開東閣で会食

2023/04/26 - 2023/04/26

開東閣は、三菱２代目当主岩崎彌之助が1889年（明治22年）に伊藤博文の邸宅地16,500坪を購入、イギリス人建築家ジョサイア・コンドルの設計によって洋館の建築に着手し、４年余の歳月をかけて1908年（明治41年）に荘重な高輪別邸として完成させました。港区高輪と品川区北品川にまたがる八ツ山台地にありますが、このあたりはかつて徳川家康公の鷹狩りや接待用の御殿があったことから、御殿山とも呼ばれています。別邸は11,200坪の広大な敷地面積を有し、彌之助の長男の４代目当主岩崎小彌太が数年間住まいとしました。現在は三菱グループの迎賓館として利用されています。

一般非公開の建物なのでネット上にもほとんど情報がありません。今回、たまたま同期入社50周年記念パーティーがここで開催されたので、少しだけですがご紹介いたします。４月下旬のこの時期は名物の藤棚の見頃ですが、当日は雨のため庭園見学ができなかったのが残念です。

エリア 品川(東京)

• 旅行の満足度: 4.5
• グルメ: 4.5

• 同行者: 社員・団体旅行
• 一人あたり費用: 1万円 - 3万円
• 交通手段: タクシー 私鉄

当日はあいにくの雨天。品川駅のタクシー待ち混雑を懸念して、五反田駅からタクシーで向かいました。

開東閣 名所・史跡

重厚な玄関ホール。仕事で何度か利用したことがありますが、ここに来るのは20数年ぶり。

一枚ものの絨毯だそう。

暖炉

階段を上がった２階レセプションホール。

小部屋を抜けて、

２階ベランダです。市松模様のタイルが美しい。

喫煙スペースにもなっています。

ベランダから見下ろす庭園。都心一等地の贅沢な空間です。

バラ園を見下ろします。雨でなければ散策できるのに。

こちらは名物の藤棚を２階から見下ろしたもの。満開は過ぎましたが、まだ花が残っているそう。雨が恨めしい。

調度品。作者不明。

見事な大理石の壁面。この巨大な壁だけで数億円はしそうです。

12:00 開宴
同期入社の4割が出席。物故者は１割。全員が72歳以上、ジジイの集まりです。

テーブルセッティング

メニュー
ほぼ全員が年金生活者なのでシンプルなメニューですが、充分満足です。

料理はロイヤルパークホテルが提供。ここのパーティー料理は定評があります。

前菜
サーモンのマリネとキャビア　ビーツと野菜のグレック添え

魚料理
真鯛のバブール　ソースブルトンヌ

白ワイン
ラングドック　ロイヤルパークホテル・セレクション

肉料理
牛ヒレ肉のポワレ　マデラ酒ソースと温野菜

赤ワイン
アルノー・ド・サン・レジェ　ロイヤルパークホテル・セレクション

デザート（赤いフルーツのスープ仕立て　イチゴのソルベ添え）とコーヒーは写真撮り忘れ。

評判に違わずとても美味しく、大満足です。

食事を終えて思い思いに懇談。10数年ぶりに再会する者もいて、50年という歳月の重みをひしひしと感じます。

14:15 散会
私はタクシーに乗り合わせ帰途につきましたが、雨の中、庭園見学した友人が写真を送ってくれました。中庭から見た開東閣。

藤の花もまだまだ見頃だったようです。これも友人の撮影。

都心とは思えない鬱蒼とした森の中。エクスクルーシブな空間です。

人生の節目となる貴重で楽しい時間でした。

この旅行記へのコメント （2）

• 大島敏幹 ooshimatoshimikiさん 2023/05/09 16:56:50

  マリオット東京はシェアで良く泊まりますが・・・

  三菱提携AMEXのブラックカードで招待が有ると支店長が言うので使わないが持っているが、１０年経過しても招待が来ない・・・・美術展・・踊り・・・興味ないし。
  
  改まった席は苦手だから・・でも見たかったのが見せてもらってありがとうございました。

  beanbagさん からの返信 2023/05/10 02:01:22

  RE: マリオット東京はシェアで良く泊まりますが・・・

  大島敏幹さん
  
  コメントをありがとうございます。
  
  カード会員にそういうシステムがあるとは寡聞にして存じませんでした。
  仕事で何度か利用したことはありますが、現役の接待施設なのでホテルと同じ、建築的にはあまり見るべきものはないかと思います。
  
  建築としては、上野の旧岩崎邸や熱海陽和洞の方が見応えがあるのではないでしょうか。前者は一般公開されていると思います。