西条酒蔵通りで夫婦ふたりで酒まつり

2023/11/12 - 2023/11/12

毎年10月初旬に盛大に行われる「西条酒まつり」。
全国の地酒が楽しめる「酒ひろば」や西条のご当地グルメの「美酒鍋」が食べられる「美酒鍋会場」、そして各酒蔵で趣向を凝らした様々なイベントなど盛りだくさんのお祭りです。

日本酒好きとしては、ぜひとも参加したいと思いつつ、日程が合わなかったり人混みに気後れしたりして、行くことができないので、西条観光をかねて酒蔵をめぐり、夫婦ふたりだけで〝日本酒まつり〟をすることに。

特にどこかの酒蔵でイベントがあったりする訳ではない、普通の週末でしたが、たくさんの日本酒の試飲もでき、思いのほか楽しい〝酒まつり〟になりました。

エリア 広島

JR西条駅2階にある「東広島市観光案内所」でもらったMAPをもとに街歩きをします。

まずは駅から遠いエリア行って、飲み飲み西条駅の近くに帰ってくるコースにします。

まずは西条駅から1番遠い「加茂泉酒造」へ。遠いと言っても徒歩8分です。

大正元年創業の「加茂泉酒造」は、米と米こうじのみで造る純米酒の製造を全国でいち早くはじめた広島を代表とする純米酒メーカーです。

写真は「酒泉館」。
加茂泉の日本酒を、常時20種類以上飲み比べすることができます。

「プレミアム酒」飲み比べを注文。
こちはら加茂泉の大吟醸4種を飲み比べできます。容量は200mlで1500円。

このセットの他に「加茂泉の本仕込み5種」の飲み比べ1000円や、梅酒を含む「フルーティ酒3種」の飲み比べ550円もあります。

おつまみはには、奈良漬と梅酒の梅のセットを注文。

熱燗もあります。
燗酒セットは350円から。おかんメーターでお好みの温度になるまでしばし待機。熱燗は飲み比べはなく、単品での注文。「山吹色の酒」と「朱泉本仕込み」を注文。

こちらのお店は予約もできるみたい。混雑してきたので、飲み比べで気に入ったお酒を2種購入して次の酒蔵に移動します。

次は全国の酒造業者らの出資で大正6年に創業された「福美人酒造」。
こちらは優秀な杜氏を育てて全国の蔵元に送り出していたことから「西條酒造学校」と呼ばれていたそう。

店内には歴代首相が書いた「國酒」の色紙が展示されています。

こちらで試飲できるのは2種類。
コイン1枚が200円。カップを１つ受け取りセルフで注ぎます。2人とも両方のお酒を飲みたいのでコインを4枚購入。

こちらのお酒は、どちらが好きか夫婦で好みが分かれたので購入は見送り。

移動の道すがら、日本酒にまつわる豆知識が掲示されているのも楽しい。

続いて「賀茂鶴酒造」。
創業は明治6年。広大な敷地に白壁の酒蔵群が目を惹きます。

道を挟んですぐ目の前にあるのが御茶屋（本陣）跡。
江戸時代に宿場町として栄えたこの辺りあった御茶屋（広島藩の本陣）の表御門を賀茂鶴酒が復元したもの。

「賀茂鶴見学室直売所」に入ってみます。
こちらでは約10分の酒造り解説ムービーが放映されていたり、昔ながらの酒造りの道具の展示や、

ゴールド賀茂鶴のコーナーなど展示が充実。

「大吟醸酒特製ゴールド賀茂鶴」は大吟醸酒の先駆けとして昭和33年に発売。2014年にオバマ大統領が来日した際に飲まれたお酒で一気に有名になったお酒です。

杜氏になりきり写真が撮れるフォトスポットもあって賑わっていました。

有料試飲コーナーもかなりの人気でごった返していたので写真は撮れず。

確かここでも試飲はしましたが、写真がないから銘柄を思い出せないという大失態。つまりこの辺りからほろ酔い‥笑

最後に広島県内で最も古い歴史を誇る「白牡丹酒造」。
延宝3年の創業、夏目漱石や棟方志功らが愛飲したといわれる酒蔵。

こちらはワンコイン100円の有料試飲の他、無料で3種類のお酒を試飲させてもらえます。

有料試飲はどちらが好みかアンケートボードが設置されていました。ここでも夫婦で好みが分かれる結果に。
なので、こちらでは昨年発売された搾りたての日本酒を急速冷凍した生酒「氷華」を購入することに。

日本酒を冷凍する事で、温度管理が難しかった海外への輸出も見通しが明るくなってきたとのこと。日本酒がもっともっと海外に知れ渡るよう期待を込めて5本購入。

お昼からずっとつまみ程度の食事だったので、夕食は賀茂鶴酒造が経営する「佛蘭西屋」へ。

おつまみ盛り合わせプレート9種からスタート。どれも日本酒に合う前菜。

峠下牛のステーキ。
峠下牛は竹原市のブランド牛。牧場で演歌を聴きながら静かにゆったり育つ峠下牛。やわらかくおいしいしいのは演歌のパワー！？

今回1番楽しみにしていた「美酒鍋」。
美酒鍋は、豚肉、鶏肉、野菜類を日本酒と塩・こしょうだけで調理するのが特徴。元は蔵人たちの賄い料理で、利き酒に影響のないようにとシンプルな味付けになっています。

最後は賀茂鶴の枡酒で乾杯。

何のイベントもない普通の週末でも、多くの種類の日本酒を楽しむことができる西条酒蔵通りの街歩き、とても満足できる〝ふたり日本酒まつり〟でした。