2024/03/08 - 2024/03/08
452位(同エリア1944件中)
ひらしまさん
旅の6日目。
今日はホイアンを出て、午前にミーソン聖域(遺跡)を訪ね、午後はダナンから鉄道でフエに向かう予定。
ランタナ・ブティック・ホテルのチェックアウト手続きをしたあと、Grabを呼ぼうとしていたら、受付の女性が寄ってきてミーソン経由ダナン行きの車を1000kdで売り込んできた。それなら高くないし手間も省けると話に乗ったのだが、車が来ない。出発が遅れればそれだけミーソン聖域を見る時間が少なくなる。20分以上待たされ、しびれを切らしてキャンセルを通告し、Grabのボタンを押そうとしたその時に車が到着した。
結局、まるでVIPのように5,6人のスタッフに丁重に見送られながら仏頂面でその車に乗り込んだ。でも最後は「ありがとう」と言って別れればよかったかな。
1kd=6.2円(通貨ドンは桁が大きすぎるので千ドンが実質的な単位になっています。この旅行記では1千ドンを1kdと表記します)
- 同行者
- カップル・夫婦
- 旅行の手配内容
- 個別手配
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車は新しくはないが、途中で写真を撮ろうとカメラを取り出すと窓ガラスを開けてくれる気配りもある、感じのよい運転手だ。
ミーソン聖域まで1時間。10時20分に着いたので、12時に車に戻ってくることにした。
入場券売り場で、前の人が韓国人ツアーのガイドで30枚くらいの券を買って時間がかかっていると、窓口嬢がこちらの持っている300kdを見て、ガラスの隙間から入場券2枚と交換してくれた。こんな気の利く窓口は初めてだ。ベトナム、なかなかやるね。 -
ゲートから5分ほど歩きカートで3分ほど運んでもらう。そこから、矢印に従って時計回りで歩き始めた。豊かな緑の中、花には蝶が舞い、ハイキング気分だ。
まもなく、木々の向こうに赤い煉瓦が見えてきた。チャンパ王国の聖域だ。 -
グループKと呼ばれる遺構を逆方向から振り返って見ている。ファサードと土台だけが残っている。
チャンパは、今のベトナム南部に2世紀から19世紀まで長きにわたって続いた王国。4世紀ころには、今のホイアンあたりに経済の中心が、トゥボン川をさかのぼった中流域に政治的首都チャキウがあり、そして上流域のここミーソンが宗教的聖域だったという。
そのチャンパの宗教はヒンドゥー教だった。 -
ミーソンの建築物は、煉瓦をモルタルなどの接着剤なしで密着させる高い技術が使われていて、今でもそれは真似できないそうだ。
少しずつずらして積み上げているその内側には、大きな蜂の巣があった。 -
しばらく歩いた左側にグループF。8~9世紀につくられた現存する最古の祠堂だが、ベトナム戦争での米軍の空爆で完膚なきまでに破壊され、ほとんど形をとどめていない。
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すぐ隣にグループEの祠堂。これも最古期のものだが、明るい色の煉瓦は修復した部分だろう。
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その前に建つ石碑は657年頃、倭(後の日本)でいえば斉明と中大兄の時代のもの。チャンパ文字の流麗さに目を見張る。
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ミーソンの素晴らしいところは、全域が花と緑に包まれていることだ。
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蓮の花に癒やされる。
ところどころにベンチがあり休めるのもうれしい。ちなみに、訪問者は東アジア系とヨーロッパ系がほとんどだった。 -
その先には、12世紀に建てられたグループGの遺構。これも修復の手が加わっている。
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台座の側面には面が彫られている。
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鬼のようだと思ったそれは、インドの荒ぶる女神カーリーらしい。
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草に侵食されるレリーフが長い時間を感じさせる。
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いちばん高台にあるグループA。空爆で破壊される前は高さ28メートルもある立派な10世紀の寺院跡が残っていたという。
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人もそう多くなく、ゆったり見られるのがいい。
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雨風に打たれてきたレリーフが草と共存している。
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小川を渡った先がグループB・C・Dと呼ばれる遺構の集中したエリアだった。
ちなみに、ここで舞踊のショーがおこなわれていたが、見るほどのものではない。 -
ここは幸いなことに空爆を免れたらしい。
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建築年代は10~11世紀。
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神像の頭部が失われているのは、対立した仏教勢力による破壊だという。
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風化はしているものの往時の華麗さが感じとれた。
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遺跡には雑草がよく似合う。
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咲き乱れる花と、ゆっくり朽ちてゆく祠堂。
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このほかにグループHや展示室もあったが、もう時間がなく断念して駐車場に向かう。
チャンパ王国の遺跡は以前にファンティエットの近くで見たことがあるので、今回は見なくてもいいと当初は思っていたのだけれど、スケールの大きさと自然と調和した環境が素晴らしく、見応えのあるミーソン聖域だった。 -
ダナン駅に向かう車窓でも立派なお墓をよく見た。水田に案山子が立っている光景も懐かしく見た。
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町中で目をひいたのが街頭の花束。
この日は3月8日。国際女性デーで、ベトナムでは女性の日として祝日になっている。そして、男性から女性に花束を贈る習慣があるとは聞いていたけれど、これほど大々的なものとは知らなかった。 -
海外の旅ではできれば鉄道に乗ってみたいと思うが、調べてみるとベトナム統一鉄道の列車は一日に何本もなく、それも夜行列車が中心だ。そのうえ速度が遅いので、長距離には使いづらい。
その中で、このダナン駅を13時51分に出てフエ駅には16時17分に着くSE2は、観光客にとって利用しやすい貴重な列車だ。
なので、待合室にはベトナムの人々に混じって、大きなリュックをしょった欧州系旅行者も多かった。
待っている間に手持ちの食材で軽くランチ。妻が買ったコーヒーは超まずかったそうだ。 -
出発時刻を10分過ぎて列車が到着し、ようやくホームに入れてくれた。
我々乗る客がホームから線路に下りてドア前に密集して待っていると、降りた客はその密集をかき分けてホームに向かうので、しばし大混乱する。長い列車なのに、乗客が乗り降りするのは2両だけというのも不思議で、わざわざカオスをつくりだしている感がある。
ようやく順番が来て、両手に2人分のスーツケースを持って車両入り口の何段もある階段を上ろうとしたら、非力な老人を見かねた駅員が手伝ってくれた。ありがとう。 -
初めてのベトナムの鉄道。座席の背もたれに結構傾斜がついているのが特徴的だった。座り心地は悪くない。
窓は日本のようにはきれいじゃないが、左は山の、右は海の景色が見られ、変化が楽しめる。
ちなみに、乗車券は、国鉄サイトでは買えないので12Goというサイトで購入。手数料が運賃と同じくらいかかり、合わせて1人224kd。当日駅の窓口で買うことも考えたが、この満席状況では難しかっただろう。 -
駅弁の車内販売を楽しみにしていたけれど、残念ながらご飯物の販売はなく、でも代わりに買った肉まんがおいしくて、期待通り楽しい列車体験だった。
最後の訪問地、フエに降り立つ。
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