娘と行くバルト三国・カウナスと十字架の丘

2024/10/13 - 2024/10/13

居心地の良かったヴィリニュスのホテルを離れて、本日はカウナスと十字架の丘を回ってラトビアのリガに移動する。
カウナスはかつてリトアニアの首都になったこともある古都。
ユダヤ人の命を救った杉原千畝氏の記念館もある。
ヴィリニュスの街を歩いていると日本語で挨拶をしてくれる人が多い。
親日的な雰囲気を感じた。これも杉原氏の功績なんだろうな。
15年前に初めてエストニアのタリンを訪れて、
バルト三国はメルヘンチックな国々だと勝手に思い描いていた。

今回の旅でその歴史は壮絶で、その上に現在があると知った。
どの国も至る所にウクライナの旗を掲げて支持を示していた。
その視点で見ると聖地十字架の丘も感慨深かった。
それでも10月の黄葉の時期は、どの国も思い描いていた
ロマンチックなヨーロッパのイメージそのものだった。

エリア カウナス(リトアニア)

• 旅行の満足度: 5.0

• 同行者: 家族旅行
• 一人あたり費用: 30万円 - 50万円
• 交通手段: 観光バス 徒歩
• 旅行の手配内容: ツアー（添乗員同行あり）
• 利用旅行会社: エイチ・アイ・エス

ホテル８階廊下から見た旧市街。
ホテルからネリス川を渡って行ける。
ネリス川の河川敷はスポーツ広場になっている。
手前の白い建物はフードコート。
休日は賑わいそう。

西を見ると遠くに５キロ離れたテレビ塔が見える。

部屋から西を見ると５キロほど離れたテレビ塔が見える。
1991年の「血の日曜日」事件の際に最も多くの犠牲者を出した場所だと聞いた。

手前は杉原千畝記念碑がある公園。

連泊したホテルのフロント。お世話になりました。

出発前にラディソンブルリエトゥーバの全景を撮影してみた。
本当に良いホテルだった。

カウナスに向けて出発。まずは静かな住宅地にある杉原記念館へ

ここに大勢のユダヤ人が助けを求めて殺到したそう。

説明板が設置されていた。
第２次世界大戦初期、日本領事館で働いていた杉原氏は、行き場のない１６００人のユダヤ人に人道主義の信念の元、日本通過許可のビザを発行し、６０００人もの命を救った。

改修中で１階しか見学できず、左側の入り口から中に入った。

執務室
1940年7月18日の早朝にユダヤ人の助けを求める人だかり、代表の話を聞き、悩み苦しみながらビザ発行を決意、９月５日この地を離れるまで作業したそう。
日本政府の命令に反した行動だった。

移動中のバスの中でも添乗員さんが杉原氏の事を詳しく説明してくれた。
ここでも２０分ほどのビデオを見た。以前テレビ番組でも見た記憶がある。
人道主義を貫いて、ユダヤ人の命を救った功績は偉大だと思う。

家族の理解と協力の上に彼の偉業は成り立ったはず。
ただ、現在のパレスチナ情勢を考えると複雑な思い。

日本国旗が誇らしい杉原千畝記念館

記念館の後はカウナスの街歩き
バスが着いた場所のビルの側面。

ブランコ式の椅子。
座り心地はどうだろう？

壁面のイラストが目立つ

中世の面影を残すリトアニア第二の都市カウナス。
両大戦間の２２年間ポーランドに占領されたヴィリニュスに代わってリトアニアの首都だったそう。

カウナス城の周りは芝生の斜面になっていてコンサート広場としても使っているみたい。

お城の周り

反対側から見たカウナス城

リトアニアの十字架

イエズス教会

旧市庁舎
白鳥と呼ばれる美しいバロック様式の建物
現在博物館になっている。
外観観光だけ。

市庁舎前の広場は工事中だった。
オフシーズンの今が工事にはベストなんでしょうね。

聖ペテロ＆パウロ大聖堂

入り口

青地に黄色の貝のマークは巡礼の道らしい。
サンティアゴ・デ・コンポステーラSantiago de Compostelaへ至る巡礼路はヨーロッパ各地から伸びているみたい。

大聖堂内部
これからミサが始まるようで、続々と信者が集まって来ていた。

パイプオルガン

カウナスの街は迷路のようなヴィリニュスと違って長い長い一本道が街を通っている

お昼は雰囲気の良いローカルレストランで

冷製ボルシチと暖かいポテト

メインはツェッペリナイ
ジャガイモをつぶして御餅のようにしたもの
中身は中華肉まんに似た感じ。
トロッとしていて美味しい。
サワークリーム添え。量が多すぎ、一つで十分。
ツアーの食事は「もったいない」が多いかな？

デザートのケーキも美味しかった。

ここから２時間ほどバスに乗って移動。
車窓から見えた集合住宅。
屋上に同じような物が・・・

聖地十字架の丘
散策時間が短くて
お土産物屋を見る時間が無くなった。

大小１０万本を超える十字架が飾られている風景は壮絶。

お墓ではなくて抑圧された民族、宗教の象徴として存在するとのこと。
ソ連時代はこの岡は禁城とされてブルドーザーでなぎ倒されたそう。
それでも無くならなかった。今も十字架の数は増え続けている。

無数の十字架が立ち並ぶ丘。全部回ったら時間が足りない。

もう少しゆっくり見学したかった。
この後バスは一路ラトビアへ向けて進む。
次の訪問地はリガ。