2004/11/05 - 2004/11/05
197位(同エリア259件中)
リュックさん
第15日■ 11月05日(金):ブレーメン・リューネブルグ
08時19分 :ツェレ発(IC2470)
09時00分 :リューネブルグ着(ホテルに荷物を預ける)
10時29分 :リューネブルグ発(ME81427)
10時50分 :ハンブルグ着
10時56分 :ハンブルグ発(IC2305)
11時45分 :ブレーメン着
17時19分 :ブレーメン発(ME81427)
18時31分 :ハンブルグ着
18時39分 :ハンブルグ発(IC2379)
18時55分 :リューネブルグ着
今日はツェレからリューネブルグに行き、
ホテルに荷物を置いてから、ハンブルグ経由で
ブレーメンまで日帰り観光をして、
夕刻リューネブルグに戻る予定。
第16日目■ 11月06日(土):リューネブルグ
休養を兼ねリューネブルグ市内を散策
-
ツェレからこの旅でお世話に成っている
ICでリューネブルグに行き、
駅からタクシーでホテルに行きチェックインし、
フロントに荷物を預ける。
荷物を部屋に置き、急いで駅まで歩いてゆく。
ホテルから駅まで徒歩10分程度だろうか。
一本道で判りやすい。
10時29分発
中距離都市間特急、ME81427も一等車はコンパートメントタイプ。
ハンブルグでICに乗り換える。
カミサンは勝手知ったるハンブルグ駅のように
スタスタと10番ホームに向かう。
もう列車の乗り換え方を理解し、慣れたようだ。 -
ブレーメンに定刻の11時45分に到着。
ブレーメンの駅は大きい。
沢山の乗降客で一杯だ。
駅から外に出ると雨だった。路面に水がたまっている。
駅から旧市街の市庁舎までタクシーで行く。 -
ハンザ同盟を象徴するものとして巨大なローラント像が
マルクト広場に立っている。
盾には鷹の紋章があり、
神聖ローマ帝国直轄の自由都市であったことを示している。 -
聖ペトリ大聖堂
ブレーメンはハンザ同盟の中核都市で、
ハンブルグ、ブリュージュ、ロンドン、リューベックなどを
主な取引先とし、フランスのボルドーに穀物を運び、
戻りはワインを持ち帰った。
現在でも年代物の上質ワインがブレーメンの蔵に
沢山眠っているらしい。
ハンザ同盟はしばしばブルゴーニュー公国などの列強と
利権をめぐり争った。
ブレーメンは「同盟の為に戦う」が筋であったが、
同盟から見ると裏切り行為があり、
何度も同盟から外されていた。
ブレーメンは「一旦契約したからにはたとえ
敵の荷物でも運ぶ」に徹した。
団結の重さを伝える「ブレーメンの音楽隊」の話も
実は身内の団結で、
他者との団結は利害が一致する時のみとする
現実主義だったのであろう。
領主も司教も手が出せず、ブレーメンは莫大な富を得た。
旧市街に二本の尖塔を持つ大聖堂、
華麗なファザードを持つ市庁舎、
向かいの商工会議所は莫大な富をバックに
造られた豪壮な建築物だ。
しかし現在はどの建物も黒ずんで、
かなり汚れていて綺麗ではなかった。 -
マルクト広場に面して建つ聖ペトリ大聖堂は
戦災に遭わず当時の姿をそのままに残している。 -
市庁舎横にひっそりとある「ブレーメンの音楽隊」像で写真をパチリ。
どの国の観光客もここで記念写真を撮っている。
観光客が幸運を願って触るのでろばの足は光ってる。 -
マルクト広場正面の路地を入ると、
ここはペットヒャー通りで、
コーヒー商人、ロゼリウスがコーヒーの輸入・販売で
財をなし中世の町並みをこの路地に再現した。
細い路地の両側にレンガ造りの建物が並ぶ。
現在は色々な商店が店を開いている。
我々はウインドウショッピングをしながら、
路地を散策し、
土産物店で「音楽隊」のプレートがついた
ビールジョッキーを買い求めた。 -
地元の子供たちも社会科見学。
-
市庁舎地下にあるラーツケラーで遅い昼食兼早い夕食をとる。
ラーツケラーの中はすばらしい装飾を施した大きなワイン樽が
幾つも据えられていて、客はその樽の前のテーブルで食事をする。
店内の従業員は皆当時の衣装で、
マネジャーも当時の衣装であれこれ従業員に指示していた。
メニュー(ドイツではカルテ)はドイツ語と英語が併記され判りやすい。 -
見事に彫刻が施されたワイン大樽
-
見事に彫刻が施されたワイン大樽
-
ワインの大樽を背にしたテーブルを希望し、案内された。
雰囲気抜群。 -
まずは赤ワインを注文。
ワイングラスは足の太いがっしりとしたワイングラスに入っていた。 -
そしてワイン。
コクがあり香りがあり、味よしで最高。 -
う~ん、注文しすぎ!
牛肉の叩きなど3品を注文したがどれも一品の量が多く、
カミサンと一緒に一生懸命食べたが食べきれず残した。
ワインも料理も店内の雰囲気も100%合格。 -
ブレーメンの駅まで歩いてゆく。
市内散策時に雨が止み、路面が乾いていたが、
食事中にまた雨が降ったのであろうか、路面が濡れていた。
外に出た時には日が射していた。
駅には予定より早めに着いたので、
ドイツ都市間超特急、ICEでハンブルグまで行くことにした。
白い流線型の車体はスマートで日本の新幹線のようだ。
ICEの一等車はコーチスタイルで向い合った座席の真ん中に
テーブルがあり、近くの座席ではビジネスマンであろうか、
テーブルを囲み会議をしていた。
在来線とレールを共有しているので揺れが大きい。
日本の新幹線に軍配を上げたい。
ハンブルグからは打って変わって、
各駅停車の鈍行列車でのろのろ、ゆっくり、リューネブルグまで戻った。 -
ホテル内は中世の雰囲気を残し、とてもきれい。
ダイニングルームは地下のワインの貯蔵に使用さていたのか
洞窟のような場所だった。 -
hotel bremer hof bremen
第16日目■ 11月06日(土):リューネブルグ
ホテルで朝食を取る。珍しくホテルのレストランは一杯。
アメリカ人のグループであろうか20人ほどの
中年のカップルが大声で話しながら食事をしていた。
フロントの女性が今日は一杯ですと言ったことは
嘘ではなかった様だ。 -
今日は休養を兼ね一日リューネブルグの市内散策に時間を使う。
ホテルの隣にあるニコライ教会前から徒歩数分で
市庁舎前のマルクト広場に出る。
広場には沢山の屋台が出店し、賑やかな市が立っている。 -
広場を正面にした市庁舎はバロック様式で1230年建立され、
1720年に改装された美しい建物だ。
今日は休日で見学が出来ないが内装はまた一段とすばらしいと
ガイドブックに記されている。
リューネブルグは中世ドイツのハンザ同盟に
富をもたらした塩の供給地であった。
塩は既に10世紀に採掘され、
当時の製塩所は「塩の博物館」となり、
塩水は健康センターで皮膚病の治療に使われているらしい。
塩水を汲み上げ、製塩の為に数百人の労働者が働いていた。
仕事が終わると「塩を隠し持っていないか」身体検査があった。
このことから当時は塩が如何に貴重なものであったか推測できる。
塩は穀物や肉の保存やバルト海で獲れたニシンの保存にも使われた。
「白い黄金」といわれた由縁である。 -
花屋さん
この市場でほとんどの生活食材、用品が賄えられるのでは。 -
広場から少し行くとアムサンデ広場周囲は
ゴシック、バロック様式の家が並びハンザ同盟の富を象徴している。 -
この風景が素晴らしい。
ドイツを旅してこんなところに住んでみたいと思ったのが
ここリューネブルグ。
落ち着いたドイツらしい治安雄良い町。 -
イルメナウ川に古いクレーンがある。
この辺りの風景はすばらしい。
リューネブルグに来て良かったと実感する。
塩の積み出しに使用し、クレーンは囚人が動かした。
塩は20KM先の北の町ラウエンブルグで積み替え、
陸路リューベックまで運ばれた。 -
この町は現在塩の汲み上げ過ぎによる地盤沈下で問題が起きている。
塩の博物館、リューネブルグ博物館、聖ミッシェル教会を
見学しながら市内を散策し、
市庁舎の地下にあるリューネブルグ・ラーツケラーで
例により遅い昼食兼早い夕食を取った。
今まで訪れたラーツケラーに比べ、内装は簡素で規模が小さい。
女性従業員3名がウエイトレス。
メニュー(カルテ)は全てドイツ語のみで書かれ、
しかも、従業員に殆ど英語が通じない。
ラーツケラー入り口で焼ソーセージを売っていて、
美味しそうだったので、「Wuerst?」と聞いたが通じない。
「無いらしい」。
下手なソーセージの絵を描いてみたがこれもダメ。
仕方が無いのでビール(Pils)に
シュニッツェル(豚肉のカツレツ)を頼んだ。
彼女達は一生懸命片言の英語で色々説明してくれた。
とても感じの良い女性たちで楽しかった。
お陰で、ビールのお代り、温野菜まで追加注文し、
満腹になり外に出た。
帰りに駅に寄り、明日利用する、
リューネブルグからリューベックまでの乗車券を購入した。
例により駅のコンビニ風売店でトマト、ミネラルウオーターを購入し、
ホテルに戻った。 -
The Old Stone 1302年
商業荷物の一時保管倉庫として使われた。
尖塔に船乗りの王冠と呼ばれる金の輪と帆船が置かれている。 -
hotel bremer hof bremen
宿泊ホテル脇の通路から中庭へ -
ホテルの中庭
聖ヨハニス教会の尖塔が見える -
聖ヨハネス教会に行った。
108メートルの尖塔を持ちドイツ最古のオルガンのひとつがある。
バッハが15歳のときルター派の給費学生として2年間ここで学んだ。
(画像借用) -
丁度、パイプオルガンを演奏している処を
見学したので幸運であった。
地響きするような迫力と腸に染透るようなその音色はすごかった。
しばし大音響の中に浸っていた。
あの感動は20年以上経過しても心に残る。
ドイツの旅はいよいよ終盤に入る。
明日はリューベックに行き、
翌日、バルト海を列車ごと載せた船でコペンハーゲンに行き
コペンハーゲンから帰国する。
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