2024/03/26 - 2024/03/31
355位(同エリア400件中)
トロフさん
旅行日:2024年3月26日~31日
投稿日:2024年4月30日(投稿写真は一部順不同です。)
以前から行きたかった小笠原諸島ですが,定期船の小笠原丸はけっこう揺れることがあると聞き躊躇していました。
そんな折,我家からほど近い大洗港から「にっぽん丸」の小笠原へのクルーズの募集がありました。大洗港は埠頭のすぐ隣に広いスペースがあり,車を降りてすぐ乗船でき,クルーズ中も車を停めておけるので便利です。
旅程は,
3月26日 17時 大洗港発
3月27日 終日航海
3月28日 8時,父島入港
3月39日 17時,父島出港
3月30日 終日航海(そう婦岩,鳥島)
3月31日 10時 大洗着
2日間しか父島には上陸できないですが,それでも行きたいと思い,問い合せするも既に満室。キャンセル待ちをお願いしたところ,3月の上旬になって主催者から連絡があり参加できることになりました。
しかし,,,,。
- 同行者
- カップル・夫婦(シニア)
- 一人あたり費用
- 30万円 - 50万円
- 旅行の手配内容
- ツアー(添乗員同行あり)
-
当日の天気図(気象庁のサイトから転載)
気になっていたのは天気です。
出発前日,荷物をパッキングしていたら,主催者から電話があり「荒天のため,にっぽん丸が大洗に入港できず,横浜から出港することになった。横浜までバスで移動するので,昼12時までに大洗の埠頭に集合して欲しい」との連絡が,,,。 -
春の低気圧が関東の南岸を通過中で,強い雨と風の中の出発。
大洗港の駐車場からバスが待っている場所まで50mもないのに靴と服がずぶぬれに。
本来ならこの写真の左側に,にっぽん丸が停泊しているはずでした。
他の参加者と共にバスに乗り込み,3時間かけて横浜の大桟橋に向かいます。
仙台,福島や北関東から参加する人も多く各地から大洗に向かうはずだったバスは,行先を横浜に変更,皆さんも大慌ての旅の幕開けとなりました。 -
常磐自動車道,首都高を通って順調に横浜,大さん橋へ。
バスはそのまま岸壁に入り乗船口に横付け。にっぽん丸のスタッフの皆さんも雨風の中,カッパでお出迎えしてくれます。最短のギャングウエイではありましたが,結構濡れました。 -
厚い雨雲,左舷に見えるランドマークタワーも上層階は雲の中。
-
右舷側は,クジラの背中越しに氷川丸。
人影の全く見えない,寒々とした寂しいセールアウェイになってしまった。 -
外の荒天とは無縁で快適な船内。にっぽん丸は,食事が自慢と聞いていました。どんなにひどい天気でもおいしい食事にありつけるのは嬉しい。
ディナーの洋食はほとんどシックスコース。
ある日のディナーの写真です。
オードブル
北海道産サクラマスと野菜のテリーヌ -
魚料理
真鯛と椎茸の春キャベツ包み 浅利出汁のプールブランソース -
肉料理
国産牛フィレ肉のステーキ山葵ソース -
デザート
フルーツタルト -
メインダイニング瑞穂 入口(開店前)
ディナーでは毎日,違うテーブルに案内されるので,隣のテーブルに座る人も毎日違います。(今まで私が乗った船は,いつも同じテーブル,同じウエイターだったので,これは初めての経験)また,お隣さんは日本人なのでリラックスして会話ができる。
ある晩,お隣になったリピータと思しきソロの紳士に「飛鳥」と「にっぽん丸」の比較をお聞きしたが,ご自身の評としては優劣つけ難い,食事は「にっぽん丸」が好き,とのことでした。
確かに,まともな日本食が出るし,洋食も日本人好みで,日本船は良いですね。
今回のクルーズは6日間ですがフォーマルナイトが無かったのも,私的には歓迎でした。 -
<2日目>
翌朝目が覚めると妙に静か。ほぼ停船中のようです。外を見ると何と富士山が見える。なんで一晩かかってまだ富士山が見える場所にいる?
朝の船内放送によれば,時化を避けるため駿河湾の奥に退避してるとのこと。 -
東の伊豆半島の空が明るくなって・・・,
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久しぶりに見た日の出。
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朝日に照らされた富士は,やはり神々しい。
しかし,この時点で駿河湾の奥にいるということは,父島の到着はかなり遅れること決定です。 -
海況が良くなったとのことで,南に向けて航行を再開します。伊豆半島や伊豆諸島を左手に見て南下。でもやはり揺れる! 医務室で酔い止めを処方して貰った人や部屋に往診して貰った人も少なからずおり,私もそのひとりに。
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プールの水しぶきも派手に上がります。
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スタッフがプールにカバーをして,周りが水浸しになるのを防いでいます。
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プールは温室のようになっていて気温は高いのですが,プールの中の波が高くてプールは泳げる状況ではないですね。
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船内ではいろいろなイベントがあって楽しめます。歌手の方や落語家のパフォーマンスなど,多彩な催しがあった。
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ラウンジでは,ウクレレ教室やバンド演奏などいろいろ。
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さて,暇にまかせて船内を歩き回っていると,他とは違う変わったデザインのデッキチェアを発見。
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1st Class Only ???
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Queen Mary ???
もしかして,これはCunardの Queen Mary号(先代)のデッキチェアか?骨董品ですね。にっぽん丸とはどんな縁があるのでしょう? -
公衆電話も日本船ならではかな
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<4日目>
さて,二晩走り続けて,29日の未明3時頃に,父島の沖に到達。(予定より丸一日遅れ)明るくなるまで,父島の西方海上で待機。 -
夜が明けてから,父島諸島を眺めにデッキに出た。これは一番北寄りの弟島
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弟島の右には兄島が見えます。手前の島は西島
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兄島の更に右手には父島が大きく横たわります。
初日の父島上陸が叶わなかったので今日こそは,という思いで,乗客の皆さん早くから朝食のレストランに列を作っていました。
その最中,操舵室から残酷なお知らせが・・・。
南の風10m,時折13mの風があり,テンダーボートへの乗り降りには危険があり,しばらく沖で待機すると船長からの案内がありました。 -
引き続き沖合で待機し,入港のチャンスを待ちます。
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お昼過ぎ,操舵室から新たな放送が。
午前中待機したが,風が止まないため入港を諦める。このあと,予定には無かった西之島に向かう,と。
島を一歩も踏めなくなってしまった乗客のため息をよそに,船は航路を西北西に転じて100㎞先の西之島に向かいます。 -
夕方前に,西之島の近くまで来ました。活発な噴火活動が続いており,上陸は禁止されています。船も四海里以内に近づけません。晴れてはいたが視程が少し悪いですが,中央の山から噴煙が右に流れているのが見えます。
父島に上陸できなかった代わりに,一般の人が滅多の見ることのない島を見れました。
暫く島周辺を航行した後,次の目的地 孀婦岩(そうふいわ)に進路をとります。 -
<5日目>
西之島を離れ,一夜明けた翌朝の6時過ぎ,大洋の真ん中にポツンと海中から突き出した不思議な岩が,船首のはるか先に見えてきました。 -
アップにすると微かに見えます。これが孀婦岩(そうふいわ)です。
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だいぶ近づいた。
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船は孀婦岩の周りをひと回りします。
見る角度によって形が変わります。人の姿のようにも見えます。
孀婦とは,寡婦(やもめ女)のことだそうです。大洋に一人孤独に立っていることから昔の人はそんな発想をしたのでしょうか。 -
孀婦岩を後にして,次は鳥島に向かいます。
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北上すること4時間。昼前に鳥島が見えてきました。
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1965年までは気象庁の観測所があり職員がいましたが,今は無人です。アホウドリの繁殖地になっています。
船は鳥島の周りをひと回りします。 -
鳥島の最高地点は394mの硫黄山で,頂付近では,噴煙が見られます。この辺りもクジラが生息しているようで,時々潮吹きが見られます。タイミングが難しく写真には撮れませんでした。
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鳥島を後にして北上を続けます。どうやら大洗港に帰れるようです。
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<6日目>
鳥島を離れてほぼ一昼夜,大洗のシンボル,大洗タワーが見えてきました。
5日前も,こんなに静かな海であって欲しかった,,,。 -
まもなく接岸。大洗高校のマーチングバンドが演奏で迎えてくれます。
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大洗高校のマーチングバンド ブルーホークスは全国大会で何度も金賞を受賞しているチームです。出港セレモニーの時に演奏するはずでした。これを見るのを楽しみにしていた乗客もいたので,帰港時ではありましたが,予定外で見られて良かった。
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乗客の荷物が岸壁にならべられています。これで全部ですから,船のコンパクトさが分かります。下船も待たされず小型船は快適。
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下船後,今回のクルーズで初めて自船の外観を見ることができました。
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ネズミ返しに描かれた猫の絵 マスクをした猫の絵をネズミが怖がるか分かりませんが,船のスタッフの手書きだそうです。洒落てます。
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下船してすぐにマイカーに荷物を積んで帰宅の途につきます。
今回,小笠原へ行く目標がもう少しのところで叶わず。再度チャレンジしないと。
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