家内とともに松島、仙台、平泉に続いて「奥の細道」の「閑かさや岩にしみ入る蝉の声」で名高い立石寺を訪れた。仙台市中心部から車で1時間ほど、JR仙山線の山寺駅の近くに車を駐車し、立石寺の奥の院まで登ることにした。立石寺は比叡山延暦寺の別院、1000段あるという階段を登って主要な建物を見るだけでも1時間はゆうにかかった。まず根本中堂から中に入ると、芭蕉・曾良像が立ち、すぐ先に堂塔伽藍が建つ。続いて念仏堂、鐘楼、山門をくぐって急な階段を登る。すべてを書き出すことはできないが、一番上にある奥之院まで、右に左に多くの建築、石仏、岩壁が続き見どころ満載、素晴らしい、の一言だ。<br /><br />階段を登る途中、外国人夫婦と知り合いになった。最近医師を引退し、1か月ほどかけて日本を一周している、というイギリス人だ。初めての来日で、立石寺はマイナーなスポットかと思ったが、SNSを通じて外国人にも知られているそうだ。確かに、他では味わえない奥深さが外国人をも引き付けているのであろう。<br /><br />東北ツアーの最後は福島市、仙台駅でレンタカーを返却し、新幹線で福島駅まで移動した。翌日市内随一の花見の名所である花見山公園を訪れた。周囲には駐車する場所がないため、福島駅からシャトルバスを使った方がゆっくり花見を楽しめる。写真家の故秋山庄太郎氏が「福島に桃源郷あり」と毎年通っていた花の公園。花木の生産農家が40年余の歳月をかけて作り上げた個人所有の公園。3月の下旬ころから見ごろを迎え、ウメ、早咲きのサクラ、ハナモモなどに加え、黄色の菜の花などが次々と咲き、山全体が色とりどりの花で覆われる、類まれな花見の名所である。<br /><br />福島でもローカル色豊かなグルメを楽しんだ。福島駅から徒歩10分の「おりおり」で正に四季折々の食材をふんだんに使ったコース、翌日は円盤餃子、ご当地ラーメンを食して旅を締めくくった。

桜が満開の東北を巡る２（山寺、福島）

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2023/04/01 - 2023/04/02

797位(同エリア1038件中)

#山寺

この旅行記のスケジュール

2023/04/01

車での移動

ホリディイン仙台駅→立石寺（約1時間）
車での移動

立石寺→ホリディイン仙台駅（約1時間）
電車での移動

仙台→福島（新幹線で約20分）
バスでの移動

福島駅→花見山（バスで約20分）
バスでの移動

花見山→福島駅（バスで約20分）
電車での移動

福島→東京（新幹線で約2時間）→名古屋（新幹線で約2時間）

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家内とともに松島、仙台、平泉に続いて「奥の細道」の「閑かさや岩にしみ入る蝉の声」で名高い立石寺を訪れた。仙台市中心部から車で1時間ほど、JR仙山線の山寺駅の近くに車を駐車し、立石寺の奥の院まで登ることにした。立石寺は比叡山延暦寺の別院、1000段あるという階段を登って主要な建物を見るだけでも1時間はゆうにかかった。まず根本中堂から中に入ると、芭蕉・曾良像が立ち、すぐ先に堂塔伽藍が建つ。続いて念仏堂、鐘楼、山門をくぐって急な階段を登る。すべてを書き出すことはできないが、一番上にある奥之院まで、右に左に多くの建築、石仏、岩壁が続き見どころ満載、素晴らしい、の一言だ。

階段を登る途中、外国人夫婦と知り合いになった。最近医師を引退し、1か月ほどかけて日本を一周している、というイギリス人だ。初めての来日で、立石寺はマイナーなスポットかと思ったが、SNSを通じて外国人にも知られているそうだ。確かに、他では味わえない奥深さが外国人をも引き付けているのであろう。

東北ツアーの最後は福島市、仙台駅でレンタカーを返却し、新幹線で福島駅まで移動した。翌日市内随一の花見の名所である花見山公園を訪れた。周囲には駐車する場所がないため、福島駅からシャトルバスを使った方がゆっくり花見を楽しめる。写真家の故秋山庄太郎氏が「福島に桃源郷あり」と毎年通っていた花の公園。花木の生産農家が40年余の歳月をかけて作り上げた個人所有の公園。3月の下旬ころから見ごろを迎え、ウメ、早咲きのサクラ、ハナモモなどに加え、黄色の菜の花などが次々と咲き、山全体が色とりどりの花で覆われる、類まれな花見の名所である。

福島でもローカル色豊かなグルメを楽しんだ。福島駅から徒歩10分の「おりおり」で正に四季折々の食材をふんだんに使ったコース、翌日は円盤餃子、ご当地ラーメンを食して旅を締めくくった。