2019/11/21 - 2019/11/26
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壱岐照三さん
佐丹奴(ジョルダーノ)、蘋果日報(アップルデイリー)の創始者である黎智英さんの国安法違反裁判で、2025年8月に上訴審の裁判が結審したニュースが流れた。「私の香港」も一区切りつくので、備忘録代わりに旅行記にしておこうと思う。ちなみにジョルダーノは香港で一番たくさん買ったアパレルショップ(今もブリーフ(!)は愛用している)で、アップルデイリーは香港で一番たくさん買った新聞と思う。
1860年の北京条約以来、香港には自由も民主主義も存在しない。時々、「香港に自由を!」とか言ってる人がいるが、多分大きな勘違いである。英領時代はたまたま「隣の家の芝生が枯れているように見えた。」ので問題にならなかっただけで、当時からIDカードは必携が義務だったし、反英活動をした場合、有無を言わせず逮捕されるような(?)そういう状況であったのは違いないのだが、それでも英領時代を懐かしむ人たちがそこそこいる。・・・
「借り物の場所、借り物の時間」(ハン・スーイン)だった香港が160年の時を経て、「中国の普通の一つの街」に戻っていく・・・と私は思っているのだが、この説に賛成してくれる人(!)はあまりいない。ちなみに同じ北京条約でロシア領に確定した沿海州はなぜ中国は返還にこだわらないのかは謎であるけど。・・・・
写真は警官隊との衝突の際に、警察の催涙弾の直撃を受けて右目を失明した女子学生(と言われる)を描いた絵。この時は英領時代から在庫として持っていた英国製催涙ガスを警官隊は使い切って、新型の中国製の催涙ガスに切り替えたのだが(ここまでは事実らしい)その中国製の催涙ガスに有毒成分が混じっているので、「健康被害防止」の観点から、防毒マスクとゴーグルの着用を求められていた。私もおっかなびっくりで3M製のゴーグルと業務用の防毒マスクを持って行ったのだが、それを使う場面はなかった。
その昔、韓国で学生運動が盛んだったころ、催涙ガスが漂う延世大学前に行ったことがあるが、涙が出るだけでなく、朝剃った髭剃りの後の皮膚がチクチクと痛い。あまりお肌にも体にも良くないガスだね、と思っているのだが・・・ちなみに催涙ガスは毒ガス禁止条約で戦場で兵士相手に使用することは禁止されているが、国家の法執行機関が市民相手に使用することは認められているという(?)不思議な毒ガスである。・・・
- 旅行の満足度
- 4.0
- 観光
- 4.0
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今回はUAの特典航空券の全日空を利用。UAが香港線を持っていた頃は何度も乗ったが、あの良く分からない機内食を何度食べたことか・・・この見るからにおいしそうな全日空の機内食は写真がなくても良く分かる。全日空機内にて。
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チェッラッコッ空港に着いて、入国審査に向かう途中の中国銀行の宣伝。こんなものを香港人が使うはずないじゃん、と思うのだが。
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入国審査を過ぎて、バス乗り場の方に向かうが、既に雰囲気が怪しい。チェッラッコッ空港は香港の生命線であるので、デモ隊が押し掛けたときも何とか押し返していた。写真はバリケード、らしい。
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いつものようにA21バスに乗ろうとしたらこんな札がかかっている。そもそもバスは運行してないかも知れない、という話もあったので、とりあえず走ってくれるだけでもいい。チェッラッコッ空港にて。
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MTRの尖沙咀站の自販機は、この二つのQRコード決済専用機が壊されて、使えなくなっている。段々と書いていくが、大陸系のもの、または大陸に共感している経営者がやってるお店、はことごとく壊されていて(!)、どんな具合の「デモ隊」だったのか。・・・尖沙咀站にて。
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早朝に着いたので、ホテルに荷物を預けて朝ごはん。佳記餐庁でマカロニスープである。
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MTR東鐵は大学站(香港中文大学)には止まらない、旺角東~紅磡間は運行は停止中である。旺角東站にて。
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柯士甸站から西鐵に乗って元朗へ。親中派と言われる「白シャツ隊」との騒動が起こったばかりだが、MTR站構内は私服の警官がうろうろしているものの、平常である。写真は軽鐵に乗り換えるために行った軽鐵站。
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軽鐵に乗って屯門に出ようと思ったのだが、電車が来ない。諦めて兆康まで出て、MTRで戻ることに。写真は元朗の軽鐵のホームだが、電車が来ない(ダイヤが乱れているのは後で知った。)のにしびれを切らした乗客。
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深水?の電脳中心は少し早いせいもあって、閉まっている。早いせい、とだけ思いたいが。・・・
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香港の山崎パン(山崎パン香港、もあるが)に当たる嘉頓(ガーデン)パンの本店。香港のスーパーにはどこにもあるが、今のように日系のパン屋がなかった頃はここが数少ない真っ当な菓子パン屋だった。
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本店付属の小さな博物館がある。
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香港のYH(HI)はどこもド田舎にあるのが難点だが唯一都心部・・・と言っても、尖沙咀からは離れているが・・・にある美荷楼青年旅舎。メイホーハウスというアパートをリノベしたもので、外見を見るだけで来る人も多い。
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ロビーのところで、昔の香港展、みたいなのをやっていた。
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HSBCの本店はいつものオープンスペースのところにシャッターが降りている。私も30年近くこのビルを見ているが、こんなのは初めてである。親中的な発言を経営陣の誰かがした、とかが問題になったようだが・・・。
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一応中には入れるようになっていて、中からの様子。
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交易廣場近くの空中廊下はデモ隊の集会やら演説広場と化している。いろんなパネルが置いてあるのだけど、やはりデモの中心になっている学生の各母校はどこもひどいことになっている。様子はおいおい後述するが。
全体の感想というか、今となって言っても仕方ないのだけど、デモ隊というか民主派はもうちょい穏やかな抗議方法がなかったのか、と悔やまれる。 -
ややどさくさ紛れのような気もするが、慰安婦像・・・コロナ明けにソウルで本物は見させてもらった。
ちなみにすぐ近くのHSBC本店の二つのライオン像のステファン君とスティッツ君、どちらもお尻の方(特にステファン君の方)に多数の銃痕があり、1941年に日本軍が香港占領時の香港島での戦いで日本軍に撃たれたもので、修復せずにそのまま残している。さらに二頭とも日本軍に接収され、鋳つぶされる予定だったところ、GHQが大阪の川崎重工の倉庫に保存されていることを1946年に発見して、香港に返還されたもの。
ということで、「大阪」にあまりいい感情を持ってない二頭が香港にはいる。・・・ -
こう見ると平穏に見えるが、さすがに中国銀行(香港)本店ビルには行かなかった。
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中環のフェリー乗り場側の再開発は進んでいるように見える。写真は空中回廊から撮った香港摩天輪。
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いよいよ明後日が区議会選挙。こちらも少し気分が高揚しているのか、普段はあまり行かないランカイフォンのCiao Chow(現在はオーシャンパークにある一店舗のみ営業中)というイタリアンに入る。いつも行っている北京道のDelaney'sはすごく高くなっている。・・・ここでもハッピーアワーの利用だが、1パイント3杯とグラス一杯。今日はこれで尖沙咀のホテルに戻る。
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投票日前日の土曜日ははぎとられた路面、から始まる。ご存じの通り、デモ隊は路面の舗装に使っている石をはぎ取って投石する、ということで、市内の至る所にはぎとられた跡が残っている。
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他でも書いているがサイゼリヤと大家楽は唯一生き残るファミレスとして株主であるので、香港に行ったときは必ず寄る。このタッチパネル式の券売機は初めて見た。
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尖沙咀の彌敦道にあるホリディインゴールデンマイルの入口はシャッターが降りていて、図のように裏から回れ、となっている。重慶大厦とこのホテルは香港で少数派になったインド系香港人が所有していて、直接デモ隊の標的にはならないはずだが、とばっちりを恐れているのだろう。
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同じく尖沙咀の彌敦道。中国製の催涙ガスにはダイオキシンが含まれている、というのが当時の「噂」であったのだが、それが大きく書かれている。手前はデモ隊にはぎとられた歩道。
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とはいえ、佳記餐庁は変わらずやっていて、今日もマカロニスープの朝食。今はこのお店は閉店していて、九龍側は旺角の一店舗のみになっている。
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朝食後は攻防戦の激しかった尖沙咀東の方に歩いて行く。やはり投石に使われた路面の跡が残る。
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理工大学は警察に閉鎖されていて、警察官にこれ以上は近づけない、と言われたぎりぎりから撮った写真。コロナ後にも行ってみたが、何事もなかったかのように学内まで入れた。
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警官には紅磡站に行きたい、と言ってみたが、かなり厳しい口調でこちらからは行けない、と断られた。緊張感がただよっている。方向を変えて、海岸に行く。スターフェリーが一部休止しているため、香港政府が臨時に運航している政府免費渡輪に乗るためである。紅磡渡輪碼頭までの道のりはそこそこある。
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これが免費渡輪の中の様子。スターフェリーより立派だが、よくこんな船があったものだ。
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フェリーから湾仔~北角方面を望む。これだけ見ると至って平穏に見えるのだが。
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湾仔の臨時船着場に掲げられた時刻表。
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乗ってきた船を写す。本当に臨時感が出ていて、今は使われてないはず。紅磡渡輪碼頭~北角碼頭行きはの船は(もちろん有料だが)今もあるはず。
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日本の蚊は日本脳炎を媒介する、というのは聞いたことがないが(実際は日本でも蚊が媒介する)、香港ではそもそも刺されないように。私はワクチン接種をしているが、最近はあまり聞かない気もする。湾仔にて。
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臨時船着場の全景。
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銅鑼湾まで歩いて行く。この騒動のきっかけの一つを作った銅鑼湾書店は既に閉店しているが、看板だけは残っていた。コロナ後もあったので「香港では台風で看板が落ちるまでそのままにしておき、落ちた段階で片付ける」という都市伝説は本当なのかも知れない。
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この映画の主役はエルサなので、こちらの方が虚偽のない宣伝をしている。MTR銅鑼湾站にて。
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MTRの香港大学站は封鎖されている。というか、この状況ではそもそも駅施設として利用することができないだろう。大学自体も警備員が立っていて、大学関係者のみしか入れないようになっている。
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別の角度からの站入口。
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警官もいなくて近づけることが出来たので改札に行ってみる。MTRの站がこんなになっているのは、30年の香港歴の中で初めて見た。
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南港島線が出来てから初めて来たのだが、金鐘站の構内図。想像はしていたが、やはりホームが深くなるよねえ。金鐘站にて。
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昼ご飯は南港島線の終点近くの新海怡廣場の大家楽。ここだとぽうれい茶(プーアル茶)とコーラが必須になる。
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銅鑼湾に戻り街を歩くが、何となく熱気にあふれているというか、投票日前日の高揚感というか・・・そごうは一部入場制限をするくらい活況で、IKEA、タイムズスクエアも大混雑。夕食は少し歩いてHong Kong Island Taphouse。香港島側では有名なクラフトビール屋だが、コスパを考えるとうーんというとこ。MTRで尖沙咀のホテルに戻った。
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