な説明で理解することが出来ました。
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パイナップル型の塔。最上階の第三回廊には「水まつり」期間で人が多いため、登れませんでした(登れても私は登らなかったですが)。
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そして、この日は夕日鑑賞までスケジュールに組まれていました。ツアーは本当に至れる尽くせりですよね。
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続いてバスは日本人の経営する「カンボジア・ティータイム」という土産品店へ立ち寄りました。そこは伝統菓子「ノム・トム・ムーン」やカンボジア特産の胡椒やカシューナッツなどの定番の品がオシャレに並んだお店でした。が、正直どれも安くはありません。ただ、今回ほかに買い物をする機会が(ホテルのお隣のコンビニをのぞいて)ほとんどなかったので、私はここで一気にお買い物。ドル建てでカード払いしました。
そのあとはクメール伝統舞踊「アプサラダンス」を見ながらブッフェスタイルで食事をする大きなお店で夕食となりました。アプサラダンスは民族音楽とともにきらびやかな衣装の踊り子さん達も美しく、やはりカンボジアに来たからにはぜひ見ておきたいショーでした。 -
翌日はもう帰国日ですが、夜の便なので、朝からまた遺跡観光。アンコール・トム(クメール語で大きな町の意味)へ行きました。こちらが入り口の南大門。
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巨大な菩薩のお顔が周囲を見渡しています。いわゆる「クメールの微笑み」に出会うことができました。
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遺跡の壁には当時のクメール人たちの日常生活の様子をえがいたレリーフも。ガイド氏いわくこれは奥さんのために料理をするやさしい旦那さん…だとか。ホントかしら?怪しいな。
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遺跡の中で遊んでいた野生の子ザルたち。
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続いて、パプーオン、
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像のテラスを見て回りました。
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そのあとはまたバスに乗り、タ・プロ―ム寺院へ。
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ここはアンジェリーナ・ジョリー主演の映画「トゥームライダー」が撮影された場所ということで、西洋人観光客がたくさん来ていました。
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このレリーフ、日本人には「アンパンマン」に見えるということで人気らしいです。本当はお花を現したモチーフらしいです。いろいろなところにありました。
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遺跡を覆いつくす巨大な木。
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あ、これは「恐竜(ステゴサウルス)」に見えるということで話題らしい。一種のオーパーツ(その時代にそぐわない遺物)?単なる偶然でしょうが。
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最後のお昼はオージービーフのステーキでした。カンボジアらしく生の胡椒の房が添えられていました。ランチの後はまたホテルに帰って休憩。この間に帰国に備えてシャワーを浴び、シャンプーもして、ゆっくり荷造りできました。
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バスで空港に向かう途中でシェリムアップ市内観光、オールドマーケットに立ち寄りました。観光客向けのお土産品や、地元の方向けの食材などが売られているマーケットで雰囲気は楽しめましたが、買いたいと思うものはなく何も買いませんでした。そして、空港へ送迎してもらってガイド氏とはお別れ。シェリムアップ空港内では金色に輝く「クメールの微笑」をたたえた仏像が、私にお別れの挨拶をしてくれました。帰国の便も深夜にもかかわらず、ハノイでの乗り換えがまた大混雑でした。深夜便で大勢の客でイライラしていたのか、ベトナム航空の身体検査のスタッフがとても横柄で、私は、上着を脱げと激しい勢いで命じられ、かなりむっとしました。個人的にはベトナム航空の印象は悪かったです。ハノイ~成田間は帰りの方が時間が短く4時間程度だったので窓際の席でした(さらにひどいことに私の席のモニターは故障で映画も全く見れず、でした)が、なんとか我慢できました。
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今回私が買ってきたお土産です。お土産として有名な「アンコールクッキー」はカンボジア・ティータイムやオールドマーケットには売っていなかったので、最後に空港で1箱買いました。22ドルも(3500円くらい)しました。胡椒やカシューナッツなど定番のお土産を買ってきました。正直、今回の旅行でお土産とレストランで2万円近く使いました。帰国して通知されたカードの請求書をみて、想定より高額でちょっと( ゚Д゚)。円安でコスパが悪かったことを実感しました。
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