佐賀県の城跡巡り:吉野ヶ里遺跡～弥生人の古代遺跡、堀と土塁と柵で囲まれたロマンある発掘復元された集落

2024/10/10 - 2024/10/10

吉野ヶ里歴史公園（吉野ヶ里遺跡）の最寄駅は長崎本線の吉野ヶ里公園駅か神埼駅。双方の駅のほぼ中間地点にある。

吉野ヶ里公園駅～吉野ヶ里史跡公園（東口～西口）～神埼駅、と巡る。

ー［吉野ヶ里歴史公園］ーーーーーーーーーーーー
・開園時間：9月～5月 9:00～17:00
6月～8月 9:00～18:00
・休園日：12月31日、1月の第3月・火曜日
・利用料金：大人 460円　 2日券は500円
　　　　　　シルバー（65歳～ ）200円
　　　　　　　　　　　　2日券は240円
　　　　　　子供（中学生以下）無料

日本最大級の規模を誇る弥生時代の環壕集落遺跡。
公園内は、入口ゾーン（東口は正面入口側）・環壕集落ゾーン・古代の原ゾーン（西口側）・古代の森ゾーン（北口側）に分かれる。
環壕集落ゾーンが、発掘復元された集落（城跡）にあたる。

＊「環壕」とは堀と土塁と柵で囲まれた集落

無料の園内バスが20分間隔で運行されている。
ルートは2ルート。
①環壕入口（入口ゾーン）～古代の森体験館（古代の森ゾーン）～北墳丘墓（環壕集落ゾーン）～北墳丘墓下（環壕集落ゾーン）～西口（古代の原ゾーン）～環壕入口（入口ゾーン）の園内循環。
②古代の森体験館（古代の森ゾーン）～北口（古代の森ゾーン）。
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エリア 吉野ヶ里(佐賀)

JR長崎本線：吉野ヶ里公園駅下車。
吉野ヶ里歴史公園（吉野ヶ里遺跡）のメイン入口の東口の歴史センターへは徒歩15分程。

吉野ケ里公園駅 駅

吉野ヶ里公園駅駅舎。

吉野ヶ里公園駅駅前。
吉野ヶ里歴史公園の案内図と道案内標識。

入口ゾーン（東口・正面入口）の吉野ヶ里歴史公園入口全体案内MAP。

歴史公園センター（東口）～天の浮橋～吉野ヶ里遺跡展示室～南内郭～北内郭～甕棺墓列～北墳丘墓～中のムラ～倉と市～南のムラ～西口サービスセンターと、環壕集落ゾーンを巡る。

入口ゾーン（東口）入園口にある歴史公園センター。
売店（お土産）・飲食店・休憩所・多目的ルーム・ミニシアター・ガイダンスルームがある。

多目的ルームでは特別企画展「よみかえる邪馬台国」が開催（’24.9.21～11.10）されていた。観覧無料。
「魏志倭人伝」に記載された「伊都国」に想定される福岡県糸島市周辺の遺跡に焦点を当てた出土物が主に展示されていた。

東口より入園。
マスコットキャラクターの背後に見えるのは、北内郭の主祭殿。

天の浮き橋からの眺める、北内郭の主祭殿。
弥生時代の環壕集落は初見。復元建築物にも関わらず、目に入った瞬間からワクワクする。

天の浮き橋を渡ると、環壕集落ゾーンの入口。

環壕集落ゾーンの入口前に、環壕入口の園内バス乗り場がある。

環壕集落ゾーン入口。
吉野ヶ里集落の当時の東の正門。外壕を埋め立てて土橋を造り、その内側には大きな門があった。門の両側一帯には敵の侵入を防ぐための逆茂木があった。

木の柵と環壕と逆茂木に感動。

環壕集落ゾーン入口。
逆茂木。

木製のイノシシがお出迎え。

南内郭入口横の展示室。
入館は無料。
吉野ヶ里遺跡の出土物・復元物・レプリカが展示されている。稲穂を摘む石包丁・食料貯蔵用の素焼きの土器などの日常の道具、墳丘墓から出土した管玉などのアクセサリー類等、展示品は100点以上。

吉野ヶ里遺跡展示室 名所・史跡

展示室の展示物。
左から、鳥形木製品（レプリカ）・木戈・武器形木材品・石硯など。

展示室の展示物。
銅戈と鏡・不明青銅器鋳型（全てレプリカ）。

展示室の展示物。
日本最古の髪の毛・勾玉等。

展示室の展示物。
吉野ヶ里最古の銅剣（レプリカ）。

展示室の展示物。
銅剣（全てレプリカ）。

展示室の展示物。
甕棺。

展示室の展示物。
甕棺墓上甕・甕棺墓下甕。

南内郭入口。
右の櫓門は正門。左の門は脇門。

南内郭入口の、南の守りの説明板。
正門と脇門があり、正門は監視を厳重にするために櫓門になっている。

南内郭の脇門。

南内郭の櫓門からの眺め。
二重目の柵で囲まれた南内郭の内部。

南内郭の櫓門からの眺め。
柵（一重目）と環壕と脇門。

南内郭説明板。
王・大人（たいじん）たちの住居空間があり、国のは政治を執り行っていた区域。
＊大人（たいじん）とは、身分や地位のある人。

南内郭の内部へ。
柵（二重目）の先の環壕と門。
要所に配置された物見櫓が目を引く。

南内郭。
竪穴式住居と物見櫓。

南内郭の物見櫓より、南内郭内の眺め。
物見櫓や王・大人の家など20棟の建物が復元されている。

南内郭の物見櫓より、南のムラ方向の眺め。

南内郭の物見櫓より、倉と市の眺め。

南内郭。
大人（たいじん）の家。

南内郭。
大人の家内の様子。

南内郭。
大人の家内の様子。

南内郭。
集会の館。王や大人が集まり、集会や話し合いを行う場所。

南内郭。
物見櫓。

南内郭。
王の家。

南内郭。
王の家。王の家敷地内は、柵と環壕で囲まれている。

南内郭。
王の家内の様子。

南内郭。
王の家内の様子。

南内郭。
王の家内の様子。

北内郭・北墳丘墓・中のムラ説明板。

南内郭を出ると、北内郭が目に入る。

北内郭発掘当時の状況。
発掘当時の写真は多くの穴が見えるが、これらの中から同時期の建物を選び出し復元されている。

北内郭出入口（外側）。

北内郭出入口。
外側の門を通ると、枡形になり環壕と柵ともう一つ門がある。城の枡形門の原型か？

北内郭。
外門と内門の間。二重の土塁と柵と環壕で囲まれている。

北内郭。
内門を通ると、目隠しの柵があり直接内部が見えない厳重な構造になっている。

北内郭は、吉野ヶ里集落の中で、最も重要で神聖な区域。

北内郭。
二重目の内壕。

北内郭。
主祭殿。 16本のハシラを使った吉野ヶ里最大規模の高床建物。

北内郭。
主祭殿の2階内部の様子。

北内郭。
主祭殿の3階内部の様子。

北内郭。
祭殿や物見櫓など9棟の建物が復元されている。

北内郭。
外壕上からの眺め。城跡そのものの風景。

甕棺墓列。

北墳丘墓。
復元された墳丘墓の外観。

約2100年前の歴代の王やそれに近い身分の人が埋葬されていた特別な墓。

北墳丘墓。
一重の土塁と柵と環壕で囲まれている。

北墳丘墓の内部の様子。
発掘調査時の遺構面と甕棺が保存されている。

14基の甕棺が出土し、その内1基には青銅の剣とガラスの管玉・7基には青銅の剣が副葬されていた。

北墳丘墓の内部の様子。

北墳丘墓の内部の様子。
甕棺内の埋葬状態の模型。

北墳丘墓より、中のムラの眺め。

北墳丘墓より、中のムラの眺め。

中のムラ。
北内郭で行われる祭祀や政治的儀礼に使用する道具などが作られていた区域。

中のムラより、北内郭の眺め。

門の上の鳥形木製品（倉と市の入口）。
鳥形木製品は、古代の習俗的シンボル。「託田西分貝塚遺跡（佐賀県神埼市）」の出土例に基づき、環壕入口の門や主要な建築物の軒飾りとして、復元した木製鳥形が設置されている。

環壕。

倉と市。
「クニ」の交易の中心地。

倉と市。
高床式倉庫。

倉と市。
高床式倉庫のねずみ返し。

倉と市。

倉と市。
再現されている倉内の穀物の保管。

倉と市。
市を管理する建物「市楼」。

倉と市。
「市楼」より、倉が並ぶ眺め。

倉と市。
「市楼」より、南内郭の眺め。

倉と市。
物見櫓より、倉と市の眺め。

南のムラへの道すじから、集落内の柵を見上げる。
後の武士の時代の城砦と遜色はない

南のムラ。 一般の人の住居区域。

高床建物や竪穴住居など、27棟の建物が復元されている。

南のムラ。

南のムラ。

南のムラ。
弥生の人の気配がありそうな生活感を感じる光景は、タイムスリップした気持ちになる。

吉野ヶ里歴史公園西口。
神埼駅に向かう。徒歩10分程。

復元された吉野ヶ里遺跡は広大で目に入る物に興味が湧く。1時間30分の滞在時間を予定していたが、発掘復元されている環壕集落ゾーンを回るだけで目一杯。
古代史や城跡に興味がある人は、ゆとりある時間設定を。2日券が販売されているのも納得がいく。

神埼駅に向かう途中、吉野ヶ里歴史公園を振り返る。
田んぼの背後の木々が覆っている区域が吉野ヶ里歴史公園で広大さがわかる。道の先は退園した西口になる。

長崎本線の普通電車。

神埼駅前の卑弥呼の像。
左手は道標のように吉野ヶ里遺跡方向を指差し、右手には吉野ヶ里遺跡より発掘された巴型銅器。

卑弥呼像 名所・史跡

神埼駅駅舎。
吉野ヶ里公園駅駅舎とあまり変わり映えのしない、個性のない新しそうな駅舎。

JR長崎本線：神埼駅到着。

神埼駅 駅