2023/06/28 - 2023/06/30
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ちゃおさん
唐招提寺へは過去2回来ていて、最初はほぼ半世紀程前の学生時代。2回目は20年ほど前。最初の訪問は本堂にお参りするだけで帰ってしまった。2回目は祖師堂で鑑真和上の座像にお参りしただけで帰った。今回はその祖師堂の更に奥の御廟まで足を運んだが、唐招提寺がこれ程広い境内を持っていたとは、認識がなかった。境内の広さから言えば、近くにある薬師寺よりも広いかも知れない。
境内の土産店で瓊花の絵葉書を買い、その場で書いて孫に送ったが、後は再度芭蕉の句碑を見て、この寺を後にする。流石に祖師堂には小人数だが何人かの参詣者もいた。律宗という日本人には余り馴染みのない宗派の導入者で、東大寺大仏開眼に合わせ来日を計画したが、5度の渡航失敗の後、6回目にして漸く来日を果たした。3年前、鹿児島の枕崎の先の坊津へ行ったが、そこは鑑真が漸くにして日本に辿り着いた岬だった。それからほぼ1000年後、今度はフランシスコザビエルがこの岬にやってきた。ザビエルはアンジロウという従者を、鑑真はベトナム僧の従者と共にやって来たのだ。
東大寺での法要を終え、この寺に移り住んだ鑑真は、数年しか生きていなかった。何回にも亙る渡航失敗で、眼クラにもなり、健康も害していたのだろう。2世住持としてこの寺を継いだのがベトナム僧で、優秀な大乗僧侶と言われている。国境を接する直ぐ隣のカンボジア、ラオスが小乗仏教に対し、南越ベトナムは大乗だ。ベトナム大乗は北の中国からもたらされ、4回目か5回目の失敗で鑑真は遥かベトナム迄流され、そこでこのベトナム僧と知り合ったようだ。
大きな伽藍の本堂の階段すらも登る脚力、気力もなく、前庭の蓮の花を眺めて山門を後にした。市内循環バスはかなり頻繁に運行されていて、暫く待ってやってきた。1000年も変わらない幅の狭い道路を進み、ほんの数百m行った先の薬師寺停留所で何人かの乗客が下り、自分は次の停留所近鉄西ノ京駅で下車し、近鉄に乗って次の西大寺に向かった。
- 旅行の満足度
- 5.0
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