葵祭を見るため久しぶりに京都を訪れた。しかしながら、当日の5時半に「雨天のため延期」が決定されたそうで、今回は葵祭を見ることは断念となった。あらかじめ覚悟していたとはいえ、開催時間には日が差しており、この判断には多くの人も失望したことだろう。また来年以降のお楽しみとするしかない。<br /><br />葵祭の前日に名古屋から新幹線で京都に入った。まず、京都大学に近い「La Part Dieu」を久しぶりに訪れた。京都の北西にある隠れ家的レストランで、昔からのオーナーシェフが一人で切り盛りする小ぶりのフレンチレストラン。京野菜ほか国内外の旬食材を使った京都発の現代フランス料理を堪能、特に旬野菜に肉、魚貝類をふんだんに使った花冠サラダがお勧め。<br /><br />雨が降り出したので迷ったが、床もみじが名高い実相院を参拝した。もちろん5月は新緑の季節、新緑が黒く反射する床みどりも十分見ごたえがある。実相院は天台宗の門跡寺院、代々天皇家と繋がりのある人物が住職を務めた。本尊は不動明王（鎌倉時代作の木像）、境内には池泉回遊式庭園と枯山水の2つの庭園があり、小ぶりながら京都風情を味わった。<br /><br />実相院で「床もみじ」を鑑賞した後、叡山電鉄岩倉駅に向かう途中にある岩倉具視幽棲旧宅に立ち寄った（幽棲とは身を隠して隠遁する意味）。王政復興に尽力した岩倉具視が幽棲していた旧宅、ここで西郷隆盛、大久保利通、坂本龍馬らと密会していたという。ボランティアの造園会社のガイドが丁寧に詳しく説明してくれた。大河ドラマで鶴瓶が演じていた岩倉具視とはかなり違う実像を見る思いがした。<br /><br />翌日のランチには人気の店「じき宮ざわ」を2週間ほど前に予約した。食事は入れ替え制で、一斉スタートなので、時間厳守であることを事前に聞かされた。京都のミシュラン星付きレストランとしては価格はリーズナブル、味は品よく繊細で、椀ものから炊き立てのごはんなどこだわりを感じさせる。シェフの宮澤正人さんは、「こだわりの食材だから、決して手を抜かない。決して手を加えすぎない。」と語っている。手間隙を惜しまず創作される品々は、どれも素材の持ち味をいかした素晴らしい京料理。また器にもこだわり、盛られた料理は見た目にも美しく満足させてくれる。

久しぶりに京都を訪れ叡山電鉄沿線を散策し京料理を堪能

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2023/05/14 - 2023/05/15

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2023/05/14

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名古屋ー京都（新幹線）
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京都駅-二条城前（地下鉄）-ホテルクラウンプラザ
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京都‐名古屋（新幹線）

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葵祭を見るため久しぶりに京都を訪れた。しかしながら、当日の5時半に「雨天のため延期」が決定されたそうで、今回は葵祭を見ることは断念となった。あらかじめ覚悟していたとはいえ、開催時間には日が差しており、この判断には多くの人も失望したことだろう。また来年以降のお楽しみとするしかない。

葵祭の前日に名古屋から新幹線で京都に入った。まず、京都大学に近い「La Part Dieu」を久しぶりに訪れた。京都の北西にある隠れ家的レストランで、昔からのオーナーシェフが一人で切り盛りする小ぶりのフレンチレストラン。京野菜ほか国内外の旬食材を使った京都発の現代フランス料理を堪能、特に旬野菜に肉、魚貝類をふんだんに使った花冠サラダがお勧め。

雨が降り出したので迷ったが、床もみじが名高い実相院を参拝した。もちろん5月は新緑の季節、新緑が黒く反射する床みどりも十分見ごたえがある。実相院は天台宗の門跡寺院、代々天皇家と繋がりのある人物が住職を務めた。本尊は不動明王（鎌倉時代作の木像）、境内には池泉回遊式庭園と枯山水の2つの庭園があり、小ぶりながら京都風情を味わった。

実相院で「床もみじ」を鑑賞した後、叡山電鉄岩倉駅に向かう途中にある岩倉具視幽棲旧宅に立ち寄った（幽棲とは身を隠して隠遁する意味）。王政復興に尽力した岩倉具視が幽棲していた旧宅、ここで西郷隆盛、大久保利通、坂本龍馬らと密会していたという。ボランティアの造園会社のガイドが丁寧に詳しく説明してくれた。大河ドラマで鶴瓶が演じていた岩倉具視とはかなり違う実像を見る思いがした。

翌日のランチには人気の店「じき宮ざわ」を2週間ほど前に予約した。食事は入れ替え制で、一斉スタートなので、時間厳守であることを事前に聞かされた。京都のミシュラン星付きレストランとしては価格はリーズナブル、味は品よく繊細で、椀ものから炊き立てのごはんなどこだわりを感じさせる。シェフの宮澤正人さんは、「こだわりの食材だから、決して手を抜かない。決して手を加えすぎない。」と語っている。手間隙を惜しまず創作される品々は、どれも素材の持ち味をいかした素晴らしい京料理。また器にもこだわり、盛られた料理は見た目にも美しく満足させてくれる。