50代最初の年末に振り返る若き日々の海外旅（パート７：2003年）　

2003/08/14 - 2003/08/27

香港でSARSが流行し、今から見れば、ミニ版コロナのようなマスク姿が、一時期は世界中に見られた2003年。

この年も、基本的に米国や東南アジアに盲目的にマイルのために飛びまくっていた記憶しかないのですが、SARS絡みで言えば、香港をベースとするCX（キャセイパシフィック航空）が、SARS明けの需要回復を見込んで、大々的に展開した60000マイルプロモーションのことが思い出されます。

この企画では、同社のFFP「アジアマイル」に、同社フライトを積算すると、その区間数毎に最大60000マイルまで頂けるということで、この最大ランクの60000マイルボーナスを目指すべく、短期間で12回のCXフライトを利用しました。

別に日本にもCXは飛んでいるので、往復にCXフライトを利用しても良い筈、なのですが、コスト的にCXが日本発券だと高額だったため、フライトの数だけが対象というプロモであったことも鑑み、バンコク発券を主体に、出来るだけ安くCXフライトを調達することを優先しました。　

この時、東南アジアの国の中でも、インドネシアやフィリピンは初めての訪問ということになりましたが、実はインドネシアはその後も何度か足を運んだ一方で、フィリピンに関しては、この時1泊しただけのマニラ滞在が、2023年12末時点においても、唯一のフィリピン滞在の経験となっております。

東南アジアの中でも比較的日本に近く、距離的には行きやすいイメージのフィリピンですが、逆に距離の割には航空券が割高で、LCC時代になるまでは、なかなか行く気にもならなかったのですが、こういう時代になり、自分も歳を重ねてきて、ロングフライトも体力的にきつくなりつつあるので、今一度、今後の研究対象として注目したい国として記憶に留めておくためにも、本旅行記の地域カテゴリーはフィリピンとさせて頂くことにします。

（表紙：この時代はよく見られた、黄色い紙のSARSに関するアンケート用紙。義務ではなかったけどね…。）

エリア マニラ(フィリピン)

• 旅行の満足度: 5.0
• 観光: 5.0
• ホテル: 5.0
• グルメ: 5.0
• 交通: 5.0

• 同行者: 一人旅
• 一人あたり費用: 30万円 - 50万円
• 交通手段: 鉄道 高速・路線バス 徒歩 飛行機
• 航空会社: エバー航空 キャセイパシフィック航空 ANA ユナイテッド航空
• 旅行の手配内容: 個別手配

既述の2002年旅において、スタアラ系エア各社のマイルを荒稼ぎして以来、一気にマイル中毒に陥ってしまったのですが、その流れは次年にも続いておりました。

しかし、香港を拠点にSARSという怪しげな感染症が世界を震撼させるようになり、一時期、香港からも一気に観光客が消えてしまいましたね。

今思うと、コロナの前哨戦だったようなあの時代、航空業界で一番の被害を被ったのは勿論、香港をベースとするCXでした。

で、SARSが落ち着きを見せ始めたこの年の夏、同社で凄いマイルばら撒きプロモが開始されたので、それに乗じて、またアジア各地を転戦することにしました。

この時は欧州まで出かけて目まぐるしく動いた旅の経験があったので、アジア内だけで12フライトなんて楽勝、なんて思ってましたけどね～♪

でもやっぱり、観光よりも飛ぶことがメインの旅においては（今でいう修行とはまたちょっと違った感覚かも）、ボーナスマイル獲得に向けて、いかに低コストで、という戦略（？）も重要となります。

そこで、この旅でも活躍したのが海外発券、ですが、色々調べた結果、この時点では一番安かったバンコク発券を主軸に、この旅は展開されることになりました。

因みに、同時期にCXのみならず、UAにおいても全く別の大型プロモ（こっちも60000マイルボーナス）が稼働中でございましたので、そっちも貰っちゃおう、という旅です。

旅程をざっと振りカエルっておきましょう。
この時は、盆の帰省も兼ねていたようです。

8/14：札幌-新千歳-伊丹-京都（祖父母の家泊）
15～17：京都滞在
18：京都-KIX-(BR2131)-TPE(台北：天龍三温暖（サウナ）泊）
19：TPE-(BR211)-BKK-(CX706)-HKG-(CX905)-MNL(マニラ・Pension Narivitad泊）
20：MNL-(CX900)-HKG-(CX701)-BKK
21：BKK-(CX700)-HKG-(CX418)-ICN
22：ICN-(UA884)-NRT-(UA881)-ICN
23：ICN-(CX417)-HKG-(CX703)-BKK
24：BKK-(CX713)-SIN-(CX711)-CGK
25：CGK-(CX714)-SIN-(CX412)-BKK(バンコクThaiThaiHouse泊）
26：BKK-(BR202)-TPE
27：TPE-(BR116)-CTS-札幌

まあ、この頃になると、マイル稼ぎはビジネス、という割り切り（？）の下、殆ど宿に泊まらず空港寝が常態化しておりましたので、まともな宿泊は殆どないですな。往路の台北はお風呂に入りたかったのでサウナに逃げ込み、マニラはフィリピンの治安が心配だったので宿を確保、バンコクは旅の最後を締めくくる観光をしたかったのでバックパッカー宿を取った、というだけの話。

この旅のメモを見てみると、本当にマイル稼ぎに特化し過ぎてて、途中の観光はほぼなし。
唯一、観光と言えるのはマニラの朝と、途中一回だけ香港に入国して東涌（近っ！）まで行ってるのと、シンガポールでトランジットツアーに参加してる（タダだし）のと、最後のバンコク散策位ですね。

今思えば、当時の自分にもっと観光楽しめよ、って叱責したいわ…。

一応、ドンムアンからファランポーンまではタイ国鉄乗ってるみたいね。
あと、カオサンから空港までのカエルりはバスに乗ってるらしい。

という訳で、この旅の会計報告を。

交通費：293,614円
食費：2,897円
宿泊費：3,469円
その他：3,956円


合計：303,936円

でした。


殆どが交通費という徹底ぶりは、今の自分から見ても凄いなと思う。
9泊10日旅程で、食費合計が3,000円以下って…。
食費が安いアジアとはいえ、シンジラレナーイ（←この頃にヒルマンさん、ハムの監督でしたな～。）。


何のこっちゃ…。

一応、フィリピンの旅行記という扱いなので、最後に、マニラも当時は現地徴収だった、空港税のチケット（550ペソ）でもアップしておきましょう。

で、マイルの方の積算実績も。

第一位CX：71,066マイル
第二位UA：68,444マイル
第三位CO：10,880マイル
第四位LH：1,959マイル

合計：152,349マイル

という結果でした。

CＸに関しては、12フライト以上で60000マイルという単純なルールだったので、それと12フライト分のフライトマイル合計、ということになりあす。

UAに関しては、この時期開催されていたプロモはビジネスクラス・ファーストクラス往復で60000マイルボーナス、という内容でしたので、ICN＝NRTの往復（韓国発券の方が運賃が安い）にオンライン予約ボーナス・エリートボーナスなどが加算された総数です。

COに関しては、最初のバンコクまで（台北経由）の日本発オープンジョー航空券がBR利用だったのですが、当時のBRはまだスタアラ加盟前で、積算する先が自社FFPか米系のCOか、しかなかったからです。COのワンパスというFFPも懐かしいですが、この時が初積算で初回フライトボーナス（5000マイル）なども積算されたので、フライトマイルと併せて、この総数となりました。まっ、ご存じの通り、COはその後UAに吸収合併されちゃいますので、これも結局はUAマイルに化けましたが…( ´∀｀ )。

LHに関しては、当時、LHのFFPにNH便を積算すると、スーパーシート（という呼称も懐かしい）利用だとFクラス扱いで積算率300％になる、というルールがあったので、最初のCTS→ITM部分を加算したという訳です。

2003年に関しては、他にもマイルに溺れた（特に米系プロモ利用）旅ばかりしておりましたが、観光としての要素も少しだけ。

6月にはCOの航空券を購入すると、ヤンキースの観戦チケットプレゼント、というのがあったので、それを買って、当時、松井秀喜が在籍していたヤンキースの試合を、ＮＹの古いスタジアムまで観に行ったことがありました。

これはその時のチケット。外野の一番安い席でしたが、MLBは良い席は日本以上に高いから、これで十分でした。タダでもらってるし贅沢は言えませんね。

同じ年、実は福岡ドーム初訪問も果たしておりました。まだダイエー時代の。

この時は斉藤和巳が勝利投手でしたね、懐かしい。

てか、福岡でのNPB観戦も、実はこの時が最初で最後です。
ということは、ソフトバンクになってからは観たことない、ってことですな。

という訳で、2003年のCX＆UAマイル荒稼ぎ旅をメインとした本旅行記はこれにて終了となります。

最後までご閲覧下さり、どうも有難うございました。