2018/07/21 - 2018/07/22
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tangerine23さん
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洋楽ハードロックが好きなのです。
80年代末から90年代、日本でも人気を博したあるバンドのライブが、ミシシッピ州ビロクシ(Biloxi)で開催されるとのこと。
ジョージア州在住の私達からしたらミシシッピ州なんて隣の隣ですから、千葉と神奈川みたいなもんだし近所でしょ近所。
また、ミシシッピ州はブルース発祥の地、そしてブルースはロックの源流と言われます。ブルースの聖地も併せて辿る0泊2日の週末旅行。
※この旅行記は当時を思い返しながら、2024年5月に書いています
- 旅行の満足度
- 3.5
- 同行者
- カップル・夫婦
- 一人あたり費用
- 1万円 - 3万円
- 旅行の手配内容
- 個別手配
PR
-
2週間前のグランドキャニオン往復弾丸旅行の疲れも抜けきらぬ中、再びミシシッピ州へやってきました。
このウェルカムサイン、グランドキャニオンへの往路・復路と合わせて、今月見るの3回目です。もはや常連
自称「Birthplace of America's Music(アメリカの音楽生誕の地)」とのこと。これは大きく出てくれましたねー
早朝に出発し、ミシシッピ州まで約4時間半。ジョージア州から西隣のアラバマ州に入る際にタイムゾーンが切り替わるので、1時間得します。
ここから更に約2時間… -
本日はブルースからハードロックを辿る旅ですので、まずはブルースの門(Gateway to the Blues)を目指しました。
こちらはブルース音楽に関する博物館になっています。
【The Gateway to the Blues Museum and Visitor Center】
https://tunicatravel.com/blues/
https://maps.app.goo.gl/iVdVbzoocMgor21k9 -
なぜ「ブルースの門」を名乗っているかと申しますと。
この博物館はHighway 61、通称(自称?)「Blues Highway」沿いに立っています。
この博物館から北に30分と少し走ると、ブルースの都メンフィス(Memphis, テネシー州)に行き着きます。更に北、セントルイスを経て、時のブルースミュージシャンはシカゴを目指したんですね。
逆に、ここから南に走るとミシシッピ川のデルタ地帯。綿花のプランテーション地帯が広がるこの土地で働かされたアフリカ系移民さん達の、あっそーれえんやーこらー的な掛け声がブルースの起源の一つだとか(個人的解釈です)。
つまり、北から旅してきた人達に対して、ここから先ガチのブルースゾーンだから覚悟しとけよ、ってことです。 -
ブルースミュージシャンは何かを求めてHighway 61を北へ向かった。的な解説。
ちなみに、このブルースの歴史に関する知識を掲示している「ミシシッピ・ブルース・トレイル(Mississippi Blues Trail)」の青看板、ミシシッピ州に200箇所以上立てられているそうです。全コンプしたあなたはブルースマスター。
張り切って朝早く出発しすぎたため、博物館はまだ開いておりませんでした。近所のカフェへ向かいます。 -
「ブルースの門」から10分弱。
この「ハリウッドカフェ(The Hollywood Cafe)」、カリフォルニア州のハリウッドとは縁もゆかりも無いと思われますが、有名ブルースミュージシャンがここで演奏したり、曲中に歌われたりと、歴史あるカフェとのことです。
【The Hollywood Cafe】
http://thehollywoodcafe.com/
https://maps.app.goo.gl/wUHRxK5kAPb27BFKA -
「あらあら朝からどこからお越し?」とアフリカ系のおばさまに丁寧に接客頂く。この時間帯からアジア人がここに来ることが珍しいのでしょう。
店内はこれぞアメリカンディープディープディープサウス。
このこじんまりさがまた、いとをかし。 -
朝(もうちょいで昼)から南部揚げ物祭りを開催します。
右から、
フライドピクルス。ピクルスをそのまま無限には食うのは私にはちょっと無理ですが、衣と油が酸味と塩味を良い具合にマスクすることで無限に食える。
フライドグリーントマト。未成熟の青いトマトをフライにすることで甘みが引き立つ。メキシカンに使うグリーントマトはどっちかっていうとホオズキに近いのでこれとは違う。
フライドオクラ。さくさくねばねば。問答無用で美味い。
そりゃ飲むでしょ。不可抗力。 -
フライドナマズ。ぜーんぜん泥臭くない上品な白身魚。美味い。
フライドシュリンプ。説明不要。
ハッシュパピー。この時は名前も知らなかったんですが、なんかこの揚げドーナツみたいな丸いやつなんかちょっとカボチャみたいな風味でほんのり甘くて美味いぞ、と思ってました。後々調べてコーンミール生地を揚げたものだと知る。
ベイクドポテト。チーズとベーコンが乗ってる。最強。
コールスローが名脇役。ボウルで欲しい。 -
オクサマが炭水化物をご所望ですのでナマズサンド。高級フィレオフィッシュですよこれは。
こいつらディープサウス・オールスターズをテーブルにおいてあるランチドレッシングやケチャップでびったびたにして食う。
これこそまさにSouthen Comfort(南部の歓び)。
明らか食い過ぎですがまぁ… ブランチということで… -
壁のポスター。綿花畑をスキーで滑走する怪人。
なんかシュールで気に入ったんですが、調べたらグッズ展開してた。どゆこと。
https://www.skimississippicompany.com/ -
アメリカのカフェではトイレ前に世界地図が貼ってあって、どこから来たかピン差してね、ってのをたまに見かけるのですが、日本からの訪問者も若干名おられるようでした。
良い時間になりましたので、ブルースの門博物館の方へ戻ります。 -
この博物館、館内に録音ブースがあります。
「今から伴奏流すから適当に哀愁漂う歌詞で歌ってね。んでここにメアド打ち込んで。録音データ送ったる」というわけ。
うわーめっちゃ楽しいやん私もやろう、と思ったけどサーバー通信エラーでダメでした。頼むぜミシシッピ。 -
アコギでデコられた天井。
ここらへんであれ、おれら逆回りしてね(出口から入ってる)と気付く。 -
Eric ClaptonのCream時代、超サイケペイントのSG。いやいや流石に本物じゃないと思います。
-
B.B. KingのLucilleも。いや、これも流石に本物ではない。
-
こちら、この旅のキーパーソン。
Robert Johnson、デルタブルースの伝説的ミュージシャンで、僅か29曲、2枚の写真だけを記録に残し、27歳で死去。死因は不明。 -
その29曲は今でもCDで聞くことが出来ます。
彼の超絶弾き語りテクは、後世のギターヒーロー達、例えばEric ClaptonやKeith Richardsをどハマリさせ、研究の対象となることで、ロックの発展に貢献しています。 -
十字路(Crossroads)で悪魔に魂を売り、超絶ギターテクを手に入れた。という伝説。
Robert JohnsonもCross Road Bluesという曲を残しており、後にCream(Eric Claptonら)がCrossroadsとしてロックカバー(なんかさり気なく歌詞を足したり引いたりしてますが)。
60年代のギター小僧は皆こぞってコピったと伝え聞きます。Charとか。
ほんとはブルース大好きなクラシックギター少年が幻のロバジョン30曲目を求めておっさんと旅する映画もありました。
題名は「Crossroads」。まんま。 -
「ここらへんがミシシッピ・デルタです」とのこと。分かりやすい。
私達が今いるのは左上のシンボル。
ルート61を南に小一時間走り、クラークスデール(Clarksdale)という町を目指します。 -
到着。
先述のRobert Johnsonや、こちらもブルースの巨匠Muddy Watersが住んでいたこともある町とのことですが、正直そこら辺の記録って結構曖昧なのではないかと思います。
でもミシシッピの観光資源ってブルースぐらいしか無いので(失礼)、存分に町興しして頂きたい。
この町もロバジョン推し。 -
どこかで見たことがある気がする四人組。ブルース…?
-
町の中央を線路がぶち抜いており、その沿線に【Ground Zero Blues Club】を見つけることが出来ます。
【Ground Zero Blues Club】
https://www.groundzerobluesclub.com/
https://maps.app.goo.gl/pDyQwYrL1x1GJGtS7
こちら非常に伝統を大事にするオーセンティックなブルース・ジョイント(ライブバーみたいなもん)だそうで、あのMorgan Freemanも共同オーナーの一人だそうです。 -
でもさぁ。。。この町さびれすぎなんよ。。。
土曜の昼なのに人全然歩いてないんよ。。。
この状況で、「非常にオーセンティックなブルース・ジョイント」に入れます?
アメリカ在住2年目の若輩はビビり散らかして退散しました。
あぁ無念(後年再訪します) -
向かい側はデルタブルース博物館になっています。
【Delta Blues Museum】
http://www.deltabluesmuseum.org/
https://maps.app.goo.gl/gXp6tWJbF1Q2DkbF6
館内は、著名ブルースミュージシャンのメモラビリアやMuddy Watersがこの地で住んでいた「掘っ立て小屋」のレプリカ等、ブルースマニアにはたまらない展示となっていました。
いや、確かに入ったはずなんですけど写真一切残ってないんですよね。撮影禁止だったんかな。
入場料は2024年現在、$14/personとのことです。
【Delta Blues Museum】
https://www.deltabluesmuseum.org/
私はといえば、恥ずかしながらブルースに対して勉強不足でしたので… あまりピンと来ず… -
ミュージアムを出て正面のビルの壁に、Robert Johnsonの肖像をモチーフにした作品が描かれています。オーラがつよい。
(この時点で結構劣化してしまっていますが、2023年再訪時、残念ながら全く別のアートに塗り替わっていました) -
Highway 61とHighway 49の交差点に、Robert Johnsonが悪魔と契約を交わした「Crossroads」のモニュメントがあります。
いや、こんな町中に悪魔来なくね…? -
【場所】
https://maps.app.goo.gl/bJZiknFWHY5xUCsr8
腑に落ちないので、真のCrossroadsを探します。 -
クラークスデールから南に1時間弱、ドッケリーファーム(Dockery Farms)という場所を訪ねます。
【Dockery Farms】
https://dockeryfarms.com/
https://maps.app.goo.gl/tpRrg7rXbf3ES2eG7
画像はレストアされたガソリンスタンド。 -
プランテーション、いわゆる奴隷農園です。
Charley Pattonという、レジェンド級ブルースミュージシャンがここで働いていた、とあります。 -
Charley Pattonはデルタブルースの創始者の一人とも言われる程の人物です。
このドッケリーファーム、Pattonがブルース創始期にここで演奏していたことから、「Birthplace of the Blues?(ブルース誕生の地?)」とされています。意外と謙虚に「?」を付けているのが奥ゆかしい。 -
裏面。
-
1982年まで運営され、当時の設備は今も残されています。
超マイナースポットかと思いきや、まさか日本語版wikiがあるとは…
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%89%E3%83%83%E3%82%B1%E3%83%AA%E3%83%BC%E3%83%95%E3%82%A1%E3%83%BC%E3%83%A0
「アメリカで最初の綿農園」って「ブルース生誕の地」と同等かそれ以上に重要では…
このドッケリーファーム跡地から、Highway 8を挟んで向かい側の未舗装路を進みます。 -
ここがそのCrossroadsではないか?
【場所】
https://maps.app.goo.gl/uot3ugEEMxbZwMXq8
その昔、昼下がりの再放送… トータス松本がブルースのルーツを探す旅番組だったのですが…
その道中、「ブルース研究家」なるおじさんが、「ここがそのCrossroadsです!学術的にもここが一番可能性が高いです!」と農場のど真ん中に案内していたのが記憶に残っており。
※今調べると、「井筒監督・トータス松本 歌った!踊った!泣いた! アメリカ南部★ブルースな旅」という番組だった模様。
あれはどこだったのか?記憶と照らし合わせて、一番それらしいのが下記の動画にある「Crossroads」(つまりここ)でした。
https://youtu.be/ggzf_GxlTcE?si=vOtJizJ5m88kVxX_ -
悪魔には会えませんでしたが。
行った際、十字路の4方向の内1つが藪に覆われて通行不可、つまりT字路になってしまっており、召喚条件を満たせなかったと思われます。それか私の魂に価値がなかったか。
もちろんギターはまーったく上手くなりませんでした。
真偽はともかく、ここを「真のCrossroads」と勝手に認定します。 -
十分堪能したので、本日のメインであるライブ会場へ向かいます。
会場はここから南に約5時間、ビロクシ(Biloxi)という海岸線のリゾートにあります。遠すぎて割と時間ないっす。
冒頭、思わせぶりな書き方をしてしまいましたが。
知ってる人は知っている、知らない人はまーーーーったく知らないであろう、Skid Rowというハードロックバンドを見に行きます。
日本で一番人気だったと思われるボーカルはとうの昔に脱退していますが、2018年当時のメンバーは個人的にかなりおいしい。
Dragonforceという英国コミックメタルバンドの、辞めちゃった初代ボーカルがいつの間にかSkid Rowに採用されてました。就活頑張ってえらい。 -
滑り込みせーーーーふ。
-
前座のVixenというバンド。
勉強不足で知らなかったんですが、曲調もヴィジュアルも、80年代みがつよく大変良かったです。あとメンバーが美魔女。 -
本命のSkid Rowですが、音響がいまいちで面白ボーカルがあまり聞こえず。まぁ、ヴィジュアルが既に面白かったので満足です。
-
時間ギリだったのですっ飛ばしてしまいましたが、ライブも終わり落ち着いて撮影。
【Hard Rock Casino & Hotel Biloxi】に来ています。
https://www.hrhcbiloxi.com/
https://maps.app.goo.gl/f7QqX7euZKgYhDJG7
ハードロックカフェは知ってたけどこんなホテル&カジノまで運営してんだすげーな。と思いました(小並感 -
せっかくなのでカフェでメシ食います。
-
ナチョス。ミシシッピまで来てそれでいいのかと思うけど、まぁ昼は南部オールスターズだったので。
-
例によって店内、ロック関係のメモラビリアで埋め尽くされています。興味無い人はとことん無いでしょう。ウチのオクサマとか。
-
ホテル内にもメモラビリアが。
うぉーVan Halenのステージ衣装だー
と思ったら「1984ツアーのスタッフの衣装」だそうです。スタッフかーい -
Rudolf SchenkerのフライングV。そうですよね。アメリカではScorpions大人気ですよね。私はMichael Schenkerの方が好き。
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Greg Lakeの8弦ベース。これが一番エグかった。
-
John Bonhamのスティック。ふとめ!
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ハードロック「カジノ」ですから、もちろん博打が出来ます。
私は博打をビタ一文やらないツマラん男なのでスルーしました。 -
Bon Joviのシャツだそうです。
令和の今、言いたいことはちゃんと言うべきでしょう。例えBon Joviが着ようとも、ダサいもんはダサい。 -
夜も更けてきましたのでおやすみなさい。駐車場に出る扉の取っ手もぐぅかわ。
という訳で一旦寝たいのですが、なにせビロクシはリゾート地。近所に手頃なホテルが見つからず。ここのホテルも、流石に当日夜に空きは無し。
しばらくうだうだした後、諦めてカジノの立体駐車場で寝ました。
まじでおすすめしない!!!!!
深夜でもパリピがきゃいきゃい騒ぐので、その度にびっくらしてしまいます。ある意味、夜通し人がいて安全っちゃ安全なのですが。まじでなんか起こってもおかしくないので、絶対にマネしないで下さい。 -
満足に寝れないまま迎える爽やかな朝。
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徒歩五分のところに、評判の良い牡蠣レストランがあります。
【McElroy's Harbor House】
https://www.mcelroysbiloxi.com/
https://maps.app.goo.gl/H5ssNVVyTqHyEt3U8 -
2005年のハリケーン・カトリーナで完全に倒壊した後、2012年に復活。高さ約10mの高床式店舗は高波に備えて???でしょうか。
-
往年の店舗(倒壊前)。
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7月、Rのついてない月ですがヘドロ臭くもなく、上等な生牡蠣。1個$2ドルぐらいだったと思います。やっすー
人気店は回転良くて量が出るから、牡蠣の鮮度が保たれてアタんないんですよ。と私は信じている。 -
生牡蠣もさることながら、Charbroiled(炭火グリル)は最 of the 高。
牡蠣本体は縮んでしまいますが、香ばしく焼けたチーズとベーコンフレークとの相性がビールを無限に加速させる。
殻に残った油にパンをつけつけ食べるのもまた至高。みみっちい?知るか! -
帰路。
メキシコ湾は、カリブ海の様な脳みそバグる青さはありませんが、ビーチの白さは中々だと思います。 -
ということで、ブルースの源流に触れた0泊2日弾丸週末旅行、これにて終了。走行距離約1200マイル(1920km)、今回もよく走りました。
ブルーストレイル、またいつかちゃんと巡ります。
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