2024/03/30 - 2024/03/30
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ワンダラーさん
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2024年3月、青春18きっぷがこの春で販売終了という噂(夏と冬が同時発表されず)もあって、急遽購入。
今日は、友人との会食などのついでに、羽生と行田の桜、秩父鉄道も訪ね、歴史を求めて一日鉄道旅行。
通常切符だと買い方にもよるが、新宿~久喜が46キロで860円と、行田~新宿が57キロで990円で、合計103キロ1,850円。
青春18きっぷ12,050円の一枚分2,410円以下になり、今回は元が取れないが、4月10日の使用期限も考えて3枚目を使っておく。
最初に訪問した羽生では「養蚕揺籃の地」の石碑がある岩松寺を訪ねた。
のどかな単線の秩父鉄道で行田市に移動し、水攻めで有名な忍城址や水城公園、さきたま古墳公園などをコミュニティバスも使って回る。
今年の桜の開花が遅く、まだ咲き始めだったが、満開の菜の花などが彩る「彩の国」。
表紙の花は、水城公園の咲いていた桜の一種で、おそらく寒緋桜であろう。
- 同行者
- 友人
- 交通手段
- 高速・路線バス JRローカル 私鉄 徒歩
- 旅行の手配内容
- 個別手配
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JR新宿駅から今月三回目になる湘南新宿ラインで久喜駅、そこで単線の東武伊勢崎線に乗り換えて羽生に向かう。
埼玉県の北部、利根川の南側に広がる羽生市は、川魚料理店や造り酒屋があるのどかな田園地帯の小都市。
その玄関となる東武鉄道羽生駅は橋上駅で、旧市街地の東口以外に、新興地の西口も開設されている。最初に訪れた15年ほど前には、スーパーマーケット1軒と数店舗しかなかったが、西側を通るバイパス沿いに大型家電店やスーパーが出来、店舗や住民も増えているよう。 -
3月30日というと、近年は桜が満開になっていることが多いが、今年はまだチラホラと遅い。
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羽生は、養蚕業が始まって発展した地とされ、岩松寺門参道前に「養蚕揺籃の地」と書かれつた石碑が建つ。
ここ岩瀬地区には、岩瀬養蚕農業協同組合という養蚕業者の団体があったらしい。 -
岩松寺は、曹洞宗の禅寺で、瑞雲山岩松寺と呼ぶ。
1544年の建立という古刹。寺の境内も広く、墓地も広い。 -
建物は建て替えられたようだが、扁額の手前の梁には龍が彫られ、その左右には風神・雷神の彫刻もある。
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羽生駅に戻って、秩父鉄道で行田市に向かう。
この区間は大正10年に北武鉄道が開通させた区間で、のち秩父鉄道に合併されたという。
車両は専門外であるが東急電鉄のお古で、中古車両とはいえ比較的に近代的であるが、線路関係は古い感じ。 -
電化されているので、僻地のローカル線の趣はないが、単線でほぼ各駅に交換設備があるよう。
古風な島式ホームに対して本線がY字型に分岐して、駅の先で同様に合流する。ポイント通過部分は速度制限が厳しくて、これでは駅間は短いのに加速するまでに時間がかかるように感じる。運転はワンマン。
列車の追い越しや通過列車への退避の発想があれば、本線は直線にして、片側だけに膨らんで退避・交換が必要な場合だけ入るのが合理的であろうが、高速化する気はないように見受ける。 -
行田市の中心市街地は、JR行田駅には遠いこの行田市駅。
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江戸時代の城下町が発展したのであろうが、昔からの商業地の雰囲気が感じられる。
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国登録有形文化財・日本遺産構成資産という「武蔵野銀行行田支店店舗」建物は、彫りの深い本格的な銀行建築。忍貯金銀行の店舗として昭和9年の竣工という。
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銀行建物が建つのは、県道沿いの旧高札場跡で、昔から人が集まった場所のよう。
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県道を西に行くと、行田を象徴する「足袋とくらしの博物館」があり、足袋の製造工程などが分かる。
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さらに西に進むと、「忍城」がある一角の東北角に達する。
城の周囲は緑地などで囲まれている。 -
室町時代に築城されたと伝えられる忍城は、関東七名城の一つだという。
濠の奥にはコンクリートで再建された「忍城天守閣」が建つ。
天守閣の前には花手水が飾られている。これは コロナ禍であった2020年4月に、参拝者に癒しを提供したいという思いから、行田八幡神社が水鉢にお花を浮かべ彩る花手水を始め、それが行田市街約100か所に飾られたという。 -
忍城天守閣を含む本丸跡地は行田市郷土博物館になっている。
春休みの土曜のせいか、武者姿の扮した役者のイベントがあり、見物客が集まっている。 -
こちらが本丸跡地に建つ行田市郷土博物館の本館で、屋内通路でつながる忍城天守閣が別館・展望台になる。
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忍城天守閣の最上階が展望台で、行田市街を見渡すことができる。
逆に言うと、5階建て以上の建物は少ない。緑も多く、あちこちで桜も咲く。 -
忍城天守閣から南に向かう。こちらの桜は、羽生市よりも開花がやや早いよう。
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忍城の南側は、昔の沼地跡のようで、池が多い「水城(すいじょう)公園」になっている。
表紙の花は、水城公園の咲いていた桜の一種で、おそらく寒緋桜であろう。 -
水城公園には、釣りが楽しめる大きな池もあり、釣り人で賑っている。
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水城公園の南側「水城公園前」バス停から、JR高崎線行田駅始発の行田市内循環コミュニティバス「観光拠点循環」コースを利用して、「さきたま風土記の丘」地帯に移動する。
この路線がないと、定期バスの乗り継ぎや徒歩での移動で、時間がかかるのでありがたい。 -
「埼玉古墳公園前」で下車。バス停南側の「さきたま史跡の博物館」はあいにく3月末まで休館中。
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バス停北側には、埼玉村時代の昭和13年指定の史蹟「埼玉古墳群」があり、現在は埼玉県営「さきたま古墳公園」として整備されている。
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古墳群の東端にある「将軍塚古墳」が一番有名なよう。
将軍塚古墳東側にさきたま史跡の博物館分館がある。 -
将軍塚古墳は、菜の花畑になっている。
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前方後円墳の「稲荷山古墳」は規模が大きい。
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直径105mの「丸墓山」古墳は、日本で最大の円墳とされ、1590年の石田三成による忍城水攻めにおいては、石田三成が頂上に陣をはり、水攻めの堤防の拠点にしたとされる。忍城天守閣を見渡せる。
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古墳群の東端には、徳川家康の外孫である松平下総守忠明公からつづく松平家の菩提寺「天祥寺」がある(九代目が桑名から忍城に移封されで建立)。
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忍城の旧藩主、松平家の墓が並ぶ。
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さきたま史跡の博物館の手前には「行田市はにわの館」があり、はにわ作りの体験ができる。
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上手につくられたはにわ作り体験作品と思ったら、これらは指導員の先生がつくった見本品だという。
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再び行田市内循環コミュニティバス「観光拠点循環」コースに乗って、忍城のバスターミナル経由でJR行田駅を目指す。
バスターミナル近くの本丸児童公園にはC57型蒸気機関車が保存展示されており、つい一週間前の2024年3月24日リニューアルされたばかりで、姿が「貴婦人」そのもの。
https://www.city.gyoda.lg.jp/soshiki/toshiseibibu/toshi_keikaku/oshirase/9913.html -
行田市内循環コミュニティバス「観光拠点循環」コースの終点はJR高崎線行田駅で、この駅前市街地は少ない。
乗り慣れたJR高崎線の湘南新宿ラインで、新宿駅に戻り青春18きっぷ日帰り旅を終える。
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