2023/09/04 - 2023/09/11
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とむぬーさん
この旅行記のスケジュール
2023/09/04
2023/09/05
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新型コロナ流行以降、ビザなし入国が不可能になった中国(本土)ですが、144時間以内に出国するトランジットであればビザなしで入国できるようになりました。この144時間トランジットビザ免除制度はまだ始まったばかりで、当局等の情報は若干出てくるものの実際にこれを利用したという情報があまり見当たらないので、参考情報としてここに記録しておきます。特に北京首都T3を利用する方は要注意です。
なお、この記録は2023年9月4日(浦東T2)・9月11日(首都T3)、いずれも中国国際航空同士の乗り継ぎ、日本国のパスポートによるものです。状況はかなり流動的なようで、突然免除制度が停止になる可能性も十分にあるので、最新情報は当局のHP等を確認するようにしてください。
また、一部文章ばかり長々と続く部分があります。もしかして写真がある前提のシステムになっている4travelと写真撮影禁止のイミグレーションエリアの話題って相性悪い……?
- 旅行の満足度
- 3.0
- 観光
- 4.5
- グルメ
- 4.0
- 交通
- 3.0
- 同行者
- 一人旅
- 交通手段
- 鉄道 徒歩 飛行機
- 航空会社
- 中国国際航空
- 旅行の手配内容
- 個別手配
-
今回は日本からイタリアのミラノへ中国国際航空(国航)で行く際の乗り継ぎとして、行きは上海浦東国際空港ターミナル2、帰りは北京首都国際空港ターミナル3を利用しました。それぞれ8時間程度の乗り継ぎ時間です。
まずは行きの浦東からです。浦東から先の航空券は改めて浦東でチェックインして貰う必要があるので、何が何でも入国しなければなりません。
空港職員や看板の指示に従って国際線及び香港・マカオ・台湾便の到着エリアに行きます。港澳はともかく台湾もわざわざ「国際線」とは分離して表示しているのは流石大陸中国の空港という感じです。上海浦東国際空港 (PVG) 空港
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私が到着したゲートからは、10分ほど歩いた後にさらに新交通システムに乗ってターミナルまで移動でした。この辺はビザの有無等関係なく乗客のほぼ全員が同じ動きをするので、特に難しいところはないです。
昔広州の白雲空港を使った時も思いましたが、中国の空港って広すぎて疲れますよね……。上海浦東国際空港 (PVG) 空港
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列車から降りてなお指示に従って歩いていくと、「外国人→」という看板とともに「外国人指?自助采集区: Foreigner Fingerprint Self-collection Area」というものが置いてあります。看板に従って機械のもとに行き、パスポートをスキャンして指紋を登録するとこのようなレシート用紙が出てきます。しかし、このレシート用紙は後述の2か所の審査ブースのいずれでもすぐに突っ返されて、改めてブースで指紋をスキャンさせられました。不必要な指紋情報をわざわざ中国当局にくれてやる必要もないので、この機械は無視してイミグレの方に進んでしまってよいと思います。
上海浦東国際空港 (PVG) 空港
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さて、いよいよイミグレですが、その前に「出入境健康申?(Health Declaration:出入国健康申告書)」のQRコードを提示する必要があります。写真のように、申告サイトのQRコードが中国行きの便のチェックインカウンターなどに掲示されています。見逃した場合や事前に確認しておきたい場合は、
https://htdecl.chinaport.gov.cn/htdeclweb/home/pages/index/index.html
こちらのURLからアクセスしてください。
申告内容のうち、Exit/Entry Information:出/入境信息 の 3.Contact persons in China and their mobile phone/landline number:其它境内有效?系人及有效手机号或固定?? は、乗換の10時間の観光ではそんな人いる訳ないので、名前は「No One」、電話番号は「0000000」で申告しました。特に何も言われなかったので、とりあえず埋めておけば何を入力してもいいんだと思います。
また、私の場合PCから申告しようとすると何故かCaptcha校?が絶対に通過できなかったので、スマホで申告しました。ダメな人は申告する端末を変更してみてください。WeChat等からも申告できるみたいです。また、Captcha校?をどうしても通過できないなど、申告できなかった場合でも、空港に申告するための機械が存在するので大丈夫です(浦東、首都共通)。
無事申告が完了すると、QRコードが発行されます。このQRコードは24時間のみ有効なので、申告は中国入国予定時間の24時間前以降にしてください。座席を入力する欄もあるので、チェックイン後搭乗を待つ時間に申告すればいいと思います。
さて、浦東ではこのQRコードを提示するためにめっちゃ人が並んでいるので、まずイミグレの審査列に並ぶために20分ほど待つ必要があります。
ちなみに、旅行直前の8/30に、中国入国前に(形式上)義務とされていた抗原検査が正式に撤廃されました。念のため市販の抗原検査キットを持参したのですが、無事使用することなく通過できました(これも浦東、首都共通)。 -
QRコードをスキャンして無事通過したら、次はいよいよ審査の列に並びますが、ここがポイントです。中国公民の列と外国人の列がありますが、そのどちらにも並ばずに、必ず一番左にある「24/144小???入境?可: 24/144 hour Temporary Entry Permit」(だったかな?写真撮影不可なので正確な文面は忘れました)と表示されている列に並んでください。普通の列に並んでも、審査官に弾かれてその専用列に行くように言われます。私の場合は普通の列に並んで30分以上無駄にしましたorz...
専用列の近くには、通常の中国入国カードとは異なる写真のようなカード「??入境外国人入境/出境卡: ARRIVAL / DEPARTURE CARD FOR TEMPORARY ENTRY FOREIGNERS」があるので、これを埋めてから列に並んでください。特別に難しい項目は無いですが、本人的??号?: Your Telephone No. は、中国国内で有効ではない番号でもいいので埋めてください。空欄にしてたら日本のでもいいので書けと言われたので、+81~で書いておきました。在?地址: Address in China と在??系??: Telephone in China は、"上海浦東では"空欄でOKでした。
「24/144小???入境?可: 24/144 hour Temporary Entry Permit」の列に並んで、先ほど記入した入出境卡を審査官に渡すと審査が始まります。途中で審査ブースを越えて奥に行けと言われますが、パスポートは戻ってこないのでまだ待ちます。入国の許可が出てないのに審査ブースの向こう側にいるという奇妙な状態で、他のパスポート返還待ちの方と共に20分ほど過ごしました。 -
その後、最終的にこのステッカーが貼られたパスポートが返ってきました。当日中の乗り継ぎなので、144時間ではなく24時間のみ滞在可能な入境許可が出ました。このステッカーが入国スタンプの代わりで、スタンプはされませんでした。御朱印が貰えないのはちょっと残念。
このステッカーの気になるところは、停留区域と出境口岸が指定されていないことです。本来トランジットビザ免除制度では、入国した空港毎に滞在できる地域(停留区域)が決められているはずです。しかしこのステッカーではこれが指定されていないので、極端な話、深圳まで行って香港に出るとか、中老鉄路に乗ってラオスに脱出とかも、ステッカーの表記上は可能な訳です(多分どっかの検問で捕まると思いますが)。
通常レーンから「24/144小???入境?可 (24/144 hour Temporary Entry Permit)」レーンへ誘導する係員の様子や、ビザ免除審査ブースの様子などから、全体的にトランジットビザ免除制度の運用にはまだあまり慣れていない印象を感じました。しかし、案内が不十分なだけで、申請さえしてしまえば他の人々も含め問題なく受理されていました。
なお、パスポートと一緒に入出境卡の下半分(出境卡の部分)が切り離されて渡されます。出国時に必要になるので、無くさないようにパスポートに挟んでおくなどしましょう。 -
思ったより入国に時間を食ってしまいましたが、入国後は出発ロビーの行李寄存: Baggage Deposit にスーツケースを預け、上海の街中へ繰り出しました。空港から市内方面に伸びるマグレブ(リニアモーターカー)に乗ってみたり、
龍陽路駅 駅
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租界時代の建物が並ぶ外灘(バンド)を見学したり、
外灘 散歩・街歩き
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ニュースでよく見る上海の風景を見たりしました。入国に手間取ったこととチェックインが必要な影響で実際に自由に動き回れるのは4時間ほどでしたが、それでも夕飯も含め結構楽しめました。トランジットビザ免除制度様々です。
上海観光自体はこの記事の趣旨から外れる為、また他にもネット上にいっぱい情報があるので、詳細は割愛します。外灘 散歩・街歩き
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4時間ほど上海を楽しんだ後、深夜の浦東空港に戻ってきました。預けていた荷物を回収し、出国に臨みます。
上海浦東国際空港 (PVG) 空港
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出国では特筆することなく、例の卡の片割れが回収された以外はごく普通の出国審査でした。出国では御朱印ももらえて満足です。
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上海市内では共産党プロパガンダ的広告を見ることは無かったのですが、出国後最後の最後に見かけました。デザインはシンプルかつ古典的ですが、各トイレに貼られているので中々のインパクトです。
上海浦東国際空港 (PVG) 空港
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12時間のフライトの後、ミラノ・マルペンサ空港に着陸しました。
EU圏は日本国籍保持者は特別な条件なしでビザ免除になります。EU圏市民、それ以外のICチップ入りパスポートの国(含日本)、それ以外の国(含中国)の3レーンあったのですが、一番並ぶ人数が少ない「それ以外のICチップ入りパスポートの国」すなわち日本人がEU圏市民よりも早く入国できてしまいました。ミラノ マルペンサ国際空港 (MXP) 空港
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ミラノでは仕事の他にも、かの有名な大聖堂ドゥオモ周辺のハトを眺めたり、
ドゥオーモ (ミラノ大聖堂) 寺院・教会
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イタリアスイス国境でシェンゲン協定したりして楽しみましたが、ここでは割愛します。
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EU圏出国もスマートに機械とスタンプだけで通過しました。帰りはミラノのチェックインで北京-日本の航空券も発券されました(ここ伏線)。
ちなみに、ミラノのマルペンサ空港は液体の入ったペットボトルを国際線に持ち込めるようです。それを知ってれば500ml320円のクソ高え水を買わずに済んだのに……。ミラノ マルペンサ国際空港 (MXP) 空港
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さて、ミラノから中国国際航空に10時間乗って北京首都国際空港ターミナル3に降り立ちました。午前5時頃です。
北京首都国際空港 (PEK) 空港
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「外国人指?自助采集区: Foreigner Fingerprint Self-collection Area」もありますが、上海での経験を活かして無視します。
北京首都国際空港 (PEK) 空港
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「??入境?可申?: Temporary Entry Permit Application」の在処を示す看板がありますが、
北京首都国際空港 (PEK) 空港
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朝早かったためか?可申?ブースはやっていませんでした。ここではとりあえず、置いてあった例の??入境外国人入境/出境卡に記入だけして進みます。北京では健康申告のQRコード渋滞はほとんどありませんでした。
同じく上海での経験を活かし、審査列の入り口にいるやる気の無さそうな若い係員に例の入出境卡を見せながら「この列でいいのか?」と聞きますが、「OK、OK、あと(通常の)入国カード書いといて」という返事。本当か?と思いながら別の係員に聞きますが、やはり同じ答えだったので、浦東とは運用が異なるのかと思いながら通常の審査列に並びました。結果、案の定弾かれました。
内心悪態をつきながら先ほど適当な返事をした係員の後ろについていくと、自分では絶対に分からないところに、営業中の「??入境?可申?: Temporary Entry Permit Application」がありました。この場所は審査ブースとは独立した申請所でしたが、言葉だけで説明するのは無理です。なので、トランジットビザ免除制度を使いたい方は、適当な返事をされても諦めずに例の卡を片手に係員に訴えて、連れて行ってもらってください。
さて、ここで驚きの事実が判明します。上海の時と同様に在?地址: Address in China と在??系??: Telephone in China を空欄にして提出したら、「ここにホテルの情報を書かないと許可は出せない」と言われてしまいました。午前5時着で9時間後に出国、当然ホテルなんか取ってないのでそう言いますが、「ここは北京、上海ではない」「既に航空券を発券している当日中の乗り継ぎなら入国の許可は出せない、制限エリア内で過ごせ」と言われます。確かに既に航空券を発券しているので制限エリア内に閉じ込められても日本に帰ることは出来ますが、せっかく来たのに9時間も制限エリアで缶詰は避けたいところです。しかし、他の外国人らも同様なことを言われ、当日中に出国するのだからホテルなど必要ないだろうと抗議しても皆追い払われていた為、説得するという正攻法は効かない様子。
調べてみたところ、偶然自分の所属組織の北京オフィスと言うのが存在したので、そこの住所と電話番号を書いて、用事があるという事にして提出してみました。ところが、「何をしに行くのか?」「緊急か?」などとしつこく問い詰められ、適当を言うと本当に電話されて面倒な事になりそうだったので一旦取り下げました。
あまりにもホテルホテルと連呼するので、試しに「今ここでホテルを予約してそこの住所を書けば良いのか?」と聞くと、Yesという答えが返ってきました。そこで、その場でエクスペディアとクレジットカードを使って一番安い北京のホテルを予約しました。一番安いといっても日本円で3000円くらいで、訳の分からない現場ルールのせいで本来必要ない出費が発生するのはムカつきますが、9時間缶詰よりはマシです。領収書とクレカを見せて支払いの確認までされましたが、何とか納得してくれたようです。と思いきや、「何故当日中に出国するのにホテルを予約したのか?」と。お前が!ホテル取れって言ったからだろ!!!北京首都国際空港 (PEK) 空港
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「Because you SAID!!!, if I make a hotel reservation, I can enter China!」と言ったら、渋々ながらようやく免除ステッカーが発行されました。無茶苦茶なルールでしたが、自分が言った事は一応守ってくれました。後から冷静に考えると、審査官は中国??の面子と「ホテルの住所が必要」という建前を一応守れて、私も3000円失ったものの中国に入国することができて、お互い割と良い落としどころだったのではないかと思います(当時はそんなこと考えてませんでしたが……)。
発行されたステッカーは144時間のもので、浦東のものとは書体や「出境口岸」欄の有無、「停留区域」がしっかり指定されている点などが異なります。時間の違いについてはホテルの建前の件もありますが、やはり空港によって運用が大きく異なるようです。 -
さて、免除ステッカーを手に入れさえすればこっちのものです。審査官は審査ブースから離れた申請所で私が揉めまくっていた事など知らないので、ステッカーを確認していくつか簡単な質疑応答を行うだけで、無事入国許可が出ました。暗く霧が掛かっていたはずの外は既にすっかり明るくなっていました。時刻は8時前、3時間近く免除ステッカーの為に揉めていた事になります。疲れた……。
北京首都国際空港 (PEK) 空港
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入国後に乗車する首都空港の新交通システム。駅側の窓に貼ってある青帯をよく見ると、
北京首都国際空港 (PEK) 空港
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トランジットビザ免除制度の宣伝でした。上層部としては、むしろ利用を増やしたい様子です。訳の分からない現場ルールのせいで大半の利用者が阻まれていますが……。
北京首都国際空港 (PEK) 空港
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スルーバゲージだったので、ミラノのパンを食べて疲れた体を癒した後に、身軽な状態で市内に出ました。
国慶節の為か、結構楽しみにしていた天安門広場には予約が必要で入れませんでしたが、前門駅 駅
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如何にも共産圏といった感じの古い地下鉄駅や、
前門駅 駅
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いい感じの古い胡同を見ることが出来ました。実質ビザ代として3000円払った甲斐はあったと思います。
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入国であれだけ揉めたので、チェックインが必要ないのに2時間前に空港に到着しておきましたが、出国はすんなりいきました。浦東とは異なり、例の卡の片割れは回収されず返ってきたので、未だ手元にあります。
という事で、「24・144時間トランジットビザ免除制度による上海浦東T2及び北京首都T3からの中国入国」でした。浦東では国航同士の乗り継ぎでもチェックインが必須なので比較的簡単に許可が下りる(下ろさざるを得ない)一方、首都では国航同士の乗り継ぎは本来入国せずに出来る為許可が下りにくい、という側面もありそうです。北京首都でトランジットビザ免除制度を利用しようとしている方は、北京に1泊するスケジュールにしてホテルを予約しておくのが確実です(※)。当日乗り継ぎの場合は、今回のような事前の言質を取れなかった場合、宿泊しないホテルを予約しても「当日乗り継ぎなんだからホテル必要ないだろ」と言われて撥ねられる可能性があります。入国できないかもしれないと思って、何か暇つぶしグッズを持参したり制限区域内のショップについて調べておくことをおすすめします。
※追記
他の方の旅行記(例えばhttps://4travel.jp/travelogue/11853534)によると、北京に1泊する行程で、予めホテルを予約している状態でも、乗り継ぎ時間が24時間未満の場合許可が下りない場合があるようです。この方が書いているように、北京首都空港でチェックインが必須な状態にしておいて「お前が許可下ろさなかったら次の飛行機乗れなくなるんだがどうしてくれるん???」と主張するのが、確実に許可が下りる唯一の方法と思われます。
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