2024/06/11 - 2024/06/11
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ペコちゃんさん
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2021年のコメの生産量日本一は新潟県(62万トン)で、埼玉県は17位(152,400トン)・・・秩父の手前にある横瀬町に美しい棚田がある、ということで山歩きを兼ねて訪ねてみました。
山の斜面を利用し、土地を有効活用して作られた段差型の田んぼが棚田で、全国には様々な魅力を持った棚田が存在しており、2年前に訪れた能登の「白米千枚田」の美しい景色は、今でもよく覚えています。
写真は、東屋の周りに広がる「寺坂棚田」、その先にはドッシリと構えた秩父のシンボル・武甲山。
- 旅行の満足度
- 4.0
- 同行者
- 友人
- 一人あたり費用
- 1万円未満
- 交通手段
- 自家用車 徒歩
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今回は芦ヶ久保から日向山に登り、六番峠を歩いて横瀬町にある寺坂棚田に向かいます。
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芦ヶ久保の道の駅をスタートして、すぐにあるのが曹洞宗の「茂林寺」。
1664年に火災に遭ったため、資料等は殆ど残っていません。 -
当寺に安置されている、船に乗った木彫立像の聖観音「船上観音」・・・像高は87cmで、厨子には「安永8年(1779)江戸浅草田原町仏師三上藤□ 塗師三上喜□□□」の名が記されています。
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茂林寺を進み、振り返るとスタート地点の芦ヶ久保の道の駅がよく見えます。
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登り始めてから10分程で、道の駅からも見えた観音像が見えてきました。
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2000年に建立された「芦ヶ久保大観音」は源寿院埼玉別院が管理している観音像で、高さ18.5m。
手前は「久遠の碑」と記された納骨堂。 -
あぐらをかくように座るのが一般的な仏像かと思いますが、この観音様は正座した珍しい像です。
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観音様の左側は墓地で、その先には武甲山がよく見えます。
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可愛いカワセミが道案内・・・熊にも注意しましょう。
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観音様の裏手から続く登山道・・・琴平神社へ繋がるこの道は『風の道』と呼ばれます。
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自然林が続く、気持ちの良い登山道です。
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道端に咲くノイバラ。
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登山道から山間の集落に出ましたが、この家の庇の方を見ると、何とスズメバチの大きな巣が3つも!
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そこから少し進むと、目指す日向山が見えてきました。
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集落の坂道の先にある琴平神社・・・鳥居をくぐり杉の木に囲まれた階段を登ります。
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境内の上から見下ろした階段と杉木立。
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こじんまりとした社。
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神社の先は、動物除けのネットと何段も続く木の階段。
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突然、開けた場所に赤いテープが何本も。
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これは植林の目印でしょうか?
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日向山の山頂近くから、道の駅や観音様がよく見えます。
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日向山の山頂(633m)に到着。
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山頂にある展望台・・・大持・子持山が目の前に見えます。
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山頂で昼食をとり、寺坂棚田に向かいます。
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爽やかな自然林の中を下り、琴平神社まで戻ります。
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登る時には気付かなかった花々。
これは、マルバウツギ。 -
ヤマボウシ。
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クマシデ(熊四手)・・・ビールのホップを思い出します。
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琴平神社から横瀬方面へは、6番目の札所・卜雲寺に繋がる「六番峠コース」を進みます。
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緩やかな坂道を30分ほど下り、札所六番・卜雲寺(ぼくうんじ)へ。
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曹洞宗・卜雲寺の創建は江戸時代初期の1638年・・・卜雲寺とは変った寺名ですが、寺の開基とされる嶋田与左衛門の法号が卜雲源心庵主であったことに由来します。
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石段を登った右側に安置されている聖観世音菩薩の石像。
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明治9年(1876)に伽藍を焼失し、現在の本堂は、明治41年(1908)に再建されたものです。
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本堂の扁額には「圓通殿」・・・圓通大士(円満融通の観世音菩薩の異称)の御殿という意味だそうです。
堂内の垂れ幕には葵の御紋。 -
本堂内部・・・本尊は行基の作と伝わる聖観音。
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札所絵巻「禅客」・・・ ” 一人の膳客来たりて6年の間和歌の工夫せしが ある日誰とも知らぬ一首の和歌を詠じ 禅客この一首を聞き忽ち無常迅速の理を悟り その声の処を尋ね見れば一株の荻の下に詠歌の短冊あり 誠に観音の霊感なりと多くの人々霊験を蒙り 今の荻ノ堂を建立 繁昌の地となれり ”
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六地蔵尊の先には武甲山。
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境内に祀られた「願い地蔵」・・・徳川吉宗の時代に当地に疫病が流行したため、病気平癒祈願のために1737年に創立されたお地蔵さんです。
それから今日まで、子育・身体健全・延命の願い地蔵尊として多くの方々の信仰を集めています。 -
本堂の左手にある「薬師堂」。
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堂内には薬師如来が祀られ、眼病を治す御利益があるとか。
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札所7番・法長寺に向かう途中、庭園が素敵なお宅のフェンスに『OPEN GARDEN YOKOZE OPEN』のプレート・・・お邪魔してみました。
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横瀬町では15年前からオープンガーデンで観光客をもてなす取り組みを始め、現在は、横瀬地区・芦ヶ久保地区に21カ所のガーデンがオープンし、会員の皆さんが丹精こめて作った庭を見学できます。
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この開放的な広い庭があるお宅は、ガイドマップNo13の赤岩さん・・・夫婦で楽しみながら始めた手作りガーデンだそうですが、見事なものです。
芝生の中に、桜の花びらが散ったように広がる白い小さな花は、ヒメイワダレソウ。 -
賑々しくない、こんな鉢植えにもセンスの良さを感じます。
奥さんも出てきて、ガーデニングの話で楽しいひと時を過ごしました。 -
オープンガーデンを楽しんだ後は、札所七番・法長寺へ。
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今日は葬儀があり、丁度終わったところでした。
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曹洞宗の法長寺は平賀源内(1728~1780)の設計によるものと伝えられ、秩父札所の中で一番大きい建物です。
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本堂前の右側に恵比寿様と大黒天・・・
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左側には「牛伏(うしぶし)堂由来の石像」・・・牧童が草刈りをしていると一頭の牛が現れ、その牛は地に伏して動かなくなりましたが、一夜が明けると牛の姿がなく十一面観音象があり、牛は観世音の化身であろうと考え、牛伏堂と名付けたという伝えがあります。
当寺の観音像は、かつて牛伏堂に奉安されていましたが、1782年に堂が焼失し別当寺の法長寺本堂に遷されたため、現在は7番が法長寺になっています。 -
法長寺から約10分、寺坂棚田の案内板がやっと出てきました。
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坂道を上る途中、こんな可愛い猫ちゃんが・・・
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農業従事者の高齢化や後継者不足などにより、大部分が耕作放棄地となって荒れ果てていた「寺坂棚田」・・・平成13年から地元農家が中心となって棚田の再生に努め、現在は全体面積約5.2haのうち約4haの水田(約250枚)が復活しています。
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1995年に高知県梼原町で行われた「第1回全国棚田(千枚田)サミット」や1999年に選定された「日本の棚田百選」などが契機となって、歴史的文化遺産としての棚田の評価が高まり、日本の原風景として全国的に保全活動が行われるようになりました。
埼玉県内で最大規模の寺坂棚田は都心からのアクセスもよく、秩父のシンボルである武甲山を背後にノスタルジックな田園風景が広がります。 -
棚田とは山の斜面や谷間の傾斜地に階段状に作られた水田のこと・・・山が多い日本では、どこにでもみられる水田形態で、日本にある約250万haの水田のうち8%(22万ha)が棚田だと言われます。
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景観が美しい棚田ですが、一枚一枚の面積が小さく傾斜地で労力がかかるため、地域の過疎・高齢化に伴って、1970年代頃から減反政策の対象として耕作放棄が始まり、今では40%以上の棚田が消えたと言われます。
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この近くには縄文時代の寺坂遺跡があり、寺坂棚田の歴史は縄文時代まで遡ると言われます。
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山に育てられる棚田・・・棚田のある場所の多くは上部に山林があり、寺坂棚田も山からの湧水箇所が多くあります。
また落ち葉などの有機肥料が採取しやすく、山からの湧水は山林が蓄えたミネラルを含むため、棚田のコメは美味しいと言われます。 -
寺坂棚田から約20分歩いて横瀬駅へ。
今日は日向山登山に加え、2つの札所めぐり、オープンガーデンの鑑賞、最後に寺坂棚田・・・約14,000歩の楽しい一日でした。
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