2024/11/05 - 2024/11/09
1622位(同エリア2611件中)
青天井さん
台南3泊5日旅(前編)
- 旅行の満足度
- 5.0
- 観光
- 5.0
- ホテル
- 4.5
- グルメ
- 5.0
- ショッピング
- 5.0
- 交通
- 4.0
- 同行者
- 一人旅
- 一人あたり費用
- 5万円 - 10万円
- 交通手段
- 鉄道 徒歩 飛行機
- 航空会社
- タイガーエア台湾
- 旅行の手配内容
- 個別手配
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「歴史」とは文章に書かれた記録のことを言う。その言葉の定義に照らすと、今年2024年は台湾の「歴史」が始まってちょうど400年にあたるという。
台南は日本で言う京都みたいな所だ。
ネクライトーキー:夏の雷鳴
リンダ・ロンシュタット:poor, poor pitiful me
この2曲がよく沁みる街だった。 -
中国の清の時代には「一府ニ鹿三艋舺」(いっぷにろくさんばんか)という言葉があり、名実ともに台南が第一の都市だった。
徹夜明けの眠い目を擦りながら駅前で突っ立っていると、歯のないおじさんが何やら中国語で話しかけて、レンタルバイクの案内カードを渡してくる。台南駅 駅
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400年前にオランダ人により建てられたゼーランジャ城(安平古堡)。当時の面影をかすかに蓄えつつ、小学生の遠足の地にもなっているようで、のんびりとした時間が流れる。ここ安平(アンピン)は台湾の中で最も古い地区だ。
安平古堡 史跡・遺跡
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オランダ人の支配を終わらせ台湾の漢民族の礎を築いた、鄭成功(ていせいこう)。母親が日本人で、本人も長崎の平戸生まれだ。
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ゼーランジャ城の塔に登る。気温32℃の中、ワクワクが抑えきれない33歳。「なんとかと煙は高いところが好き」という言葉が頭をよぎる。
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頂上からの眺め。かつての支配層オランダ人が眺めたであろうこの風景を眺める。「あっ!」とか「へぇー!すげー!」と1人興奮する僕の隣では欧米人のカップルがイチャついていた。オランダ人だと思えばなんか風情がある。
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台南の真骨頂は迷路のように入り組んだ路地裏だ。安平地区もそれはおなじ。どこを切り取っても絵になる。
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大通りから一本脇道に入るだけでこんな路地が広がる。このまま物語が始まりそうな、そんな通りだ。
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路地を吹き抜ける風は確かに秋の装いだった。大通りの喧騒が嘘のように、路地裏は静まり返る。ずっと迷子でいたいと思わせる何かがここにはあった。
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生活臭が色濃い路地裏もある。大通りの喧騒とは違い、食器を洗う音や、食事の匂い、テレビや会話の音がすごく心地よい。
こんな楽しみ方をする観光客はごく少数派のようで、観光客らしき人には誰一人出会わない。 -
台湾と言えば、廟(びょう)。これでもかと言うほどにデコレーションを施している。あまり安っぽさがでないのは歴史の重みのせいだろうか。
安平開台天后宮 寺院・教会
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中に入るが参拝方法のわからない僕は、カメラ片手にポカンと口を開け隅っこで圧倒されていた。どこからどう見ても観光客だ。そんな僕に対し、案内係の人が当然のように中国語で話しかけてくる。僕は現地の人の雰囲気がでているようだ。
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まどろむ空気の中で線香の匂いが渦巻く。
時間が止まってるようだった。 -
この旅で唯一日本人と話す機会があった。台湾各地を巡っているという彼。僕がこの旅で鹽水(えんすい)という街に行くと言うと、来る時に電車でその駅に停まったと言う。残念だが青年、その街に鉄道は通っていない。
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安平だけでも様々な廟がある。
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ここまでほぼ徹夜だったこともあり、流石に体力の限界。ホテルのチェックインもあるため安平を後にする。
こういう時に限って帰りのバス停が見つからない。 -
重い足を引きずりながらかつて様々な船が行き来したであろう台南運河沿いを東へと歩く。20分ほど歩いてやっとバス停を見つける。
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「あと11分でバスが来ます。」という電光掲示板の表示が20分以上変わらない。地元のおじさんは「いつものことさ」とばかりに気にせずのんびりしている。
イライラしてた自分がいかに日本の常識に囚われているかがよくわかった。 -
台南の街は夕方が一番美しい。物悲しい夕陽が気品に溢れる古都を赤く染める。翳りゆく日はかつて栄華を誇ったこの街を、この台湾全土の戦後の悲しき時代を映し出しているかのようだった。
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台南の街に夜が来る。提灯に明かりが灯る。この非現実的な景色の中を晩ごはんを食べるために、街へ繰り出す。
コンビニ行くような格好で知らない街に繰り出す。
なんだかこの街の一員になったような感じがして勝手に嬉しくなった。 -
誰もいない通りを歩く。近道だろうと脇道に逸れるとすぐ迷子になる。
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目的のお店は早くも人がいっぱいだった。店員さんに辿々しく「内用(=イートイン)」と話しかけると、「ニホンジン?」と言いながら席に案内してくれる。
阿江炒鱔魚 地元の料理
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ありえない火力で鍋を振り料理を作っていく。「料理は火力が大切」と言うが、そこまでいるもんかね。
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頼んだのはタウナギの汁なし麺。プリプリとした食感にバケツをひっくり返したように大量にかけた胡椒がよく合う。ついつい麺を啜りたくなるけど、「郷に入っては」の精神で啜りを我慢。
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お腹に入るものが入るとまた元気になる。夜の台南を歩く。とりあえず有名な観光地の神農街をぶらぶらする。
神農老街 旧市街・古い町並み
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細い路地裏にも提灯が飾られている。
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中国清の時代の街並みを残すこの路地は、オシャレなカフェやバー、お土産屋さんや民宿が集まる観光エリアとなっている。
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きれいに整備はされているけど、観光地化された場所より自然な台南の街が見たかった。早々に神農街を後にし、気の向くままに夜の街を歩く。
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どの路地も美しい。
怪しげで非現実的な提灯の灯りの中に、民家からの生活音がこだまする。
なんだか幻想と現実の境目を、ちょうどその狭間を歩いてる気がした。 -
吹き抜ける風が気持ちよく、台湾南部にも秋は確実にやってきていた。なお活気付く街の音を聞きながら台南1日目の夜の中に落ちていった。
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夜が明けた。台南2日目の朝が来た。外が明るくなった6時半頃から朝の散歩を始める。街はまだ完全には目覚めていなかった。
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夜の路地を真っ赤に染め上げた提灯は嘘のように静かだった。涼しい朝の風がこの季節には不釣り合いな風鈴を鳴らしている。
誰もいない静かな朝の風に揺れる提灯は、不思議と昨晩よりも幻想的に思えた。 -
大通りも、当然路地裏も人はまだほとんどいない。朝の気温は20℃ほどで涼しくて過ごしやすい。
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当てもなく細い道を歩く。
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犬も歩けば棒に当たると言うけれど、台南は「街を歩けば廟にあたる」と言える。それほどまでにどこをどう歩いても廟に行き当たる。
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朝早くから廟で祈る現地の人たち。朝の日課なのだろうと思う。しばしその場の空気を味わう。
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朝の市場を散策。肉・魚・野菜・衣料品・惣菜なんでもござれの市場。歩くだけで面白い。
鴨母寮公有零售市場 市場
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これぞ。という風景。
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いよいよ街が活動的になってくる午前9時。さすが世界有数のバイク社会。時代の流れか、電動スクーターも多く数年前に行ったベトナムよりもバイクの音が小さい気がする。
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違う市場をぶらぶら歩く。時間帯のせいか、先ほどの市場よりも人が多い。
水仙宮市場 市場
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この市場の中には廟がある。市場の中に廟があるのか、廟の周りに市場があるのかはわからないが、どちらも同じ水仙宮の名がつく。
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この市場の2階部分は集合住宅になっている。その一角に気になるお店があるので、探してみた。
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おじさんが集合住宅の通路部にソファー出して寝てたり洗濯物干したりと、生活感が溢れていいなあと思う。
ここ住みたい。 -
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目的のお店。
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残念ながら本日はお休み。
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市場から離れて、台湾伝統の噛みタバコ、檳榔(びんろう)を買おうと思い店を探す。偶然見つけたお店が日本人がよくくるお店だそうで、僕で786組とのこと。
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店主のヤンさん。タバコは1日4箱。日本語が上手でとても優しかった。お茶もご馳走になるわ檳榔も体験させてくれるわで、本当にありがとうございました。また台南に来るときには必ず会いたい。(免税店でセブンスターのゴールド爆買いして持っていきます!)
檳榔は椰子の実を葉っぱで巻いたもので、噛んでいると口の中に繊維質の塊が残り続ける。独特の青臭さがあるものの、慣れれば藺草(いぐさ)の匂いにも似てなくもない。吐く唾液は真っ赤になり、程よい酩酊感に襲われた。 -
来た日本人がメッセージを残して行く。
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林百貨店。日本の統治時代(大正時代)の百貨店。日本の敗戦後、政府機関の事務所だったり、退役軍人や家族が住み着く廃ビルになったり、紆余曲折あった。なんと退役軍人家族の最後の2組が出て行ったのは2005年のことらしい。2013年に修復し大正時代の百貨店がリニューアルオープン。今ではお土産を買える街のランドマークになっている。
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かっこいい。僕もお土産爆買いしました。
日本統治時代の建物を今に伝える台湾の人たちには感謝しかない。 -
戦後の台湾の歴史を語る上で避けては通れない二二八事件。日本では二二六事件があったが、台湾は二二八事件。
市民を守り銃殺された湯徳章さんの記念公園。この公園で処刑が執り行われた。台湾史に名前を残した英雄の父親は日本人です。 -
台南は夜になってなお街も廟も活気付く。
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目的のお店が休みだったので適当なお店に入る。(この道の突き当たり)
とにかく大きな声で自信を持って笑顔で挨拶すれば、あとはなんとかなる。
日本でも海外でも、伝える気持ちは大切だ。 -
中国語で「えび」と「たまご」は読めるようになったので、そこに「炒飯」と書いてれていればそれは「エビ卵炒飯」に間違いない。
偶然見つけた店(羊城小吃)の炒飯が今までの人生で3本の指に入るほど美味しかった。 -
夜の散歩をしながら漂う線香の香りを存分に浴びる。翌日はローカル線とローカルバスを乗り継いで鹽水(塩水)という街に行く。
まだ見ぬ古い街に想いを馳せ、台南2日目の夜は更けていく。 -
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後編に続く。
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