2023/11/22 - 2023/11/22
1033位(同エリア2200件中)
Bachさん
雲一つない小春日和に恵まれた「いい夫婦」の日に、京都紅葉の穴場「白龍園」に行ってきました。
予約が必要で入園料2,000円もかかるので、気にはなってはいてもなかなか行く機会がありませんでしたが、今年は紅葉が遅いこともあってどこにも行ってなかったので、前日予約したら既に午前中はいっぱいで、午後からの時間になり、今日はおりしも「いい夫婦の日」! ということで、四条河原町でランチしてから叡山電車で貴船鞍馬手前の二ノ瀬駅で下車、人数制限しているからゆっくり、のんびりと見れて、入園料に見合う見事な紅葉を堪能しました。
(行程)11:30四条河原町でランチ~出町柳駅周辺散歩~叡山電車で二ノ瀬駅~徒歩10分で14:00「白龍園」到着(1時間半ほど滞在)~16:00三条「梅園」でお茶
-
新京極商店街から少し入ったところでランチ、隣は観光客で賑わっていた「侍ミュージアム」
-
鶏飯と懐石料理の店「小元」でランチ
2回目の来店だが、奄美出身の店主が作る京都風鶏飯が売りで、京丹後の間人(たいざ)から直送する新鮮な魚と落ち着いたテーブル席がお気に入り -
季節の食材を色々使った小鉢の前菜も凝っていて美味しい
-
間人のお造りと鶏飯セット
-
季節のカキフライと鶏飯セット
-
「鶏飯」は久しぶりだが、鶏のほぐし身や錦糸卵、ねぎ、海苔、椎茸、柑橘、パパイヤなどのせてだし汁をかけて食べる
-
出町柳へ移動
鴨川に合流する手前の高野川上流を少し歩くと、突然の光景に思わずシャッターを切った! -
出町柳駅から叡山電車で鞍馬方面へ
-
途中、「もみじトンネル」では徐行運転してくれて、既に紅葉気分!
-
今年の紅葉は見ごろのところが昨年8割に対して3割しかないという報道だったが、洛北のこの辺りは今週末が見ごろらしい
-
二ノ瀬駅に到着
-
鞍馬山を背景に、鞍馬川を渡る
-
鞍馬街道に出て右折
-
予約を確認して入園料支払い2,000円、既に有名になっている「瑠璃光院」も確か2,000円、同じように私有地の桜の名所「原谷苑」は1,500円、最も高いのは苔寺西芳寺の4,000円だが、それだけの価値はあることを期待して支払い
-
「河鹿荘」(かじかそう)
鞍馬街道を挟んで鞍馬川沿いにあり、江戸末期の杉皮葺き屋根の風流な休憩処では清流のカジカの鳴き声を聞きながらお抹茶、ぜんざいなど頂ける、既にこの辺りからコケと紅葉のコントラストが素晴らしい -
もう既に何人かの人が待っていた
-
入口でこの庭を手入れしている庭師さんが説明してくれる
ここは京都の子供服販売主体の老舗アパレル会社「青野」が所有する日本庭園で、創業者である青野正一氏が、荒廃したこの地を手に入れ、専門家に頼ることなく社員家族と地元の人々の力で山の整地から石組み、植栽まで全て人手で行い、1963(昭和38)年に完成し、2012年から公開、1日4回50人ずつ200人限定の予約制 *「青野」は創業大正12年(1923)、年商14億円、従業員38人の会社 -
「白龍園」という名前は、昔から霊域として不老長寿の白髪白髭の翁と白蛇を御祭神として尊崇されている「安養寺山」の御祭神である「白髭大神」と「八大龍王」から二文字を取っており、園内一番奥の「白龍神社」にふたつの祠が並んでいる、 入口の階段を上ると、コケに囲まれた参道を「白龍神社」まで進むが、途中にある5つの「あずま屋」がそれぞれ異なる趣の絶景を見せてくれるポイントになっている、手前から「清風亭」「龍吟亭」「福寿亭」「鶯亭」「彩雲亭」の順番に進む
-
入って手前の池は露天風呂だったらしい
-
四季を通じて桜、青もみじもいいが、紅葉の時期が最もコケとのコントラストが素晴らしいと思う!
-
「白龍園」
石段のコケがいい! -
「白龍園」の魅力のもう一つは、創業者が年に一基づつお気に入りの燈籠を足していったという数多くある色んな種類の「灯篭」で、入口の大灯篭は、駒札によると、徳川家光の霊廟がある東京上野の寛永寺に津軽土佐守・藤原信義が慶安4年(1651)に寄進した「寛永寺形灯籠」を、二代目が知人から譲り受けて京都へ運んだもので、京都の古寺にも負けない歴史深さがある
-
「寛永寺形灯籠」
徳川家の菩提寺の一つである芝「増上寺」の将軍家霊廟に、諸国の大名から献納された灯籠で、上部の笠石に徳川ゆかりの「葵の紋」が彫りこまれている -
「寛永寺形灯籠」は、300諸国の大名から約1,000基の灯篭が献納されたと言われ、増上寺の徳川家霊廟が戦災に遭い焼失してしまい、一時所沢の西武ドームの辺りにそのまま野積みにされ、西武球場が建設される時に周辺の寺院に配布されたというから、その1,000の内の一つ
-
石段の途中から紅葉を見上げると鮮やか!
-
紅葉とコケに加えて、灯篭とのコントラストが魅力!
-
石段を上がったところから入り口方向を見下ろす
-
「苔」は殆ど自然に増えていったというので、今日も地面がジメジメとしているのは雨が降ったのか庭師さんに聞くと、常に朝露だけでこういう状態になるそうで、この辺りは朝晩の寒暖差があり、直ぐそばを鞍馬川が流れるのでちょうどいい湿度が保たれ、モミジ、桜などの大きな樹々で覆われて適度な日光だけ取り入れて、苔の生育にはぴったりな環境であるという
-
苔の生育に必要なもう一つの条件は「手入れ」で、専属の庭師さんが苔の上に落ちた枯葉などを毎日細目に取り除いているので、苔のハゲ落ちたところは殆どない、更に予約限定で人数制限しているので、観光客が溢れて踏みつぶしたりすることはない、山里の隠れ名所ならではの条件である
-
「○△□(まるさんかくしかく)灯篭」(勝手に命名)
私好みの灯篭で、この世の存在すべてを3つの図形にして「大宇宙」を表すという、「◯」は、どこまでも欠けることのない絶対的な真理だが、一方で状況に応じて変幻自在にその姿を変え心のうちを表す、「△」は坐禅をする時の姿勢で、とらわれのない心で仏と自己が一体になった姿、「□」は、枠に囲まれとらわれた心から一歩踏み出せば、とらわれのない自由の境地に達することが出来る *建仁寺に「○△□乃庭」があるが、禅宗の四大思想(地水火風)をお庭の中に表現し、真ん中の丸い「○」苔は「水」、奥の四角い「□」井戸は「地」、手前の三角の「△」白砂は「火」を表す -
灯篭越しに、ちょうど今乗ってきた叡山電車が通過するのが見える、線路の手前に鞍馬川、その手前が鞍馬街道
-
途中から入り口方向を振り返る
-
灯篭が続く
-
「棟梁の灯篭」と書いてあるが、「奥之院形灯籠」?
奈良春日大社奥の院にあるものが本歌(オリジナル)で「春日灯籠」の基本型、表紙の写真のように鹿と三笠山の模様がある -
このカットだけで、左手の七層の灯篭も含め4つの灯篭が見える
-
茶室はないが、「あずま屋」は5つあり、それぞれ異なる見晴らしが楽しめる
-
最初のあずま屋「清風亭」(せいふうてい)
-
「清風亭」からの見所は、叡山電車から見えた「もみじトンネル」に一番近いところにあり、電車の走るところが見える
-
「清風亭」から「もみじトンネル」側の額縁紅葉
-
電車を待ち受けて、「電車と紅葉のコラボレーション」(1)
-
「電車と紅葉のコラボレーション」(2)
-
「五輪塔」や「七層塔」などもあり、多種多様な灯篭が楽しい!
-
「七層塔」(ななそうとう)は、桂離宮や修学院離宮、京都御所、金沢兼六園などの石灯籠の修復・復元も手がけている石工名人、西村石灯呂店の四代目・西村金造氏作らしい
-
「五輪塔」(ごりんとう)は、主に供養塔、墓として使われ、五輪卒塔婆(ごりんそとば)とも呼ばれる *「卒塔婆」は積み重ねるという意味で「塔婆」とも呼ばれ、5つの石を積み重ねて塔の形にしており、下から四角、丸、三角、半月、宝珠の形で上2つは一体、それぞれ地・水・火・風・空という五大と呼ばれる宇宙を表し、五輪塔で供養することにより宇宙に還元され極楽浄土に往生するとされている
-
南側の山の中腹に祀られている「三原大神」への道の入口にある石碑
-
清水寺の舞台の「懸造り(かけづくり)」(崖造)のようなやぐら式のあずま屋が見える
-
2番目のあずま屋は、茶室風の「龍吟亭」(りゅうぎんてい)
-
「花手水鉢」
園内の随所に細やかな配慮が見える -
「龍吟亭」から「清風亭」を望む、バックに叡山電車も
-
「龍吟亭」から中央広場を望む
-
「龍吟亭」に腰かけて見る絶景
-
たまたま庭師さんがいたので声をかけると気軽に話し相手になってくれた
庭の手入れをやって9年目、常時4人の社員さんが四季を通じて大きな樹木や苔などの手入れをしており、開拓からのベテランの方も何人か応援してくれて、今日も入り口で応対しているという、創業者の精神が全社で受け継がれていて頭が下がる! -
「龍吟亭」の隣に赤い鳥居があり、ここから「白龍神社」へ続く参道になっている
-
「春日大社型干支燈籠」
鞍馬石に手掘りで干支が彫られた春日灯篭で、今では彫る人がいない非常に貴重な灯篭だという、鞍馬石は鞍馬山にある花崗岩で、生産量が少なく、鉄分を含みさび色が出て硬い石であるため、彫り物が風雨にさらされてもくっきり残るのが特徴 -
参道から「龍吟亭」を振り返る
-
牛若丸が修業した鞍馬山と貴船神社との間にある「僧正ケ谷」(そうじょうがたに)から流れてくる川沿いに、霊験あらたかな雰囲気の漂う参道を上る
-
これは「織部燈籠」(おりべとうろう)
土台がない地中埋め込み型で、茶人織部考案と言われ、蹲(つくばい)の横に置かれることが多く、隠れキリシタンが十字架に見立てた竿の部分にマリア像をこっそり彫ったのでキリシタン燈籠とも呼ばれる -
「蹲」(つくばい)は、茶室に入る前に手や口を清めるための手水鉢で、「蹲居」(そんきょ)は頭を下げて礼やあいさつをすること
-
このカットだけでも3つの灯篭
-
「白龍神社」(はくりゅうじんじゃ)(撮影禁止)
山の御祭神である「白髭大神」と「八大龍王」が祀られた祠と鳥居が建てられている -
鳥居の扁額「白髭大神、八大龍王」
この奥に「白髭大神」(しらひげおおかみ)と「八大龍王」(はちだいりゅうおう)の二つの祠が祀られており、両方の文字をとって「白龍神社」となっている *「白髭大神」は不老長寿の神で琵琶湖の「白髭神社」は総本社、「八大龍王」は水の神、商売繁盛の神 -
参道の一番奥は行き止まりになっているが、手前に5基の春日灯篭が並び、奥に朱塗りの反り橋が架けられている
-
朱塗りの「太鼓橋」
この奥から流れる二段滝の頂上に架けられており、苔むした緑の石段と、赤や黄色に彩られた紅葉に囲まれた谷間から後光が差したような光景は、まさに霊験あらたかな雰囲気を醸し出すベストショット! -
「シダ」も神秘的な美しさを醸し出す! *「シダ」は花を咲かせず胞子を飛ばして子孫を残す不思議な植物
-
「太鼓橋」へ繋がる参道に上がる
-
これも「シダ」
-
「ヒカゲノカズラ」
ツル性に見えるが木や植物に巻き付かず地を這うように生え、縁起の良い植物として祭儀などでも使われる、天鈿女命(あまのうずめのみこと)が天岩戸に隠れた天照大神を誘い出すためにこれを身に着けて踊ったという -
先程の「龍吟亭」が左下に見える小高いところに、3つ目のあずま屋が見える
-
一番高い所にあるあずま屋「福寿亭」(ふくじゅてい)
-
「福寿亭」内からの紅葉
-
額縁紅葉
-
高台から遠く鞍馬の山も色づいている、山間いの貴船神社までは3km、徒歩50分
-
真っ赤よりもいろんな色が混ざり合った景色も良い!
-
一番背の高い「モミノキ」も際立つ
-
「福寿亭」から「龍吟亭」へ石段を下りると、「安養寺跡」の石碑が立っている
-
この辺りは安養寺山の麓にあたり、平安時代の悲運の皇子惟喬親王(これたかしんのう)が隠棲された場所で、親王のご冥福を祈り祀った「安養寺」があったという、また源義経の隠れ家があったとか、小野小町のあいびきの屋敷があったとかの伝説もある
-
階段を下りると中央広場に出る
-
風流感漂う演出
-
山沿いに伸びる池泉庭園もある
-
逆方向から見ると、灯篭と石橋もある本格池泉庭園
-
雪見灯篭が美しい
-
手前のコケ地帯には山野草「タツナミソウ」と「リンドウ」があると聞いたが、どちらも紫色の花で「タツナミソウ」の開花は春、「リンドウ」は秋
-
コケの間に咲く「リンドウ」は、朝はつぼみで徐々に開花するらしいから見れてラッキー
-
灯篭と4つ目のあずま屋との間に「石碑」がある
-
「百発百中」石碑
明治大正期の海軍軍人・東郷元帥が舞鶴の軍港へ向かう途中、二ノ瀬村で猪狩りを行い、泊まった農家へのお礼として「百発百中」の書を軸にしてもらったもので、石は砲弾をイメージしたものを三年がかりで探したという -
4つ目のあずま屋は「鶯亭」(うぐいすてい)
最初に出来た一番大きいあずま屋 -
「鶯亭」内からの紅葉
-
-
-
「夫婦紅葉」
-
「鶯亭」の隣に5つ目のあずま屋が見える
-
「鶯亭」から飛石でつながる「彩雲亭」(さいうんてい)
-
「彩雲亭」は二代目が建築した最も新しいあずま屋で、第二次世界大戦の学徒動員時の同窓の仲間が集まった記念に造られたので、軍需工場で自ら造った小型戦闘機の名前「彩雲」に由来して名付けたという
-
「彩雲亭」の窓は「カンアオイの窓」
-
「カンアオイ」は白龍園のシンボルで、葉の形がハート形の葵(アオイ)に似ており、主に葉を鑑賞する植物だが、冬に先端が3つに裂けた小さい暗紫色の花が咲く
-
ココに顔を入れたら面白いかも
-
-
今年初めての紅葉を十分堪能して帰路につく
-
帰りは鞍馬からの乗客でいっぱい、出町柳駅までの立ちんぼが辛かった
-
三条で寄り道して創業1927年(昭和2年)の甘党喫茶「梅園」へ
-
「白玉ぜんざい」と
-
「抹茶栗ぜんざい」で疲れを癒す
利用規約に違反している投稿は、報告する事ができます。
コメントを投稿する前に
十分に確認の上、ご投稿ください。 コメントの内容は攻撃的ではなく、相手の気持ちに寄り添ったものになっていますか?
サイト共通ガイドライン(利用上のお願い)報道機関・マスメディアの方へ 画像提供などに関するお問い合わせは、専用のお問い合わせフォームからお願いいたします。
八瀬・大原・貴船・鞍馬(京都) の旅行記
旅の計画・記録
マイルに交換できるフォートラベルポイントが貯まる
フォートラベルポイントって?
0
105