2024/06/09 - 2024/06/09
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安念寺いも観音、石道寺、己高閣、世代閣、菅山寺弘善館
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2日目は湖北、長浜市の旧高月町、木之本町あたり、観音の里といわれる地をめぐった。
安念寺の仏像たちは、いも観音の名のとおり、お芋のように丸くなった毀損仏で、戦国期の戦乱から守るために土の中に埋められたとか、子どもが川に浮かべて遊んだとかの伝承が残る。
一緒に遊びたくなる可愛らしい容貌なので、伝承にうなずける。
8体並ぶ毀損仏の右端の子は、卵型小顔で目鼻口みな小さく私好みのラブリー系。元はどれほどの美形であったか。 -
次は石道寺しゃくどうじ。
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大正3年に里人が1.5キロ上流から現在地に移築したとのこと。
素朴な村娘と垢抜けた美女とがこのお堂に仲良く暮らす。
美女の方は己高山の山頂近くにあった高尾寺に安置されていたとか。
二天像は威風堂々。 -
昼食後は己高閣、世代閣。
己高閣には、昔、己高山山頂付近にあった鶏足寺の仏像たちを安置。
中でも十一面観音は気高く美しい。化仏も当初のものが残り、翻波式衣文ははっきりと流れる。毘沙門天、不動明王に挟まれる天台形式で祀られる。
七仏薬師は全て揃って立つ。中でも若々しく端正な3人に目が留まる。 -
兜跋毘沙門天は眼がきちんと彫られていない。神と仏の融合した像で、霊木から神が出現するところだから彫りきらない、敢えて表現しないとのこと。
不動明王の前の小さな厨子には十一面観音の造像法を説いた経典に則った一尺三寸(40センチほど)の十一面観音像。 -
世代閣には、古橋にあった戸岩寺の像を安置。
薬師如来立像は奈良時代に遡る可能性もあるとか。
どっしりとした体躯を覆う衣は黒ぐろとした漆塗で、金箔が衣全体に模様を散らしたように残る。
奈良、唐招提寺の像に似た雰囲気を持つ木心乾漆像。
己高山こだかみやま文化圏、宗教圏とも言えるこの地域は、奈良時代から中央と強く結び付いていたのではと講師は語る。 -
最後は菅山寺弘善館。
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菅山寺は奈良時代創建、菅原道真中興の歴史ある寺だが、無住となり、仏様たちは麓の民家を改築した弘善館にいらっしゃる。
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本尊不動明王は平安時代中期から後期の像。
十一面観音立像はそれよりも古く8世紀頃の木心乾漆像。下半身を覆う衣はねっとりとした絹物のように表され、ゴージャス。 -
山上の菅山寺には菅原道真手植えと伝わるケヤキが2本あったが、そのうちの1本は台風で倒れてしまったそうだ。関空連絡橋にタンカーが衝突した2018年の台風らしい。
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菅山寺近くの菊水飴。昔ながらの飴を今も販売している。
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菊水飴本舗
懐かしいような優しい甘さの飴でした。
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