特急やくも最後の旅

2024/02/27 - 2024/02/28

　当時の特急やくも号には車内販売があった。カーブに差し掛かったときだ。あまりの横Gに、まだ慣れない売り子さんが座席に倒れ込んでしまった。倒れ込んだ座席が空席だったのが幸いしたが〝振り子式〟の威力を目前にしたことを今でも覚えている。1980年代、初めて新型＜特急やくも＞に乗車したときだ。スピードアップを図った最新鋭の車両だ。あれから40年。2024年2月にやくもで岡山・松江間を往復し、廃止が決まった381系電車の個人的な〝ラストラン〟を堪能した。区間では歴代４色のやくもが走っており、新幹線のドクターイエローに遭遇するような楽しみも。

エリア 松江・松江しんじ湖温泉(島根)

特急やくもの起点となるJR岡山駅。ちょうど、駅前広場が大改修だった

岡山駅 駅

駅前広場にある六高生記念像。「青春感謝像」という名がついている。ナンバースクールが設置された誇りを現代に伝える高げたにマント姿の男性の彫刻。いわゆる「バンカラ」の像だ。今回の改修に伴い、駅前広場から移設されるという

六高生記念像 名所・史跡

駅前広場のシンボル「桃太郎像」を囲むように地面に広がるモニュメント「吉備沃野」は駅前大改修に伴って近く廃棄される。21世紀のスタートを記念して作られた

岡山駅東口前広場 公園・植物園

桃太像は駅前広場の一角にお引っ越し

岡山駅東口前広場 公園・植物園

JR岡山駅の商業施設。近年改修され、買う、食べるが充実した。電車に乗らない人も集う

さんすて サンステーションテラス岡山 ショッピングモール

この日、乗車したのは窓周りが赤い現行の「ゆったりやくも色」

特急 やくも 乗り物

この座席ともお別れだ

特急 やくも 乗り物

テーブルは昔から変わらない

特急 やくも 乗り物

今となってはちょっとレトロな車内。車窓からは各地で撮り鉄の姿が多数目撃された

特急 やくも 乗り物

JR松江駅に到着。シャミネが改装されていた

松江駅 駅

駅前の観光案内所。所名に「国際」がついている。さすが国際観光都市

松江国際観光案内所 名所・史跡

出雲そばを求めて武家屋敷群の一角にある八雲庵へ

八雲庵 グルメ・レストラン

庭園が美しいそば店。白い壁の屋敷から見る景色がいいそうだが、座席使用料が必要とのこと

八雲庵 グルメ・レストラン

この日は四段の割子そばを

八雲庵 グルメ・レストラン

店の前のお堀は堀川遊覧船のコースだ

ぐるっと松江堀川めぐり 乗り物

宿泊はホテル一畑

松江しんじ湖温泉　ホテル　一畑 宿・ホテル

こちらは宍道湖側の壁面。ガラスが多いのは景色のよさを示す

松江しんじ湖温泉　ホテル　一畑 宿・ホテル

ホテル一畑から国立公園大山がくっきりと見えた

松江しんじ湖温泉　ホテル　一畑 宿・ホテル

宍道湖の対岸に島根県立美術館

宍道湖 自然・景勝地

嫁が島が見える。宍道湖を代表する風景の一つだ

嫁ヶ島 自然・景勝地

ホテル一畑の近くで足湯を見つけた

お湯かけ地蔵足湯(一畑電車松江しんじ湖温泉駅) 名所・史跡

一畑温泉の駅の近くにある

お湯かけ地蔵足湯(一畑電車松江しんじ湖温泉駅) 名所・史跡

翌日、JR松江駅の商業施設「シャミネ松江」でおみやげを購入

シャミネ松江 ショッピングモール

帰途の特急やくもは、緑と黄色のラインが入った「緑やくも色」。1997～2011年に採用された

特急 やくも 乗り物

迫力の構図だ

特急 やくも 乗り物

米子駅で、新型やくもに遭遇した。試運転中だろうか。赤銅色といった感じだ。

米子駅 駅

新型やくものロゴ・マーク

米子駅 駅

鳥取県の山地・日野郡の山間の駅では国鉄色のやくもがすれ違いで待っていた。クリーム色に赤い帯が懐かしい。これは本当の見納めになるだろう。往復だけでさまざまなやくも号が楽しめた。

特急 やくも 乗り物