2023年、プチ旅行を積み重ねるぞ (24) 蓼科のビーナスラインで、レンタカーのトレーニング

2023/10/05 - 2023/10/05

今年の試みとして、基本の旅スタイルを、月曜から金曜日の4泊5日としたのですが、60代ラストのお年頃としては、この短い目の旅行スタイルが、とても気に入りました。

今までのドライブ旅行は、1ヶ月単位で計画してましたが、すると、地点と地点を結んでいく中で、特に泊まりたいわけじゃない地点も入ってしまうし、何より、土日の混雑を回避するために、土日は、しょぼい、人気のなさそうなビジネスホテルを選んだりして、つまり、「特に泊まりたいわけではない宿に泊まる日々」がしんどいのでした。

その代わり、1ヶ月の旅のほとんどは、地方都市の車の少ない、のんびりした道を走るので、運転は楽チンです。
大好きな信州ですが、4泊旅行で往復すると、行きと帰りの、名神高速がしんどいんです。
月単位の旅なら、まあ諦めもつくけど、週単位の旅なら、毎週のように、混雑した都会の高速道路を走ることになってしまう。
当たり前のことですけど、今年、初めてプチ旅行を重ねてみて、もっともうっとうしいのが、愛知や大阪、兵庫県内の交通量の多い高速道路なのでした。

この先、加齢に合わせて、身にも心にも優しい旅を模索せねばならず、あれやこれやと天秤にかけて、思いついたのが、レンタカー旅でした。

先月は、秋田空港で車を借りて、田沢湖に２泊3日の旅をしましたけど、今度は、茅野駅前から、レンタカーして、蓼科を走る、と言う計画を立てました。

先月は、マイカーと同じ車種を予約したけど、そののち、今の日産ノートはモデルチェンジして、私のマイカーとは、運転操作がずいぶん変わってしまったという事実に直面して、なんとか、古いタイプのノートを借りれたけど、毎回、車と対面するまで、そのことにドキドキするのもしんどい。

それならいっそ、経費的にも楽な、軽自動車の日産デイズを借りてみようと思い立ちました。

車検の時などの代車として、たまには違う車を運転したことはないことはないけど、滋賀県に転居してからは、ディーラーさんとこまで歩いて行けるようになったので、代車を運転する機会さえなく、マイカーオンリーでここまで来ました。

それゆえ、乗ったことのない日産デイズを借りて、果たして、カーブや坂道の多いビーナスラインを走れるのか・・・・・

心配症の私には、けっこう悩ましいテーマでした。
ま、そういう、なんらかの心配事があると、やった後の達成感はより大きくなるもので、今、レンタカーのドライブをしっかり楽しんで、無事に帰宅した時の満足感は、いつもの旅以上に大きいなぁと、しみじみかみしめております(笑)。

この計画を実行することに決めれたのは、今は、どんな車のマニュアルも、操作方法の動画も、自由に見れると言うことを知ったからでした。

特に、日産レンタカーのサイトには、各モデルの操作方法の短い動画がたくさん掲載されていて、マニュアルを読むよりは、短時間で簡単に、操作方法を紹介してくれてるし、細かいマニュアルもダウンロードできる。

それゆえ、手前の1週間ぐらいは、せっせと動画やマニュアルに目を通しておきました。

戸惑ったのは、軽自動車ゆえ、当たり前ですが、パワーがなく、加速のパワーがなく、上り坂では、えんやこーら、とアクセルを踏み込む必要があったことでした。
そして、反対に下り坂では、エンジンブレーキがほとんど効かず、折々にブレーキを踏み込む必要があるのも、今のマイカーの、ブレーキをほとんど踏む必要がないノートの特製と比べると、真逆な感じで、しんどくもありました。

けど、これまた当たり前ですが、ノートよりひとまわり小さいデイズの場合、駐車場では、楽々と停めれました。

ナビは、もう長年使い慣れた日産のナビなので、ほとんど戸惑うこともなく、ナビが使いこなせれば、レンタカーの運転も、そう難しくはないことを実感することができました。

ばんざーい、ばんざーい。

これなら、来年は、飛行機とレンタカーとの組み合わせで、鹿児島や青森にもホイホイと、短い旅を重ねられるかもしれません。

今回のテーマは、レンタカーの練習。だから、たとえ天気が悪くても、決行しようと決めてましたが、最初は、雨マークが並んでいた予報が、だんだんと変わって、太陽マークが元気な週になりました。

それゆえ、今年の5月の蓼科以上に、湖や山の景色を楽しめました。

最初の2泊を、蓼科グランドホテル、滝の湯を素泊まりにして、後ろの2泊を、春に気に入ったアンビエント蓼科ホテルで、フレンチの二食付きにしました。
滝の湯は、歴史ある大型旅館ですが、リニューアルした部屋が素敵で、温泉も立派でしたが、その分お値段も高い目で、素泊まりの2泊と、フレンチ付きの2泊と、ほぼ同じ料金でした。

2泊の料金が、33000円と、37000円。合わせると7万円でした。
レンタカーは、ノートなら日に8000円、デイズなら日に6000円でした。
宿代7万円とレンタカー24000円を合計しても、10万円にはならず、昨年のヨーロッパでの、毎日素泊まりでも25000円かかっていたホテル代、4泊分で、食事4回とレンタカーまで支払える。
しかも、今回の二つのホテルの部屋は、ヨーロッパの四つ星ホテルと比べものにならない、絶景と、心地良さです。

こうやって比較すると、もう海外をめざす意欲が、どんどんなくなっていくのを感じます。

エリア 白樺湖・蓼科・車山(長野)

• 同行者: 一人旅
• 交通手段: レンタカー 新幹線 JR特急

茅野駅まで、けっこう苦労しました。
新幹線で、名古屋まで、特急しなので、塩尻まで、さらに特急あずさで茅野まで。
電車を三つも乗り換えて、しかも、びっくりしたのですが、特急しなのは、インターネットでチケットを買うことはできず、いまだに紙のチケットが必要なんです。
げっ、ヨーロッパの鉄道のチケットは、2015年から、ずっと、自宅のパソコンで発券できていたのに、日本って、なんてITが遅れているのかと、将来が不安になりました。

特急しなのは、チケットはめんどうですが、車窓の風景はなかなかの良さですね。
木曽路に沿って走る時、いい景色が続きました。

グランドホテル滝の湯は、蓼科湖のすぐ近くです。
道の駅、ビーナスライン蓼科湖は、春の旅行で、大のお気に入りスポットになりましたが、到着日の天気は、ピッカピカの晴れだったので、まずは蓼科湖を一周して、景色を楽しみました。
で、チェックインが4時近くになったのですが、ホテルの駐車場は、山の上の第四駐車場までほぼ満車になっていて、車からホテルまで、たっぷり歩きました。
人気のホテルなんですね。食事が、ビュッフェと和食しかないので、私は素泊まりにして、温泉を堪能する作戦にしました。

最上階のスカイコンフォートの部屋は、山の景色が見えて、窓が広くって、広々したいい部屋でした。

ベランダも透明な板を使っているので、部屋からの眺めが素晴らしい。

先日、滋賀県のわがやにも、カメムシが侵入してきて、慌てふためきましたが、このホテルには、ガムテープが、置かれてました。説明書付きです(笑)。

ホテルの建物と、温泉の建物を結ぶ廊下の下は、この渓谷です。

お風呂上がりのリラックス空間。
最新式のマッサージチェア、10分200円を試しましたが、なかなか機能が進歩していて、びっくりしました。

翌日は、白樺湖に立ち寄りました。
池の平の湖沿いの駐車場は、どうやら平日は無料開放のようで、ローソンの横あたりのPに車をとめて、湖を一周できるところが気に入りました。

この日は、快晴の天気だったので、早朝から、ビーナスラインを、車山、霧ヶ峰、そして美ヶ原高原まで、1時間ほどの行程を走ってみました。
何せ、今回の旅のテーマは、軽自動車のデイズを、使いこなせるようになること、ですから。

白樺湖を見下ろす展望台

ススキが秋の訪れを感じさせます

今回も再認識しましたけど、ビーナスラインは、松本や美ヶ原高原に近いエリアは、カーブがきつく、景色はイマイチ。
今回も、快晴とはいえ、美ヶ原高原では、雲海とガスになってしまってました

おっ、富士山が見えてます。

この日のランチは、蓼科湖の近くにある、インド料理店、メラ・ナタラジ。
ビーガン対応の料理もできるようで、野菜のメニュも豊富でした。
値段はちょっと高い目ですが、ベイガンバルタ、お茄子のカレーもあるので、気になりました。

パパード、豆のお煎餅

右がお那須のカレー、左がキノコです。

デザートは、道の駅にある、ソフトクリーム店で、牛乳味を選びました。

白樺湖を一周するつもりでしたが、風が強いので、ちょっとくじけて、半周ほどにとどめました。

紅葉のところをメインに写して、小さい秋を感じました

滝の湯に2泊して、水曜日は、アンビエントホテルに移動なのですが、この日の天気が、直前になって、丸一日の雨になってしまいました。
直行したら、30分ほどの移動距離なので、チェックアウトの10時から、チェックインの15時まで、身のやり場がないんですよね。

こんな時に頼りになるイオンモールも、映画館もなく・・・・
しばし、いじいじと検索していたら、レンタカーの出発地点の茅野市に、カラオケのまねきねこを発見しました。やったぁー。

先日、久しぶりに友人とカラオケしたら、友人の声が出なくなっているのにびっくりしました。
そうや、年寄りは、鍛えるのをやめたら、声帯の筋肉でさえ、あっという間に衰える。だから、一人カラオケも、年に一度から、3ヶ月に一度ぐらいに、回数を増やさんとあかんなぁ、と反省した直後だったので、渡りに船のカラオケ・プラン。
念のために前日に予約を入れて臨みましたが、でっかい建物の中で、階下のパチンコ店はつぶれたようで、かいじょうのカラオケ店は、茅野市のサイズから見たら、たくさんのルームがある大型店で、平日の昼間は、ほんの数組のお客が歌っているようでした。
10時半から、2時ごろまで歌いまくり、ランチは、カラオケ店のナポリタン・パスタで十分に美味しいし。(私、ナポリタン好きで、うちの冷凍庫には、ママーのナポリタンがいつもストックされてます(笑))

雨だし、今回は、宅配で荷物を宿に送ったので、でかいスーツケースの荷物もあり、ホテルには早い目に到着して、近い駐車場をゲットしてから、散策することにしました。
予想通り、午後には雨も止んでました。

昼過ぎの雨上がりの女神湖の一周。
ここも、ほんの少しだけですが、紅葉を見れました。
基本はまだまだ、グリーン一色です。

アンビエントの湖に面した建物は、2階がヴェール(緑)、3階がシエル(空)と名付けられてますが、前回は2階の部屋で、そこの間取りも好きでしたが、やっぱり3階の方が、湖の景色がよく見えます。

ベッドを大胆に窓側に配して、手前の左にデスクと、右にソファという配置です。
どこからも、テレビも湖も見えるように配置されていて、なかなかの快適さです。

フレンチは、初日は満席の盛況でしたが、二日目はお客は少なかったです。
ここも、もしかしたら、フレンチは消える運命なのかもしれません。
土日は混むのかもしれませんが、平日については、ホテルはけっこう空いてます。
コロナの後、経済が戻ってきてないと感じることも多いです。

翌日は、晴れマークがガッツリ出ていたのですが、風も強くて、頑固な雲も残っていて、ウォーキングするのが辛い寒さでした。
それで、レンタカーの練習という原点に戻り、風が吹いても平気な車内での時間を増やすことにして、御射鹿池まで、ドライブしました。
かなり狭い道を、クネクネと行きましたが、二車線はある道だったし、ほとんど車がいない道なので、のんびり、ゆっくりドライブして行きました。

もう、ナビの使いこなしはバッチリ。
iPhoneをBluetoothで繋いで、音楽を聴いたり、ポッドキャストを聴きながら、ドライブを楽しみました。

御射鹿池は、数年前に来た時には、バスの駐車場の工事中でした。
ホテルの人に聞いた話が、東山魁夷の絵で、急に知名度を上げたため、バスツアーが押し寄せるようになり、駐車場もなかったので、悲惨な交通渋滞を招いていたとか。
今回は、確かに、大型バス用の駐車場にトイレもあり、乗用車の駐車場も、まあまあのサイズでできてました。

少し紅葉が始まっていた分、御射鹿池の魅力はあまり写真では出せず、ここはやっぱり、緑色の深い時期がいいのかなと思いました。

通行人のおばさま二人、「ま、こんだけのことなのね」と言われてましたが、まさにその通り。
長々と、クネクネ道を走ってきても、まあこの程度ですわ(笑)。

いいんです。私の目的は、レンタカーに慣れることなのですから、風の強い日は、車の中から、景色を眺めるのが最良です。

デイズの車中の、引き出し式の入れ物や、小物入れやカップホルダー。使い勝手がいいので、便利です。
そういえば、昔に乗っていた小型車で、18歳からカナダに住んでいる親友が一時帰国して、一緒にドライブした時、彼女が言った言葉があります。

車の性能とかは、カナダでも同じだけど、こういう小物入れとか、小銭入れとか、メガネ置きとか、ちょっとした工夫が、すごいね。カナダでは、そんな細かい気配りは微塵もない。

マイカーのノートより、パワーも劣るし、クルージング機能もないし、加速がめちゃ悪いけど、室内のこの小物は、すごく便利です。

ナビを使いこなせない場合に備えて、スマホのYahooのカーナビとか、Googleマップとかも使えるようにと、生まれて初めてスマホホルダーなども買い求めて準備していたのですが、こんなケースがあれば、スマホのナビも使いやすそうです。

日産デイズの機能を予習した時に、アイドリング・ストップの機能があることを知り、過去に乗った車の中で、アイドリング・ストップが、最悪の機能やったなという記憶が蘇りました。
けど、マニュアルを熱心に読んだら、アイドリング・ストップを切るスイッチがあるとわかりました。
下の方にある、このAUTO/OFFのボタンを押すと、アイドリング・ストップにはならないようで、予習の効果はバッチリでした。

白樺湖にある、池の平のテーマパーク。
お子様御用達なので、今まで、利用したことはなかったのですが、今回は、このピンク色の花が、遠目にも鮮やかで、心ひかれておりました。
なので、風も穏やかで快晴の日に、乗ってみました。

下から見るより、長々と続いてました。
そして、下からは見えないところに、花はもっとも密集していて、それが見えてきた時には、単純に嬉しい(笑)。

なかなかの密度で、ピンク色のカーペットを楽しめました。
左右の緑と、青空とのコントラストで、優しいピンク色が広がりました。

チョコレート・コスモス。
チョコレートの香りがするとかで、確かに、ほのかに香りがしてました。

リフトから、白樺湖を見下ろせました。

さらに、前回の旅では行かなかったところに行ってみようと思い、北八ヶ岳ロープウェイを試みました。
ここまでクネクネ道を上ったものの、山の上は雲の中かなぁ・・・・
けど、風が強いので、しばらくうろついていると、けっこう雲が晴れてきました。
じゃあ、せっかくここまで来たので、ダメもとで行くかぁ。

上は風速20メートルの風、と聞いて、歩くかどうかは上ってから決めることに。
遊歩道の距離は、たいしたことはなさそうでした。

ロープウェイのガラス越しの撮影で、画質はイマイチですが、片方向は快晴だったので、山の景色は楽しめました。

上ってみたら、めちゃ寒い。
風もきついし、歩く気はゼロになり、そのまま折り返して下山しました(笑)。

これは、ドライブ途上の写真です。
ビーナスラインは、松本よりのエリアより、茅野に近いエリアの方が、走りやすく、景色も綺麗。
しかも、車の量は少なく、ほとんど私の車だけなので、レンタカーの練習としては、最良のコンディションでした。
この時は、道路のど真ん中で停車して、写真を撮りましたけど、前後左右、一台も他の車は無しです。

アンビエントホテルの駐車場も、第一駐車場のキャパは小さく、第二駐車場はけっこう離れてます。
4時近くになってましたが、第一駐車場に入れることができて、その後、女神湖一周です。

春に2泊、今回また2泊で、この折が、最高の青空でした。
春も晴れたのは晴れましたが、雲が多く、空は白っぽい感じでしたが、今回は、青空の青がしっかり楽しめました。

青空が、湖面に映えると、ここまで輝いて見えるんですね。

こちらは白樺湖。

で、こちらは蓼科湖。
出発日の天気が、悔しいほど綺麗なので、早い目にホテルを出て、蓼科湖をまた一周してから、茅野駅に戻りました。
レンタカーの練習、というちょっとドキドキのタスクもありましたが、それもクリアできて、晴れにも恵まれ、みっちり楽しめた4泊5日でした。