2024/6 三島喜美代「未来への記憶」＠練馬区立美術館

2024/06/27 - 2024/06/27

2024/6現代アートの世界で活躍されていた三島喜美代さんが91歳で亡くなったとのこと。先日見てきた三島喜美代さんの美術展の写真アップします。便宜的に訃報の流れた日付としました。
練馬区立美術館は西武池袋線中村橋駅からすぐの公園内にある、地域密着型美術館。
平日に行ったのでゆったり、作品はほとんどが撮影可能。

これまではちらっと作品を見るだけでしたが、歴代の作品がずらりと並ぶと壮観でした。
なので今日、訃報を聞いてびっくり。91歳という高齢ながら、最近撮影された映像ではとてもシャキシャキとお話される姿が印象的でした。

現代アートというとちょっと抵抗を感じることもありますが、へええ～と感嘆するようなおもしろい物体がずらり、の展覧会なので芸術興味なくても、老若男女楽しめそう、お勧めです。
2024/7/7まで。
https://neribun.or.jp/event/detail_m.cgi?id=202401281706414617

エリア 練馬(東京)

西武池袋線中村橋駅到着、改札でてまもなく公園が見えてきます。
階段で建物のの2階に上がると美術館です。
おとな1000円。

展示室はゆったり。
まずは若いころの絵画作品がずらり、ですね。

結構大型の作品が多かった。
美大生かな？という雰囲気の若い人もちらほら来てますね。

なかなか見る機会のない作品だろうと思ったので、何も考えずにすべての作品を撮影してきました。
最近はほぼ撮影OKという企画展も結構増えてきましたね。

力強い作品が多いかな。
三島喜美代さんご本人は小柄な女性ですが。

コラージュ作品。
紙がはがれそうで保存が難しそう？

コラージュ作品

コラージュ作品　いろんな素材が使えるんですねえ。

新聞や雑誌がこんな風に。

新聞、アクリル絵の具、シルクスクリーンなどが使われたビーナス像。

魚拓のように見えますが人物像ですね。

作品は京都や兵庫、岐阜の美術館所蔵のものもありましたが個人像のものがすごい多いようなのでこれだけの量を鑑賞できる機会は貴重ですね。しかもほとんど撮影OKです。ありがたいことです。

コラージュ作品つづきます。

人物像がずらり、面白い、怖い？

作品68-Aというタイトル

作品名はあまりこだわってないのかも？

よく見るとその時代のいろんな雑誌が使われていて面白いです。

競馬の馬券を使った作品です。
近くで見ると、確かに馬券です。本物見たことないけど。

ガラスケースに収まる不思議な物体は何？と思うと
割れる印刷物。

風呂敷のような物体ですが、陶器です。どうやったらこのようなものが作れるのか・・

このしなやかな曲線の物体が焼き物とはにわかには信じられないです。

ガラスに映り込みがあって残念ですが、すごいリアルな質感がガラス越しでもよくわかりました。

ガラス越しにもぶっとんだ面白い作品だというのはよくわかりました。

小さなパネルがずらり。

なんだろう？

かわいい感じです。

入り口すぐのところにあるごみ箱、ではなくて作品です。
ゴミがアートに。というかこれは陶器なので相当重いはず。
ぼ～っとしてみてると普通にゴミ箱にしか思えないです。

昔の広告楽しいです。

陶器なのに紙のような絶妙な質感が出ていてすごい。

字体もいいですね。

新聞だけど紙ではない。

外国語の書類も芸が細かいです。

複雑な物体・巨大なキャンディでしょうか。

このタグも作品です。びっくりするしかない。本当にリアルです。軽そうなプラスチックみたいです。

浮き輪のような。

懐かしい、スーパーのチラシ。
文字や質感もいいですね。

段ボールにチラシ、ボール、すべて陶器です。

こちらは割れない作品。
タグなどは陶器でできてますが、新聞紙自体は昭和天皇の崩御～新たな平成の時代を伝えた新聞実物だそうです。

確かに、普通に本物の新聞のようですね。

写真作品？もありました。

高知キュウリ

段ボールの蓋面がとてもリアルです。

コーラの瓶。
いやいや、本物か？と触ってみたくなります。

レモンの段ボールも陶器製とは。

ペーパーバックのシリーズ。

映画のフィルムがくるくると丸まって不思議な物体に。
かなり薄くて、びっくりします。
本物よりはだいぶ大きめサイズとなっています。

陶器でこの曲線を表現できるんですねえ

芸術のすそ野は広い・・

雑誌、この微妙な表紙の反り返りも陶器で表現されている・・

陶器でこの状態を作り出すとは気が遠くなりそう。

伏せて置いてあるマンガももちろん陶器です。
大きめサイズなので迫力あります。

触ってみたくなりますね

段ボールをまとめたような作品もあり、インパクト大きいです。

いろんな段ボールがぎっしり。

平日だったので子供は見に来てなかったけど、子供たちが見たらキャーキャー大喜びしそう。

ズームしました。

不思議なオブジェが触れる距離にずらりと展示してあります。

やっぱり新聞のモチーフが多いのかな。

奥にごみ箱二つ。手前には謎の物体。

ゴミ箱ですが

ぎっしりと中身があります。中身の描写の細かさがすごい。

新聞がぎっしり

大型サイズのマンガが並んでます。
実際頁をめくれるのでは？と思うくらいです。
陶器なので実物は重そうです。

実物を愛読してた人もいるのでは・・・

すごい好奇心、探求心のある方だなあ、と感じました。

カラフルな色合いも魅力的。

ホントにゴミ箱と間違えて何か捨てちゃいそう？

よくみる飲み物とか

最近は減ってきたけど缶ジュース、缶コーラなどなど

ポカリ懐かしいです。

ええと、この辺からまさに、ゴミっぽい感じですかね。

ズームで。

バナナにレモン。

この辺りはアメリカ滞在時に集めた現地のごみ（本当にごみ）だそうです。
日本に持ち込もうとしたら、アメリカの税関で怪しまれたとか。

本当のごみといっても味わいがありそう

ゴミっていったい何なんだろう、と考えてしまいます。

赤いポットがかわいい。

段ボールシリーズは本当にすごいなあ。

さて、特別に実際触ってみよう！のコーナーがありました。
コーラや缶酎ハイの缶を触ることができます。
ずっしり重くて、やっぱり陶器だな、と感じました。

コンビニやスーパーに並んでそうです。

20世紀の記憶
壮大な作品です。耐火煉瓦に印刷した作品。
一室をずらり埋め尽くす大量のレンガが圧巻です。

一面の耐火煉瓦です。

説明はこちら

こちらの面は日本のニュースあれこれですね。

新聞紙を転写したそうです。

風合いも独特で、なんか強く訴えかけてくるような

実際見たことあるニュースもあるし、かなり前のニュースもあるし

すこし高い場所から作品を眺めることができます。
展示室でじっくり鑑賞することができました。

この大量の作品を運んだのかと思うと、展覧会設営って大変だなあ・・・と感じます。

こんな展示も。

発掘中の遺跡みたいです。

資料コーナーも充実してました。

いくつかのインタビュー画像も流れていました。これは撮影不可。
大阪のちゃきちゃきしたおばちゃんが楽しそうにアートを語るといった穏やかな画面でした。芸術家というと神経の細かい、難しそうなキャラを連想しがちですが。

資料

資料

資料

資料

資料

今回のパンフレットです。

7/7まで開催。お勧めします。子供とか、アートにあまり興味ない方にむしろお勧めしたいですね。
なお、YouTubeに複数のインタビュー映像があるので興味ある方は検索してみてください。