湯めぐり旅行はじめの一歩

2023/09/25 - 2023/09/27

　初めて秋田、乳頭温泉郷に行ってきました。久しぶりの東北新幹線、ツアーでない国内旅、評判の宿。2泊3日の旅の総括としてあれこれ書き留めてみました。因みに温泉という都合上、また《旅行記》に特化し、現場写真はほとんどありません。私が2泊3日、欲望のままどっぷりお湯につかっていたから…という事情もありますが（笑）
　幸い公式ホームページや先輩方の旅行記に素敵な四季折々のお写真が満載ですのでぜひぜひそちらと一緒にご覧くださいませ～♪

★はじめに
乳頭温泉を知り、勧められたのが、7月京都祇園祭の宵山の日。
今夏、京都通のお友達の案内で初めて京都の祇園祭に行ってきました。それはそれで見たり聞いたり書きたくなること盛り沢山、ホントは旅行記にしたいほど楽しくアツイ1泊旅行でした（脳内再生中）そんな京都旅行がとても楽しかったので、秋田旅行にもフツフツ興味が沸いた私、朝に夕に家内で話題にしたところ、言霊（ことだま）と言いますが、思いのほか早く息子も一緒に秋田行きが実現したのでした。

★2泊3日を過ごす宿探し
　8月『鶴の湯』さんに初めて電話をしてみました。が、今思えば当然と思える「今から9月に2泊（連泊）などとても無理」というお返事、「（丁度キャンセルが出たところだったのか）ただこの日1泊なら…」と月曜日1泊大人3人、トイレ洗面所共同で一室を確保でき「連泊できるようになれば連絡を頂ける」ということになりました。（結局一泊しか取れませんでしたが）
　 9月『鶴の湯』での連泊を期待し、のんびりかまえてしまった我々もいよいよ２泊目の予約を心配する頃となりました。８月の時点では空いていた休暇村も気が付くと満室になってしまい、乳頭温泉郷を離れ、２泊目は田沢湖高原温泉郷『ホテルグランド天空』に泊ることになりました｡｡｡＿|￣|○いいんだけど、ちょっとクヨクヨ。

エリア 田沢湖・乳頭温泉郷(秋田)

【アクセス】（新幹線下車駅）田沢湖駅から最寄り停留所『アルパこまくさ』まで約30分の羽後交通　乳頭線路線バスの旅。時刻表の確認が必要です。（同時に宿にお迎えの依頼も）補足：路線バス停に『鶴の湯入口』があるのですが、実際の『鶴の湯』さん入口までは、約50分歩くことになります。元気なら森の中トレッキングもありですが、荷物もある宿泊の場合は迎えに来てもらうのが安心です。

当日我々は、正午頃、田沢湖駅着の新幹線で東北入り。3時チェックインには路線バスに乗っても早すぎるので、まずはランチをと思ったけれど、お店があんまり…ありません。うーん、万策尽きて（早っ）田沢湖畔に行ってみようということになり、バスに乗りました。田沢湖、湖畔までって…駅から歩けないの？と思ったけど、いざ乗ってみたら…歩けませんからー。しかも、湖畔にも特に、あまり…何もないです(T_T)結局、バス停近くのレストハウスで稲庭うどんをいただき、予定の路線バスに乗り、気を取り直して、いよいよチェックインです。

田沢湖半にて。な～んもないなら、何か残そう！はっちゃけて写真撮影！「ジャーンプ！」と叫んだ私がいちばん飛べてない(笑）

『鶴の湯』さんに到着。

★おこがましくも語ります。ちょっとのお手間で楽しめる『鶴の湯』攻略法
【鶴の湯入門】せっかくの一泊を堪能するためには、男女大小合わせて16個もある？！お風呂の場所・利用可能時間・湯めぐりの順番は、前もって周知＆情報共有しておきましょう。「え、知らなかった｡気が付かなかった、そこ入りたかった＿|￣|○ショック…」がないように。

　また、源泉かけ流しのお風呂も上表の通りお掃除はあります。月曜は3時まで露天風呂入浴不可。同じく夜10時~2時までは内風呂入浴不可。「あぁついてない…」はよしましょう。掃除後は綺麗なお風呂に入れるのですもの(^^)

【鶴の湯ざんまい月曜泊の私の場合】チェックイン後、夕食前にまず洗い場（シャワー）があるお風呂に行き、（月曜は掃除のため一旦10時に閉まる）内湯、及び女露天風呂を湯めぐり（ほぼ貸切）夕食後、暗くなってから貸切露天風呂、混浴露天風呂を堪能(^^)そして気に入ったお湯をリピ。因みに、池ほどの広さでしたけど、人目を気にせず夜に入ったCの静寂が、落ち着けてとっても気に入りました。

~勇気を出して、混浴露天にはいろう~
【混浴対策】秘湯といえば、露天風呂。ただ…『混浴』なんですよねー。私はちょっと馴染みがなくて、どうしたものかと…。『鶴の湯』の露天風呂は水着ほか着衣禁止なのでございます。結構な広さの女性専用露天風呂はあります。でもでも往々にして、男湯・混浴が宿でいちばんの看板風呂。入らず帰るなんて残念過ぎる！！（ギリギリ←歯ぎしり）
　結局、息子が嫌がり、夫が止めるのも聞かず…入りました。入りましたとも。但し、夜の張（とばり）に紛れて、一人でコソッとですけれど。しかも、こちらの露天風呂、
①中の湯の女湯から湯につかったまま露天風呂まで移動できる（EからDへ）
②広い（気が利く男性なら中の湯からつながる女性エリアに来ない）
③お湯が乳白色で透けない
　月あかりの下、離れた対角あたりにもう1人いたみたいだったけど（男性？）…私は背中を向けて入っていたのでわざわざ確認もせず…。ジンワリいいお湯でした。ホントに勇気出してみてよかった(^^※個人の感想です。感じ方には個人差があります)
　空いているタイミングに、はたまた同行者のガードや暗闇を利用して、旅の恥はなんとやら…混浴を乗っ取る勢いで乗り込もう！せっかくの休暇(^^)皆がいいお湯にはいれますように。

美味しいお鍋と新鮮な野菜いっぱいのお夕飯。アルミの中はホイル焼きではなくて、冷た～い野菜サラダでした。

夜の事務所、玄関。明朝チェックアウト時はバタバタしそうなので、旅先で買い集めているピンバッジなどのお買い物や、記念スタンプ押印は夜のうちにすませました。

『鶴の湯』のスタンプは１つA4サイズ！

2日目の朝は4時起きで、薄暗い女性専用露天風呂に入りました。黒湯・白湯も入りました。一人で独占です(^^)贅沢な朝でした。囲炉裏端の美味しい朝ごはんを頂戴し、いよいよ2日目がスタートです。

★2目目は『湯めぐり号』ざんまいで
　我々は2,500円の湯めぐり帳を購入しました。湯めぐり帳の購入で、湯めぐり号（日帰り温泉施設間を走るマイクロバス）の当日フリーパスと入浴料一回が含まれるとのこと。さぁ、『鶴の湯』とのお別れは名残惜しいけど、今日一日でリニューアル休業中の『孫六』と、火曜休の『妙の湯』を除く４カ所を巡ります。下記のように回りました。良い感じで湯めぐりできたと思っています。
　湯めぐり号や路線バスを使って、マイカーやタクシーなしでも湯めぐりできるなんて便利ですよね。

位置関係はこんな感じ。

　私が『鶴の湯』の次に気に入ったお風呂は『蟹場温泉』の混浴露天風呂です。場所は本館の50ｍほど先離れた森の中、とても静かな露天風呂です。ちょうど無人時でプライベートに入浴できました。森林浴最高(^^)また『黒湯温泉』は、ママさんがきさくな方。受付奥に一息つけるちょっとした椅子とテーブル席が有り、黒の温泉卵と牛乳を頂きました。『休暇村』は周辺に商店がない中、売店でお土産を購入出来ました。
　昼ごはんを取る施設は選べるほどないので、朝ごはんを満腹食べて、昼は持ち合わせのスナックと『蟹場温泉』売店で購入したお饅頭『黒湯温泉』での温泉卵や小岩井牛乳で済ませ（予定通り）夕食はチェックイン後、すきやきを早めに頂きました(^^)

★3日目はやり残しのないよう
　２泊目のホテルをチェックアウトし、10:30の開店に間に合うよう路線バスで（※注意　乗降の目印となる、路線バスの時刻表が載っているバス停ポール（標柱）は必ずしも道の両側にありません）『妙の湯』を目指しました。『妙の湯』は施設内の設備がきれいにリニューアルされており、女性に人気なのがわかります。入口から順番にお湯に入って、木立の中、滝を臨む女性用露天風呂に行き着くと同じ日帰り客らしい4,5人の方とお喋りや情報交換ができました。滝が正面に見えるに違いない露天風呂（混浴）にも、チャレンジしてみようと皆さんでゾロゾロ何度か様子見に行きましたが、男性客が増えるばかりで断念。それでも、別れ際に人生の先輩がかけてくれた「また、お会いしましょうね」という優しい言葉がささってささって…書いている今も泣きそうになってしまいます。今はあまり聞かなくなったけど『袖振り合うも多生のご縁』いいものですね。

　2日間ゆ～っくり、じーっくり湯につかり続け『妙の湯』から出た私たちは、これ以上どこに寄ることも考えられず、全員一致で新幹線を早めて帰京一択になりました。

　駅弁を楽しみに田沢湖駅に着いてみれば、頼みの綱のキオスクがクローズ（おいおい）、駅前の定食屋のおじさんをせかして作ってもらったホカホカの「豚の生姜焼き弁当」を手に、新幹線に飛び乗った時の安堵感ったらありませんでしたよ。

★再訪のために『孫六温泉』という宿題を残せた(^^)
　温泉が気持ちいいことは知っていましたが、秘湯が心を揺さぶることは想像できましたが、ツルと言えば飛行機、日本脱出ばかり考えていた私にド★ストライクを投げて来るとは…。この気持ち、年を取った、いや重ねたということでしょうか。此度「日本秘湯を守る会」なるものを知り、1個目のスタンプをいただきました。秘湯巡り、はじめの一歩です。此度、行けずに終わった孫六温泉を訪ねにそう遠くならない未来に再訪したい気持ちになりました。新幹線とバスで来れば冬でも大丈夫。今度は雪深い寒~い季節の露天風呂に入ってみたいなぁ。

泊まった3号館のお部屋はここでした。

此度の旅で集めたスタンプたち…。