クロアチア・スロべニアの旅　その④

2023/07/05 - 2023/07/12

クロアチア、スロベニア、両国観光のグループツアーに参加しました。５泊８日（機中泊２回）、宿泊はブレッドの郊外、ブリトヴィツェ、トロギール、それぞれ１泊とドゥブロヴニクに２泊。往復のフライトはトルコ航空(イスタンブール経由）、両国内での移動はすべて同じバスでした。ヨーロッパもそろそろバケーション、旅行シーズンが始まりかけていますが、さほどの混雑はありませんでした。（中国人旅行客がいないせい？）好天にも恵まれ、美しい自然やら古代ローマから中世の世界遺産などを堪能しました。
旅行６日目、最終目的地ドゥブロヴニクにて。

エリア ドブロブニク(クロアチア)

• 旅行の満足度: 4.0
• 観光: 4.0
• ホテル: 3.0
• グルメ: 3.5

• 同行者: カップル・夫婦
• 一人あたり費用: 50万円 - 100万円
• 交通手段: 観光バス 飛行機
• 旅行の手配内容: ツアー（添乗員同行あり）
• 利用旅行会社: クラブツーリズム

旅行６日目、ドゥブロヴニク郊外のホテルからビーチへ、朝の散歩。
昨日の賑わいの消えております。

見事な庭先のハイビスカス。

猫③

７時、朝食。珍しく目玉焼き。
８時すぎホテルを出発し、ドゥブロヴニク旧市街へ。この日は連泊なので、パッキングはなし。

ホテルから２０分ほどで旧市街のロープウェイ乗り場に到着。旧市街北側にそびえるスルジ山に登ります。料金は往復３２ユーロ（約５千円）でした。（ツアー代金に込みですが）

右、本日同行するイケメンの現地ガイド、ヴィンコさん。
クロアチアでもスロべニアでも、観光案内には資格を得た現地ガイドが同行することが必須。現地ガイドなしに添乗員が観光案内をすると罰金が科される。実際には添乗員さんはベテランで、現地ガイドをほとんど必要としないが。

標高４１２メートル、スルジ山山頂。ロープウェイだと、ほんの５、６分ですが、歩くと１時間ほどかかる

”アドリア海の真珠”と呼ばれるドゥブロヴニク。天気にも恵まれ、絶景です。

１９世紀初頭、この地域は一時ナポレオンによって占領され、ナポレオンはスルジ山山頂に砦を築きました。”フォート・インペリアル”帝国の砦。

ナポレオンから贈られたというスルジ山のシンボルの十字架。
内戦で破壊されため、再建されたので、真新しい。
スルジ山の展望台にはショップ、レストランもあります。
またロープウェイで下山。

ロープウェイを降りて、城塞の東側、プロチェ門から入場します。

プロチェ門の入り口上に、ドゥブロヴニクの守護聖人、聖ヴラホの像。

斜めに組んだ石畳。坂道では滑り止めにわざとデコボコが付けられている。

ユーゴスラビア連邦崩壊後の内戦時、ドゥブロヴニクは敵対するセルビア軍の砲撃を受けた。２０００発もの砲弾が旧市街に撃ち込まれた。この図はどこに着弾したかを示すもの。今は修復されているが、屋根の色を見ると修復された瓦は新しいのでわかる。

クロアチアの民族衣装を着て、クロアチア独特の刺繍製品を売っている名物おばさん。添乗員さんによれば、コロナ禍の前からいつもこの場所にいるそうです。

旧市街を東西に貫くメインストリート、”プラツァ通り”。
城壁内は狭く、東西３００メートルしかない。

東西を貫くプラツァ通りにはいくつもの南北の脇道がある。ここからは北門（ブジャ門）、スルジ山が見える。

プラツァ通りの東端にある”スポンザ宮殿”。
中世を通じて、ドゥブロブニクは”ラグーサ共和国”という独立国だった。ほかの諸都市と異なり、ドゥブロブニクはヴェネツィアの支配下にならなかった。一方でオスマン・トルコに対しては上納金を払っていたそうです。

スポンザ宮殿の南、”ルジャ広場”の”聖ヴラホ教会”。その前で何か催しの準備？

聖ヴラホ教会の裏手にある青空市場。
ドゥブロブニクの物価はクロアチアで最も高いです。
クロアチアの人口は４百万ちょっとですが、訪れる観光客は年間１千数百万人、人口の３倍にもなるそうです。ドゥブロヴニクはその筆頭で、訪れる観光客はイタリア・アマルフィを凌ぐと。

青空市場の東側、旧総督邸。

総督邸の南、”大聖堂”。

大聖堂の祭壇。奥中央の絵画はルネサンスの巨匠、ティツィアーノの作。聖母被昇天が描かれている。

祭壇と反対側の壁にはパイプオルガン。

ドゥブロヴニクは雨が少ない。天気に恵まれた．．と喜んでいたが、この時期めったに雨は降らない。雨に当たるのは、よほど運が悪い奴。だが、なぜか地下水は豊富。
東門、”ピレ門”近くにある”オノフリオ大噴水”。周囲の管から冷たい水が常時流れ出ている。飲めるので、コンビニで水を買う必要がない。

旧市街＝城壁内の主だったところを見た後、いったん西門”ピレ門”から出ます。
イケメンガイドのヴィンコさんからお勧めのカフェやレストランなどの紹介もありました。

城壁の西側の岩場高台に建つ”ロヴリイェナツ要塞”。昼前にここに登ります。
手前は小さなビーチになっている。

階段を登って、城塞の入り口。上に「黄金を積まれても、自由を売りわたすことなかれ」と彫られている。独立を守ったドゥブロヴニクの矜持。

砦には大砲が何門かいろいろな方向を向いて置かれている。

ロヴリイェナツ要塞から旧市街城壁を見る。

１２時すぎ、ロヴリイェナツ要塞を下りたところにあるレストランで昼食。

白身魚のグリル。

フルーツサラダ。
昼食後、旧市街に戻って”城壁ウォーク”です。

西門”ピレ門”付近のゲートから城壁に登ります。入場料は３５ユーロだったと思う。（ツアー代金に込み）
左手前は”フランチェスコ会修道院”。そこからまっすぐ伸びた道がメインストリート、”プラツァ通り”。

城壁ウォークは１周２キロ弱。原則反時計周りの一方通行。ご覧のように狭い道で、混むときは数珠つなぎの行列になるそうです。この日は幸いすいている。
結構アップダウンがあり、また日差しをさえぎる日陰はないので、半周で止めるひともいました。

”聖イグナチオ教会”の裏手、付属の学校。イエズス会のようです。

聖イグナチオ教会。

崩れたままのようなところもあります。

城壁の北西、最も高いところにある”ミンチェッタ要塞”。

ミンチェッタ要塞の旗には”リベルタス”＝自由、と書かれております。自由にバカやって下さい。

１周してピレ門近くに戻りました。オレフリオの大噴水を上から見下ろす。

自由時間、青空市場から聖イグナチオ教会への階段で、ビールを飲んでひと休み。ここは日陰になるので、多くのひとが腰かけています。

午後４時、再び集合して城塞の東、”旧港”からグラスボートに乗って４５分ほどのクルーズ。

グラスボートは船底にガラスかプラスチックかの透明の窓がある。が、サンゴ礁ではないし、時々海藻や魚は見える程度。
左は船長、右はグラスボート・クルーズのみに同行したガイドの兄ちゃん。特に何か説明するでもなく、無駄と思えるが、規則ですから。

ドゥブロヴニク旧市街の沖合には、”ロクルム島”が横たわっている。この島が旧港を高波から守っている。
この島には”ヌーディスト・ビーチ”があると。（ナチュラリスト、というのが正しい呼び方だそうですが）見えるのかなあ。

ロクルム島と旧港の間に、クルーズ船が錨を降ろしている。乗客はテンダーボート（通船）を使って上陸する。

旧港近くのビーチにはひとがいっぱい。

クルーズを終えてから、旧港近くのレストランで夕食。

白ワイン。

たぶんポテトのポタージュ。

ボロネーゼ・パスタ。

ジェラート。ツアー最後の夕食にしては質素。
食事を終えてホテルに戻る。

ホテルに戻ってから、まだ陽があるので、プールやビーチで泳ぐひともいました。
ホテルから階段を下ると、この岩場に出る。専用の岩場。はしごが取り付けてあって、宿泊客はここから海に入れます。
６日目終了。この日は１９１００歩、歩きました。よく歩いた。

７日目、実質最終日。この日は基本的に夕刻まで終日自由時間。

チェックアウトは１２時だったので、午前中３ヶ所で泳ぐことに。
まずビーチ。朝早いので、我々ツアーのグループ数名で独占状態。
ここはビーチといっても、砂浜ではなく、丸い小石の浜。裸足で歩くと、足裏マッサージ状態で、超痛いです。

２番目は、ホテル専用の岩場で。
アドリア海をイタリアまで流れて行く．．．

３番目はホテルのプールで。
めったに泳がない我々ですが、アドリア海で泳いだのはいい思い出です。

シャワーを浴びて、パッキング。チェックアウト後、バスで旧市街に行き、そこで解散。
夕方５時半に再集合して、空港に向かいます。

旧市街、昨日ガイドさんにざっと案内してもらいましたが、改めて歩きました。
ツアーメンバーの中にはシーカヤックを楽しむひと、新市街での買い物に足をのばすひとなど、様々。

ピレ門そばのフランシスコ会修道院。この右脇に”クロアチア最古の薬局”への入り口があります。入ってみましたが、普通の小さな薬局でした。

オド・プーチャ通りにある”セルビア教会”。オド・プーチャ通りはメインストリート、プラツァ通りの南側に平行している路地で、雑貨屋、お土産物屋、ジェラート屋などが軒を連ねております。狭いけど一番賑わっている通りだと思います。

セルビア教会にいた猫④、猫⑤。

カフェの変わったお客さん。

午後２時半、昼食の場所を求めてプリイェコ通りを何度か往復。
プリイェコ通りは、オド・フチャ通りと反対に、プラツァ通りの北側平行の道。旧市街は北側に向かって高いので、階段を上ったうえにあります。この通りにはたくさんのレストランが連なっている。一軒、一軒、良さげな店のメニューを借りて検討。結局、ツアーメンバーからトリュフ入りリゾットがおいしい、と勧められた店にしました。
”カルパッチョ”という店。店主が地元ダルマチア産の白ワインを開けてくれました。おいしいです。

ムール貝の"BUZARU"という料理ですが、ワイン蒸しではなく、トマト・ニンニクスープで蒸している。そのスープがめちゃくちゃうまい。
バケツ一杯のムール貝。食べて食べても、なかなか減らない。

お待ちかね、トリュフのリゾット。クロアチア・イストラ半島（イタリアに近い北部の半島）はトリュフの名産地です。ふたりでシェアしましたが、味・量とも文句なし。値段も思ったより安かったです。ドゥブロヴニクの物価は高いと聞かされていましたが。

青空市場脇のコンズム。コンビニですが、必要な土産物はだいたい揃いました。
手に持っているのは”レモンビール”。

コンズムで売っていた巻き寿司。１３００～２０００円。買いませんよ、買いません。

聖イグナチオ教会への階段にいた猫⑥、猫⑦。

またオド・プチャ通りに戻って、ピスタチオのジェラートを買う。
そろそろ集合の時刻です。

ドゥブロヴニク空港。旧市街から東に３０分ほど。町歩きで汗をかいたので、空港で服を着替えます。
夜９時のフライトでイスタンブールへ。

イスタンブール空港、現地時間深夜１時。２４時間オープンの空港で、ラスベガスのように明るい。
羽田へのフライトは、午前２時発。

深夜の機内食。牛肉団子とライス。左上はフムス（豆のペースト）。

羽田までフライトは１１時間くらい。
映画『アムステルダム』、クリスチャン・ベール、マーゴット・ロビー、ジョン・デヴィッド・ワシントン主演。第一次世界大戦で知り合った三人が奇妙な事件に巻き込まれる。

クリスチャン・ベールの怪演が見どころ。

日本時間夜７時半、無事羽田到着。短期間のわりに、ずいぶん盛り沢山だったような印象があります。
何はともあれ、酷暑の東京をしばし離れられたのはありがたい。お疲れ様。