香港をフェリーで周遊(1)

2024/02/04 - 2024/02/04

　急激な円安に伴って香港ドルも円に対して高くなって、以前のような買い物や食事も難しくなりました。「なんとか香港を安く楽しめないか」と香港の地図を眺めていると、香港各地を結ぶフェリーが多く運行していることに気づきました。「このフェリーを結んでゆったりと船旅ができないか」とタイムテーブルと睨めっこして、コースを考えました。スターフェリーも有名だけど、香港には地元の人が使う、地元の人向けのフェリーが意外と運行されていて、その船に乗るとまるで街を裏から見るような、思いがけない香港の姿に会うことができました。いくつかのルートに分けて紹介します。

エリア 香港(香港)

• 旅行の満足度: 4.0
• 観光: 4.0
• 交通: 3.5

• 同行者: カップル・夫婦
• 一人あたり費用: 10万円 - 15万円
• 交通手段: 鉄道 高速・路線バス 船 徒歩
• 旅行の手配内容: 個別手配

出発は屯門埠頭からです。屯門は新界地区に西部にある大きな街です。ただし埠頭は南端にあり、軽便鉄道かバスでアクセスする必要があり、繁華街からは離れています。ショッピングセンターはあります。

屯門埠頭駅 駅

定期運行のフェリーの他に、日曜日や祝日に運行するフェリーもあるようです。ポスターで紹介しています。

屯門からまずランタウ島の大澳に向かうフェリーに乗船します。途中の埠頭に寄らない直行便でした。かなりの人が並んでいました。事前にチケットを買っている人もいて、その人たちが優先して乗船していました。「乗れるのかな」とちょっと不安に。

船室です。長蛇の列だったので、積み残しが出るのでは、と心配していましたが、無事全員乗れたようです。

屯門埠頭を出たフェリーは船速を上げ、対岸に向かって滑るように走っています。後方は屯門方面です。

航路はちょうどビクトリアハーバーの西側の出入り口に当たり、入港を待っている大小の船が停泊しています。

しばらくすると海上に橋が見えてきました。

香港とマカオ、珠海を結ぶ港墺珠大橋です。

間近に見えてきました。

大型船が通行できるように、高さは40メートルあります。

橋を見上げて、いよいよ下をくぐります。

大橋の橋脚に人が立っています。どうやら釣り人らしいです。どうして来たのかな？渡船でもあるのでしょうか。驚きました。釣りの穴場でしょうか。

橋の途中には建物があります。東京湾アクアラインで言えば、海ほたるのような存在でしょうか。

橋をくぐると、ランタウ島が見えて来ました。

大澳の埠頭に接岸します。ここはMTRの終点駅の東涌からバスでもアクセスできますが、かなりの遠回りになり、船で来るのが近道です。

船客は一斉に下船準備を始めました。

こんなフェリーでした。かなりの大型で２階建てになっています。香港はバスもトラムもスターフェリーも２階建てが多いですね。

これが下船口です。

大澳の埠頭に上がりました。

船客をおろしたフェリーは岸壁を離れていきます。

というのは次のフェリーが近づいていたためです。この船も屯門発ですが、途中、東涌などを経由して大澳に来ました。少し小ぶりの船です。

大澳で食事でもしようかな、と思っていましたが、すぐに出港しそうなので、予定を変更してこの船に乗ります。

行列ができていました。

次々を乗り込んでいきます。ちなみにこの船も先の船もオクトパスカードで乗船できました。入り口を入ったところにタッチパスがあります。

これが船から見た大澳の集落です。海上に家屋を建てた海上集落が特徴の町です。町中には細い道の両側に店が並び、海産物を売っています。休日になると、香港の各地から人が集まります。ピンクドルフィンを見る遊覧船も出ています（有料）。橋ができたけど、今でも見られるのかな。