広島・原爆ドームと平和記念公園

2023/06/08 - 2023/06/08

　原爆ドームのある平和記念公園に到着。
今回の山陰、山陽旅行最後の訪問場所になります。
　ここは日本人として、いや人間として記憶に留めて置かねばならない場所、世界中の人達に見て欲しい場所です。
平日にも関わらず、多くの人が訪れていました。
　新しく改築された資料館では入場待ちの行列です、しかし前回の訪問時と比較すると展示内容が穏やかになり、原爆の悲惨さが弱められた感があります。
矢張り現実を有りの侭に伝え、二度と繰り返してはならない思いを強く伝えるべきと思います。

　　　　表紙は原爆資料館より見た原爆ドームと慰霊碑

エリア 広島市(広島)

• 旅行の満足度: 5.0
• 観光: 5.0

• 同行者: カップル・夫婦（シニア）
• 交通手段: JALグループ
• 旅行の手配内容: ツアー（添乗員同行あり）

原爆慰霊碑。遠くに原爆ドーム、そしてその前に小さく平和の灯が写っています。
供花は絶える事は有りません。

　平和の灯。

　原爆ドーム。
1945年8月6日、原子爆弾により大破した広島県産業奨励館の残骸。
原爆投下により20万人以上の命が失われました。
この悲痛なる事実を後世に伝えるモニュメントなのです。

　柵に沿って一巡します。

　瓦礫がそのまま残されています。

　外人も多く訪れています。

　ドームをアップで。

　広島平和記念資料館に戻って来ました。
入口を飾る時計のモニュメント。

　資料館内部は撮影禁止。
最後の展示室、被爆前後の広島の歩み部門のみ可です。

　真剣に見入る見学者。

　資料館展望回廊より慰霊碑と原爆ドームを望みます、（左側部分）。
折鶴と鳩のマークでしょうか。

　（右側部分）

　では正面。

　広島を代表する景観です。
しっかり目に焼き付けましょう。

　広島平和のシンボルは折鶴。

　平和の灯の後ろに原爆の子の像が有ります。
　当時小学１年生であった佐々木禎子さん、12歳で白血病により命を落としますが、入院中ある人から折鶴を千羽折ったら病気が治るよと云われ、折鶴を折り始めます。
千羽になりましたが良くなりません、それではもう一度千羽折ると折り始めますが、三百四拾羽になった処で生涯を閉じました。
　病床で生抜く希望を折鶴に託した禎子さんの願いは全国に広がり、平和への願いと共に全国から折鶴が寄せられます。
　その折鶴を格納する為の記念碑なのです。

　生抜く希望を折鶴に託した原爆の子です。

　又原爆ドームの直下には内務省職員殉職碑が。
当時広島県産業奨励館（現原爆ドーム）3階に事務所を設けていた内務省中国四国土木出張所に勤務していた52名の殉職碑です。
　この原爆ドームで亡くなった方々です。

　原爆ドームの足下、本川に架かる相生橋。
橋名を記した親柱が保存されています。
　当時橋上は火に追われた被災者で溢れ、又水を求めて川に飛び込む人等で、川は死体で埋まったそうです。

　祈りの像。
　第二次大戦を始め幾多の困難に際し、国に殉じた犠牲者の慰霊と平和への祈りを込めて、昭和35年8月15日に建てられました。
　子供を抱いた若い夫婦の像です。

　資料館の隣には国立広島原爆死没者追悼平和祈念館。

　被爆体験を後世に伝える為、死没者の名前や遺影、被爆体験記を展示しています。

　入口。

　平和公園の片隅に建つ鈴木三重吉、”赤い鳥文学碑”。
原爆とは関係なく生家跡に建てられた純然たる文学碑です。
　　我は永久に夢を持つ、ただ年少時の如く、ために悩む事浅きのみ　 　三重吉
　外国の方は原爆慰霊碑の一つと間違えます。
日本人は説明板を読み、ホッと溜息をつく場所です。
　これで予定は全て回りました、駅で荷物を回収し飛行場に向います。
　

　駅に向かう途中、こんな碑を見付けました。
　”折り鶴の碑”
場所は幟町小学校校門脇です。
　原爆の子の像、の元になった佐々木禎子さんが入学した小学校です。
１年生の時に被爆し、６年生の時に白血病で亡くなりました。
　禎子さんの事は忘れません、世界平和を祈ります。

終

この旅行記へのコメント （2）

• FUKUJIROさん 2023/07/13 06:29:43

  同じ日に原爆ドームを訪ねていました

  愛吉さん、山陰・山陽旅行記読ませていただいています。
  また、私の旅行記にもいつもご訪問いただきましてありがとうございます。
  愛吉さんが原爆ドームを訪ねた同じ日の10時半頃に私も原爆ドームを訪ねていました。
  まだ雨が降り出す前でしたが、日本の方は僅か、外国の方が多かったです。一部の人を除けば、みなさん静かに見学し、写真を撮り、解説を熱心に読んでいました。
  多くの人に訪れてもらいたい場所です。特に核兵器を持つ国の人には、その現実を見てほしいと思います。
  その後、愛吉さんとは逆の行程で島根と鳥取を観光しました。後日旅行記を上げて参りますので、どうぞご覧ください。
  これからも旅を楽しまれてください。
  FUKUJIRO拝

  愛吉さん からの返信 2023/07/13 20:15:42

  RE: 同じ日に原爆ドームを訪ねていました

  FUKUJIROさん　今晩は。
  　小生の拙い旅行記お読み頂き有難う御座います。
  当日同じ頃、原爆ドームに居られたとの事、同じ空気を吸っていたのですね。
  　広島を訪ねる度に平和を願わずには居れません。
  その後山陰方面に旅を続けられた由、旅行記楽しみに待っております。
  　今後とも宜しくお願い致します。
  　　　　　　　　　　　　　　　　　　　愛吉