福井市とあわら温泉旅行　福井はとってもいい所でした その２

2023/03/15 - 2023/03/17

福井市でお寿司を食べてからえちぜん鉄道に乗ってあわら湯の町駅で下車。
中学校の修学旅行以来の芦原温泉です。
1泊の予定だったけどせっかくだから、　
と急遽もう1泊追加。
部屋食、源泉のお風呂付、
越前蟹を堪能する全17室の旅館に1泊、
リニューアルして数年なのでとっても綺麗。
翌日は古めの巨大温泉旅館、
食事はビュフェという1泊目と2泊目で大きく違うお宿を楽しみます。

エリア 芦原温泉(福井)

福井駅で特急しらさぎを降りて
お寿司ランチを堪能し、温泉へ向かいます。　
えちぜん鉄道は一両か二両のローカル電車。

車内にはアテンダントさんが乗っていて、
無人駅の乗降客の切符を確認したり
案内したりしていました。
無人駅では一両目一番前のドアしか開きません。

日華化学前駅から30分であわら湯のまち駅に到着。

ジャンジャンって踏切の音のこと
だよね。

この駅が芦原温泉の最寄りです。　
JR芦原温泉駅はここから四キロ。　
結構遠いんです。

あわら湯のまち駅 駅

駅前は閑散としています。
JRか車で来る人が多いのかな。

あわら温泉 名所・史跡

駅の前にちょっとした観光スポット、
藤野厳九郎記念館。
あわら市出身のお医者さん。
実際に住んでいた住居を移築したんだそうです。

藤野厳九郎記念館 美術館・博物館

魯迅の恩師だそうで、
日本よりも中国で有名みたいです。

ここが目抜き通りかしら。
それにしても人がいない。

駅から徒歩数分で到着。
光風湯圃べにやです。
徒歩で到着したので驚かれたけど、すぐに
「あぁ、えち鉄でいらしんたんですね」と。
やはりえち鉄で行く人は少ないみたい。

あわら温泉 光風湯圃 べにや 宿・ホテル

入ってすぐに大きな池と庭園。
全17室、すべての客室が温泉のお風呂付です。
そして全室朝夕部屋食、贅沢。

畳敷きの廊下を通って客室に到着。
入ってすぐに食事部屋。

奥に居室。
８畳です。

テレビは小さ目だけどスマートテレビでうれしい。
もうちょっと大きければもっと良かった。

洗面化粧台はコンパクト。
アメニティ揃ってます。

源泉のお風呂。
24時間お湯が出続けてて、夜もかすかに聞こえてくる
お湯の音に心が穏やかになりました。極楽極楽。
ただ、源泉の温度が88度とかなり高温。
じゃばじゃば加水しないと入れないのが悔しい。

お部屋でチェックインしたら全国旅行支援のク－ポン登場。

福井県は県独自の追加ク－ポンがあります。
こちらはタクシーやレンタカーで使えるクーポン。
グループにつき2枚、2千円分。
追加クーポンまであるなんてうれしい。

もう一つの追加はこちら。
70才以上の人には更に千円分。
母が対象年齢でした、ありがたい。

お庭もあり、外に出られます。
きれいな苔が生えていました。
手入れが大変そう。

ロビーラウンジ。
庭園と池を眺めながら音楽を聞いたり
新聞を読んだりして過ごせます。

売店コーナーも。
器やお酒など厳選された品々。

大浴場もあります。

あまり大きくないけど、客室数が少なく
全室に温泉のお風呂が付いているので
このくらいで充分。
数回入ったけど他の人と一緒になったのは一度
一人だけでした。

湯上がりにはロビーでドリンクがいただけます。
セルフサービスかと思ったらちゃんとスタッフさんが
運んできてくれるんです。

自家製レモネードを飲みながら、池を眺めてのんびり。
至福の時。

大きな鯉がいっぱい泳いでいます。
小さいお子さんがとっても楽しそうにずっと鯉を眺めていました。

あっという間に夕食の時間。

先付から既に満足の味。
ここに泊まってよかった。
筍など春を感じます。

お椀は油目。お出汁が美味しくて倒れそう。

お造りも新鮮で美味しい。特に中トロ。

来ました、越前蟹。
黄色いタグが光ってるよ。

蟹足は

あぶった蟹味噌に付けて

キャー
待ってました。

焼きもまた美味しい。

お料理が蟹だけじゃないのもよかった。
ずっと同じ食材だと飽きてしまう。
若狭ぐじ玉子けんちん蒸し、ふかひれ庵にキャビア。
語彙力無くて申し訳ないけど本当に美味しかった。

あったかいちらし寿司。
これはね、あったかくなくてもいいかも。
満腹すぎてご飯は少し残してしまいました。

メロンとイチゴのゼリー。
デザートまで手抜き無し、美味しいしか言葉が無い。

温泉に入って、ゴロゴロしてテレビを見て
そのまま眠るという贅沢な時間を過ごして
あっという間に朝がやってきた。

食事の間にも小さな可動式テレビが。
サービス満点。

ご飯はその場で炊いてくれます。
朝食開始時間の30分前にスタンバイ。

地元にこだわった食材の数々。

これは完璧な朝食ではないでしょうか。
炊き立てご飯にお出汁のきいたお味噌汁、
地元の安心安全な材料で作られたおかずたち。
焼き海苔のパリパリさは歴代一位。

食後は素敵なカップでティータイム。

幸せな気持ちのまま、11時のチェックアウト。
チェックアウトしたくない、このままここにいたい。

畳敷きの廊下に調度品が素晴らしい。
残念ですがチェックアウトしました。

荷物を預けたらフリー切符を使ってえちぜん鉄道で観光に行きます。
駅前に足湯があったので覗いてみました。

観光案内所のような場所。

結構大きな足湯。
更衣室もあってしっかりした造りでした。

あわら温泉「芦湯」 温泉

外を眺めてのんびり足を浸せますね。

電車の時間になったのでやってきました、
あわら湯のまち駅

三国方面へ向かいます。

2つ目の三国駅で下車。
とっても綺麗な駅舎。

三国駅 駅

北前船の寄港地として栄えた三国の町。
今のその面影が残っています。
九頭竜川方向へ向かってぶらぶら。

三国祭で使われる山車をしまっておく保管蔵なんですって。
山車がそのまま入ってる、大きくて圧巻。

旧森田銀行本店へ。
廻船業を生業とした豪商の森田家。
鉄道が台頭し、船の時代が終わることを見越して金融業を始めたそう。

旧森田銀行本店 名所・史跡

1920年竣工。大正時代の建物です。

昭和に入って福井銀行に合併されたそうです。

レトロな建物は靴を脱いであがります。

九頭竜川の河口にある街です。

古い街並みをぶらぶら歩いて、次は旧岸名家。
三国独特の建築様式である「かぐら建て」の町家。
中に入ろうとしたら、先にマチノクラ見学をしたほうがいいと
勧められれてそちらへ行きます。

旧岸名家 名所・史跡

三国湊の海運の歴史がわかる資料館。
歴史をまとめたムービーを流してくれますが、
これがすごく興味深かった。
新しく知る歴史はとても面白い。

貴重な資料も並んでいます。

北前船のミニチュア。
これが毎日たくさん行きかっていたんですね。

そして旧岸名家へ戻ります。
早速車箪笥がお出迎え。
昔は九頭竜川はよく氾濫したんだそうです。
今でも車箪笥が残る地元の家は多く、
重くて大変だとおっしゃっているとか。

細長く九頭竜川まで続く町屋。
入口付近は店舗、住宅、蔵、と順に川まで続きます。
全長80メートルを超える長い長い家屋が
並んでいたそうです。

井戸もあります。
井戸の周囲にお手洗いやお風呂もありました。
大八車が船着き場まで行き来した石が敷き詰められた通路。

有力商人のたしなみとして俳諧が流行していたそうです。

華やかな時代を垣間見ることが出来ます。

長い長い家屋、中庭が設けられています。
勉強になったし、保存状態が素晴らしく感動でした。

ぶらぶら歩き、クーポンを使ってお土産を買いました。
そろそろランチ。

ランチはお蕎麦。
福井の蕎麦粉は全国の有名店で使われているそうで、
これもまた今回知った蕎麦粉事情です。
地元の有名店、創業100年の盛安です。

盛安 グルメ・レストラン

朝ごはんを食べすぎたので目当てのかき揚げやごぼう天は
食べられなったけど、お蕎美味しかった。

三国駅に戻って休憩。

お隣の駅、終点の三国港までやってきました。
レトロな無人駅。

歩いてすぐに海。有名なサンセットビーチに到着。
曇っているのがちょっと残念。

三国サンセットビーチ ビーチ

三国港へは先ほどの資料館でみたムービーに出てきた
防波堤、エッセル堤をみにきたんです。

九頭竜川の氾濫を防ぎ、北前船の寄港の妨げにならないように
土砂をためないための堤防。
地元の豪商が大変な思いをして資金を集めて長い期間をかけて
作られ、その間にはコレラなど様々な困難があったそうです。

堤防を造るために招かれたオランダ人技師エッセルはなんと、だまし絵で有名なエッシャーのお父さんだとか。
これまた興味深い。

サンセットビーチはごみがたくさん流れ着いていて、
曇り空なので寂しい雰囲気でした。
晴天時に夕焼けを見に来てみたいです。

寒くなってきたので駅に戻ってあわら湯のまちへまた帰ります。
1泊旅行の予定があまりにもったいないと急遽2泊することにしました。

三国港駅 駅

2泊目は老舗の超巨大旅館、グランディア芳泉です。

あわら温泉　グランディア芳泉 宿・ホテル

巨大なロビー。エスカレーターもある。
団体客で賑わっていただろうと思われる雰囲気の古い旅館です。
15時のチェックイン時間だけどフロントが1つしか開いてない。
どんどん入ってくるお客、バタバタです。
人手不足なんでしょうか。
これも客室数が少ない高級旅館とは全く違います。
でも料金は約五分の一だから文句はいえません。

ものすごく忙しそうなのに中居さんが荷物を運んでお部屋まで
案内してくれました。
大混雑らから自分たちで行きますよ、と伝えたのですが
大丈夫です、と。とても親切でした。
エレベーターを降りたところで浴衣をピックアップして客室へ。

一番リーズナブルな客室です。古いけど清潔。

テレビは小さ目。

無事チェックインして、
お世話になったあわら温泉宿泊フリーきっぷともお別れ。
2,000円で、芦原温泉の旅館に宿泊したら宿で1,000円
キャッシュバック、えちぜん鉄道2日間乗り放題という
お得な切符でした。

田園ビュー。落ち着く。

ゲスト全員が利用できるラウンジがあります。
最近ラウンジがついているホテル、旅館が増えていますね。

広々としています。

庭園には撮影スポット。

温泉たまごを作ることが出来ます。

セルフサービスでドリンクとお土産コーナーで販売しているお菓子が
置いています。

ビールもあります。
19時以降はアルコール類がちょっと増えます。
19時まであと5分というところで梅酒がどこにあるか
聞いたら「19時からです！」って大きな声で怒られた。
19時過ぎたと思い込んでいたんです、ごめんね。
でもいきなり怒らなくても。
悲しい気持ちになったのでラウンジ利用は止めました。

大浴場。
巨大旅館なので大浴場も広かった。

露天風呂やサウナもあってのんびり楽しめました。

自動販売機も種類が多い。

夜はビュッフェ。
このビュッフェがものすごく評判が良かったのが
こちらに決めた理由。
昨夜は蟹を堪能したので今日はちょこっとだけ
ビュッフェで食べたいものだけ食べようかな。

個室風のテーブルが並びます。

いやぁ、評判とはいえ、しょせんビュッフェと
思っていたのにいい意味で裏切られました。

本当に種類が多い。
そして凝った品々が並んでいます。

和洋中、盛沢山。

ライブキッチンでの提供の料理の種類も多い。

ブランド牛まで。若狭牛、とっても美味しかった。
おかわりしたかったけど、他にも美味しそうな食べ物が多すぎてどれもリピートならず。

海の幸も豊富。

もちろん郷土料理も。

これは「食べたいものを少しつまんで」という当初の目的は無かったことにするしかない。

ビュッフェでこんなに食べたの初めてかも。
胃が飛び出そう。

お寿司も美味しい。
これは人気あるわ。びっくりだわ。

時間がたつとだんだんと補充されなくなるのはわかるけど
スイーツは全然補充が無いままでした。

お腹がほぼはちきれている状態で戻るとお布団がひかれていました。
ダイブするしかない。
お腹いっぱい過ぎて食後の温泉は諦めて寝る。

朝は少し晴れ間が見えます。

朝食もまた種類が多い。

朝からごちそう。

でも昨夜の食べすぎが尾を引いているのでさすがに控えめにしてみました。

10時にチェックアウト。

それにしても大きな旅館。
チェックアウトももちろん大混雑。

大きすぎる、宿泊客とスタッフの数のバランスが巨大旅館では難しいですね。
怒っている人も数回みました。
サービスはかなりばらつきがあります。
これもまた大型だから仕方ないかしら。
ラウンジと送迎でとても悲しい気持ちになりました。
事前の問い合わせメールやフロントでは素晴らしいサービスだったのに嫌な思いをすると再訪は無いと思ってしまうので残念です。
ビュッフェ気に入ったんだけどな。

お風呂は大きくてビュッフェは最高で大型旅館、
ファミリー層に合うかな。

チェックアウトしたら福井県独自クーポンの
タクシー券を使ってJR芦原温泉駅へ。
新幹線開通へ向けてこれまた駅舎がぴっかぴか。

芦原温泉駅 駅

もうすぐ駅ビルがオープンだって。
まだ中には入れなかったけど綺麗でした。

ぴっかぴかな駅舎の後ろにもとからある古い駅舎が。
ギャップがすごい。
小さなセブンイレブンは結構お土産品がありました。

お約束の恐竜ベンチ。

ほんと、どうなるのかな。
とってもいいところだから観光客が増えるといいな。

芦原温泉、また必ず来るよ。

JR各駅停車で福井駅へ。
続きは旅行記その１の後半です。

福井、大好きになりました。