2024/05/01 - 2024/05/06
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isu617さん
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GW後半にバングラデシュの首都ダッカに行ってきました。
この国を選んだ理由は、直行便で行けて比較的近いこと。
バングラデシュといえば「観光名所がない」で有名?な国。地球の歩き方も2015~2016版以降更新されていない。この旅行記を書くときも行先選択欄の「アジア」のプルダウン内で東ティモールや北朝鮮を差し置いて一番下にあったくらいだ。
ということで、まさか行くことになるとは思わなかったバングラデシュの旅行記に残すことにした。
<行程>
5/1水 成田11:00 → ダッカ15:30(ビーマン・バングラデシュ航空直行便 所要7:30)
5/2木 ダッカ観光(モティジール周辺)
5/3金 ショナルガオ観光
5/4土 ダッカ観光(オールドダッカ)
5/5日 ダッカ23:45 → 成田翌09:15(ビーマン・バングラデシュ航空直行便 所要6:30)
※時差3時間
- 旅行の満足度
- 3.0
- 観光
- 2.0
- ホテル
- 3.5
- グルメ
- 4.0
- ショッピング
- 1.0
- 交通
- 2.5
- 同行者
- 一人旅
- 一人あたり費用
- 10万円 - 15万円
- 交通手段
- 鉄道 高速・路線バス 徒歩
- 旅行の手配内容
- 個別手配
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-
観光4日目
最終日。北部の博物館などを見ながら空港にちょっとずつ近づいていきます。
ダッカ大学構内に言語運動博物館というのがあるようだったので行ってみた。
入場無料。場所はMRTのダッカ大学駅を降りて数十m南下したところから敷地内に入ったところ。
小さな部屋2つに写真展示があるだけの小規模なところだったが、この後行く予定の博物館が10時半開館でここは10時開館なのでついでに寄ってみるのに都合がよかった。 -
ラムナ公園
ダッカ大学から道路を1本挟んだラムナ公園。
ここは旧ラムナ競馬場で、選挙での勝利後も政権移譲を渋るパキスタン政府に業を煮やしたボンゴボンドゥが1971年3月7日に群衆を前に演説を行った場所。演説の中で西パキスタン政府への不服従を訴えかけるとともに事実上の独立宣言を行い、これが契機となって独立戦争が勃発した。
無くなっていた独立博物館だが、調べたらここにある(移転した?)らしいので来てみた。
公園には西と東に入口がある。博物館は北に回りこんだところに入口がある。 -
独立博物館
言語博物館でもこの後に行く国立博物館でも、独立戦争と戦争中に起きたバングラデシュ大虐殺の話は定番となっているようだった。
軍事力で劣る東パキスタンが西パキスタンとの戦争に勝利できたのはインドの協力があったことが大きい。戦争が始まると東パキスタンからインドへの亡命者が続出したことでこの問題に巻き込まれることとなったインドは、折からカシミール問題で西パキスタンと揉めていた経緯もあり東側に加勢、これが決定打となって短期間のうちに戦争は終結しインドの承認を得てバングラデシュの独立が実現した。この手の博物館によくあることだが、他国からの協力についてはあまり触れられず、独力で勝利をもぎ取ったかのような描き方になっていた。
公園の地下に広大な空間があり、そこに展示がある。パネルでの展示が主で、ゆっくり見ても30分あれば見終わる分量だった。
気になるトイレはぱっと見無さそうだった。公園内にも見た感じ無さそうだった。 -
国立博物館
独立博物館から歩いて行ける。MRTのShahbag駅からも至近。
中を全て見ると所要1~2時間程度。
トイレあるが古くて紙が無い(荷物を入口で全て預けるので注意)。
こういう大きな施設でもトイレが貧弱で紙が無いのが普通なのでトイレットペーパーを持って行くと吉。 -
ジア・ウッダン
1977年から大統領を務めたジアウル・ラフマンの廟。
地球の歩き方では「ジア・ウッダン」(ジアウルのジアと、ウッダンは庭園の意味)と紹介されているが、グーグルマップではChandrima公園となっていた。
廟は公園の中心にある。 -
国会議事堂を見るならBijoy Sarani駅を降りてすぐ。
議事堂南側の道路は検問所があって一般人は入れないので北側のLake Roadから。ただしここも警備員が見張っていて写真撮影をしようとすると制止される。座って休もうとしただけで止められた。
ただしChandrima公園からなら誰にも止められることはなかった。 -
周辺の雰囲気1
この辺まで北上してくると雰囲気がモティジールやオールドダッカとは違い、完全に新市街の雰囲気。交通量も多いし道路もボロいと言えばボロいがかなり歩きやすくなった。 -
周辺の雰囲気2
サイクルリキシャ、CNGや路上販売が多いのは同じだが密度が低く控えめな様子。 -
ボンゴボンドゥ博物館
幹線道路から川沿いの小道(入口に守衛がいて入っていいのか分かりにくいが入れる)に入り西に進む。
独立後大統領を2度、首相を1度務めたボンゴボンドゥだが、その政治生命は長くは続かなかった。
1975年8月15日、反アワミ連盟の軍人によるクーデターが発生、ボンゴボンドゥの邸宅が襲撃を受け、彼と同居する家族全員が殺害された。この博物館がその襲撃現場であり、ボンゴボンドゥが命を絶たれた階段も生々しい弾痕や血痕とともに保存されている。 -
家族のうち海外で生活していた2名の娘だけが殺害を免れ、そのうちの1人、西ドイツに在住していたシェイク・ハシナ氏が今も首相を務めている。
そしてこのクーデターの首謀者こそが、先ほど公園に廟のあったジアウル・ラフマンである。 -
ダッカ随一のお洒落タウンのグルシャンに来てみた。
グルシャンにはそれぞれグルシャン1、グルシャン2と呼ばれる大きな交差点がある。ここはグルシャン2。
ここまで北上してくると空港も近い。 -
スーパーやショッピングセンターあるのでお土産を買うのにもよい。モティジールではスーパーは1つも見かけなかった。
-
グルシャンの道路。こことモティジールが同じ都市とは思えない。
道路の穴や行き交うサイクルリキシャを気にすることなくゆっくり歩けることがこんなにも幸せなことだったとは。
グルシャン2のロータリー型交差点から南に向けて大通りを少し歩くと東側に公衆トイレあり。 -
地球の歩き方にも載っているレストランのダンシリ。バングラデシュでは魚料理も人気があるらしく、まだ魚をあまり食べていなかったので食べることにした。
かなり大きいのが来たが頭と骨が大きいので一人で一匹を十分食べきれる量。これもカレー味だったがコクのある奥深い味わいで美味しかった。
ここまでアルコールを見かけることすらなかったのだが、ここの隣にKingfisher(インドのビール)と看板を掲げているレストランがあったのでここにはあるみたいだ。 -
最近発展しているというボナニ地区を歩きつつ空港に向かうことにした。
グルシャン以上に発展している雰囲気だった。 -
グーグルマップによればこのあたりにボナニ駅があるはずなのだが、駅自体が見つからなかった。
諦めてオートリキシャで行くことにした。 -
空港に到着。ターミナル1と2が並んでいるが中でつながっている。
ところでここは1977年にダッカ事件の舞台となった空港だ。
ヨーロッパから南周りで日本に向かっていた日本航空機が日本赤軍の一派にハイジャックされ、予定になかったここに着陸。犯人らは人質を盾に逮捕された仲間の釈放と逃走資金を要求。しばらく膠着状態が続き、日本政府は要求を呑み第三国への逃走を許した。犯人と釈放された容疑者らの一部は逮捕されないままだという。要求に屈した政府の対応に各国から非難が集まったものの死者数0であった。
なお当時のバングラデシュは政情不安定で、事件に乗じて軍事クーデター未遂が起こり混乱に輪をかけた。
当時の大統領はジアウル・ラフマンで当時の空港の名称は「ジア空港」。大統領の名前に因んだのか調べてみたが分からなかった。 -
さよなら、ボンゴボンドゥ!
-
ターミナルの外には見送りに来たのか何しに来たのかよく分からない人が大勢座り込んでいる。
そしてインドと同じで航空券の予約票を見せないとターミナルに入れない。確かに誰でも入れるようにしたらターミナル内が大混乱になるだろうから面倒くさいけど仕方ない気もする。航空券の予約票の英語版を紙かスマホで見せられるよう事前に準備を。
こんな感じなのでターミナルに入るには列に並ばなければならないのだが、「並ばずに中にいれてやろう」とスタッフがチップ目当てに声をかけてくる。前述の通り飛行機に乗らない人がうろうろしているだけなので普通に列に並んでもそんなに時間はかからない。 -
飲食店や土産物店は意外と多い印象。出国後エリアの方が多かった。
トイレの洗面所にスタッフがいて手拭き用の紙を頼んでいないのに渡してくる。歯を磨いたときにまだ使っているからいらないと断ったらご丁寧に蛇口をひねって来る。紙を取るのも蛇口をひねるのもそれくらい自分でできるのに大きなお世話である。それで当然のごとくチップを要求してくる。
そして両替が不可だった。両替所は10か所くらいあったが、全部確認してみたものの全て断られた。外貨→タカは可能でタカ→外貨はバングラデシュ人しか受け付けないという有様。よく見るとレート表には「BUY」欄にしかレートが表示されていない。「他の店で替えられるよ」とか「出国後なら替えられるよ」とか言われるが、インド的な「はっきり否定するより嘘でも期待させた方が良い」という有難迷惑な断り方をしてくる。
口コミで「蚊に刺される世界唯一の空港」とあったが蚊ではなくハエにたかられた。 -
一般的な「出国審査の直前or直後に手荷物検査」ではなく、たまにある「出国審査後、各搭乗口付近に移動してから手荷物検査」だった。この二度手間パターンのせいか、せっかく早めに空港について出国審査を済ませても搭乗時刻よりかなり早めに手荷物検査場に召集された挙句何もない搭乗口前でかなり待たされた。このパターンだと最後に手荷物検査前と仕切られた閉鎖空間に閉じ込められるのでトイレも行けないし水を購入して持ち込むこともできないのだ。ゲートには航空機の行先表示がほとんどなくしかも間違った行先が出ていたので不安だった。
約40か国訪れたがハズラット・シャージャラル国際空港はこの度めでたくワースト1を受賞しました。おめでとう!新ターミナル建設より先にやるべきことがあるはずだ。 -
雷雨。ずっと不安だった天気だが最終日の夜ぎりぎりまで持ってくれた。助かったと思ったがコルカタから来る機材が悪天候で遅れて1時間半何もない空間で待たされた。
どうやらコルカタ←→ダッカ←→成田を各約1時間半の駐機で回しているみたいだ。 -
機内の映画一覧。こんなところにもボンゴボンドゥがいた。バングラデシュ人は本当に観ているんだろうか。
帰路は夜行便。
現地時間4時くらいにドリンクサービス(ただしコカコーラと7upの2択。アルコール無し。)その後暗くなるも5時くらいに食事。ビーフとチキンとマトンだった。牛はあるが豚はないのがやはりインドでなくバングラデシュ。そして8時に朝食という寝る暇を与えてくれないハードスケジュールだった。
海外旅行経験も何度か重ねるうち、朦朧とした意識の中思考停止状態で口に詰め込む機内食に旅情を噛み締める体になってしまった。 -
帰国。
コメント欄に書かなかった料金一覧。記憶があやふや(特に入場料関係)なので間違っていたらすみません。おおよそは正しいはず。
航空券は往復78,00円程度だった。
二束三文で豪遊できるというほどではないが、世界のどこも物価高騰に喘ぐ昨今の情勢を鑑みれば全体的に物価は安かった。
CNGなんかは交渉次第だが英語が全く通じない人も多く、観光地によくある「店主は高い値段を提示、客は安く提示、交渉しながら中間くらいに決着」というパターンが通用せず交渉自体が難しい印象を受けた。また物価安とは言えある程度高騰していると予想され、地球の歩き方2016版の情報は古いので最新の相場が分からなかったというのもある。そもそも私は値段交渉が苦手なので上手い人はもっと安く乗れるのかもしれない。
※1タカ≒1.4円
<飲食>
レストラン:300タカ程度(コーラ、水1本ずつ付き)
※ダンシリは約2,200タカ。グルシャンは物価が跳ね上がる模様
ペットボトルの水(500ml):15タカ程度
路上の紅茶 :10タカ
路上のチキンバーガー :小さいもので50タカ程度
<交通>
サイクルリキシャ:10分で100タカ程度
CNG :空港~モティジール500タカ、10分で200タカ程度
<入場料>
ピンクパレス、ラルバーグフォート、国立博物館、独立博物館:外国人料金500タカ程度
ショナルガオの公園:外国人入場料100タカ+民俗博物館に入る場合は200タカ
ボンゴボンドゥ博物館:5タカ(!)
上の金額を見ていただければ分かるように10~200タカくらいの小額紙幣を計画的にキープしておかないと危険。
クレジットカードは高級店やホテルでしか使えないため圧倒的に現金支払いが主になる。また街中の両替所も見つけづらかったり日中でも閉まっていることが多いので入国時に空港でタカにある程度替えておく必要がある。ただし前述の通りワースト1に輝いたシャージャラル空港では再両替お断りのため最初に両替し過ぎると私のようにボンゴボンドゥを何人も日本に連れて帰ってくることになる。さよならと言ったはずなのにあんたまだいたのか・・・ -
お土産オープン!
空港で買った紅茶。SULTANという少し高級そうな店だったが1箱700タカ。 -
ビリヤニ風スナック。街中の個人商店で10タカで購入。
おいしいと言うほどではないが不味くもない。だが口に入れた瞬間湧き上がる独特の風味がダッカの喧騒を蘇らせる不思議な食感。 -
昼頃帰宅して5時頃体に異変。熱が38℃あった。翌日も下がらず仕事を休んで受診したところ、インフルエンザでした!ということで休みが1週間延長に。
どこでもらってきたんだろうと考えみたが、街中の紅茶屋の線が濃厚だという結論に行き当たった。水道もない路上で彼らはガラスや陶器のカップをどうやって洗っているのか。答えはバケツに貯めた水にくぐらせて洗い、これを入れ替えもせず何十回も使い回しているのだ。さすがに気付いていたがまあいっかで済ませていた。
非加熱の水を飲むわけではないからお腹を壊すことはないだろうと油断していた。
写真はスナック菓子を会社で配ろうとしていたが1週間休みのせいで配り損ねて大量に抱え込んだ図。だがこんなものよりもっと大きなお土産をバングラデシュからもらってきてしまったのだった。
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