お伊勢参りの〆はうどんで

2022/11/27 - 2022/11/27

本来、外宮→内宮の順で回るお伊勢参りを、内宮を先に回ったのは、外宮の近くで伊勢うどんを食べたかったから。
ところが、お目当てのうどんの店は残念ながら休業。
観光案内所で教えてもらった店に行ったが正解だったようだ。

エリア 伊勢神宮(三重)

• 旅行の満足度: 5.0
• 観光: 5.0
• グルメ: 5.0
• 交通: 4.5

• 同行者: カップル・夫婦（シニア）
• 交通手段: 私鉄
• 旅行の手配内容: 個別手配

近鉄の急行で榊原温泉口から40分ほどで五十鈴川駅。
ここから歩いて月読宮にやってきた。

月読宮 寺・神社・教会

伊勢神宮には内宮・外宮の二つの正宮に加え、宮号を名乗る14の別宮がある。
月読宮もそのひとつ。内宮の別宮の位置づけだ。

月読宮 寺・神社・教会

伊弉諾尊の右目から天照大神が生まれたのに続き、左目から生まれたのが月読尊。
つまり、月読尊は天照大神の弟。
太陽の化身ともいえる天照大神に対し、月の神が月読尊。
ちなみに外宮の別宮として同じ神を祀る『月夜見宮』がある。

月読宮 寺・神社・教会

ここには月読尊とその荒御魂。その親にあたる伊奘諾尊と伊奘冉尊の四柱を祀る四つの宮が並んでいる。
いつもの穏やかな姿の神様を和御魂（にぎみたま）といい、時として荒々しく激しい神霊を荒御魂（あらみたま）という。
つまりはジキル月読尊とハイド月読尊が並んでいるということ。

月読宮 寺・神社・教会

いずれの宮も簡素なしつらえ。

月読宮 寺・神社・教会

それぞれの宮の屋根の千木を見ると、いずれも地面と水平に削がれている。
一般に、男宮は地面と垂直に削がれるのではと不思議に思い、社人に尋ねてみた。
伊勢神宮では内宮の別宮は地面と水平、外宮の別宮は垂直に削がれる決まりとのこと。勉強になった。

月読宮 寺・神社・教会

月読宮から歩いて内宮に向かう。
途中、伊勢道路が五十鈴川を渡る道路際に和食レストラン『野あそび棚』。
古い建物をリニューアルして使っているようだ。
にぎやかな参道からはちょっと離れているようなので、ペット連れで楽しめるとか。

野あそび棚 グルメ・レストラン

内宮に至る門前町は『おはらい町』。
途中に、お蔭参りで賑わった江戸末期の町並みを再現した『おかげ横丁』がある。
どちらも善男善女で大賑わい。

おかげ横丁 名所・史跡

おかげ横丁は、赤福社長だった濱田益嗣が、赤福本店の周辺、約2400坪、60数軒を6年かけて買収し、総額140億円をかけて作り上げたもの。
モータリゼーションの発達で客足の遠のいたおはらい町に活力を呼び戻す狙いだったが、見事に成功した。

ふくすけ グルメ・レストラン

そのおかげ横丁にある若松屋。

若松屋 グルメ・レストラン

ここは伊勢かまぼこの店。
今夜の酒のつまみに飛龍頭とイカやタコに入ったかまぼこを調達。

若松屋 グルメ・レストラン

おはらい町の通りに面して、松阪牛を使ったつまみを打っているお伊勢屋本舗。

お伊勢屋本舗 グルメ・レストラン

女性人気も高く、行列になっている。

お伊勢屋本舗 グルメ・レストラン

コロッケをしっかりいただく。
ひき肉なので、松阪牛か他のブランドか、見分けができない。
やはり、松阪牛はすき焼きで食べたいものだ。

お伊勢屋本舗 グルメ・レストラン

明日は松阪の予定なので、ぜひすき焼きにトライしたい。
その際の店の有力候補のひとつに考えている『松阪まるよし』。
松阪牛の肥育から精肉販売、レストランまでを一貫して手掛ける専門店だが、
おはらい町にも店を構えていた。

松阪牛専門店 松阪まるよし 伊勢おはらい町店 グルメ・レストラン

豆腐庵山中の卯の花ドーナツをつまむ。
豆腐作りの副産物であるおからから作ったドーナツだ。

豆腐庵山中 グルメ・レストラン

1575年というから、関ヶ原より前に伊勢の餅屋として創業した角屋が、1997年にクラフトビールに挑戦した。
最近は東京駅や新橋駅でも地ビールを販売しているが、その本店がここ。

伊勢角屋麦酒 内宮前店 グルメ・レストラン

スタバはコーポレートカラーを出さずに、おはらい町の町並みに調和。

おはらい町 名所・史跡

さすがにおはらい町。
コロナで下火となった賑わいが戻ってきている。

おはらい町 名所・史跡

五十鈴川にかかる宇治橋を渡って内宮境内へ。

五十鈴川 自然・景勝地

宇治橋のほとりの木立は紅葉している。

五十鈴川 自然・景勝地

御手洗場で身も心もリフレッシュ。

五十鈴川 自然・景勝地

いよいよ正宮だ。

伊勢神宮内宮(皇大神宮) 寺・神社・教会

正宮は階段から先は撮影禁止。

伊勢神宮内宮(皇大神宮) 寺・神社・教会

正宮の賽銭箱を覗いてみると札束が無造作に投げ込まれていてビックリ。
目視で確認するとおそらく30万円。
景気は戻ってきているのだろうか。賽銭箱の中を写真に収めたかったなあ。

伊勢神宮内宮(皇大神宮) 寺・神社・教会

参詣者が休憩する参集殿の前に放し飼いのニワトリが歩いている。

伊勢神宮内宮(皇大神宮) 寺・神社・教会

伊勢神宮で「神鶏」と呼ばれるこのニワトリに会えたら縁起がいいらしい。
天岩戸で天照大神をおびき出す大役を果たしたのがニワトリだものなあ。

伊勢神宮内宮(皇大神宮) 寺・神社・教会

宇治橋前のバス停から外宮に。
なぜか遠回りのバスに乗ってしまい、宇治山田の町をずっと経巡って外宮に到着。

伊勢神宮外宮(豊受大神宮) 寺・神社・教会

御朱印の受付には「三〇〇円”ほど“お納めください」とある。確かに志だからいくらでもいいはずだけど、なんとも微妙な言い方。

伊勢神宮外宮(豊受大神宮) 寺・神社・教会

木立の向こうに外宮の正宮。
祀られているのは天照大神の食事を司る豊受大神。
いわば専属シェフが、天照大神と横並びの神様として祀られているのだ。
豊受大神は神武天皇の母の玉依姫との説もあるようだが、よくわからん。

伊勢神宮外宮(豊受大神宮) 寺・神社・教会

正宮の手前の空き地は、遷宮前に正宮が建てられていた場所で『古殿地』と呼ばれる。同時に将来の遷宮の用地でもある。

伊勢神宮外宮(豊受大神宮) 寺・神社・教会

こちらもやはり正宮は撮影禁止。

伊勢神宮外宮(豊受大神宮) 寺・神社・教会

どこで伊勢うどんを食べたらよいかを外宮前観光案内所であれこれ相談。
その結果訪れたのは『中むら』。でも残念ながらお休みだった。
そこで変更したお目当てが『じろべえ』。

じろべえ グルメ・レストラン

表通りから脇道に入った住宅街にひっそりと暖簾を掲げている庶民的な店。

じろべえ グルメ・レストラン

伊勢うどんは長く煮込んだ腰のないうどん。550円。

じろべえ グルメ・レストラン

濃い色の醤油を底から混ぜ合わせていただきましょう。
うん、うまい。甘すぎもせず、辛すぎもせず。
讃岐うどんの対極にあるようなふわふわのうどん。

じろべえ グルメ・レストラン

伊勢市駅に向かう伊勢神宮外宮参道の道すがら、刀鍛冶の菊一文字本店があった。

菊一文字本店 専門店

包丁や鋏など、手作りの鍛造刃物はもちろん、勾玉や注連縄など神事に関わる品を並べている。

菊一文字本店 専門店

参道を通って伊勢市駅へ。

菊一文字本店 専門店

JRと近鉄の駅が並んでいるが、近鉄で榊原温泉口に戻る。
構内のキオスクはファミマだ。

伊勢市駅 駅

ロッジに戻って飛龍頭・タコ棒・イカ棒。

ココパリゾートクラブ 宿・ホテル