東京富士美術館（八王子）: 「常設展」の西欧画と「印象派：モネからアメリカへ」特別展 2024.8

2024/08/27 - 2024/08/27

八王子の東京富士美術館を訪れました．「印象派：モネからアメリカへ（ウスター美術館）」特別展も開催中でしたが，むしろ常設展に興味ありでした．いささか遠かったですが，なかなか良い雰囲気の美術館で，内容も充実してました．前半に常設展，後半に特別展の写真を載せます．

東京富士美術館HP: https://www.fujibi.or.jp/

印象派：モネからアメリカへ（ウスター美術館）特別展案内Web:
　https://www.fashion-press.net/news/118894

エリア 高尾・八王子(東京)

• 旅行の満足度: 4.5
• 観光: 4.0
• 交通: 3.5

• 同行者: 一人旅
• 交通手段: 高速・路線バス JRローカル

八王子駅北口．　ここからバスで行きます．

八王子駅 駅

東京富士美術館入口部．
創価大学正門の前に位置します．創価学会が関わってますが，内部は宗教色はなしです．

東京富士美術館 美術館・博物館

入口部のブロンズ像．

入口部のブロンズ像：ピエール・ルパートル「アッリアとパエトゥス」

エントランスのインドネシア木彫「ラーマとシータ」

館内案内図

新館の常設展案内

常設展・西洋画展は撮影可（現代画と写真作品は撮影不可）．
特別展も撮影可．

作者不詳(ダ・ヴィンチに基づく)「タヴィォラ・ドーリ(アンキアーリの戦いの軍機争奪場面)」．

ダ・ヴィンチの壁画は完成せず，部分的に描かれた壁画は半世紀の間，人々に観られたが，最終的に1560年代にヴァザーリの新たな壁画で覆われることになった．

これは，ダ・ヴィンチの壁画「アンギアーリの戦い」を知る最良の手掛がかりとされる16世紀の油彩画「タヴォラ・ドーリア」の複製．

作者不詳(ダ・ヴィンチに基づく)「タヴィォラ・ドーリ(アンキアーリの戦いの軍機争奪場面)」の説明．　
今はウフィツィ美術館にあるが，2012年に東京富士美術館より寄贈したとのことだ．

壁画「アンギアーリの戦い」ダ・ヴィンチの全体構想

タヴィォラ・ドーリ(アンキアーリの戦いの軍機争奪場面)の復元彫像

ダ・ヴィンチ壁画「アンギアーリの戦い」があったフィレンツェ・ヴエッキオ宮殿の広間―左隣はミケランジェロの壁画だった(Videoより）．ダ・ヴィンチの壁画は完成しなかった．

私はこのヴエッキオ宮殿に行ったことあるが，ダ・ヴィンチ壁画もミケランジェロの壁画もなかった．

「タヴォラ・ドーリア」と16世紀の模写との比較

西洋画展示室（ルネッサンスから20世紀まで）．
東京富士美術館所蔵作品．

ジャンポローニャ(仏)による「サビニの女の略奪」

ブリューゲル(父)「市場に赴く農民のいる風景」

ブリューゲル(父)「農民の結婚式」

ブリューゲル(子)「雪中の狩人」

クラーナハ(父：独)「ザクセン選帝公の肖像」

テォドール・ファン・テュルチン(蘭)「ヘラクレスとオンファレ」

ルーベンス「コンスタンティヌスの結婚」

青銅製燭台(仏ールイ16世様式)と，執務室用装飾家具(ルイ15世様式)

アントワーヌ＝フランソワ・カレ(仏)「プロヴァンス伯爵」

エミール＝ジャン＝オラース・ヴェルネ(仏)「ミュラ元帥」

フランソワ＝ジョセフ・キンソン(仏)に帰属「ネイ元帥」

フランソワ・ジェラールの工房「ナポレオン1世」

ロベール・ルフェーヴル(仏)「ジョセフ・ボナパルトの肖像」．

ジョゼフ・ボナパルトはナポレオンの兄．

テオドール・ジェリコー(仏)「突撃するナポレオン軍の行軍」

イポリト＝ポール・ドラローシュと工房(仏)「フォンテーヌボローのナポレオン，1814年3月31日」

アンブロワーズ・デュボワ(仏)「フローラ」

ニコラ・ミニャール(仏)「リナルドとアルミーダ」

ラ・トゥール「煙草を吸う男」

イアサント・リゴー(仏)「ジャン＝オクターヴ・ド・ヴィラール侯爵」

エリザベート＝ルイーーズ・ヴィジェ＝ルブラン(仏)「ユスーボフ公爵夫人」

ルイ・ロラン・トランケス(仏)「夜会の後で」

アンベール＝エルネスト・カリエ＝ベルーズ(仏)「フローラ」

ターナー「嵐の近づく海景」

フランソワ＝アンリ・ミュラール(仏)「貴婦人の肖像」

アングル「ユピテルとテティス」

ドラクロワ「書斎のドン・キホーテ」

ドラクロワ「オランのアラブ人」

シャルル＝フランソエア・ドービニー(仏)「川辺の風景」

カミーユ・ピサロ(仏)「春，朝，曇り，エラニー」

マネ「散歩(ガンビー夫人)」. 　マネ，晩年の作品．

全作品の中でこれが一番良かった．　東京富士美術館が所蔵なのですね．

ルノアール「浴後の女」

ルノアール「読書する女」

モネ「プールヴィルの断崖」

モネ「海辺の船」

東京富士美術館2階から見た入口部

エティエンヌ＝モーリス・ファルコネ(仏)「アモール」

ユトリロ「ムーラン・ド・ラ・ギャレット」．　
白基調が多いユトリロ画としては暗い．

インドネシア共和国大使館提供の美術展もあった．

インドネシア絵画展の説明

ガルーダの木彫．

アファンディ「太陽と竹」

アファンディ「太陽と寺院，日本」

カサマン画家「ラーマとシータ」

作者不詳「ワヤン・ベベル」

マジュディン「ンガライ・シアノクの風景」

作者不詳「パノラマ的風景」．

以上，インドネシア大使館提供の美術展．

宝石室に皇后ジョセフィーヌのティアラ(ダイヤモンド，金．銀)．　
1040個のダイヤモンド(合計260カラット)が使われている．

皇后ジョセフィーヌのティアラ(ダイヤモンド，金．銀)．

ダヴィッドの有名画「ナポレオン一世の戴冠式と皇妃ジョゼフィーヌの戴冠」のティアラだ．本物なんでしょうね．でも何でここにある？　〇億円で買ったのだろうか？（価格は非公開のよう）

東京富士美術館の過去の多数の特別展のポスター

印象派：モネからアメリカへ（ウスター美術館）特別展．

印象派：モネからアメリカへ展の大看板

印象派：モネからアメリカへ展

印象派-モネからアメリカへ展入口

作品貸出元のウスター美術館（米国マサチューセッツ州）について．

所蔵元の記載があるものを除き，作品の所蔵はウスター美術館です．

特別展も撮影可

モネ「睡蓮」の部屋

パリの印象派画家の説明

モネ「睡蓮」，ウスター美術館所蔵．
世界で初めて美術館に購入されたモネの「睡蓮」．　
ややぼけた感じで，国立西洋美術館の「睡蓮」の方が良いです．

モネ「税関支の小屋・荒れた海」，日本テレビ所蔵.　

ジュリアン・デュプレ(仏)「干し草作り」

カミーユ・コロー(仏)「ヴィル＝ダヴレーの牧歌的な場所―池畔の釣り人」

カミーユ・コロー(仏)「幸福の谷」

コンスタン・トロワイヨン(仏)「リンゴ採り，ノルマンディー」

クールベ「女と猫」

ブーダン「工事中のトゥルーヴィルの港」

ピサロ「ディエップの船渠デュケータとベリニ，曇り」

ピサロ「ルーアンのラクロア島」

シスレー「洗濯場」

ベルト・モリゾ「テラスにて」，東京富士美術館所蔵.

メアリー・カサット(米出身)「裸の赤ん坊を抱くレーヌ・ルフェーヴル(母と子)」

ルノアール「闘牛士姿のアンブローズ・ヴォラール」，日本テレビ所蔵.

シニャック「ゴルフ・ジュアン」

セザンヌ「カード遊びをする人々のための習作」．

セザンヌ「カード遊びをする人々」は5枚あり，1枚は本物を観てます．

ブラック「オリーヴの木々」．
これは「フォーヴィスム（野獣派）」の作品．

アメリカの印象派の説明

チャイルド・ハッサム(米)「花摘み，フランス式庭園にて」．

ポスター画になっている．

ウィンスロー・ホーマー(米)「冬の海岸」

ジェームス・マクニール・ホイッスラー(米)「バラ色と銀：磁器の国の姫君のための習作」

ジョン・シンガー・サージェント(米)「キャサリン・チェイス・プラット」

ジョン・シンガー・サージェント(米)「コルフ島のオレンジの木々」

フランク・ウェストン・ベンソン(米)「ソリティアをする少女」

ジョゼフ・H・グリーンウッド(米)「雪どけ」

ジョン・ヘンリー・トワックマン(米)「滝」

アルフレッド・ステヴァンス(ベルギー，仏)「母」

ルーサー・エマーソン・ヴァン・ゴーダー(米)「公園にて」

日本画家の印象派関連作品もあり．

黒田清輝「草つむ女」．東京富士美術館所蔵.　　
黒田清輝は18歳の時に渡仏し，27歳で帰国するまで約9年間の留学生活を送った．
これは仏留学時代の作品．

久米柱一郎「秋景」，久米美術館所蔵．

久米柱一郎「林檎拾い」．
これは6年間の仏留学後半期を過ごしたブレア島での作品．

独の印象派も若干．　

ロヴィス・コリント(独)「鏡の前」

ロヴィス・コリント(独)「鏡の前」

ショップ（ロビーのコーナー）

ブルーデル(仏)「弓を引くヘラクレス」．

国立西洋美術館にもあります．

ブルーデル(仏)「サッフォー」

アリスティート・マイヨール(仏)「立つ浴女」

ミュージアム・シアターあり

シアターでウスター美術館の映像

ライブラリーにクラムスコイ「忘れえぬ女」が表紙の「女性美の500年」の本．

和のスペースなるものあり．

和のスペースの説明

東京富士美術館の別入口

美術館の庭園

休憩室から見えるミネルヴァ(英知の像)とマルス(勝利の像)．
後ろはギリシャ神殿風の創価学会・東京牧口記念会館，

創価学会東京牧口記念会館： https://www.wikiwand.com/ja/articles/%E5%89%B5%E4%BE%A1%E5%AD%A6%E4%BC%9A%E6%9D%B1%E4%BA%AC%E7%89%A7%E5%8F%A3%E8%A8%98%E5%BF%B5%E4%BC%9A%E9%A4%A8

美術館で食事しようと思ったのだが，カフェで食事らしきものはないようだったので，八王子駅の駅ビルでこの食事．　

おしまいです．長くお付き合いいただき，有難うございました．